の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2006年6月30日(金)
<<冗談だよ、冗談!>>
11時より院生O君のゼミ。今日からゼミで取り上げることになった論文には
いささか梃子摺ったらしく、13時過ぎに投了。その後は学科長のお仕事を
色々。
まずは某学生が起こした某事件の件で関係者と対応を協議。 それからはベートーヴェンを聴きながら、 数理科学科をいかにして潰すかの計画案の検討など。先日某所で「栄光ある孤 高とプライドを守って静かに死んでいきたい長老達と、目の前で自分の首を切 る議論をしていても決して声を上げない若手ばかりの数理科学科だったら、さっ さと潰してしまえばいいじゃん。私はその積もりで自爆テロやってるんだけど」 と半分本気で言い放ったのだが、そういう訳にも行かないらしい。そういう訳 に行かなくても、潰れるものは潰れるんだよ。そして、ある者は野望と戦略を 胸に華麗なる転職を。。。ああ、くどい!(でも、このフレーズ、好きなんだもん。) そうこうしているうちに16時になり、4回生Y君の卒研ゼミの時間。1 6時15分になってもY君が現れないので、自然休講。引き続き学科長のお仕 事。17時過ぎに大学を出て家路につく。
夜はライネッケの三重奏曲とゲーテ・クラ リネット奏者氏のデビューCDを入念にチェックしながら、数学。ゴミ結果を TeXで纏める作業をおもむろに始める。やっぱりクラリネット奏者氏のCD は何回聴いてもぐっと来る。苦しい時や悲しい時には、このCDを聴いて元気 を出そう。楽しい時や嬉しい時も、このCDを聴いて今ここに生きている事の 幸福をかみしめようではないか。こういう人がゲーテのクラスにしらっとした 顔して何気なく座ってるのだけど、これは考えてみれば凄いことである。
深夜、またも学科長人気者メールが届き、対応に追われる。何だか日々是 管理職研修って感じだな。いっその事ゴミ論文学者稼業から足を洗って、学部 長とか総長とかマジで目指しちゃおうかなって。。。勿論、冗談だよ、冗談!
寝る前に、クラリネット奏者氏のCDをもう一度聴く。
2006年6月29日(木)
<<私は管理職>>
研究日。ヘンデルを心の友に京大数理研近
辺へ。今まで得られた結果を少し整理、内容的には2,3日前の起きがけに思
いついた小さなアイディアを使ってごく僅かだけ進展。夕方はJEUGIA三
条本店道草経由で帰宅。
本日の衝動買いはペーター・シュミードル(クラリネット)、アントニー・ シビリ(ピアノ)、岩崎洸(チェロ)のベートー ヴェン・ピアノ三重奏曲集。アントニー・シビリのピアノは素晴らしく綺 麗で目立っている。ペーター・シュミードルは、「幻 想小曲集(シューマン)」 ではアルフレート・プリンツ系の透明感のあ る音でなかなか良かったけれど、それに比べれば今度のはちょっと「どうか な」って感じ。ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調作品11「街の歌」は、ザビーネ・マイヤーの演奏の方が溌剌として綺麗な 音を出している。
夜はそろそろ今まで得られたささやかな中間的なゴミ結果をTeXで纏め る作業でもと思ったけれど、意に反して深夜まで色々学科長のお仕事に忙殺さ れる。私って単なる教室内雑用事務係ではなく、管理職やってるんだなあという実 感がひしひし。
世の書店には、雑誌プレジデントとか「部下を伸ばす秘密の言葉」等々管 理職用ハウツー本が溢れ返っているが、そういう類のものは完璧に馬鹿にし切っ て一切目くれず今日まで生きてきたのである。しかも、好き嫌いと直感だけで テキトーに生きてきたのである。急にお前は実は管理職だと言われても、やは り好き嫌いと直感だけでテキトーに自分で考えてやっていくしかないのだから、 危うい話なのである。だから、「必ずや数理科学科を崩壊に導き、ある者は野 望と戦略を胸に華麗なる転職を成し遂げ、ある者は青テント生活に突入し、そ してある者は猫になって1秒たりとも会議の無い生活を心より楽しみ」なので ある。皆さん、首でも洗って惰眠を貪っていてくれ給え。
