の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2005年7月15日(金)
<<詐欺メイル>>
とりあえず導来圏も祇園祭もおいといて、午後一番で元気の無い3回生外国書
購読。引き続き居眠りのきつい情報理工学部1回生の線形代数の最終回。本日
居眠り率は常に9割台をキープ。100%の状態が5分以上続いたら、連中を
起こさないように黙って講義を中止して教室からこっそり逃げ出してやろうと
思い、学生達の様子をちらちら観察しながら、来るべきチャンスを虎視眈々と
狙いすまして講義を進めたのだが、結局最高97%ぐらい(つまり1人だけ起
きて講義を聞いている状態)がせいぜいだった。全く根性の無い学生達だ(何
が?)。居眠り学生の次は院生O君のホモロジー代数ゼミ。
夜は明日のゲーテの事は忘れて少し数学をと思ったが、毎日読まずに消去 している数十通届くスパム・メイルの中に今日はドイツ語のものがあったので、 思わず読み耽ってドイツ語の勉強をしてしまう。ウムラオトやエスツエットが 全部字化けしているので詳細はわかりづらいが、巨額の遺産相続モノの詐欺メ イルの一種のようだ。この手のメイルとしては以前に、中東だのアフリカだの で政変があって元大統領側近が殺され巨額の遺産が凍結状態にあるのだが、こ れを海外に動かして処理するために、第三者の銀行口座でカモフラージュする 必要がある。ついては貴方の銀行口座を貸して欲しい。その謝礼としてウン億 ドルの謝礼をします云々という英文のものが何度か届いたことがある。今度の メイルは、飛行機事故で死亡した資産家の財産相続人が見つからない。このま までは銀行に取られてしまうだけだから、ひとつ貴方にも協力して欲しい。詳 細を知らせるから電話番号や詳しい連絡先を教えて欲しいというもの。
2005年7月14日(木)
<<導来圏と祇園祭>>
午前中は自宅と山科区内で野暮用。昼頃に出勤。昼食後部屋でしばし雑用の後、
午後はC言語とUNIX演習。受講生2名。学生の面倒は優秀なるTAに任せ
て、彼らを監視しながら明日の授業の準備など。その後は部屋に戻り夜遅くま
で数学。帰宅の友は本棚の肥しになっていたゲルファント&マニンのホモロジー
代数の本。最近大流行(?)の導来圏を解説した章を覗いてみる。案外面白ろ
そう。今始めたばかりのプロジェクトが鳴かず飛ばずで終わり、取って付けた
ようなゴミ糞論文1本無理矢理書いて放り出し、またぞろ(何回目かの)「新
規分野参入!」とか称して、数年後には導来圏をやってるかも知れないという
不吉な予感がしないでもないな。
ところで今、祇園祭をやっているようである。山科だと地下鉄で10分程 度離れているので、新聞などで気配を感じるか、時折祇園祭に向かったり帰っ て来たりの浴衣を着た若いカップルを見かける程度。学生時代を含めると通算 19年京都に住んでいるけれど、祇園祭は数年前に、たまたま一度山鉾を組み 立てる様子を見掛けただけだな。しかし、「ああ、今年も祇園祭かあ」と気配 を感じながら数学をやっているだけで十分楽しいものである。 とりあえず「導来圏って祇園祭みたいなモンじゃん!」と意味不明な フレーズをぶちかましておこう。意味なんて後から考えればいいのさ。
2005年7月13日(水)
<<世界観の再構築>>
午前は行き当たりばったりの留学生数学。午後は1回生微積分演習。ひきつづ
き教室会議。会議終了後生協で夕食。ひと息ついてから某決起集会に飛び入り
参加して情報収集。何だか面白い事になってきたとも言えるし、何だか大変な
事になっているなとも言える。
