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す。
2011年11月30(水)
13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」の講義。
今日はZ-加群における一次独立の概念から階数を定義し、前回導入した
QをテンソルしたQベクトル空間の次元として定義した階数と一致することを
証明する。さらに有限巡回群の直和がZ-加群として階数ゼロであることを証明する。
最後に有限生成だが有限群でない具体例を挙げて、それをZ-加群とみなした
ときの形を示そうとしたところで時間切れ。次回はこの具体例の話を終えて、
有限生成アーベル群の基本定理を証明抜きで紹介し、この定理の証明でも
使われる中国人剰余定理の話をする予定。
14時30分から16時10分まで、3回生の演習科目「数理科学セミナー」。
少なくとも小学校の低学年の頃まで、俺サマは算数の文章題というのが大の苦手
だったが、それは何故かというと、文章を読んで問題文を理解する作業ができな
かったからである。問題文を碌に読もうともせずに、断片的に拾い読みして適当
に題意を想像していい加減に答えてたのだから、うまく出来ないのは当たり前
だった。
この講座の学生達を見ていると、あの頃の俺サマにそっくりだ。セミナーで
使っているテキストの内容は、中学校かせいぜい高校1年レベルの数学だが、
受講生である数学科3回生たちのほとんどは、チンプンカンプンの様子。
それもそのはずで、眼の前のテキストを読まないのだから、何が書いてあるか
理解できるわけがないし、読んでも理解できないから益々読まずに何とかすませ
ようとしている。
この悪循環から抜け出す方法としては、テキストの一言一句を丁寧に読み解
いていく地道な努力を繰り返すしかなく、教師ができることはその作業を補助する
ことに限られる。
授業が終わって研究室に戻り、アメリカ数学会から督促メールが来たレビュー
用の論文をプリントアウトしたり、学科内にメールを流したりといった雑用の後、
大学を発つ。
夜はまた少し数学。1年ほど前は3次元多様体の問題を考えようと
してたのだが、そのためには曲面論が分かってないと駄目と分かり、
最近やっと曲面論の教科書を読むようになったら、今度は、曲線論が分
かってないと駄目とわかり、結局今日は代数幾何の教科書
をひっくり返して曲線論のところを調べ直す。
そう言えばトロントで出会った某偉い日本人数学者に、「(俺サマは馬鹿だから)
ハーッホーンの教科書を勉強しながら研究してます」みたいな事を行ったら、
「ははは、まさか」みたいな感じで笑ってたけど、その「まさか、のま」をやってる
わけ。
2011年11月29(火)
引き続き、14時40分より16時10分まで、3回生「環・体論II」の
講義。今日は26日の補講で説明した具体例の計算の補足をしてから、
正規拡大の定義と特徴づけを示し、分離拡大と完全体の定義を行う。次回は、
正規拡大の特徴づけ定理と26日に示した具体例の計算との関連について
補足説明をしてから、標数0の体が完全体であることの証明、分離次数の
定義などを行う予定。
研究室で一息ついて、事務に電話問合せをするなどの雑用を片付けてから、
17時より教授会。1時間ぐらいで終わると高をくくっていたら、大間違い
だった。形式的な議題がテンコ盛りで、司会・議事進行役の学部長が「今日は19時
には終わりたいと思います」などと言うから、経験則に従って20時ぐらい
までかかると予想したのだが、結局19時45分に終わった。形式的な
議事を聞き流しながら、来週の「数理論理学」の講義の準備を終えた頃に、
少し重い議題が扱われた。
会議が終わってから、速攻で大学を発ち、21時頃に帰宅。
遅めの夕食をとってから、少しだけ数学。11月一杯で読み切ってしまおう
と思ってた代数曲面の教科書が、予定通り終わるのは難しくなってきた模様。