2006年6月28日(水)
<<極楽往生の近道>>
早起きの水曜日。眠い、だるい、体全体が死んでいる。這うようにして出勤。
はてな?この感触には覚えがあるぞ。そうだ!夜更かしばかりしていた高校生
時代は毎日こんな感じだった。本日例によって午前中の「留学生数学」の前後
に昼食の分割摂取。再び、はてな?午前10時半頃の昼食の分割摂取って、高
校時代に毎日やってた「早弁」と同じではないか。体重も今は高校時代と同じ
位だし、いつの頃からか日々退化し始めた私は、とうとう高校生レベルまで退
化してしまったのか。そのうち小学生レベルまで退化して、「ブリキの太鼓」
のオスカル少年みたいにキンキン声でその辺のガラス窓を割りまくってやるん
だ。さらに赤ん坊レベルまで退化して、「ローズマリーの赤ちゃん」みたいに
その辺の建造物を片っ端から踏み潰してやるんだ。最後は生まれる前の状態に
戻ってしまうのさ。あばよ!なんちゃってね。などということをそこはかとな
く考えながら、引き続き午後は「C言語とUNIX演習」。14時終了。その
後、ぶちキレそうなのを堪えつつ学科長のお仕事に励んだり、「留学生数学」
で質問された微積分学の演習問題の一つを解いたり。そうこうしているうちに
夕方。早々に帰宅。
夜は色々野暮用の後、昼間解けなかった微積分の問題に再挑戦。どう考え ても筋の悪そうな問題で、当該学生には「こんな問題を勉強しても頭が悪くな るだけだから、解かなくてよろしい」と言ってやりたいものだが、筋が悪かろ うが何だろうが、教師としては一応解いて見せないことには格好がつかない。 色々苦労して何とか解けたけれど、結局膨大な量の機械的計算をやらないと解 けないようになっている酷い問題。
本日の心の友、昼間はライネッケの三重奏曲お よびブルッフの8つの小品とヘンデル。 夜はゲーテ・クラリネット奏者氏デビューCDを連続して何度も聴く。念仏を 百万遍唱えるのと、このCDを五百回聴くのと、どちらが極楽往生の近道かしら ね。
今日は頭がおかしいので、早く寝ます。おやすみ!
2006年6月27日(火)
<<連続3回>>
26日夜は東京都内某所で私の国立研究所時代の元上司の通夜に参列。何故か
国立研究所時代の人たちは若死にする人が多い。30代前半でクモ膜下出血で
職場で突然死したT1氏、仲が良さそうに見えた奥さんと離婚し酒に溺れて3
0代後半で自宅で変死したO氏、40代後半で海外出張中に心臓麻痺で突然死
したF氏、50代前半で胃癌で倒れたT3氏、50代半ばで乳癌に倒れたT2さ
ん、そして今度は長い闘病生活と仕事を両立しつつも50代後半で無くなった元上
司。まあ、今も昔も元気なままの極楽蜻蛉という人も沢山いますけどね。
通夜には昔の同僚や先輩達や他の元上司達も大勢来ていたが、私は10年 程前に計算機業界から足を洗ったから、彼らと会うのも10年振りぐらいであ る。この懐かしいような気まずいような気分は、計算機屋を廃業して10数年 振りに数学業界に戻った時も同じで、学生時代の先生や友人や先輩などが、皆 10数年分だけ年を取った事を除けば、昔と同じように生きて活動しているの が一寸不思議な感じだった。否、何も不思議な事は無い。唯、お前があっちこっ ちウロウロしているとう、ただそれだけの事だ。
通夜旅行の友はライネッケの三重奏曲、ヘンデル、そしてゴー ルドベルク変奏曲。新幹線の中で、ヘンデルのシャコンヌ・ト長調 HWV435 の旋律は、ゴールドベルクの第20変奏と第27変奏に出てくること を確かめた。全く同じというわけでもないけど、今だったら盗作騒ぎが起こる ぐらいには似ていると思う。あの時代はそういう事にはおおらかだったのか、 それとも誰の曲というわけでもなく広く知られていたメロディーだったのか、 はてまた私の頭がおかしいのか?
