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よ け ス ペ ー ス で す。

2011年11月15日(火)
<<座席指定>>
ラクト山科で昼食用のパンを買って、11時頃に出勤。研究室で 午後の講義の準備と雑用をしてから、昼食。昼食後、大阪のコンサートホール に電話をかけて、週末のコンサートのチケットを予約。座席指定で 何とか良さそうな場所が取れた。

13時から14時30分まで2回生「数理論理学」の講義。今日は前回の 続きで自然演繹法による (A & B) <=> ~(~A or ~B)の証明を終え、さらに(A -> B) <=> ~A or B の 証明を示す。さらに命題論理の意味論の話題に入り、命題への真偽値の割り当て、 恒真式の定義、HAの公理が恒真式であること、公理系が無矛盾であることの 定義を示す。次回は、公理系の無矛盾性定理を示して、述語論理に入る予定。

ひきつづき14時40分から16時10分まで3回生「環・体論II」の 講義。今日は代数閉体の定義と特徴づけを示し、さらに代数的閉包 の定義、存在定理の証明のアイディア、実数体と有理数体の代数的閉包 の話、体の準同形が単射になること、K準同形の概念を説明してから、 有理数体に-2の三乗根を付け加えた代数体から複素数体へのQ準同型 の例に入る。次回は今日扱った代数体から複素数体へのQ準同形を 決定し、そのアイディアを一般化した重要な定理について述べる予定。

いったん研究室に荷物を置いて16時30分から18時前まで、 臨時教授会。かなり重い議題。巨大ホールのような会場で、全員 座席指定で決められた所に座り、資料は通し番号と配布先教員名が 1つずつ記載されていた。議事の間はホールの扉を閉鎖。そして議事終了後も、 回収資料が全て揃っているか数名の事務職員が確認するまで退席できないという、 入学試験並のものものしい厳戒態勢の中で執り行われる異例の事態。

ひきつづき、18時から19時20分頃まで、情報理工学部の 昇任人事の副査として、候補者との面接・試問を行う会議。

2つの会議の後、生協食堂で夕食。それから研究室に戻って、 明日の講義の準備を少し。帰宅は21時半頃。

明日の夜から徳島出張。徳島大学で集中講義を行う。帰宅は金曜日の 夜遅く。日誌の更新は、、、たぶん出来ると思う。

2011年11月14日(月)
<<泥縄>>
午前中は自宅で数学。午後は街に出て、丸亀製麺河原町三条店で遅めの昼食の 後、上島珈琲寺町通り店に籠って数学。俺サマの現在の研究テーマは、 誰も信じないかもしれないけど、一応、正標数の3次元代数多様体論ということに なっている。しかし3次元を研究するためには、1次元と2次元のことが分 かっていないと駄目である。今までは耳学問で誤魔化していたが、そうも言ってら れなくなってきて、手頃な代数曲面の教科書を11月中に一気に読んでしまおうか、と。俺サマのやることは、いつも泥縄だ。だから、数学者たちに馬鹿だと言われる 隙ができるのである。

夕方頃、店を出て、JEUGIA三条本店を偵察。先日から目をつけている、 フォーレ晩年のチェロ曲のCDを試聴。うーん、暗い、重い、深い。やっぱり モーツァルトの能天気CDの方を選んで良かった、と結論づけてから帰宅。

夜はラクトスポーツプラザで久々に楽しいZUMBA.あれも毎週やってると 何ということもないが、3週間ぶりぐらいにやると、45分踊り続けるのは ちょっとしんどかったりする。ZUMBAのあと、筋トレをやってから帰宅。

ZUMBAなんてのは、思いっきりアホ面して踊った方が楽しいわけで、 若い頃はそういう事に気付かなかった。昨日も書いたけど、俺サマの20代の頃 は「ディスコでフィーバー」「イケイケお立ち台」のバブル真っ盛りの時代 だったが、「踊ってる時、どんな顔してたらいいかわからん!」という理由で、 ディスコで踊るのを断固拒否していたのだから、勿体ないことをしたと思う。

facebookの友が、俺サマがZUMBAを踊ってるときの画像をアップせよ! と口を揃えて言うのだが、それは色々な理由でかなり難しい要求と言わざるを 得ない。仕方がないので、「まずは超スランプに陥った郷ひろみが、アッチッチ を踊っている様子を思い浮かべ、それから彼の首から上を、俺サマのプロフィール 写真の顔に置き換えれば完璧だ」と、郷ひろみイメージ法を提案しておいた。