決起集会の中では、法学部の先生が法律的な話題を素人向けにとても明快 に解説していた。一部、素人向けにしては説明がやや冗長かなと思える部分が あったためか、集会の参加者の中には、それを聴きながら次第に顔の表情が虚 ろになり最後には居眠りを始める人も居た。その様子が、私の講義を聴きなが ら居眠りを始める学生達にそっくりなので、ああ、やっぱり世の中って大人も 子供もこうなのよね、としみじみと感じ入ってしまった。21世紀を生きる大 学教師たるもの、「人間は居眠りする動物である」という大前提から世界観を 再構築するところから始めるべきではなかろうか、とまでは思わなかったけど ね。
2005年7月12日(火)
<<迷宮入り>>
反吐が出る思いで講演した昨日の夜はなかなか寝付けず。しかし朝は5時半に
ふと目覚め、昨日思いついた小さなアイディアについて考え始めてしまう。そ
ういえばこのアイディアは以前も長い間考えた事があって、結局迷宮入りして
しまったことを思い出した。これ以外にも、いいところまで問題を追い詰めた
つもりが、結局その方法では全然歯が立たないことがわかり撤退した経験は少
なくない。こんな事ばかりやってると論文が書けなくなるんだよな、と論文打
ち止め推定が働きはじめてますます眠れなくなり、結局冷や汗などをかきなが
ら1、2時間布団の中で眠るでも無く起きるでもなくすごす。昨日の日大セミ
ナーでは、15年前に迷宮入りしたアイディアを前進させる方法を思いつきま
したという講演があって、それが一番印象的だった。数学者たるもの、迷宮入
りした不良債権問題の2つや3つ常に抱えているのが普通かも知れない。不良
債権を恐れず、どんどん新しい問題を捜して、そのうちのいくつかについて少
しでも解ければ儲けもの、ぐらいの積もりでやらないと、やってられませんな。
昼頃出勤し、午後は院生O君のMatsumuraゼミ。ひきつづき教授会などの 会議を延々と。その後、部屋で雑用をいくつか片付ける。
2005年7月11日(月)
<<感覚がついていけない>>
日大セミナーにて講演。考えたくも思い出したく無いとひたすら忌み嫌う自分
の研究結果を反吐の出る思いで頭の中真っ白で講義していると、聴衆から色々
コメントだの質問だのが飛んできて、驚きのあまり(!)血の気の薄い絹ごし
豆腐状態の私の脳味噌にも少しは鮮血がめぐり始め、そういえばあの方法をこ
の問題に使えば何か面白いことがわからないかしらなどと(モノになるかなら
ないか不明だけど)小さなアイディアらしきものもふと思いつく。やはり人前
で話してみる事は良いことである。あと溜め込んでおいた疑問を色々な人に聞
いて即時解決!いやあ、研究セミナーって便利なもんですなあ。
それにしても何故質問コメントが飛んできただけで「驚く」のか。それは、 日頃居眠り学生相手の講義ばかりやっているので、私が教室で何か喋っている 時に、何と!そこに居る人達が起きているではないか?!という状態に感覚がついてい けないからである。え?何で起きてるの?それに質問なんかしたりして頭も働 いてるじゃん!えええええ?何が起こってるの?って感じ。これは、例えば 情報理工学部1回生の線形代数の講義じゃないんだって、頭ではわかってるん だけどね。
2005年7月9日(土)
<<さあね>>
朝は少しだけ数学をやって、午後はゲーテ。今日のReferat の発表で、予備校
の英語の先生をやっている人が、英語嫌いの生徒に何故英語なんか勉強しなけ
ればならないのだ?と聞かれた時に、苦し紛れに知性を磨く良いトレーニング
になるからだと答えているという話をしていた。何故「苦し紛れ」かというと、
彼は勿論子供の頃から語学が大好きで、ドイツ語も長く学んで来たしドイツに
も長く住んでいたぐらいだから、「何で外国語なんか勉強しなければならない
のだ?」なんて事は考えた事も無かった。だから、そういう事を聞かれ