今日は東京から真っ直ぐ大学に戻り14時半頃出勤し、会議に出てメール を飛ばし密談もし、学科長モード全開。大学を出たのは22時過ぎ。帰宅は2 3時過ぎ。うーむ。管理職の宿命かも知れないけど、組織の中の色々気の滅入 る話に付き合わなければならないのは大変である。帰宅後、ゲーテ・クラリネッ ト奏者氏のデビューCDを連続3回繰り返して聴き、気を取り直す。
2006年6月25日(日)
<<好き嫌いと直感のみ>>
昼頃まで自宅で色々野暮用。午後からは学科長のお仕事と京都市内某所にて
「紙屋町ホテル」(井上ひさし作)の観劇。え?お前に観劇の趣味はあったの
かって?付き合いだよ、付き合い。何?協調性ゼロのお前に「付き合い」なん
て芸当ができるのかって?五月蝿いなあ、人生色々あるんだってば。でも「紙
屋町ホテル」って、チラシをちょっと見た時から、何の話だか知らないけどこ
いつは面白ろそうだって気はしていて、実際結構面白かった。
音楽や絵画だと頭空っぽ心全開状態で聴いたり観たりすれば良くって、そ れで良い音楽や絵画だとわあっと幸福な気分になる。それは一瞬の出来事であ り、面倒な事は一切不用である。一瞬で幸福になれるんだから、お手軽でいい じゃん。音楽だとその一瞬が訪れるまでにしばらく聴いてないといけないけど、 絵画だとぱっと見ればおしまいだから、0.5秒もあれば十分だよ。 しかし演劇だとそうはいかない。役者の台詞や表情を一つ残らず聞き漏らさず 聞き見過ごさずに見て、一所懸命考えながら、あれがこうなって、これがああ なって、それでこうだから、ああ、なるほどそうなるわけかと、すこぶる論理 的な頭脳労働を経てやっと、素晴らしい!という結論にたどりつけるのである。 日頃、好き嫌いと直感だけを頼りに生きていて、人間や人生について深く考え ることの少ない私としては---(だから教室会議で延々と抽象的な議論をするの が嫌いで自爆テロ行為に走るんだけど)--、観劇は普段使わない脳味噌を酷 使することになり、「素晴らしい!」の結論にたどりつけた時には、すでにヘ トヘトに疲れ果てているのである。
それにしても、ピアニストの役の人が居たけど、台詞が少ない上に、ちらっ と弾いてたショパンがずいぶん上手いなと思ったら本物のピアニストだったし、 えらく歌が上手いと思ってたら芸大の声楽科卒の役者さんだったり、演劇の世 界にも結構音楽出身者が参入しているみたいだとわかった。
夜も学科長のお仕事を少し。その逃避行動としてライネッケの三重奏曲を2回聴く。昨日クラリネッ ト奏者氏から聞いたインサイダー情報によれば、氏のコンサートでの演奏はこ のCDの演奏とはかなり違ったものになりそうだとのこと。さて、どんな演奏 になるか?頭の中で音声モンタージュして、色々想像してみる。あとはヘンデル。
明日は、若い時にお世話になった人の通夜に参列するために東京泊。その 人の励ましや率直な批判が無かったら、今の私は無いというわけ。では今の私 が、若い人の個性や能力を見出して、時に率直な批判をしながらもその人に最 も良い形で励ましたりしているかというと、どうなのかなあって感じ。何せ、 好き嫌いと直感だけを頼りに、いい加減に生きてますから。次回更新は27日 火曜日深夜以降。
2006年6月24日(土)
<<そこんとこヨロシク!>>
ゲーテの日。クラリネット奏者氏とライネッケの三重奏曲について色々と意見
交換を行う。やはり演奏者の意見というのはとても興味深い。
ついでに来週のコンサートの準備状況を訊ね、心から成功を祈っているこ
とを告げる。私は基本的にお世辞を言わない人間だから、あなたの演奏が仮り
に期待外れなものだった場合に、「良かったですよー」というような心にも無
い事は決して言いませんし、かと言って辛口批評家みたいにもっともらしく批