2011年11月13日(日)
<<楽しいことは嫌い?>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解いた後、しばし数学。 昼食後は録画しておいた日曜朝の報道番組などを見て、すこしのんびり。 それからラクト山科に買い物に出て、帰宅後しばし数学。夕食後もまた しばし数学、時折手を休めてfacebookで息抜き。先日書いた糞論文の草稿は、 何か間違っているような気がして、しばらく寝かせてあるけど、 まだすっきりしない。このまま永眠されたら、ちと困る。

昨日買ったCDは、特にピアノ協奏曲23番の最後の曲がお気に入りで、 今日は繰り返し聴きながら数学してた。モーツァルトって、よくあんな 楽しい曲が作れるもんだ。以前の俺サマは馬鹿な上にひねくれていたから、 モーツァルトのような楽しいものは大嫌いだったが、オッサンになって ただの馬鹿になってしまうと、「楽しけりゃ、それでいいじゃん!」 という風になり、さらにはこれを自虐の病の治療に使えないか、みたいな スケベ根性まで出てきている。

何で若い時に「楽しいことが嫌い」だったのかというと、人間、 常に不幸に備えて心構えしておかえばならない、楽しいことにウツツ を抜かすと、その分心構えが緩み、かえって不幸を招く、みたいなことを考え ていたからだと思う。当時なら「楽しいZUMBA」なんてもっての 他で、ZUMBAで楽しそうなアホ面して踊ってたら、後でどんな不幸が襲って くることかという風に考えたかも。俺サマの20代はバブル経済の 絶頂期で、「ディスコーでフィーバー」して「イケイケ」の時代だったけど、 そういう80年代的な「楽しいこと」は全部パスし、 せいぜい職場の仲間とテニスだスキーだって感じの「70年代的ミーハー」 で手を打っていたな。

本当は今晩から東京に出張して代数幾何学の講演を聞いてこようか と思ったけど、最近出張が目白押しなのですこし体力を温存しようかと思い、中止。 体力というより、折角最近、自虐の病が治まってきてるのだから、このままなる べく数学者に近寄らないようにして、「馬鹿は大嫌い」オーラの被曝量を減らそうか という魂胆。

2011年11月12日(土)
<<ぱあーっと行こうか>>
久々に伝説の「あのシリーズ」の瞬間的復活である。誰ですか? 「ジュリア・ロバーツのピアニスト・デビューCDかいな?」と ボケをぶちかましている人は?違います。Helene Grimaudというピアニストが バイエルン放送室内楽管弦楽団との協演で、モーツアルトのピアノ協奏曲19番と 23番を演奏したコンサート録音である。俺サマはGrimaudなんて知らなかったし、 ピアノ協奏曲の19番と23番も初めて聴くのだが、これはえらく軽やかなモーツァ ルト。オーケストラのモーツァルト節も軽快でいい感じである。

他にも、Mojca Erdmannというソプラノ歌手が歌うアリアも入ってるし、 ボーナスDVDも付いていて、コンサートのリハーサル様子や、Grimaudのインタビュー の画像も見ることができる。ちなみに、名前からして明らかにフランス人と思われる Grimaudのインタビューは、英語で話していて、それにフランス語とドイツ語の字幕 がついている。

本日午前中に近所の銀行で研究費を下ろし、昼過ぎに京大ルネの書籍部へ。 「さよならシュプリンガー」のセールで何冊か買い占めようか、と。ちなみに 昨日「シュプリンガーフェアラーク東京」と書いたけれど、それは初期の呼び方で、 正しくは「シュプリンガー・ジャパン」だった。

チャーンの「ポテンシャル論なしの複素多様体論」、 ヴェイユの「ケーラー多様体論」、 翻訳者が作った演習問題の略解が目玉(?)のハーツホーン「代数幾何学」、 アームストロングの「対称性からの群論入門」を籠に入れた ところではたと考えた。これって、全部洋書で読めるし、洋書なら今後も十分 手に入るじゃん、と。和書なら卒研のテキストに使えるかなとも思ったが、 過去にそう思って買った本が実際に卒研に使えた例は1つしかない

