の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2005年11月13日(日)
<<棚ボタ・ゲット>>
朝から夕方近くまで、自宅や山科区内で野暮用。その後、数学など。去年の今
頃眺めるだけで精一杯で、何とかならんものかと溜息をついていた論文を、最
近また眺めている。一年間色々勉強してきたお陰か、ようやく「ちゃんと読め
ば理解できるかも知れない」という気になってきた。
しかし、ちゃんと読んで目出度く理解できた暁には、私がこれから取り組 もうと思っていた問題が全て解決済みであることが判明する可能性は十分ある し、残された問題が超難問だと判明する可能性も十分ある。棚ボタ人生を歩ん できた私は、その余勢をかって数学の研究問題でも棚ボタ・ゲットを狙ってい るのだが、そうは問屋が卸さないようである。
明日から出張。次回更新は17日深夜以降。
2005年11月12日(土)
<<警備網を突破>>
寝ながらモヤモヤと数学を考えてうなされるモードに入ったようだ。考える
べきことが具体的に設定されて日々少しずつでも進展が期待できる時は、こう
いう事は起こらない。夢でうなされるのは、五里霧中を彷徨っているからであ
る。
ああ今日はゲーテの日だったと、溺れかけていた水の中から救われたよう な気持ちで目覚める。私の嫌いなブッシュが来週京都に来るとかで、京都市街 は既に厳戒態勢。警備網を突破するのに手間取ったらしく(?)、クラスの皆 さん、今日は遅刻者多し。どうも調子の波があって、ドイツ語が口を突いて出 やすい日とそうでない日があるようだ。元々たどたどしいドイツ語なので、調 子が悪いと目も当てられない。今日は調子が悪い。
ゲーテの催し物ホールで、図書館の不要本の払い下げセールをやっていた ので、「ドイツ語を勉強しましょう!」の宣伝に使われたイラスト集のような 本と、ペーター・ローザイとかいう人の「ポケット・スケッチ、短い雨の日」 を見つける。前者は絵が綺麗だったので迷わず購入。後者は見開き左ページに 短いエッセイのようなもの、右ページにその日本語訳が書かれている薄い本。 日本語訳の方にさっと目を通すと、内容はほとんど現代詩。迷わず購入。2冊 合計で400円也。夜は久々のスポーツクラブ。その後、ゲーテの宿題を少し。
2005年11月11日(金)
<<時間よ止まれ!>>
午前中の大学院「計算機代数学特論1」は、唯一の受講生O君のダウンにより
急遽休講。突然空いた時間は、月曜日からの出張の準備作業などに充てる。昼
食は生協ラ・ポーズで論文などを読みながら、久々に目出度くカツカレーを食
していたのだが、Ar親分と”助さん”と合流し、いつの間にか密談モード。
午後は情報理工学部1回生の線形代数の講義。前の方で一生懸命聞いてい る学生が数名居るのは大変良い傾向だが、あとの学生達は、ご飯を炊いたお釜 の底のお焦げよろしく、教室の後ろの方にへばりついて死んだフリ。中には時 間よ止まれ!のポーズで固まっているのも居て、何かしらの芸術性を感じさせ る。
講義の後は部屋でゲーテの宿題。夕方から3時間ほど臨時教授会。夜は数 学を少しと思っていたけれど、結局、数学どころではなく夕食も食べそびれる。 食い物の恨みは怖いぞ!