2011年11月28(月)
今日は久しぶりに静かな月曜日。午前中は自宅で朝日新聞オチビサンを
読んでから、書籍小包を送りに近所の郵便局へ行き、それから少し
数学。
午後は街に出て、丸亀製麺河原町三条店で昼食の後、
上島珈琲寺町通店に籠り、講義の準備をしたり、数学をしたり。平日なので、
河原町通りも三条通りも、昨日ほどの人込みもなく、いつも通りの賑わい。
上島珈琲も空いていて、俺サマが「数学者用特等席」と呼んでいる席に
あっさりと座れた。
夕方、店を出てJEUGIA三条本店をさらっと偵察。この季節はクリスマス
用の曲を色々取り交ぜたようなCDが多くなって、あまり面白くない。
店内では日本人演奏家によるパイプオルガンとトランペットのCDが流れていた。
オスナブリュックの教会でのクリスマスコンサートのひとつに、オルガンと
トランペットのものがあって、珍しい取り合わせだなと思ったけど、日本でも
やってるようだ。まあ、俺サマはトランペットとかホルンとかトロンボーンとか
の金管はあまり好きではないので、「へえー」と思うだけで、パス。
JEUGIAを出て、美術工芸雑貨Angers河原町三条本店を偵察。
そろそろ来年度の手帳を買いたいが、ここではあまり実用的なものは置いてない。
近く、例年と同じく京都駅前の文房具屋で調達しようかと思う。
帰宅後、夜もまた数学。
2011年11月27(日)
スタジオは50名近い参加者で芋洗い状態。ほとんどが40代
50代の女の人。男は俺サマ以外には、お兄さんが2人、オッサンが1人。
最初の30分でかなり疲れて、あと1時間もつかどうか心配だったが、
そのうち体が慣れてきたのか、1曲終わる毎の給水以外はほとんど
ノンストップで、最後まで踊れた。
しかし、帰りの電車でどっと疲れが出てふと気を失い、読んでいた
数学の本が手を離れて床に落ちる音で目が覚めた。帰宅後も運動会の日
の夜みたいに疲れていて、あまり数学もできず。
こういうのって、部活の練習して帰ってきて、夜疲れて勉強するのが
しんどかった高校時代なんかを思い出すなあ。
2011年11月26(土)
13時から14時30分まで、2回生「数理論理学」の補講。今日は述語論理
の項、論理式、公理、推論規則の定義を与え、エルブランの演繹定理の述語論理版
のステートメントを紹介。次回は演繹定理の証明を行い、述語論理の自然演繹法を
導入する予定。
今日は通常の授業はなく、補講のみなので、学生のほとんどは
この講座のためだけに大学に来ている。やむおえぬ事情で出席できかった
学生も居ただろうけど、いつも教室に来て内職したり寝ている
だけの学生は当然来てないわけで、皆、目を覚まして俺サマの話に
聞き入ってくれてるし、教室の雰囲気はすこぶる良かった。
やはり教師も生き物だから、教室の雰囲気が良いと、無意識のうちに講義にも
力が入る。
引き続き、14時40分から16時10分まで、3回生「環・体論II」の講義。
今日は分解体とその自己同型群の具体例を計算して見せる。次回はこの例を一般化
した定理を紹介し、正規拡大の定義をして、すぐに分離拡大の話に入る予定。
この講座は3回生向けのせいか、普段も寝ている学生はあまり居ない。
しかし、今日は皆、この授業のためだけに大学に出てきていると見えて、いつもに
増して教室の雰囲気は良かった。
補講が終わって、すぐに大学を発つ。補講日の大学は流石に閑散としていて、
バス停もサークル活動の帰りの学生が少し居たぐらいで、すいていた。
JR山科から地下鉄に乗り換え、東山三条でバスを待つ。11月後半の週末と
言えば、京都の観光シーズン真っ盛りで、いつもよりも異様に観光客が多かった。
車道も込んでいるらしく、バスもなかなか来ない。
やっとバスが来て、京大正門前で降り、関西日仏学館にちょっと寄ってから、
ドイツ語寺子屋へ。今日の授業はほとんど終わり掛けていたが、次回の分のプリント