それで本を買うのはやめて、新福菜館で昼食の後、関西日仏学館の図書室に 籠ってしばし数学。夕方、すこしドイツ語の予習をして、また少し数学。 16時40分から18時15分頃まで寺子屋でドイツ語の授業を受ける。 帰りは河原町三条までぶらぶら歩いて行き、JEUGIA三条本店で 上記CDを試聴して購入。

他にも、ピアニストのエリック・ルサージ がチェロの誰かと組んで、盟友ポール・メイエも「友情出演」させて 録音した、フォーレのチェロ、クラリネット、ピアノ三重奏曲のCDがあって、 結構気に入った。しかし、フォーレ晩年の死を見つめた暗い曲ばかりだし、 今日のところは能天気なモーツァルトの曲でぱあーっと行こうか、と。

2011年11月11日(金)
<<さよならシュプリンガー>>
昼前に出勤。生協コンビニで昼食用のサンドイッチなどを買って、 事務に2つの書類を提出し、少し早目の昼食をとりながら、来年度の卒研関連 の事務作業。

13時から卒研ゼミ。15時半までを予定していたが、学生達が力尽きて 15時頃に終了。今日は多項式による局所化がザリスキ位相の開基を与えることの 証明をやったところで終わる。次回は関数体の同型と双有理同型の対応が終わるか しら。俺サマとしては、早くブローアップをやりたいんだけど。

ゼミの後、すぐに関西日仏学館に移動。16時半頃に到着し、1時間ほど フランス語の勉強。

それから隣の京大ルネの書籍部を偵察したら、「さよならシュプリンガー」 なるセールをやっていた。何事かと思っていたら、シュプリンガーフェアラーク 東京が潰れるので、そこから出ている本を11月下旬にほとんど返品するから、 買うなら今のうちに買ってください、というもの。

シュプリンガーフェアラーク東京は10年ほど前に出来て、専門的な数学書の 良書の翻訳などを沢山出していたが、もう潰れてしまうのかと、ちょっとびっくり。 何せあのレベルの数学書を読む日本人はそれほど多くないし、居たとしてもたぶん そういう人なら原書で読むだろうから、結局商売にならないのだろう。

そういえば以前東大に出張したとき、井の頭線の中で東大生とおぼしき 兄ちゃんが、ヴェイユの「ケーラー多様体論」のシュプリンガー東京版翻訳を読んで いた。これが1、2回生ならともかくとして、3、4回生になって「僕は数論を専攻 しようと思って第二外国語はロシア語を選んだから、フランス語が読めない」 みたいな、もっともな理由で翻訳に頼ってるようでは、たぶん東大的にはペケ なんだろうなと思いながら、その兄ちゃんをぼんやり眺めていたっけな。

それからルネの食堂で少し早目の夕食をとり、19時から21時過ぎまで フランス語の授業を受ける。帰りはバスを使って速攻帰宅。

2011年11月10日(木)
<<昔のこと>>
シンポジウム最終日。7時半に目覚まし時計で起き、8時過ぎに朝食を済ませ、 荷物を纏めて部屋を出て、フロントでチェックアウトを済ませてから、会場へ。 講演は午前中で終了。途中、5年前に、わけのわからない言いがかりをつけて 俺サマを怒鳴りつけ、その後もしばらく裏でゴソゴソ妙な動きをしていたり、 俺サマが話しかけても、碌な返事もせずにあからさまに逃げるような素振りを していたX大学Y氏が、どういう風の吹き回しか、突然フレンドリーな態度で 俺サマの10年前の論文について何か聞いてきた。 それで「そんな昔のことは覚えていないし、興味もない」 と答えておいた。まあ、実際にそうなんだし。

まあ、Y氏は何だかよくわからないとしても、今回のシンポジウムに来ていた 人々は、これが(馬鹿が大嫌いな)数学者かと疑うぐらい、概して俺サマに対して フレンドリーな雰囲気だった。

宿泊施設の送迎バスで東海道線の駅まで送ってもらい、そこから浜松に出て、 鰻重の駅弁を買って新幹線に乗り換え、14時前に京都着。帰宅後、寝っ転がって 少しプロジェクトS関連の数学をやっているうちに気を失う。ここんところ 睡眠時間は足りてるはずなのに、やけに良く眠れる。