ても返答に窮するのである。しかし、「何故か?」と聞かれて「こうだからだ」
という理由を一所懸命考えて答えるなんて、彼は良い先生なんだろうなあと思
う。
私は「何故数学なんか勉強しなくちゃいけないんですか?」と聞いてくる 生徒、学生に対しては、多分「さあね」と答えるだけだろうと思う。
この手の疑問文は多くの場合、例えば「給料も碌に支払わないような会社 で何故真面目に働かねばならないんですか?」と同じで、何か答を求めている 疑問文ではない。彼または彼女は何かしら固く決心し、既に出ている結論を( いくぶん屈折した表現方法で) 表明しているだけである。あるいは質問者は、 相手にとってつけたような理由を言わせて、それに対してことごとく反論を繰 り返すゲームを楽しみたいのかも知れないけれど、私は先の見えたゲームには 興味が無い。いずれにせよ「さあね」ぐらいで適当に誤魔化すのが適当であろ う。
あるいは、本当に「理由」を聞いている場合もあるかも知れない。数学の 勉強は苦しいけど、この苦しさの先には何があるのか知りたい。何かご利益で もあるなら、それを心の糧にして今の苦しみを乗り切れるかも知れない。そう 考えて上のような疑問文を発している場合もあろう。この場合本当は色々「ご 利益」を示すことによって、苦しい勉強を乗り切ろうと考えている人を励まし、 数学の営業活動に励むのが正しい態度なんだろうけど、やっぱり「さあね」と 答えるだろうと思う。
勿論数学は世の中の色々な所で使われているし、色々なところに影響を与 えている。だけど、その事が目の前の質問者自身に将来ご利益をもたらすかど うかは、八卦見でもない私にわかろうはずがない。それに私は、 極楽往生よりも現世御 利益、人生一寸先は闇死んで花実がなるものか、将来の御利益よりも今の楽し さが大事の人なので、将来の御利益を信じて今を耐え忍ぶ感覚がよくわからな い。そういうこともあって、やはり「さあね」なのである。
夜は久々スポーツクラブ。明日から東京出張。次回更新は月曜深夜以降 の予定。
2005年7月8日(金)
<<馬鹿にならない>>
どっぶりと先生業に励む金曜日。昼食もそこそこに元気の無い3回生外国書購
読。でも、まあ4月頃に比べれば、連中少しは元気が出て来たのかも知れない。
ひきつづき居眠りのきつい情報理工1回生線形代数。今日は小テストを返却。
連中、何だかかなり盛り上がる。次に小テストの講評。まだまだ盛り上がって
いる。しかし講評を終えて講義に戻ると途端に居眠りが始まった。居眠りのき
つさの割には、テストの出来が良いのが不思議といえば不思議。どこかで自学
自習しているのなら、それはそれで立派である。ひきつづき院生O君のホモロ
ジー代数ゼミ。帰宅後は、TAが採点してくれた1回生微積分の小テストの
チェックと成績集計。自宅には学校の雑用は持ち込まない原則だけど、色々予
定が詰まって来てるので、そうも言ってられない。
数学の方は、専ら通勤時間と歩きながら。今日はつまらない疑問が1つ解 けただけ。でもつまらない疑問を放置しておくと、思わぬ所で足をすくわれる ので、なかなか馬鹿にならないものである。
2005年7月7日(木)
<<地震鯰髭>>
梅雨空がぐずつく七夕。午後は受講者1名の「C言語とUNIX演習」。夕方
は山科区内で野暮用。それ以外は生協でプリンターのトナーを買って取り替え
たり、明日の講義の準備を少しやったり、「私の頭が謎」論文読みをしたり。
いつまでも同じ論文をひねくり回しているけど、まあ基礎技術を促成栽培する
わけにも悪い頭を急に良くするわけにも行かないのだから仕方あるまい。やは
りフランス語の論文の、誤植だらけの上にプロ向けの素っ気無い記述の証明を、
フランス語のまま理解して行間を埋めるのはちとしんどい。それで、英語に翻