評したりもしませんから、そこんとこヨロシク!という事も伝えておく。それ
から、コンサート終了後、フロアーに出てきた演奏者を観客らしき人達が取り
巻いて挨拶などをしている光景がよく見られるが、ああいう世界は苦手なので、
私は黙って姿をくらましますから、そこんとこもヨロシク!という事も伝えて
おく。
帰りは例によってJEUGIA三条本店で道草。本日衝動買いは無し。夜 はスポーツクラブでへとへとになる。
2006年6月23日(金)
<<思い違い?>>
ゼミの日。11時より16時20分頃まで途中1時間15分の昼休みを挟んで
院生O君とゼミ。今日はO君が思いついたちょっとした予想について検討した
後、修士論文ネタの問題探しなど。とりあえず8月一杯をメドに何とか解けそ
うな小さな問題をひねり出し、今後読み進めるべき文献の見直しを行う。昼休
みは学科長の仕事も含めて事務的な用事をいくつか片付ける。院生ゼミの後は
4回生Y君の卒研ゼミ。17時45分頃終了。夜は数学を考えたりドイツ語の
お勉強に逃避したり。
本日の心の友は引き続きヘンデル、お よび、ライネッケ&ブルッフ. さらにゲーテ・ クラリネット奏者氏デビューCDを聴き直し、氏の音色を再確認。でも、あん まり「予習」しすぎてもいけないかも。
そういえば、鈴木雅明ゴールドベルク変奏曲 の解説を眺めても、昨日の疑問「なんでゴールドベルク変奏曲に(バッハと 同じ1685年に生まれた)ヘンデルのシャコンヌ・ト長調 HWV435の旋律が 出てくるの?」に関する記述は見つからず。何か私の思い違い?クラシック 音楽中毒で極度に偏向した脳神経系が、出来もしない数学研究で酷使されて疲弊し ているとろに、学科長のお仕事の追い討ちがかかり、1本また1本と ぶちぶちキレまくり、とうとう頭がおかしくなってしまったのかしら? 読めもしないゴールドベルク変奏曲の楽譜を 眺めても、ヘンデルの「へ」の字も見当たらないし。
2006年6月22日(木)
<<予習の効用>>
研究日。比較的早朝から何度も目覚め、さあてどこをどう攻めれば良いものか
と布団の中で悶々とするも、名案無し。名案も戦略も無いのに研究日は始まら
ない。しょうがない、まずは人生の疲れを取ることが先決だと、強引に二度寝、
三度寝して合計8時間の睡眠時間を確保。10時過ぎ起床。昼過ぎからは激し
い雨の中、京大近辺へ。風さえ吹かなければ、雨は嫌いではない。ヘンデルと雨の相性は悪くないし。ところで、
ヘンデルの「シャコンヌ ト長調 HWV435」って、バッハのゴールドベルク変
奏曲の一部とほとんど同じメロディーが出てくるんだけど、何故かしら。
喫茶進々堂と京大数理研図書室で先日考えた事をもう一度洗い直して、数 学。進展はあったような、無かったような。夕方数理研を出て、JEUGIA 三条本店道草経由で帰宅。最近は週3回のペースでJEUGIAを冷やかして いるな。夜はゲーテの宿題など。
ライネッケの三重奏曲も、割合はっきりし た主旋律をもった綺麗な曲だとわかってきた。今は、最初に聴いた時のあの どうにも捕らえ所の無い感触は何だったのでしょうって感じ。やはりコンサー トは当日いきなり初めての曲を聴かされるよりも、ある程度「予習」して行っ た方がより楽しめるのではないかと思う。それからこのCDに入っているブルッ フ8つの小品の7つ目は、踊り出したくなるようなとても楽しい曲。ゲーテ・ クラリネット奏者氏の今度のコンサートのアンコールでやってくれたらいいの になと、ふと勝手な事を思ってみる。
2006年6月21日(水)
<<47分>>
昼食サバイバルの水曜日。昼食の分割摂取を行いながら10時40分より14
時まで「留学生数学」と「C言語とUNIX演習」の授業。14時から16時
