の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2009年8月15日(土)
<<謎めいた一言>>
さて今日もいきなり本日の1枚。カレン・ジョーヒガンというイギリスの新進
バズーン(ファゴット)奏者による「フランスのファゴット作品集」。本日
JEUGIA三条本店にて購入。最近は一元さんお断り状態で、前に買って良かった
演奏家や、試聴してみて良さそうなCDしか買わなくなっているけど、「おばん
さいCD」プロジェクトを意識して、試聴不可だったこのCDを衝動買い。
衝動買いのコツは、室内楽で木管楽器かピアノ、あるいはリュートといっ た大枠だけ決めておいて、その中でできるだけ新機軸を狙うこと。今回は、ファ ゴットという目新しさと、グロヴレ、タンスマン、ケックラン、ブトリー、ノ エル・ガロン、デュゥティーユ、ビッチ、ジャンクール、ピエルネといった、 聞いたことのない近・現代の作曲家の作品がテンコ盛りという、おっかなびっ くり性を評価して決めた。
今日の午前中は久しぶりにJEUGIA三条本店に出掛け、それからバスで京都 駅に移動。ビッグカメラで買い物をしてから京都駅で昼食。その後大学に出勤 して研究室で調べ物。論文査読者コメントの「謎めいた一言」が、無責任な寝 言か、それとも深い真実を語っているのかを確かめるべく、アーベル多様体論 についての自分の持っている限り全ての本をあたってみるも、何だかよくわか らず。もっともらしいコメントを書く時は、根拠や出典をちゃんと書いて欲し いものだ。しょうがないので、いくつかの本を自宅に持ち帰り、夜も色々ひっ くりかえしてみたところ、、、とうとう、突き止めた!
そういえば夕食後、偶然テレビで香取真悟が両津巡査役をしている「こち 亀」を見てしまった。漫画版はあまり好きではなかったが、テレビ実写版は香 取クンが以外にもはまり役になっていて、面白い。実はNHKの「サラリーマンneo」 は毎週録画して見て、会社員時代を思い出して人知れず涙している(?)し、 さんまの「恋のから騒ぎ」はリアルタイムで見ていることが多い。「から騒ぎ」の テーマソングはケイト・ブッシュの曲で、よくあんな昔の曲を使ってるなあと、 いつも感心している。もっとも「昔の曲」とは言っても30年ぐらい前という意味 で、ハイドンやシューマンなどに比べたらすっと新しいけど。
ところで、この何の芸も無いジャケットのつまらなさは、選挙運動のポス
ターのそれに通じるものがある。「ファゴットのカレン・ジョーへガンをよろ
しく!」というメッセージ以外の何も読み取れない。新人でこれから売り出し
て行こうと思って、まず顔を覚えてもらおうというのかしら。隣にあったマー
ラーの「巨人」のCDのジャケットの絵が素晴らしかったので、思わずそっちを
買ってしまいそうになったけど、「ジャケットと音楽は別物!」と自らに言い
聞かせて、手に取っただけでやめたけどね。
2009年8月14日(金)
<<おばんさい>>
さて今日もいきなり本日の1枚。ディーター・クレッカーとプラハ室内楽団に
よるハイドンのドッペル・コンツェルト(2本のクラリネットによる協奏曲)。
もう一人のクラリネットはヴァルデマール・ヴァンデルとかいう人。どんな気
分の時でも、これを聴くと無理矢理晴れ晴れとした気分にさせられてしまうと
ころが、この曲の偉大なところである。この強引な楽しさは、一体何なの?と
言いたい。このあまり芸の無いジャケットの絵も、「クラリネット一本で、世
界がこんなに明るくなるんですぅ!」って言ってるようだ。
本日、昼頃に山科区内のスーパーで買い物をし、夕方にスポーツクラブに 出かけた以外は、自宅で数学など。先日送られてきた査読レポートに従って、 論文の修正作業に着手。それ以外は、この数か月沢山の文献を読み散らしてき たので、整理のために文献表を作ったり。
スポーツクラブでは、久々にピチピチ・モッコシ・パンツのおナル男がベ ンチプレスに励んでいたが、途中、私の近くにも来た。ピチピチパンツから お尻が半分はみ出しており、こちらに背を向けてかがむと、後ろからでも 股間のモッコシが見える。全く、これを公然猥褻罪と呼ばすに何と言うべき か。お盆休みで暇と見えて、私が来る前から居て、私が帰るときもまだ居た。