を貰って帰る。
今日は補講で、いつもよりも教室の雰囲気が良くて、思わず黒板の前をうろうろ
動き回り過ぎたせいか、あるいは、昨日の10キロ・ウオークの疲れが
残っているのか、足腰がやや疲れ気味。そこで、
荒神口から京都市役所前まではバスを使った。バスも渋滞のため、なかなか来ず、
乗ってからも渋滞に巻き込まれ、なかなか京都市役所前には着かなかった。
バスを降りて、JEUGIA三条本店を少し偵察。J. S. バッハの
ゴールドベルク変奏曲のヴィオラ・ダ・ガンバ二重奏版という大変珍しいCD
を試聴したが、何だかもっさりした感じで、俺サマのイメージする
ゴールドベルクらしくないので、パス。
帰宅後、夜は少し数学。
2011年11月25(金)
午前中はフランス語の予習。10時半頃に自宅を出て、12時に
仏教大に到着。久々に京都を訪れた学生時代の友人と落ち合う。
彼は地下鉄やバスを好まず、徹頭徹尾歩きたがり、食事と言えばかならず
トンカツを食べたがる。これは学生時代から変わっていない。体形はずいぶん
変わったようだが。
それで今日は、仏教大、二条駅、二条城、本能寺と歩き倒し、昼食は当然
のごとくトンカツ屋に入った。日頃、饂飩やラーメンで昼食を軽く済ます俺サマ
は、チキンカツにすることで、ささやかな抵抗を試みた。
最後は三条のイノダ珈琲本店でしばし談笑し、河原町三条で別れる。
彼は河原町七条の安ホテルまで歩いて行ったようだ。俺サマは関西日仏学館まで、
バスや地下鉄ではやや不便なので、やはり歩いた。結局10キロ弱歩いたことに
なろうか。
京大ルネで軽めの夕食の後、19時から21時過ぎまで関西日仏でフランス語の
授業を受け、帰りは、天気も良いことだし、また京都市役所前まで歩こうかとも思
ったが、流石に今日はバスを使った。
今日友人と話したことの1つ。世の中的には中高年の転職は難しいとされるが、
数学の世界でも似たようなことはある。若い時に専門分野を変えるのは比較的容易
だが、年を取るとだんだん難しくなってきて、馬鹿であればあるほど困難の度合いは
高まる。しかし、その難しさの大半は、新しい分野での数学者との関わり方の問題。
まあ、そういう事をいちいち気にしてたのでは、俺サマのような馬鹿は生きていけな
いわけで、フェースブックの馬鹿話で自虐の病を誤魔化しつつ、気楽にやるしかない
ものと思われる。
2011年11月24(木)
今日は急に冬らしい寒さになったので、ドイツで買ったコートを着て昼頃
自宅を出る。山科区内で適当に昼食の後、出勤。
14時から17時前まで卒研ゼミ。今日は双有理同型と関数体の同型の
同値性、任意の射影代数多様体が超曲面に双有理同型なことの証明を終え、
アフィン空間の1点ブローアップの定義に入る。
今日も俺サマの馬鹿が2つほど見つかり、
学生に教えるフリをしながら、ちゃっかり勉強させてもらった。
研究室で一息いれてから、帰宅。夕食後、夜はラクトスポーツプラザで
骨盤矯正ヨガと有酸素運動。22時過ぎに帰宅し、明日のフランス語の予習。
前回は徳島出張で休んだので、明日何処をやるのか不明。適当にあたりをつけて
テキストにひととおり目を通しておく。
2011年11月23(水)
同じような問題は、他にもあるわけで、その最たるものが法科大学院。
「卒業生の7割程度が合格できる新司法試験」という大嘘による国家的詐欺行為は、
まさに法務省と文科省が碌に相談調整をせずにそれぞれ勝手に動いたことによって
生み出されたわけである。原発事故の処理も、通産省と文科省の両方が関係して
るそうだけど、大丈夫かしら。いずれも文科省とどこかの省庁ってところが気に
なるが、偶然かしら。
研究室で昼食をとって、13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」
の講義。今日は、有限生成アーベル群について、これまで扱った話題を復習したあと、