までは、来週の授業や今日の教室会議の準備をしたり、少しだけ数学を考えた
り。
16時01分、教室会議開始。予想されたシナリオは、私が周到に 準備した議題は何とか30分程度で片付くものの、ナントカ委員会報告等の飛 び入りがいくつか入って長引き、会議開始後1時間30分が経過した所で私が ぶちキレ「そんなどうでもいいような報告なんぞ、メールで流すか、ウチに帰っ てネコ相手にやってろ!」とか何とか支離滅裂な事を吼えてテーブルをひっく り返し、会議は混乱と怒号の嵐の中で自然散会になるといったもの。
16時20分、私が準備した議題は全て終了。その後、待ってましたとば かりに次々と各先生が発言を求め始めるも、「どうでもいいような報告で時間 長引かしたら、ただじゃあおかないぞ」という私のただならぬ決意(殺気?) を感じてか、皆さん迅速審議に大変協力的であったのは心強い限りである。
会議の後片付けなどを終え、17時から1時間ほど雑務、学科長備忘録ノー トにいかにも頭悪そうなメモをいくつか残して、本日業務終了。生協で夕食後 帰宅、途中山科駅前SBUXで一服しながら少し数学について瞑想。帰宅後は 来週の東京行きの準備とゲーテの宿題を少し。
本日心の友は、荒れる教室会議対策として アンヌ・ケフェレックのヘンデル作品集。 そして、ブラームスとライネッケの三重奏曲って、何か似通ったところがあるのでは? との思惑から ザビーネ・マイヤー「クラリネット三重奏曲(ブラームス)」 および、近藤良の「クラリネット三重奏曲(ライネッケ)」。 両方聴いてみたけど、類似点はあるような無いような、よくわからん。
2006年6月20日(火)
<<頭悪そうなノート>>
昼頃出勤。研究室で昼食を取りながら数学を少し、と言っても昨日まで分かっ
た事をホワイトボードに書き下しただけなんだけど。そうこうしているうちに、
学科長モード全開の時間がやってくる。14時より16時過ぎまで学科長会議。
先週の学科長会議は「宿題」もなく楽チンだったけれど、今日は宿題盛り沢山。
その後、生協での夕食を挟んで21時頃まで学科長のお仕事を色々。嗚呼、 昨日教室会議はやらないと言い放った舌の根も乾かぬうちに、明日教室会議を 開かなければならなくなってしまった。有酸素運動を活発に行って、あちこち の先生の部屋を個別襲撃し、いくつかあった議題のうち2つを事前に潰すこと ができたけれど、議論とは無縁なはずの極めて事務的な案件ではあるものの、 まだ会議をやらないといけない議題が残っている。
会議の司会進行をどうしようかしら。なにかと会議を長引かせようとする 者あれば「遅いことならネコでもできる!ハイ、もう時間切れ。次!」と職権 乱用で強引にブチきり、正面に意味不明な意見らしきウワゴトをわめき散らす 者あれば「黙れ馬鹿者、会議はお前だけの時間じゃないぞ!」と一喝し、左手 に内職に励む者あれば「お前なんか早くウチに帰って猫にでもなれ!」とどや しつけ、右手に居眠りする者あれば「そんなに眠りたければ棺桶にでも入って ゆっくり寝てろ!」と呪いに満ちた言葉を浴びせ、褒められもせず、苦にもさ れず、サウイウモノニワタシハナリタイ、と。かくして、汚れ切った言葉を吐 きながら地獄の底に堕ちてゆく私。あー、考えただけでもヤだなあー。私、こ んなことをするために生まれて来たんじゃないような気がするんです、と。
ぐちゃぐちゃの字で書かれている私の学科長備忘録ノートをぱらぱらと眺 めた事務のIさんは一言、「高校生の男の子のノートみたい!かわいい」 と。あのねー、関係無い話だけど、私、今でこそこんなわけのわからない おっちゃんやってますけど、高校生の時って一応優等生やったんよ。だから、 こんないかにも頭悪そうなノートは書いてなかったの!!