ところで、京都のおばんさいとは、元々は多数の使用人を抱える商家が、 家族や使用人の食事の献立を毎日考えるのは大変なので、何月何日は何を食べ ると大体決めておいたものを指すという話をどこかで読んだ覚えがある。この 日誌の「本日の1枚」は、「京のおばんさい」よろしく何月何日は何を聴くと 大体決めておく積もりでやっているわけではなく、単に成り行きでそうなって るだけ。でも、「おばんさいCD」ってのも、悪くないな。「ああ、早いもんで、 今年もまたハイドンのドッペル・コンツェルトを聴く日がやってきたか」など と、1年の無事に感謝しつつ、時の流れをしみじみと味わったりしてね。
じゃあ365枚以上CDを持ってるのか?というと、実はそうでもなくて、
この夏一杯持つかどうかという心もとない状態。大昔に買ったCDや古い中古CD
などは、なかなかジャケットの画像が手に入らないので、ここで紹介するのが
難しいし、最近はJEUGIAさんに行っても偵察ばかりしていて、新しいCDはなか
なか増えないからである。でもまあ、おばんさいも365種類のレシピがある
わけでもないし、気にしなくてもいいか、と。
2009年8月13日(木)
<<内気の定義>>
さて今日もいきなり本日の1枚。ラルフ・マンノ率いるensemble incantoによ
る、ロバート・シューマンの定番室内楽曲「3つのロマンスOp.94」「アダー
ジョとアレグロOp.70]「幻想小品集Op.73」そして「おとぎ話Op.132」。
今日もラクト山科で昼食を買ってから出勤し、研究室に蟄居し、夕方まで せっせと大学の仕事。
ところで、「本日の1枚」とかいってるけど1枚しか聴かないのかというと、 そういう日もあればそうでない日もある。最近のように大学の研究室にせっせと 通っている時は、研究室のPCでずうっとクラシック音楽を鳴らし続けて仕事をし ている。
そういえばロンドンから帰国して山科の別宅に戻っているのか、ゲーテの 内田光子さまがラクト山科でわらび餅を買っているのを目撃した。まあ、ロン ドンじゃあ、わらび餅は売ってないだろうからね。で、光子さまに「お久しぶ り!」と声を掛けるかというと、そうでもなく、「あ!光子さまがわらび餅買 ってる!」とか思いながら黙って側を通りすぎるところが、不肖私めの奥ゆか しさというか、内気なところなのである。
内気な人間は色々な場面で損をする。内気でなければ良いかというと、そ ういうものでもない。内気な自分では駄目だ。もっとオープンに人と接して行こう。そう 思い立った若き日から、会社の独身寮で一緒だった忍者ハットリ君似の同期入社の 男を寮の食堂で見つけては、「ハットリ君、忍術の修行は辛いですか?」「手 裏剣を投げるのは上手くなりましたか?」「水の上を歩くにはどうすれば良い のですか?」と毎日のようにアプローチして激しく嫌われた。彼は間もなく 「寮には変な奴が居るから嫌だ」と独身寮を飛び出して行ったという。 これは極端な例だが、経験的にみて、内気でいるのも何かと居心地 が悪いが、かと言って内気でないように頑張ってみても、中長期的にみてべつ にそんなにいい事があるわけでもない。
まあ、「内気」とは言ってるけど、私の場合、正確なところは、 自己評価が低い割にはプライドが高いため、自分が邪険に扱われない という確たる見通しが立つ場面に限って人と交わろうとし、さらには 協調性に乏しく、興味がある人とそうでない人との区別がはっきりし ているため、気が向いた時にしか人と話そうとしないというだけのこ となんだけど。
うーん、こうやって自己分析してみると、「内気」というよりは 「サイテーの人間」という方が正しいような気がしてくるな。 サイテー人間ぶりを発揮してわざわざ敵を作ることもあるまいと思って、 「内気」になっているっていう面もあるんだけど。
さて、このジャケットの絵、前から結構印象派っぽくていいなと思ってた
けど、Hermann Eller とかいうドイツの画家のものらしい。ちょっと調べてみ
たら、結構いい絵を描く人だとわかった。地平線の彼方の陽の光の感じが、い
いでしょ?
2009年8月12日(水)
<<33年で別人になる>>
今日もいきなり「本日の1枚」。スヴャトスラフ・リヒテルのピアノで、モー
ツァルトのピアノソナタ第18,14番、および幻想曲ハ短調K.475.