夕食後、夜はラクトスポーツプラザ。骨盤矯正ヨガと有酸素運動。エアロ バイクをやっているうちに、プロジェクトS関連の小さな疑問が半分解けた。 残りの半分は解けないまま。

2011年11月9日(水)
<<内偵不十分>>
シンポジウム3日め。昨夜は早目に寝たが、7時半に目覚まし時計で起こされた 時はまだ眠かった。一昨日の睡眠不足が効いてるのかしら。身支度をして8時頃 に朝食。部屋に戻って少し数学の後、9時10分からシンポジウム開始。 12時に昼食、13時10分から来年度の開催地等を決める全体ミーティング。 まあ、俺サマはもうこのシンポジウムに来ることはないだろうけど、一応 様子を見ておこうか、と。

昨今、どこの大学も休講がやりにくくなり、研究集会を平日に行うと 参加できない人や部分参加の人が増えてきたらしい。「だから、土日や祭日 を含んだ日程にしては?」という案も出ていた。しかし、Ritsには「祭日」 という概念は存在しないので、関係ないな。土曜日も補講日で潰れたりするし。

13時半から午後の講演、しばし部屋に戻って休憩、また講演、そして 18時前に本日の講演は全て終了。19時から懇親会。自虐の病に罹っている 俺サマは、通常研究集会の懇親会はパスするのだが、このシンポジウムは 合宿形式なので、懇親会をパスするということは、今夜の夕食を抜くことを 意味するので、やむおえず参加。

立食パーティーの懇親会は、座敷童よろしくサイレントモードで適当に漂って、 空腹が満たされたら適当に退散しようかと思っていた。しかし、「座敷童、座敷童 を知る」である。以前からあちこちの研究集会にひっそり参加していることが確認 されている怪しい男が居て、「こいつもきっと座敷童だな」と秘かに注目し、適当 に内偵も進めていたのだが、今日はその人の方から、「立命館の高山先生ですね」 と声を掛けられた。何と、奴も俺サマのことを内偵していたのか。大体、俺サマの ような馬鹿を内偵するとは、何を考えているのか。

ちゃんと内偵していれば、俺サマが馬鹿だとすぐに分かるので、馬鹿が大嫌い なまともな数学者なら、声など掛けてこないはずである。しかし、話を聞いている と、俺サマが代数幾何学から可換環論に転向して、今回初めてこのシンポジウムに 来ていると勘違いしてたから、内偵が不十分なんだろう。

懇親会は適当に退散して風呂に入り、談話室での酒盛りに顔を出す。 しかし今日はちょっと馬鹿話ができる雰囲気ではなく、まともな話題ばかり。 俺サマは馬鹿なので、まともな話題にはついていけない。「これは馬鹿向けの 場ではない」と判断して、早々に退散。

2011年11月8日(火)
<<浮気の虫>>
シンポジウム2日め。昨夜の激呑みのせいか、5時半に目が覚める。 胃の調子もよろしくない。7時半頃に昼食に出て、それから会議が始まる 9時前まで部屋で二度寝。それから会議に出て、昼食とって、部屋で休んで、 また会議に出て、部屋で休んで。それで俺サマとしては、やや早めの夕食。

可換環論は日々着々と進歩していて、このシンポジウムでも色々新しい 展開を見せている。しかし俺サマにはもう、この分野をフォローしていく 気力が湧いてこない。すっかり俺サマの可換環論熱が冷めてしまったって感じ。 そういえば、3、4年前から既にそうだったな。

ということで、またも俺サマの浮気の虫が騒いでいるわけである。可換環論 の前は数理論理学だったけど、あれも中途半端なところで「やーめた!」と放り だしたっけな。それでも10数年経つと、ちょっと懐かしくなってきて、今年度 ピンチヒッターでやっている「数理論理学」の講義も、以前と違って肩の力が抜 けている分結構楽しんでやっている。可換環論が懐かしくなる時も、またいつか 来るかも知れないな。

自虐の病の方はどうかというと、幸い今のところ悪化の兆しはない。まあ、 昨夜は皆さんと楽しく激呑みさせてもらったし、最近はfacebookのお陰で 日常的に馬鹿話放出量は足りているということが、病の進行を食い止めるのに 大きく貢献しているようだ。さらには、可換環論にあまり興味がなくなると、 可換環論の人達にいくら馬鹿だと思われても、まあそれはそれでいいかという 気にもなってくる。