ふーっ。会議やる前からキレてますねー。ささくれ切った心にヘンデル とライネッ ケとブルッフが沁みます。
2006年6月19日(月)
<<大丈夫じゃない>>
研究日。私としては奇跡的に早起き。起きがけに閃いたアイディアをただちに
確認してみたものの、瞬殺のハズレ。本日午前中は、同僚K川先生の協力を得
て学生がらみの某案件の解決を図る予定だったので、大急ぎで出勤。廊下で別
の同僚某先生にふと出会い、挨拶。「高山先生、今週、教室会議はあるのです
か?」「さー、明日の学科長会議の動向次第ってところですが、まあ、無いと
思います。来年度の科目担当を決める時に1回は予定してますが、それ以外は
基本的には教室会議はやらない方向で考えてます」「それはそれは、どう
も有難うございます。助かります(あれ?感謝されちまったよ!)。しか
し。。。」「『しかし』、何ですか?」「しかし、数理科学科の存亡にかかわ
る重要案件が沢山あるようですけど、大丈夫ですか?」と。
では教室会議をやれば大丈夫なのか?これは全く保障の限りではない。し かし教室会議をやれば少なくとも私は「大丈夫ではなくなる」。これは確かで ある。よろしい。教室会議は無くても、この高山が責任を持って自爆テロを完 遂し、必ずや数理科学科を崩壊に導き、ある者は野望と戦略を胸に華麗なる転 職を成し遂げ、ある者は青テント生活に突入し、そしてある者は猫になって1 秒たりとも会議の無い生活を心より楽しみ。。。あ、これ前に一度書きました ね。兎に角、会議が無い事を小躍りして喜んでいる間に、貴方達はこの稀代の 馬鹿学科長とともに心中する道を刻々と歩んでいるのです。
学生がらみの案件は予想していたよりもすんなり解決。研究日に大学に長 居は無用と、速攻で大学を去り京大数理研図書室へ。数理研図書室のソファー はとても座り心地が良く、私のお気に入りである。早起きの睡魔と闘いながら、 ライネッケ三重奏曲とブルッフ8つの小品を心 の友に夕方までうんうんと考えるも、「この問題はとても難しい!」という事 が益々鮮明に理解できるにとどまる。
17時前に数理研を出て、JEUGIA三条本店道草経由で帰宅。6月中 はライネッケ強化月間ということで、新しいCDの購入は控えてその辺をぶら ぶら眺めるだけで帰ろうと思っていたのだが、ふと試聴してみた アンヌ・ケフェレックのG.H.ヘンデルのCD があまりに綺麗だったので、人間やめますか?それともヘンデルやめます か?の、これぞ正真正銘の衝動買い2599円也。ヘンデルとはまた古色蒼然 なと思っていたけれど、 アンヌ・ケフェレックの透き通るように軽やかながら決して隙を見せな い手堅いピアノが美しく、こわばった心がどこまでも解き放たれてゆく爽快感 がたまらない。ケフェレックは アルフレット・ブレンデルの弟子だったそうで、 なるほどこの音色は師匠譲りだなと納得。
夜も少し数学。
2006年6月18日(日)
<<滋味溢れる>>
野暮用の日曜日。自宅や山科区内で何だかんだと野暮用。野暮用の友はライネッケの三重奏曲とブルッフの8つの小品。
ライネッケ三重奏曲については、最初はどうも華が無いぱっとしない曲だなと
思っていたのだが、何度も聴いていると「滋味溢れる」という感じの曲だとわ
かってくる。先日ブラームスっぽいと書いたけど、ピアノの使い方にちょっと
シューマンも入ってるかなって感じ。素人考えだけど、これは演奏者にとって
は「滋味溢れる」部分をどう出せば良いかという点で、結構難しい曲なんじゃ
ないかしら。ゲーテ・クラリネット奏者氏のコンサートが益々楽しみになって
きた。ということで、今後しばらくはライネッケを集中的に聴いて研究するこ
とにしよう。