訳してから解読作業をするという、外国書購読の時間の学生みたいな事をやる。
(実は春休みのEGAもそうやって読んでたんだけど。)
途中エレベータの中で野望と戦略のA堀先生に出会ったので、「密談」関 連情報の交換。Ritsも実は今えらい事になってるのである。A堀先生は鯰髭を そり落としたらしく、この地震鯰みたいな人は誰だろう?と3秒程じっと眺め てやっと彼だと認識できた。
内に問題がある時は、外に目をそらそう。ロンドンで爆弾テロがあったら しいけど、日本のメディアよりドイツのメディアの方が詳しいだろうと、 Stern, Focus, Spiegelなどのニュース・サイトを覗いてみる。やはり詳しい。 何故イギリスのメディアを見ないかって?だって、時事英語って難しそうなん だもん。
2005年7月6日(水)
<<アブナイ先生>>
行き当たりばったりの水曜日である。朝は留学生数学。線形代数の簡単な問題
1問、微積分のまずまず簡単な問題1問に答え、ちょっと工夫が居る問題の最
後のところで詰まり、時間切れ。前回のように間違った解答で強引に押し切る
よりはと来週に持ち越し。授業の後、さらに一人の学生から微積分の質問。他
の授業の小テストで、ある問題に×をつけられたそうだが、何故それが間違っ
ているのか合点が行かないという。見ると絶妙に奇妙でもっともらしい解き方
をしている。色々手を変え品を変え説明し、小一時間後やっと納得してもらえ
る。ふう。
質問から解放されて、大急ぎで昼食を済ませ、ひと息ついたら次の1回生 微積分演習。今日は小テスト。その後、以前の授業で大嘘を喋ったようなので、 その訂正について少し講義。日頃微積分を使う事はほとんど無いし、微積分が サッパリだったが故に院試にも落とされたぐらいだから、微積分の細かい話は いまだに怪しかったりする。さらに、その場の勢いで狂った事を話してしまう 可能性も無きにしもあらずという、アブナイ先生である。こういう授業で恥を かきながらでも勉強しないと、なかなか上達しないな。ま、学生諸君にはあと 1,2年実験台になってもらいましょう。
その後、部屋に戻って少しぐったりしてから、論文読みなど。帰宅後も ひきつづき論文読みをしこしこと。
2005年7月5日(火)
<<チヤホヤされる>>
めでたく「私の頭が謎」だったようだ。あとは地道に読み進めて行こう。本日
午後は院生O君のMatsumuraゼミ。夕方には終わり、部屋で来週の日大セミナー
での発表準備。研究とは、次はどうなるのだろうというワクワクする楽しさが
あるものを言う。早く忘れてしまいたいと思っている自分のゴミ論文を読み直
して発表の準備をするというのは、ワクワクするか?するわけ無いな。夜は口
直しに「私の頭が謎」論文をちびりちびりと読み進める。
大体、時々自分の論文を読み返しては「むふっ」とか「うふっ」とか言っ てニヤニヤしているのは余程の天才数学者か、さもなくば、かなり危ない数学 者に違いないと思っていたのだが、実はそうでも無さそうだという事が最近わ かってきた。天才でも危なくもない普通に優秀な数学者に何か質問すると、えー と、それは何年前のこれこれの雑誌に出た私の論文の最後の方に書いてありま すよ式の答えが返ってくる。これは珍しいことでも何でもない。皆さん、全身 全霊を傾けて得られた自分の研究成果は、慈しみの心を持って(!)全部記憶 しているのである。
そういえば私は計算機屋時代の自分の論文の内容は、今でも大体覚えてい る。計算機屋時代の事は「忌まわしき過去」として忘れようとしていた時期も あったが、その頃やった仕事のささやかな成果まで忘れようと思った事 は無い。別に、重要な研究成果だとか、それを今でも誇りに思っているとい う事でもない。それぞれ、あの論文を書いてた頃はこういう感じだったなとい う具合に思い出深かったりするし、別に無理して忘れるようなものでも無かろ うというだけのこと。そういえば研究発表やその準備をするのも楽しかっ たな。