うーむ、綺麗だ
けど微妙に退屈なのは、モーツァルトが悪いのか、リヒテルが悪いのか、それ
とも私の脳が歪んでいるのか。
今日も昨日までと代わり映えなく、昼頃に出勤して夜まで研究室に蟄居。 数学のようなことをやってゴソゴソと作業に励み、21時半ごろ帰宅。
帰宅してみたら、先日の高校の同窓会の写真が出来たとのメールが来ていた。 出席者名簿と照合してみたけど、なかなか衝撃的である。 最近会っていて既に知っている4名を除いて、 誰だか比較的すぐに分かったのが5名、 高校の卒業アルバムの写真と見比べて、口や眉の形などの特徴から、 たぶんこれだろうとおぼろげに見当がついたのが4名、 消去法で考えるとたぶんそうなんだろうけど、どこをどう見てもそうは見え ず、敢えて言えば頭蓋骨の形が似ているかなという、ほとんど別人が2名。
さらには、既に知っている4名の内訳は、昔とあまり変わってないのが2 名、そうだと言われれば面影が残っているとも言えなくもないのが1名、どう 見ても別人にしか思えないのが1名。つまり、15名中8名は高校卒業後33 年で相当別人化が進行し、うち3名は、何らかの意図で別人が本人になり すまして同窓会に参加しており、本人は猿轡でもされてどこかに縛り付けられ ているに違いないという合理的疑いを持つに十分なぐらいに別人化している。
自分のことはよくわからないけど、私はたぶん「別人系」だと思う。こんど 同窓会に出る機会があったら、誰か別の人になりすま してやろうかしら。いっその事、架空の人間になりすますってのもいいな。 「え?何言ってんだよ。俺だよ、俺。ほら、3年3組に居た谷山寛だよ。え? 谷山なんてのは居なかったし、お前の旧姓は何だ、だって?冗談言うなよ。俺は昔 から谷山寛だぜ。ほら、3年生の11月の文化祭後あたりから、しょっちゅう 授業さぼって、学校の裏の竹薮でシュラフにくるまって一緒に日向ぼっこした じゃないか。数学の田中の授業つまんねーとか生意気言ってね。 え?あれは高山幸秀って奴のことだって?ああ、高山ね。あの、『ヤン キーは全部簀巻きにして、阿漕平治みたいに伊勢湾の鱶の餌にしてやりたい』って 言ってた変な野郎だろう。覚えてるさ。え?簀巻きじゃなかったっけ?ああ、そう。 串刺しの火炙りね。そう、そう。でも、俺は谷山ね。た・に・や・ま、だぜ、 ヨロシク!」みたいな感じで。
ところでこのジャケット、若い頃のポール・ニューマンと表情が似て
るような気がする。でも顔のつくりまで似ているわけではない。
表情は似てるけど、やっぱり別人だ、と。
2009年8月11日(火)
<<体が覚えてます>>
さて、今日もいきなり本日の1枚。ハンスイェルク・シェレンベルガーのフラ
ンス・オーボエ曲集。サン・サ−ンズ、プーランク、デュティュー(って誰
?)らのオーボエ・ソナタを集めたもの。演奏はとても綺麗だけど、何だか
あんまりフランスっぽくないんですけど、こんなもんなんでしょうか?
明け方、地震で目が覚めた。10数年前の阪神淡路大地震の揺れを体が覚 えていて、夜中や明け方にちょっとでも揺れると目を覚ますのだ。今朝は南北 に揺れたから、静岡の大地震ではなく京都府か滋賀県北部の花折断層のあたり の小さな地震ではなかったかしら。
私の高校生の頃、世間では関東地方の大地震の60数年周期説というのが 騒がれてた。まだ地震が複雑系だという認識があまり無かった時代のことであ る。その説によれば関東大震災から60数年目が近づいているから、そろそろ 東京は危ないということだった。それで私は、東京の大学に進学するのをやめ た。と、いうのは半分ぐらい単なる口実で、本当は東京の大学に進学してうま くやっていける自信が無かったのだけど(では京都の大学に進学してうまくや っていけたのかというと、そうでもなかったわけだが)。
しかし就活の成り行きと、大学院入試や公務員試験に落ちまくってヤケク ソになっていた勢いで、大学卒業後に東京の会社に勤めることになってしまっ た。折角大地震を避けて京都の大学にしたのに、私の学生時代に関東大地震は 起こらなかったし、今後何時大地震が起こってもおかしくない東京に何十年も 住むことになるのかと暗然とした。
だから、大阪に転勤になった時はやれやれと思ったのだが、しばらくして 阪神淡路大地震が起こった。関西では大地震は起こらないって大法螺吹いてた のは何処の誰やねん?そして、あの60数年周期説が騒がれて、今日明日にで も関東地方で大地震が起こるといわれていた頃から、もう30年以上経ったけ ど、まだ何も起こっていない。
会社員時代の1年先輩にMという人が居たが、彼は「Mさんは、何時結婚する の?」と聞かれると、いつも「再来年の春の予定!」と答えていた。 そして何年か経った後の春に本当に結婚した。大地震も 何年か経った後の今日明日に起こるんだろうな、と。