加群の階数の概念について、具体例を中心に話し、自由加群の階数と加群の階数の
一致、有限巡回加群の階数がゼロであることを示す。
ひきつづき14時40分から16時10分まで、3回生「数理科学セミナー」
の授業。今日は15回中8回目の授業だが、「発表2回」の合格最低基準を
クリアした学生が3分の1程度、1回発表した学生が3分の2弱、そして
相変わらず全く発表せず、単位取得が危ぶまれている学生は3名を残すのみ
となった。最後に数字を公表して、学生にプレッシャーをかける。
授業を終えて研究室に戻ろうとしたときに、2回生の学生が「代数学序論II」の
ことで質問があると寄ってきたので、7階のゼミ室まで連れてゆき、対応。
有限巡回群の階数が0という証明がよくわからんという。よく聞いてみると、
テンソル積の話をちゃんとせずに誤魔化したところを「わからん」と言っているの
だった。そこに疑問を持つのは実にもっともな話。なかなかよく分
かっている学生だ、感心感心。ということでとテンソル積の話をして、
さらにテンソル積を使わない別証明を示してやったら、納得して帰って行った。
この質問とその答については、次回の「代数学序論II」でも紹介することにしよう。
研究室に戻って、すこし雑用の後、大学を発つ。帰りの電車でいつもの
ように数学を勉強しようかと思ってたら、(旧)情報学科時代の元同僚
に見つかり、声を掛けられた。この人は昔俺サマをとことん苛めぬいた一派で
はないので、山科までなごやかに世間話などをしながら御一緒する。
帰宅して夕食の後、すこしテレビなどを見て、またすこし数学。
そういえば、今日(のたぶん午後)になって突然フェースブックに障害
が起きた。フェースブックの友2,3人に連絡を取って聞いたところ、
ウィンドウズのエクスプローラを使っている場合、日本語入力して
仮名漢字変換しようとすると、入力した文字が消えてしまう。
しかしグーグル―クローンやiPadからだと入力できるようである。
2011年11月22(火)
13時から14時30分まで、2回生「数理論理学」の講義。今日は
命題論理の無矛盾性、完全性、決定可能性の証明を行う。どういう訳か
前回と今回は、講義中に寝ている学生が多かったので、後期試験は前回
と今日話したところから出題して、寝ていた学生を全員落としてやろう
かと思った。しかし、学生に対してムキになっても何も得
るところが無いことは、これまでの経験が雄弁に語るところだから、
居眠り学生狙い撃ち出題作戦は、気負うことなく粛々と進めることにしよう。
そんなことより、俺サマは自分の馬鹿治療に励むのだ。
ひきつづき14時40分から16時10分まで、3回生「環・体論II」
の講義。例によって、簡単な具体例を使ってアイディアを説明し、
その一般化として重要な補題やそこから得られる定理を厳密な証明ぬきで
紹介するやりかた。今日は代数的閉包と代数閉体の章を終え、
次回は分解体と正規拡大の話に入る予定。
講義の後、研究室に戻り、しばし数学。途中、9月の国際研究集会
の集合写真と各講演のビデオ画像がアップされたとのメールが届いた。
まあ、集合写真のおぞましさは想定の範囲内だけど、ビデオ画像
には、各講演者が最初に「この研究集会で発表する機会を与えて」もらった
ことに対する礼を述べるシーンが映っていて、気分が悪くなった。
今でもそうだと思うが、計算機科学での国際研究集会の論文発表は
原則公募制で、査読審査にパスすれば誰でも発表できて、発表者が
集会のオーガナイザーに対して「この研究集会に招待されたことの礼」
を述べるといった卑屈な態度を要求されることはなかった。それを思うと、
かえすがえずも数学者社会の陰湿さに思わず泣きて三歩歩まず、、、と
なって、また自虐の病が悪くなりそう。
18時から就職委員の仕事で、
3回生向け就職ガイダンスの冒頭挨拶で10分ほど講演。俺サマは今の学生たち
のような就活の苦労をしたことがないので、あまり参考になる話はできないが、