2005年11月10日(木)
<<コーヒー解禁>>
立冬も越して、ずいぶん寒くなってきた。そろそろ学園祭の季節だそうで、キャンパス
ではなにやら野外ステージの設営が行われていた。
午前中は2回生「離散数学」、午後は院生O君のMatsumuraゼミ。その後、
全力疾走O坂先生の部屋に押しかけ、少し雑談。それから部屋に戻って、少し数学を考えて
から帰宅。やはり眠い。コーヒー断ちの効果は認められないということで、夕食後のコーヒー
を解禁。夜も数学を少し。しかし眠くて考えが纏まらない。
コーヒーは飲んでも飲まなくても、眠いのは同じ。
やはり夜更しが一番いけないかと思い、少し早めに寝る。
コーヒーを飲んで早く寝るなんて、変なの。
2005年11月9日(水)
<<コーヒー断ち>>
午前中は4回生「計算機数学続論2」。本日受講生4名(先週は1名)。粛々
と講義。
昼食後は研究室で講義の準備などをしてから、早めに家路につく。山
科区内で野暮用の後、帰宅。夜は少し数学。ドイツ語の宿題も。
最近は夕食後のコーヒーで眠れなくなることは無いが、それでも神経は十分 に休まらないらしく、睡眠時間の割には眠くて終日ぼんやりしている。特に夕食 後が眠い。明晰なるショパンをもってしても、この「ぼんやり」は解消されない。 そこでまたコーヒーを一杯、では悪循環である。今日の夕食後はコーヒー断ちを してみる。
2005年11月8日(火)
<<三題噺>>
夜、徳島大工学部での集中講義から帰宅。FultonのYoung Tab
leauxのテキストをネタ本にした、数学(シューア多項式)、ソフトウエ
ア(2つの盤ゲーム)、ハードウエア(項書き換え系)というヤング図形の三
題噺。「数学」と「ソフトウエア」の問題を「ハードウエア」のレベルで解い
て見せるという強引なごじつけで、無理矢理コンピュータ・サイエンスっぽい
話にしているところがミソ。
徳島大といえば、青色発光ダイオードの発明で有名な中村修二氏の出身大 学なので、中村効果で「よし!自分も一旗上げてやろう」と俄然自信と野心を持 ったり、自信を通り越して何か勘違いして、妙にテンションが上がっている学生 はいないかと、現地の学生や先生に聞いてみたけれど、いずれも「さあー」という反応。皆さん案外冷静であります。 私はといえば、ぼ うぜ姿寿司、小鯛押し寿司、讃岐うどん、鯛飯、ぼうぜ姿焼、徳島ラーメンと、 ぐるめ三昧の2日間。
2005年11月5日(土)
<<公開レッスン>>
午前中に講義の準備を少しやって、午後はゲーテへ。ゲーテの催し物ホールで、
ドイツ・リートの有名なソプラノ歌手を呼んで公開レッスンなるものをやって
いたらしく、結構参加者が集まっていた。以前講座で一緒だった人も、世話役
として活動しているようだ。2千円程度の参加料を払ってちょっと覗いてみよ
うかと思ったが、そうもしておれず、速攻で山科に戻り野暮用。野暮用の合間
にドイツ語の復習を少し。夜は少し数学を考える。
数学の世界でも「公開レッスン」に相当するものはあって、例えば「殺し 屋ナントカ」と呼ばれる有名な先生が学生のゼミの相手をし、膾切り覚悟の人 身御供学生の発表に厳しい教育的指導を行う様子を皆で見に行って、後学のた めにするという「公開殺し屋ゼミ」は、一般に数千円から数万円という高額の 参加料であるにもかかわらず、数学を志す熱心な学生達で結構賑わうのが常であ る、という話は全部嘘。
明日の午後から徳島大学に出張。次回更新は火曜日の深夜以降。
2005年11月4日(金)
<<線形代数>>
朝、濃霧のためとかでJR西日本が激しく遅れる。久しぶりにぎゅう詰めの電
車で、院生O君相手の大学院「計算機代数特論1」の時間に滑り込む。午後は
情報理工学部1回生の線形代数の講義。今日は再来週の小テストを予告をした
ため、少し目が覚めたのか、爆睡率は5割台程度にとどまる。
学生時代の私が線形代数の講義を真面目に聞いていたかといえば、何回か に一度ぐらい出席しては居眠り半分にノートを取っていたような記憶がおぼろ げに蘇る程度である。では、さぼりと居眠りを自宅学習で補っていたかという と、その気はあったのだが、あまりやっていた覚えがない。では私は何時線形 代数を勉強したかといえば、2回生の幾何学の演習で多様体だの古典群だの の問題でこってり絞られた時である。