それにしても、このCDのジャケットの写真は何でしょう?最初は桜吹雪か
なと思ってたが、最近は、人間の体がプラズマに分解して消失する瞬間に見え
るんですけど。怖いですねー。それが何でオーボエ・ソナタ集のジャケットな
のか、うーん、ようわからん。写真の周りのベージュというか、白っぽい部分
は、バニラアイスクリームみたいで美味しそうで、なかなか良いのだけど。
2009年8月10日(月)
<<人知れずヒステリー>>
いきなりですが、今日の1枚は、ポール・メイエとイギリス室内管弦楽団によ
るモーツァルトの「クラリネット協奏曲イ長調 K.622」、および、アルフレー
ト・プリンツとウィーン室内合奏団によるモーツァルトの「クラリネット五重
奏曲イ長調 K.581」。
こういうドリーム・チームみたいな凄い組合せのCDを、それとは知らずに 何の気無くJEUGIAさんで買って、「これでモーツァルト嫌いの歪んだ根性を叩 き直すんだ!」と反吐の出る思いを堪えて1日に何回も聴いていた頃が、今と なっては懐かしい。このジャケットの風景の優雅さとは裏腹に、まさに日々是己 との闘い!みたいな毎日で御座いました、と。
ここで、何で「反吐の出る思い」だったのかを簡単に復習しておこう。京 大数学科で頭冴え冴えの天才・秀才達に、お前はアホだ馬鹿だとさんざん苛め られ、大学院入試にも落第し、夢破れて山河ありと傷心を抱いて会社に就職し て間もない頃、世間ではモーツァルトの生涯を題材にした「アマデウス」とい う映画が流行っていた。テレビでその予告を見て、モーツァルトって私を苛め た数学の天才・秀才達にそっくりじゃん!と思い、以後モーツァルト・アレル ギーになったのであった。
偉大なるJ.P.セールがアーベル賞を受賞した時、フランスの一般誌にイン タビュー記事が載ったのだが、そこでセールが「数学のモーツァルト」と紹介 されていた。それを見た私が、人知れずヒステリーを起こしたことは言うまで もない。そんな私が今「モーツァルト、いいですねえ」とか言ってられる のは、ひとえに偉大なるゲーテ・クラリネット奏者氏の芸術家オーラのお陰な のでしょう。
さて、監禁委員会で監禁癖というか、何だか妙な癖がついてしまって、今
日も何となく大学に出勤し研究室に蟄居。午後一杯数学のようなことをゴソゴ
ソとやってすごす。夜、数か月前に投稿した論文の審査結果が返ってきた。少
し手直しすれば採録してもらえそうな気配。代数幾何学で論文書いたのは初め
てだし、何とか頑張って出版にこぎつけて華麗なる「代数幾何学デビュー」を
果たしたいものだ。
2009年8月9日(日)
<<ダッツ・ルートビア>>
さて、今日から趣向を変えて、いきなり今日の1枚。カリ・クリークとフィン
ランド放送交響楽団の共演で、B. H. クルーゼルのクラリネット協奏曲。クルー
ゼルはベートーヴェンとほぼ同世代のフィンランドの作曲家で、クラリネット
奏者としても有名だったそうだ。オーケストラ音楽がいまいち好きでないし、
1,2度聴いて「退屈な曲だ」と思って長らく放置してあった。
初対面で「これ、嫌い!」と思ったものが、しばらく冷却期間を置くうち に「いつの間にか病み付きになってました」ということがよくある。学生の 頃、名古屋のジャズ喫茶で初めてダッツ・ルートビアという清涼飲料水を飲ん で衝撃を受け、「これは世界で最も悪趣味な飲み物だ!」とさんざん悪態をつ いたのだが、2ヶ月後にはまた飲みたくなって名古屋に通っていた。何でこう いう現象が起こるんでしょうね。基本的にマゾだからかしら。クルーゼルも 「病み付き」ってほどでもないけど、今聴いてみると、まずまずいい感じである。
本日昼頃は山科区内のスーパーやドラッグストアーで買い物。胃薬も買 った。夕方は野暮用がてら河原町三条界隈に出かけ、 無印良品BAL店、Anger河原町三条本店、Apa Kabar御池店を偵察してから帰宅。 胃を荒らしていてコーヒーが飲めないせいか、終日眠くてぼんやりしてすご す。終日数学はなし。まあ、先週は親不知歯も抜いたし監禁委員会にも 引っ張り出されたしで、色々疲れが溜まったのでしょう。
ところで昨日は高校の同窓会があったそうで、メーリングリストで報告メール などが飛び交っていた。高校時代にヤンキーやヤンキーもどきだった連中も結構 参加してたようだが、同窓会報告メールを読む限り彼らも「いいオジサン」にな っているようだ。しかし、私はヤンキーどもを串刺しにして火炙りにする日を 夢見ながら高校生活を送っていたので、「今はいいオジサン」なんて言われて も、そんなのにわかに信じられるかってんだいって感じ。 ここにも私の執念深さの片鱗が顔を出す。