夜は少し数学。止め処ない溜息にむせびならが、先週の電撃的天啓の連鎖 によって激しく後退を重ねたトホホの研究成果を纏める。それからちょっとだ けゲーテの宿題を突っ突き、明日はちょっと気の重い仕事で早出するため、少 し早めに寝る。
2006年6月17日(土)
<<極上の御褒美>>
ゲーテの日。昨日入手したばかりのライネッケの三
重奏曲のCD をゲーテ・クラリネット奏者氏に見せて、今度のコンサー
トの準備に役立つのでは?と怪しいポン引きおじさんよろしく持ちかけ、半ば
強引に貸し付ける。前回私はライネッケの別のCD
もほぼ同様の手口で貸し付けている。これらのCDが本当に役に立つかど
うかわからないけれど、とにかくしっかり準備して素晴らしい演奏を聴かせて
もらおうじゃないのと、まるで「ヘンデルとグレーテル」の物語に出てくる、
おいしい物を食べさせて丸々太らせてから食べてしまおうと企む魔女のような
思考を持つ、悪魔のような私であった。
本日ゲーテの課題演習で「憂鬱な気分の解消法は?」というテーマを扱っ た。思えば近頃の私は憂鬱で1週間のうちほとんどは気分が深く沈んでいる。 原因のひとつは数学である。数学研究は憂鬱である。どこに新しい真実が隠さ れているのか、自分は何時新しい発見に出会えるのか、皆目見当がつかない五 里霧中を延々とさ迷い歩くのだから、憂鬱なのは当たり前である。ごく稀に少 しでも新しい発見があった時だけは嬉しくて、それは憂鬱な生活に耐えてきた ことに対する極上の御褒美のようなものである。しかし御褒美は貰ってしまえ ばそれでおしまいで、しばらくすればまた新たなる憂鬱な日々が始まるのであ る。だから「憂鬱な気分の解消法は?」の答は「数学をやらないこと」である。 数学者は、自分は御褒美がなかなか貰えなくなってきたと思った時に数学をやめ てしまうのだろうと思う。御褒美無しで憂鬱な日々だけ続くなんて、嫌だろう しね。
ゲーテの後は、いつものようにJEUGIA三条本店で少し道草を食って 帰宅。夜はスポーツクラブでへとへとになる。数学は無し。数学をやらない 分、気分が楽といえば楽である。 本日の心の友は、こういう事もあろうかとあらかじめバックアップを取って おいたライネッケの三重奏曲とブルッフの8つの小品 。
2006年6月16日(金)
<<ブルッフ:8つの小品>>
院ゼミ・卒研ゼミの日。ハインツ・ホリガーの協奏交響曲K.297B、オー
ボエ協奏曲K.313、K.314(モーツァルト)を通勤の友に大学へ。出
勤途中のバスの中でまたも電撃的天啓を得て例の「否定的結果」の証明がさら
に究極まで洗練され、研究は益々マイナス方向に進展する。要するに「こんな
事を考えても意味なし!」という事をより明快に理解するためのアイディアが
次々と湧いてくるというわけだ。もう勘弁してくれ。頼むから論文になるよう
な電撃的天啓を与えてくれ!と胸のうちでおめき叫ぶ。
11時より16時まで、途中1時間15分の昼休みを挟んで院生O君のゼ ミ。16時より1時間程度4回生Y君の卒研ゼミ。注文したライネッケ三重奏曲のCDが届いたというので、 ゼミ終了後直ちに大学を離れ、おめき叫びつつJEUGIA三条本店へ光速移 動。ジャケットのデザインがとても良い。前回入手 したCD もそうだけど、ちょっとブラームスっぽい雰囲気。ブラームス のクラリネット三重奏曲が特にお気に入りらしいゲーテ・クラリネット奏者氏 が、ライネッケ三重奏曲でどんな味を出してくれるか、楽しみである。このC Dに一緒に入っているブルッフの8つの小品も結構気に入った。っていうか、 私はブルッフの方がちょっと好きだけど。
夜はゲーテの予習を少しだけやってから、ひきつづきライネッケを心の友 に数学。勿論、胸のうちでおめき叫び続ける。