幾何学者(の一部の人達)は、線形代数は幾何学の一部であり幾何学者が 教えなければならないと考えているようである。幾何学の演習で線形代数をマ スターした私としては、その考えには一理あるなと思う。それに、線形代数は 何もかもうまく行って美しすぎるので、代数って感じがあまりしないと言えな いでもない。係数が体である間は幾何学で、係数を環にして加群になれば、 そこからは代数学の領域といった感じかな。
夕方は2時間ほど会議。生協で夕食の後、山科区内でしばし野暮用の後帰 宅。それやこれやの合間は、大学研究室、バス・電車の中、山科駅前SBUX, 路上等でゲーテの宿題、線形代数の小テスト問題の作成・印刷、講義の準備、 少し数学を考えたり等等。
2005年11月3日(木)
<<激しく難問>>
午前中は2回生「離散数学」の講義。昼食後、会議室で全力疾走O坂主任と雑
用。すぐに終わる。その後、部屋で少し数学を考えるフリをしてから、院生O
君のMatsumuraゼミ。夜はドイツ語の予習と宿題に忙殺される。数学
もほんの少し。既に解かれてしまったと思っていた問題は、どうやら未解決の
ままらしい。じゃあ次のゴミ論文ネタはこれでと思いたいところだが、同時に
激しく難問っぽいことも判明。しかし、こんな事でいちいちびびってたら数学
なんてできないから、もうちょっと粘ることにしよう。
マーラー無しでも生きていけるが、シューベルト無しでは生きていけない。 今夜も幾つか聴いて、最後の締めはやはり”身体に毒な”「キプロス女王ロザ ムンデ」D797。
2005年11月2日(水)
<<私も小躍り>>
午前中は4回生「計算機数学続論2」。今日の受講者は初めて見る顔1名。何
で教室に出て来る学生が毎回違うのか。まあ、この学年は入学してきた当初か
ら挙動不審だったから、いちいち気にしてもしょうがないけどさ。
午後は教室会議無し。全力疾走O坂主任に遅れること丸一日、会議が無い という事は要するに真昼間から大学で研究ができるということだ、と気づく。 一日遅れで、私も小躍り。
いくらマーラー強化月間とは言え、連日のマーラーでは 頭がおかしくなる。第一、私はマーラーでは数学はできないのである。 本日は小休止して、ロザムンデ序曲を少しと、 先日買って放り出してあったシューベルトのソナタD959とD655、 ワルツ「アルバムのページ」D844、幻想曲「グラーツ」D605A。 シューベルトのCDは、買ってきた当初は「今度は外れかな」と思うぐらいど うってことのない曲に思えることが多いのだが、しばし間を置いてから聴きな おすと、ああ、やっぱりいいなあと思う。これまたReferatでも ちょっと話してみた事だが、シューベルトの少なくともピアノ曲に限れば 明晰、明快、そして理性的(klar, deutlich und vernünftig) なところが共通していて、すこぶる代数的だと思うんだけど。
2005年11月1日(火)
<<見事に蹴散らかす>>
午前中は自宅で野暮用と数学。山科駅前でドイツ語の予習をしながら適当に昼
食、しばし野暮用の後出勤。講義の準備をやって夕方から会議。しばらくは全
く形式的な議事が続いたので、ドイツ語の予習をして内職。その後、かなり重
い議題に入り8時近くまで激しいやりとりが続く。会議の後、別の会議に
出ていた全力疾走のO坂主任が、廊下を楽しげに小躍りしながら通りすぎるのを目撃。何かと思えば、明日は教室
会議を開かなくてよくなったとのこと。生協で夕食の後、山科駅前SBUXや
路上で講義の準備の続きなどをして、深夜帰宅。
「解毒剤」用にシューベルト「ロザムンデ序曲」を片手に、薄めた毒を少しず つ飲むかのようにマーラー「大地の歌」第3楽章「青春について Von der Jugend」. 池の中に庵を建て、絹のべべ着た友人集めて飲めや歌えやの乱痴気遊び、ああ楽 しという詩。やはり飲んだくれの李白による、ったくどこかの金持ちのボンボンがいい 気なもんだぜ的世界。 それにしても一体何なんだよう、この楽しげにハイテンションな曲は。こ の曲は、私のみみっちい日常と、それにベッタリとへばりついた、人々や世界 に対する倦怠感にも似た嫌悪を見事に蹴散らかしてくれる。今日のように、ど こまでも下らなく重い議題についての会議がある一日を、威厳と誇りを持って 生き抜くにはもってこいの音楽だな。