それにしても、前からこのジャケットの絵が何だか気持ち悪くてしょうが
ないのだが、その理由のひとつは太陽の光の描き方だと思う。明るい陽がかな
り横の方から射しているけど、朝方なのかしら。何故か夕方って感じはしない。
あるいはフィンランドあたりだと、季節によっては昼間でもこんな感じなのか
しら。子供の頃に何か怖い夢でうなされて、泣きながら目覚めた時に記憶に残っ
た夢の残像が、こんな風景だったような気がするけど、詳しいことは何も思い
出せない。
2009年8月8日(土)
<<物語を生きる>>
昼前に歯医者。先日抜いた歯の跡をチェックして、少し噛み合わせを調整して
もらう。その後、山科駅前で適当に昼食の後、出勤し、研究以外の仕事。なる
ほど、大学の研究室というのは、そう広くもないものの、空調は使えるし、最
近は定年退職した先生から払い下げられたソファーもあるし、パソコンも本も
机もホワイトボードもあって、それなりに研究しやすいように出来ている。か
と言って研究するところじゃないのは、何故かしら。20時頃に大学を発ち、
21時頃に帰宅。
出勤時、山科駅前で60代ぐらいのオッチャンが、何やら喚くように独り 言を話しながら歩いていた。昔はこういう、ある種の物語の中で生きているオッ チャンがよく街をウロウロしていたけど、何故か最近はめっきり見掛けなくなっ た。ヤクザ映画全盛の頃は、肩を怒らせて啖呵を切りながら歩いていたり、あ るいは、今日のオッチャンのように、何かしら身に降りかかった揉め事につい ての自分の言い分を独り喚き散らししている人はよく居たものだ。後者につい てはオッチャンには限らず、オバチャンの場合もあった。私も時折物語の世界に 沈殿することがあって、ぼそぼそ独り言を言いながら歩いていることがあるが、 啖呵を切ったり喚いたりといったことは、(たぶん)ない。
夜は、おそらく歯医者にもらった抜歯後の抗生物質と腫れ止め・鎮痛剤 の副作用だと思うが、胃がかなり痛む。胃薬を飲んで寝ることにする。
さて、物語の世界に思いを馳せる今日の1枚は、激安良盤シリーズ
ARTE Nova Classicsで"French Clarinet Rhapsody". ドビュッシー、プーラ
ンク、オネゲル、シュミット、ミョーらのフランス音楽をラルフ・マンノのク
ラリネットで聴く。でも、シュミット(Schmitt)って、ドイツ人みたいな名前だな。
それにしても、このジャケットの絵、
最初見たときから井上和香だと思ってた私って、変かしら?
2009年8月7日(金)
<<手薬煉引いて待っている>>
痛む歯を抜いて、久しぶりに疼痛に悩まされない安らかな眠りから目覚め、今
日も午前中に大学に出勤。開講期間中は週に2、3回、それも午後からしか大
学に行かないけれど、夏休みになった途端にせっせと午前中から出勤するのは
何故か?私にとって大学は数学研究以外の仕事をするところだが、そういう雑
用系の仕事は、夏休みになって講義から解放された教師達を手薬煉引いて待っ
ているのである。
実際、新聞や電車の中の広告を見ると、さまざまな大学のオープンキャン パスが花盛りだし、今日も通りがかりに執行部室を覗いてみたら、夏休みであ るにもかかわらず、執行部に囚われの身となった教員達が集まって会議をし、 何やかやと研究とは関係の無い面倒なことを議論していた。
世間では大学教師が優雅な夏休みをすごしていると固く信じているようだ が、それは週に3度ほど午前中しか外来患者を診ない病院の医師が、週休4日 (以上)の優雅な職業生活を送っていると考えるのと同じぐらい事実とかけ離 れたことなのである。
と、まあ、さんざん「俺は仕事してるんだぞ」と自慢する今日の1枚は、藤原
真理の30歳ぐらいの頃の録音で、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲(全6
曲)」。この曲を最初に聴いた時は、なんて退屈な曲なんだろうと思ったが、
ちょくちょく聴いているうちに、実はとても表情豊かなことが分かって
きて、今では私のお気に入りの曲になっている。
それにしても、この、コンクリート打ちっぱなしの壁を背に、高そうなソ ファーでくつろいでいる女性は誰なのか?若き日の藤原真理?写真が小さい上 に顔半分が影になっているので分かりにくいが、どうも今の彼女とは似ても似 つかぬところが腑に落ちない。本当に今のあの藤原真理と同一人物なのかしら、 と。
まあ、先日30ん年ぶりに高校時代の同級生に会った時も、5人中の2人 は昔の面影が残っていたけど、残りの3名は当人がそうだと言っているからそ うかも知れないけど、本当は誰だかよくわならないって感じだったし。風貌が大 きく変わるということは、珍しくないのかもしれない。