今夜も楽しげな酒盛りの声が。。。しかし、まだ胃の調子が心もとないので、 心を鬼にして部屋でプロジェクトSに励む。

2011年11月7日(月)
<<激呑み>>
午前中は山科区内で野暮用。そして昼前に自宅を出て、いざ浜松出張へ。 京都駅からのぞみに乗って、名古屋でひかりに乗り換え、最後は豊橋で 1時間に3本の在来線に乗り換え。着いた所は周りに民家以外何もなく、 これといった交通機関もない寂しいところ。研究集会会場の宿泊研修施設 の送迎バスを待つにも、それ用の場所もなく、駅前の花壇のような石の ベンチのようなところに座って、なぜか強い風が吹く中30分ほど本を読ん ですごす。

14時半に何とか現地入りして、15時から可換環論の研究集会。 18時前に今日の講演が終わり、18時から夕食。速攻で済ませて部屋に戻り、 この出張期間中に半分ぐらい終わらせたいと思っているプロジェクトSに励むも、 夜がふける頃には、部屋の近くの談話室から酒盛りの声が。。。

ふらふらと引き寄せられて、結局激呑み。なるほど、我が学科の激呑み 大魔王X先生は、かくして酒に飲まれてしまうのか、と。

2011年11月6日(日)
<<神サマのお告げ>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解く。昼食を挟んでしばし数学。 夕方頃、街に出る。家の中は少し肌寒いくらいだが、外に出ると案外 温かい、というか暑いぐらいという、変な気候。久しぶりに 寺町通りの上島珈琲でしばし数学の後、JEUGIA三条本店を偵察。 12月にモーツアルトの ピアノ協奏曲で良いCDが出るそうで、その曲が店内で流れていたが、 特に今欲しいCDもなく、Angers河原町三条本店の1階だけを ちょっと覗いて、ラクト山科で少し買い物をして帰る。

帰宅したら明日からの研究集会の世話役の先生からメールが来ていていた。 9月の始めにWebを通して参加申し込みをした積りだったのだが、どうも 俺サマが操作を間違えたのか何かで、参加者リストに入っておらず、合宿制の 宿泊施設の部屋や食事の準備はできてないという。

これは「お前はもう可換環論は勉強しなくてよい」という神サマのお告げか も知れないから、素直に従おうかとも思った。しかし、休講・補講の手配も含めて こちらの出張準備は完了してしまってるし、とりあえず世話役の先生に 電話を掛けて相談し、ちょっと無理をお願いして宿泊施設に掛けあってもらい、 無事明日から出張できるようになった。

次回更新はうまく行けば明日。下手をすれば10日の深夜、ということで。。。

2011年11月5日(土)
<<第二外国語>>
午前中からドイツ語の予習。ドイツの大学改革の必要性を訴えた8年ぐらい前 の論評。今日の授業は、これを題材としてフリーディスカッション。昼過ぎに 自宅を出て、百万遍の新福菜館で遅めの昼食の後、関西日仏学館の図書室に籠り、 フリーディスカッションのネタ仕込み。16時半頃に日仏学館を出て、16時40 分から18時20分ぐらいまで寺子屋にてドイツ語の授業を受ける。今日も雨模様 だったので、帰りはバスと地下鉄でまっすぐ帰宅。夕食後は、月曜日からの浜松 出張の準備。ずいぶん交通の不便なところなので、電車やバスの便、タクシー など、入念な調査が必要か、と。その後、少しだけ数学。

寺子屋の先生によると、某国立大では、第二外国語としてドイツ語は 依然健在なのだそうだ。話を聞いていると、俺サマが学生だった30年前 とあまり変わりない。しかしRitsではドイツ語は風前の灯というか、理工系の 学生はほとんど第二外国語を取らないか、あるいは中国語だと答えたら、 ちょっと驚いていた。まあ、城崎温泉に行っても観光客は中国人ばかりだったし、 新宿などはもう半分中国の植民地みたいな感じだから、これから社会に出ていく 若い人は英語か中国語なんだろうな。俺サマは中国には用がないから、中国語 を勉強する積りはないけどね。