それに対して数学に転向してからの論文は、あー!やだ、やだ。早く忘れ てしまいたい!と思うばかりである。たぶん自分でも早く忘れたくなるぐらい のゴミ論文なんでしょう。しかし、分野が違うので単純な比較が出来ないが、 計算機屋時代の自分の論文の「ゴミ度」と今の自分の論文の「ゴミ度」がそれ 程違うわけでもない。それに、いくらゴミ論文でも自分の論文だろうが。この 忌み嫌い方はちょっと異様だぜ、と言いたくなる。
もしかしたらあの「幼児体 験」が効いてるのかしら。愛情薄く虐待を受けて育った子供は自己肯定的に生 きるのに困難を伴うという。数学の演習やゼミで、お前は駄目!頭の中がバグ! とボコボコにどつき回されて育ったが故に、自分のゴミ数学論文を糞尿の如 く忌み嫌う。それに対して計算機科学の方は、会社に入ってから「豚もおだて りゃ木に登る」式にチヤホヤされて勉強したから、自己肯定的でいられるので あろう。やっぱり豚はおだてなきゃあ駄目だね。ぶー。
2005年7月4日(月)
<<何が謎?>>
自宅研究日の月曜だけど、色々あって昼過ぎに出勤。勤務地が田舎にあると田
舎のバスに乗らねばならず、田舎のバスは往々にして不便で、バス停で大勢の
学生達の長い長い列の中で半時間程待ち惚け。昼前に着く予定がずいぶん遅く
なってしまった。部屋で夜まで雑用と半雑用(?)に励み、帰宅後は謎の論文
の呪文の解読に必要と思われる教科書読みなど。
どうも「論文が謎」なのではなく、「私の頭が謎」なのかも知れないとい う気がしてきた。それは良いことだ。自分の頭なら自分の責任で何とかなろう というものだ。もしそうでなければ、論文の著者を捜して遠くの国まで出掛け、 場合によっては墓石の下に眠る彼または彼女を叩き起こして「しょうもない証 明を書くな!わかっとるんやったらちゃんと書かんか!アホ!!」とどやしつ けに行かねばならない。それで著者がしおらしくも、私が悪う御座いました。 ここの証明の文言はかくかく云々の意味で御座います。ご理解いただけました でしょうかという運びになれば良いのだが、なかなかそうは行かないのが世の 中というものである。
2005年7月3日(日)
<<文化的な生活>>
カラ梅雨を心配していたが、ようやく本格的な雨。午前は睡眠と野暮用。夕方
は散歩と野暮用を兼ねてラクト山科近辺をうろつく。それ以外は論文解読。今
日は本丸の謎の呪文はとりあえず放置して外堀固めに励む。
そういえば数学と公私交々の野暮用とドイツ語以外はほとんど何もしない 日々である。私としては少しは文化的な生活は送れないものだろうかという願 望が無いわけでもない。文化的な生活とは「さあて今日は何をしようかな」と いう余暇が適度に散りばめられた生活のことである。余暇があれば本でも読も うかとか、コンサートにでも出かけるかとか、絵を描きに行こうかとか、楽器 を習ってみようかとか、色々道楽のネタを思いつこうものである。
しかるに今の私は、自分の全時間から公私交々の野暮用、体調維持のため のスポーツクラブ、ボケ防止と数学脳の恐怖症候群治療のためのドイツ語学習 が「天引き」されて、それ以外は全額数学に使うという、まるで「給料は全部 飲み代に消えてしまう飲んだくれオヤジ」のような生活である。「さあて今日 は何をしようかな」などという大脳前頭前野活性化を伴う創造的な日々とはお よそ縁遠い。これではボケ防止のドイツ語も焼け石に水ではないか。