昔から知ってる人なら、話しているうちに本人かどうか分かるかも知れな
いが、彼らと話すのは初めてだったので、その方法は使えない。もっとも、元々
一度も話したことの無い昔の高校生との同一性など、さして重要とも思えなかったので、
「何だか知らないけど目の前にいるこの人」という感じで楽しくお喋りし
てたけどね。
2009年8月6日(木)
<<親不知歯を抜く>>
今日も委員会のため午前中に出勤。JR西日本はひと月に数回以上の割合で、電
車が30分程度遅れる事態に陥る。一度それが起こると、半日程度続く。下手
をすると、後の電車程遅れが大きくなり、1時間以上1本も電車が来なくなったり
する。今日もそれが起こったので、山科駅から30分前に発車しているはずの
新快速列車に乗って草津まで行き、遅れが出ていなかった下り普通電車で折り
返して、ほぼ予定通りの時刻に南草津駅に到着。
南草津駅前10時20分発の近江バスに乗ろうと思い、10時15分ぐらい からバス亭の前で待ち始め、17分頃に到着したバスは10時30分発だった。 つまり10時20分発のバスは何処かに消えた模様。昔から不思議なのだが、近 江バスではよくこういうことがある。南草津の近辺はバミュータ・トライアン グルに匹敵する謎の地域のようで、消えたバスの行方はようとして知れない。
今日の監禁委員会は比較的早く終り、研究室で少し雑用をしてから大学を 発つ。帰りのバスの中で、髪をほぼ頭頂部で縛ったひっつめ髪の女子学生が4 名も居たが、彼女達はシンクロの選手か、それとも何かの儀式か。謎が解けぬ まま、「ま、どうでもいいか」と無事帰宅。夕食後、近所の歯医者で行き、こ の数日間疼痛がやまなかった親不知歯を抜いてもらう。
さて、親不知歯を抜いた今日の1枚は、ポール・メイエとエリック・ル・サー
ジュのシューマン・クラリネット曲集。「幻想小品集作品73」「おとぎの絵
本」「民謡風の5つの小品」「3つのロマンス」「アダージョとアレグロ作品
70」。シューマンの定番曲ばかり。うーん、やっぱりポール・メイエがシュー
マンを吹くと、こんなにフランス風になっちまうのかと、思わず感心してしま
う部分がちらほら。
大学受験浪人をして河合塾に通っていた頃、英語の先生が「アメリカでは 男の子二人が仲良く歩いていると、ホモだと思われます」とか言っていた。へー え、アメリカ人って変なことを考えるんだなと思ったけど、脳が歪んでしまっ た今の私は、男同士が仲良く話しているだけで、「はーあ、こいつらデキてる んだ」って思ってしまうようなところがある。
このジャケットを見てても、やはり同じような事を考えてしまうのだけど、
それは私の脳が歪んでいるせいなので、気にしないでください。
2009年8月5日(水)
<< Danke! だと? >>
同じ痛みでの夜中は余計強く感じるようで、昨夜は歯が痛んであまり眠れず。
私が歯痛の時に限って定休日になるとは、不便な歯医者だ。まあ、他人の痛み
が分かる人間になるには、自分も痛みを経験しなければならない。自己マゾ修
行も、たまには悪くないと思っておこう。
今日も委員会に引っ張り出され、夕方まで監禁生活。睡眠不足のためか、 電車の中に傘を忘れる。それにしても、何か事があるたびに 人を監禁するのは、やめてもらえないかしら。先日、関西日仏学館で、Ritsの 近くに住んでいる主婦のクラスメートから、「忙しい?立命って人使い、荒い んでしょ?」と聞かれて、ちょっとたじろいでいると、さらに「でも、私立大 学だから給料はいいんでしょ?」と剛速球の直球がびしびし飛んできた。そのあたり から私も態勢を整えて、「うーん、でもRits と似たような感じの○○大学よ りも年収ベースで平均■■円程度安いそうです」と答えたが、「ふーん、年収 で■■円じゃあ、大した違いではないわね」と来たので、ここで■■円が「大 した違い」かどうかを争ったり、「私立大学だから給料が高い」という誤解を 解くためのいくつか事実を列挙したりしても、さして得策ではないと判断し、 「まあ、給料がいいか悪いかは知りませんが、給料を過労死率で割った値 で比較 すると、そんなに良くはないのではないかと思います」と答えた ら、さすがに剛速球連投は止まった。
帰りのバスの中で、女子学生達数名がお喋りしているのを適当に聞き流し ていたのだが、一人の学生が、降車ボタンを自分の代わりに押してくれた友達 に「ダンケ!」と言ったのを私は聞き逃さなかった。ほう、最近の学生さんは 第二外国語は取らずに英語専修にするか、中国語選択のどちらかと思っていた が、ドイツ語を選択する学生もいたのかと、ちょっと驚いた。でも沢山いる はずの中国語選択の学生達がバスの中で「謝謝!」と言ってるかというと、そ うでもないんだよな。