2011年11月4日(金)
<<馬鹿で悪辣>>
午前中は銀行で来週からの出張費を下ろしてから、歯医者の定期診療。 歯医者から戻って自宅でしばし数学の後、ラクト山科で昼食用のパン を買って昼過ぎに大学に出勤。14時より30分程度、就職委員関係 の来客。今日は某私立高校の校長先生。その後、すこし雑用をしてから 夕方まで研究室にて数学。ひとり馬鹿治療に励む。夕方頃までには、 とりあえず今分かっている範囲の「俺サマの馬鹿」は潰せた。

と、一区切りついたところで17時40分頃から就職委員の仕事。 今日は数理科学科の卒業生で現在情報処理業界で活躍している人たちを 招いて、学生向け講演会と懇談会。一応19時半に終わったが、その後 もしばらく講師の人や学生達と話し、会場の後片付けなどもあって20時前 に終了。まあ、集まった学生はやや少なめだったが、彼らから盛んに質問も 出たし、なごやかで実り多い企画になって良かったと思う。

こうやって、学生やOBたちの話を聞いていると、数理科学科の学生 たちは、色々なことを考えて大学に来ているのだなとつくづく思う。これは、 「数学者として生き残れなければ、あとは野となれ山となれ。どうせオマケ の人生だし」みたいな考えにコチコチに凝り固まっていた俺サマの学生時代 に比べれば、極めて健全で良いことだと思う。学生時代に数学をしっかり 勉強した人が、社会の色々な分野で活躍して当然だと思うし、もっともっと そうなっていけばよいと思う。

とは言うものの、学生にとって、数学者でも目指していない限り、 大学数学を勉強するモチベーションは維持しにくいと思われる。 となると、数学研究者として食っていくために、自分の馬鹿治療の題材として 学生を利用してやろうと企んでいる、悪徳大学教師の俺サマとしては、 何とか学生たちをだまくらかして、彼らの数学学習のモチベー ションを維持させなければならない。そして彼らを大学院修士課程あたり まで引っ張り込むことができれば、俺サマの馬鹿治療はうんとはかどる ことだろう。

しかしながら、Ritsをとりまく大学業界の構造的な問題と 俺サマの馬鹿が原因で、代数幾何学でRitsの大学院に進学する学生は居ない。 皆、就職するか、代数幾何学の馬鹿でない先生が居る国立大大学院に行ってしまう。 ちなみに代数幾何学はオリコーでないと出来ない学問で、過去数年間に世界中の研究 集会に潜入調査を敢行した結果、世界広しと言えど馬鹿が代数幾何学をやっている 例は俺サマだけだと判明した。馬鹿がどこまで代数幾何をやれるか。これ、まさに 生体実験。

では院生が来ないなかで、俺サマはどうやって自分の馬鹿治療を進める べきか?というと、「学部学生をしゃぶり倒す!」まさにこれしかない、 というのが俺サマの戦略であり、それは日々着々と進行している。 今年の2人の卒研生は十分しゃぶり倒されているし、この瞬間にも 俺サマは頭の隅で、来年度卒研ゼミに入ってくる15名を、どうやって食いものに してやろうか画策しているのである。頭領は倒るるところに藁をも掴む。 馬鹿の強欲に限りなし。どうだ?俺サマって、馬鹿なくせにけっこう悪辣だろう!

2011年11月3日(木)
<<縦割り行政>>
午前中は自宅で数学。昼前に自宅を出て、ラクト山科で昼食用のパンを買って 昼頃に出勤。研究室で昼食の後、またしばし数学。14時から16時過ぎまで 卒研ゼミ。途中15時頃から卒業アルバムの写真撮影のため、カメラウーマン がやってきた。

今日は祝日だが、文科省の指導により大学は平常営業。文科省は正面 切って総務省が決めた祝日など蹴飛ばせばよろしいとは言わないが、私立 大学は事実上蹴飛ばすことを余儀なくされている。いっぽう、バス会社は 国土交通省の管轄なので文科省の指導が及ばず、祝日運行。そのため、バスの 本数は祝日モードでかなり少ない。そのせいか、帰りのバス停ではいつも にも増して、学生の長い行列が出来ていた。これが縦割り行政ってやつか。 そういえば薬学部は厚生労働省管轄で、他の学部は文科省管轄ということで、 何かと面倒であると、大学行政をやっている人がこぼしていたことがある。