じゃあ、そんなに数学に時間をつぎ込んで何か良いことでもあるのか?ま ず注意しなければならない事は、天引き分が大きいので、数学につぎ込んでい る時間は実はそれ程多くないということ。で、数学やってて楽しいという以外 に特に良い事など何も無い。そこで立派な論文の一つでも書ければ、褒めても らえて威張り散らせて「気分爽快」というのが加わるだろうけど、今のとこ ろその兆しは無く、「気分爽快ならざれど兎に角楽し」という状態で推移 しているのである。まあ、気分爽快でなくても別によろしい。しかし、楽しけ りゃあボケても良いのか?それともボケて死ねたら本望と言うべきか?その辺 が悩みの種である。
2005年7月2日(土)
<<衝動を押さえる>>
某論文の中の一番肝心な命題の証明に書かれている、謎に満ち満ち溢れた呪文
のような文言。今日もその文言にうなされながら目覚めの悪い朝を迎え、野暮
用の後ゲーテへ。
ゲーテ上級クラス今日のディスクシオンの議題は,,Sommerzeit, ja? order nein?'' (サマータイム導入に賛成か反対か). F先生、今日は前回とは趣向 を変えて「より友好的雰囲気での意見交換」を演出していた。
友好的雰囲気であれ対立的雰囲気であれ、「私は目玉焼きには醤油をかけ るのがいいと思う」「否、断固としてトマトケチャップだよ!」「何を言って るんだ?目玉焼きにはウスターソースって決まってるじゃないか」「違う!醤 油よ!醤油!」「トマトケチャップ!」「あほ!マヨネーズだよ」「私は塩胡 椒じゃないと嫌なの!」式のやりとり"議論"ではなく、単なる"言葉の押しく ら饅頭"である。言葉の押しくら饅頭は、互いの存在を確かめ合う共感の場と しての会話の意味があるかも知れないが、仮にそうだとしてもあまりにも稚劣 である。他人の趣味嗜好なんて、ひとこと聞けばわかることではないか。同じ 事を表現を変えて繰り返し主張する意味がどこにあるのか、私には理解不能で ある。
また、「私、暑いのが好きだから、冷房を30度に設定するのに賛成!」 「俺は暑がりで、Tシャツ1枚になっても30度じゃあ仕事にならないよ。そ れは困る」「私、暑いのが好きだから、冷房を30度に設定するのに賛成!」 「そんなに暑いのが好きなら、厚手のセーターでも着てりゃあいいじゃないか。 とにかく30度はやめてくれよ」「私、暑いのが好きだから、冷房を30度に 設定するのに賛成!」「こちらは何も22度とかにしろと言ってるんじゃなくっ て、27、8度ぐらいで手を打ってくれって言ってるんだ。それでも一寸暑い ぐらいだけど、そちらも一寸一枚カーデガンを羽織るとかしてくれればいいじゃ ないか」「私、暑いのが好きだから、冷房を30度に設定するのに賛成!」 「じゃあ、君はこちらが暑いのたまらんって言ってるのに、そんな事自分には どうでも良いことだと言うのか?」「え?そんな事ひとことも言ってませんよ。 私、暑いのが好きだから、冷房を30度に設定するのに賛成!」式のやりとり も勿論「議論」ではない。念仏三昧ならひとりでも出来る。
どうやら私がキレてしまう「議論」のパターンは上の2つのようで、 こういうのには(数学脳の恐怖症候群を怖れずに)
これは、こうでしょ!?
当たり前じゃないの(怒)!!」(再々々出)
ゲーテ終了後は山科区内で野暮用。遅めの夕食の後は締切りが迫っている 定期試験の問題作り。それから来週末はたぶん時間が取れないであろうゲーテ の宿題をやり、残った時間と睡眠時間に再び呪文の解読法に思いをめぐらす。
2005年7月1日(金)
<<一日何分?>>
7月になってしまった。午後一番は元気の無い3回生外国書購読、引き続き居
眠りのきつい情報理工1回生の線形代数。今日は、これでも食らえ!の小テス
トをぶちかましたので居眠りどころではあるまい。ふっふっふ。あれ?試験中
に居眠りしてる奴がいるぞ。その後院生O君のホモロジー代数ゼミ。
何でこんなに忙しいんだ!?