バスを降りて、南草津駅から山科には向かわず、忘れ物の傘を取りに 野洲駅へ。傘は無事に 戻り、眠い体をひきづって帰宅。
さて、ダンケ!が嬉しい今日の1枚は、ザビーネ・マイヤーの「クラリネット
協奏曲集」(モーツァルト、ウエーバー、シュタミッツ)。彼女の吹くモーツァ
ルトのクラリネット協奏曲を、数年前に大阪のNHKホールまで聴きに行ったこ
とがある。それはこのCDが録音されて10年以上経ってからのこと。木霊する
ような透き通るクラリネットの音色は基本的にこのCDと同じだけど、さらに独特の「泣
き」が加わっていた。
このクラリネットの音色の「泣き」というのは、萩原朔太郎の詩の一節 「兵隊どもの列の中には、性分のわるものが居たので、たぶん標的の図星をは づした。銃殺された男が、夢の中で息をふきかへしたときに、空にはさみしい なみだがながれていた」というのと同じで、まあ私としては『これはさういふ類の音色 です』と言いたいわけだ。
それにしてもこのジャケット、マイヤー様の髪型といい、表情といい、スー
ツといい、"Clarinet Connection"の字体といい、何だかベニー・グッドマンが活躍していた頃の古き良き時代のアメ
リカ女性みたい。モノクロ写真なんかにして、わざとそういう雰囲気を狙って
るのかしら。
2009年8月4日(火)
<<自己マゾ修行の2日間>>
梅雨が明けると、しっかり暑い。某委員会に引っ張り出され、早起きして午前
中から出勤。夕方まで会議室に缶詰。歯痛の方はどうもすっきりしないので、
帰りの電車の中から電話を掛けて、明後日の夜に予約。本当は今晩か明日にで
もと思ったが、今晩は間に合わず、明日は定休日。四六時中じくじくと痛い。
自分を苛めてどこまで喜んでいられるか、あと2日間は自己マゾの修行。
さて、自己マゾ修行の今日の一枚は、ザビーネ・マイヤーのクラリネット、オ
レーグ・マイセンベルグのピアノ伴奏で、ドゥヴィエンヌ、プーランク、サン
=サーンズ、ミョーらの定番クラリネット曲を集めたこのCD。どこがどうって
ことはよく分からないのだけど、この演奏を聴いていると、ポール・メイエだっ
たらもうちょっとフランスっぽく吹くだろうなと思えるようなところがある。
何というか、あのフランス音楽に特有の脱力感が足りない。しかし「脱力する
ザビーネ・マイヤー」はほとんど形容矛盾だし、これはこれでいいのだ!
ところで、このジャケットの写真、マイヤーさまは何処見てるんでしょうね。 「うわっ、何?あれ。ゴキブリ?」ってのけぞってるみたい。ドイツにはゴキ ブリが居ないらしく、ゲーテのG先生も30年ほど前に日本人男性と結婚して 初めて日本を訪れたとき、「うあーっ!何?これ」とひっくり返ったそうであ る。
あと気になるのは、マイヤーさまの裸足。何で裸足なんだよう。西洋人女
性にとって裸足になることは、何か特別な意味があったのではなかったか?あ
れは大昔のイギリスだけの話か?ゴキブリなどきに驚いている暇があったら、
ちゃんと答えよ!
2009年8月3日(月)
<<梅雨明け>>
梅雨明けが遅いことにようやく気づいたと思ったら、すぐに梅雨が明けてしま
い、ドイツ語寺子屋塾ナシゴレンいただきまーす作戦は未遂に終った。本日午
前中は自宅で愚図愚図と数学したり、マックス・プランク脱出作戦を練ったり。
午後は定期診断と称して自宅に業者が来て、その対応。定期診断結果の説明は
よいのだが、お決まりの営業を始めようと愚図愚図し出したので、こちらも焦
れてきて、最後には体よく追い払う。業者を追っ払っい、さっさと身支度をし
て大学に出勤。研究室に着いたときには、もう16時を過ぎていたが、大急ぎ
で予定していた雑用を片付ける。18時過ぎに終って、帰宅。
さて、梅雨明けの京都の、今日の1枚は、ザビーネ・マイヤーとドレスデン国
立管弦楽団による、ウエーバーのクラリネット協奏曲集。1985年の録音だ
から、カラヤンにベルリン・フィルに引き抜かれたのも束の間、それが切欠で
カラヤンと楽団との対立抗争に巻き込まれ、短期間に退団に追い込まれた直後
であろう。クラリネットの音は冴えてるけど、ジャケットの顔の表情は冴えない。
以前どこかの出版社の文庫本の宣伝で、「それで、貴方、読んだの?」と
シニカルな視線を送る女性のイラストが使われていたけど、このジャケットの
マイヤーさまの表情はまさにそんな感じ。
このジャケットをじいっと眺めていると、
「それで、貴方、私に何の用なの?」とか
「それで、貴方、何か新しい定理を証明したの?」とか
「それで、貴方、論文レビューの仕事は終ったの?」とか
「それで、貴方、楽譜は読めるの?」とか
「それで、貴方、ドイツ語で『お前のかーちゃん、で・べ・そ!』ってちゃんと言えるの?」とか