卒研ゼミが終わってすぐに帰宅。夜はラクトスポーツプラザ。 月曜日のZUMBAも大学の仕事で行けず、木曜日の骨盤矯正ヨガも 祝日の短縮営業のため開かれず。来週は浜松出張。だから今日ぐらい 一度行って、筋トレなどの通常メニューを一通りやっておかないと、 半月ほどスポーツクラブから離れてしまうことなり、体調管理上 好ましくない。

城崎のシンポジウムでは、幸い自虐の病は進行せず、楽しく有意義に すごさせてもらったが、浜松のシンポジウムはどうかしら。代数幾何学のことは だいぶ分かってきた積りになっていたけど、昨夜あたりに、俺サマはこんなことも まだ理解してなかったのか!?という馬鹿の壁を見つけ、現在撤去作業に 励んでいるが、こういうのが無くならない限り、自虐の病の完治は見込めないな。

2011年11月2日(水)
<<カロリー爆弾>>
ラクト山科で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。研究室で昼食の後、 13時から14時30分まで2回生「代数学序論II」の講義。今日は 同型定理の一種について、具体例を使って説明し、証明の中心的なアイディア は具体例で説明したとして、形式的証明は省略。次に有限生成アーベル群 の話に入るために、有限生成アーベル群の具体例を使って、これがZ-加群 とみなせることを示す。次回は有限生成無限アーベル群の例なども使い ながら、Z加群Z/nZやその直積について講義する予定。

引き続き14時40分より3回生「数理科学セミナー」。内容はアンド レ・ウェイユの「初学者のための整数論」の輪講。最大公約数や素数 を扱う最初の所をやっているのだが、既にチンプンカンプンになっている学生が 少なくなく、彼らの発表を見ていると、そもそも日本語の文章が読めないのも 居るようだ。彼らのうちの何人かは、来年度の卒研ゼミに入ってくる。 日本語が駄目となると、、、じゃあ、フランス語かな。彼らには グロタンディックかセールのフランス語の論文でも読ませるしかないな、と。

授業が終わって研究室で一息。某高校から電話があり、就職委員関連の 案件でアポイントメントが入った。16時半からの学科のお茶の時間に10分 遅れて行ってみたが、誰も居ないので、テーブルに置かれた豪華絢爛たる お菓子の山から、カロリー爆弾系でないものをいくつかつまんでから退散。

ドイツではちょくちょくカロリー爆弾(Kaloriebombe)という言葉を耳に したけど、辞書には載ってないようだ。しかし、オスナブリュック大のメンザ で食べた鰻の塩漬けは、まさに塩爆弾(Salzbombe)と呼ぶにふさわしい、 すざましい塩辛さだったな。しかし、Salzbombeという言葉は聞いたことがない。

帰宅後、夜は少し数学。

2011年11月1日(火)
<<風邪気味>>
午前中に自宅を出て、ラクト山科で昼食用のパンを買って大学に出勤。 研究室で昼食の後、13時から14時半まで2回生「数理論理学」の講義。 今日は自然演繹法NKの命題論理の推論規則を全て示し、HAとNKの 同等性の証明、さらには ~(~A or ~B) => A & B のNKによる証明を示す。 次回は逆の含意をNKで証明したのち、A=>B と ~A or B の同値性のNKによる 証明を行う予定。

引き続き3回生「環・体論II」の講義。今日は代数拡大を2回繰り返せば 代数拡大になることを示し、体の標数、素体、有限体の要素の個数、フロベニウス 写像が準同形になることを示した。次回は代数閉体の話に入る予定。

講義の後、研究室に戻って一息ついてから帰宅。夕食後、夜は少し数学。 何となく、また糞論文が書けそうな気がしているのだが、とんでもない馬鹿ミス で全て振り出しに戻る可能性も否定できない状態。馬鹿ミスは俺サマの十八番で、 馬鹿ミスのツボというか地雷原というか、そういうのが俺サマの頭の中に は一杯詰まっている。だから俺サマは馬鹿なのであり、数学者はマジだから、彼らに ボケをかましたらウケるどころか、かえって目がつり上がって 来るから恐ろしい。だから俺サマは、馬鹿治療に専念しなければならないのである。

ちょっと風邪気味なので、薬を飲んで早目に寝る(予定)。