「それで、貴方、フランス語の接続法の動詞活用はちゃんと覚えたの?」とか、
「それで、貴方、まだ脳は歪んだままなの?」とか、
色々痛いところを突かれてるような気がして、だんだん気が滅入ってくる。
この状況を打破するための、さまざまな言葉を捜してみるのだが、「そう
やってアンタねえ、頭に手をやって林家三平みたいに
『安くてどうも、スミマセン!』って言ってろ!」みたいな、
日本で50年以上生きている人にしか決して分からないフ
レーズが出て来るばかりである。マイヤーさま、恐るべし。
2009年8月2日(日)
<<3食3店制覇作戦の失敗>>
8月になってもまだ梅雨が明けないと世間で騒いでいる。先週の月曜日の夜、
東京から京都に帰ってきたとき、タクシーの運転手がそういう事を話しかけて
きたのだが、一体この人は何を言っているのかしらと、「はあ?」みたいな生返
事しかしなかった。何でこの私がいきなりオジサンに話しかけられなければな
らないんだよう!と思ったし、梅雨明け云々についてはあまり実感が無かった
のだ。そういう私も、ようやく「ああ、そういえばまだ梅雨が明けないな」と
思うようになった。
10数年前にも梅雨が明けないまま秋になり、米が大凶作になったことが ある。その時は急遽タイ米を輸入したけれど、日本人はタイ米を不味い、不味 いと言って忌み嫌い、折角日本からの予定外の買い付けに応じるために、色々 融通したのに何ごとかとタイ人が怒っていたという話を聞いた。 そういう「前科」があるから、今度は流石に タイ米は融通してもらえないかも知れないが、もしタイ米が沢山入ってきたら、 ドイツ語寺子屋の多国籍レストランでナシゴレンを作って食べさせてもらおう かしら。
昨日、今日と津での用事を終えて、夕方頃に京都に戻った。実家はもう空 き家になっているので、家の中をざっと掃除し、草ぼうぼうになっている玄関 前の小さな庭先の草を刈った。前回刈り取って土に埋めた草は、ちゃんと堆肥 になっていて、ミミズも何匹か住んでいた。今度も同じように刈り草を土に埋 めておいた。それから隣近所の家に簡単に挨拶をして回った。
そういえば津に帰る直前に、高校OBの関西地区限定メーリングリストから 抜けて、管理者にもその旨のメールを出しておいた。全体のメーリングリスト に入っているから、事務的連絡はそれで十分間に合う。それに、楽しくやって いる人達に水を差す積もりは毛頭ないけど、恋愛相性占いだの、韓国ドラマだ の、嵐だの、花より男子韓国だの、「今から仕事だあー」、「今、仕事から帰っ て来たー」みたいなメールが一日に10数通も飛び込んでくるのは、私として はちょっとかなわんからである。私がさり気なく振った話題にもうちょっと食 いついてきてくれたら考えも違ってただろうけど、そういうことも全く無いの で、リストから抜けることに躊躇はなかった。
それから、津に帰る直前に歯が痛くなって、急患で歯医者に飛び込んだ。 そのため、鰻重三昧「3食3店制覇」作戦は修正を余儀なくされ、結局2食し か食べることができなかった。もっとも、狙っていた3件の鰻屋のうちの1件 -- これが誰にも教えたくない本命中の本命店なのだが -- は休みだったので、 どのみち「3食3店制覇」はできなかったのだが。
京都に戻ってからは、「マックス・プランク逃亡作戦」の一貫として、応 募書類作成作業。履歴書はネットで友人のそれを捜し、参考にして書い た。問題は研究計画書で、今のところは雲を掴むような状態できちんとした方 向が決まってないのだけど、どのみち秋の科研費申請で似たような書類を書か ねばならないので、兎に角何か書いてみた。この作戦が失敗したら、またエッ センに転がり込もうかとも思うが、エッセン大学は半年程度の中途半端な滞在 者にとっては色々不便なので、躊躇してしまう。3回目のドイツだから、もう ちょっと違う都市に行ってみたいし。
さて、梅雨が明けない京都の、今日の1枚は、アルフレート・プリンツのクラ
リネットで、ブラームスのクラリネット五重奏曲とクラリネット三重奏曲。ク
ラリネット・ソナタ1番、2番と並んで、ブラームス節がたっぷり楽しめる綺麗
な曲である。アルフレート・プリンツのクラリネットの音色も美しい。
このジャケットは誰の絵だか知らないけど、こういうタッチは嫌いじゃない
(特に好きでもないが)。
でも、ちょっと変だなあと思うのは、少女の背景がまばゆいばかりに明るいか
ら、少女の姿はもっと暗く見えるんじゃないかと思うのだけど、この絵では結
構明るい。だから、これはたぶん、頭で考えて描いてる絵ね。頭で考えた絵は、
見てると言葉や物語が思い浮かんできて、それが鑑賞の邪魔になるから、
あまり好きじゃなのよ。