一般的に言って、ちゃんと勉強している学生は就職にも強いはずだから、
卒研蹴飛ばして就活オンリーに埋没するような愚は避けよ、というような
ことは言っておいた。
そうは言っても、ITバブル時代の(旧)情報学科では、
卒研蹴飛ばして就活と競馬オンリーの4回生の1年をすごし、
卒業前になって初めて姿を現し、「就職が決まっているから、
卒研の単位をよこせ」と言ってくる学生が毎年わんさか居たな。
修士の学生で、あれは嫌だこれはやりたくないと文句ばっかり言って何
も勉強せず、事実上研究指導を完全拒否し、研究指導の成績を
お情けでBにしたら、「就職に不利になるからAに変えてくれ」と
言ってきた学生もいたな。
当時は、こういう人生をナメ切ったような学生が、どんどんいい所に
就職していった。彼らが今職場でどうなっているか、俺サマの知ったこと
ではないけど、これから就活する学生たちは、流石に人生ナメ切ってたんじゃあ、
就職できないんじゃないかと思う。厳しい時代になったものだ。
そういえば、俺サマは大学卒業して会社に入る時の就活ではあまり苦労しな
かったけど、会社でリストラされそうになって大学に移る時とか、
(旧)情報学科で潰されそうになって、他大学に逃げだそうとゴソゴソ
動いてたときとか、数理科学科に移籍する時とかは、結構苦労したな。
かなり特異な体験なので、誰の参考にもならないけど。
物理科学科の就職委員の先生の話も聞いてから、すぐに大学を発つ。
帰宅後、夜は少し数学。
2011年11月21(月)
今日のゼミでも俺サマの馬鹿が3つ発見され、おおいに
治療に励んだ。1つ目はゼミの間に解いて見せ、
2つ目は次回持ち越しになったものの、ゼミの直後に思いついて
解答をメールで学生に伝え、3つ目は学生の発表を聞きながら、
ぼんやりテキストの次回扱う部分に目をやったときに、
ふと今まで誤解していたことが解決した。
これは「熟成中」のゴミ論文草稿の内容にも関連する話。
ゼミの後、学生にメールを送ってから、生協で遅めの昼食。
研究室に戻って、少し数学。そうこうしているうちに、
来年度の卒研に(仮)配属された学生が、卒研に使う予定のテキスト
を見たいと連絡してきて、16時半頃に研究室にやってきた。
いくつか候補があるのだが、彼らはロットマンの「ガロア理論」
か広中平祐の代数幾何学の講義録を読んでみたいと言っていた。
俺サマのガロア理論の講義は、具体例でアイディアを説明するの
が中心で、証明は「レジュメ参照」ということで講義ではあまり
やらない。講義で証明しても、学生は闇雲にノートを取って、せいぜい
試験直前にさっと目を通すだけだから、「レジュメ参照」というのと
結果的に同じである。だから卒研で定理と証明を
きっちり読んでいくというのは、案外いい勉強かも知れない。
帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザで楽しいZUMBAと
筋トレ。久しぶりにピチピチパンツのムキムキマンが来ていた。
帰りに更衣室で一緒になったが、奴は蛍光色の黄色のTバック1枚で
自慢の筋肉をさりげなく見せびらかしていた。俺サマは奴の筋肉
よりも、黄色蛍光色の股間のモッコシの方が気になってしょうがな
く、ほんまに水鉄砲で撃ってやろうかしら、と。
そういえば、数年ごとに行われる大学院の指導資格審査の順番が回ってきた。
今回は何とか審査にパスしそうだが、実際には大学院生は居ないし、これからも
入っている可能性はほとんど無いのだから、ペーパードライバーの免許の更新の
ようなものである。ペーパープロフェッサーやな。この資格は、たまに
博士論文や修士論文の副査をする時に使うけど、身分証明証として使える
車の免許証に比べれば、実際に使う頻度はうんと低い。
2011年11月20(日)
昼食後、大阪に出発。16時から18時半までコンサート。
木管五重奏で、モーツァルト、ラヴェル、フランセ、それから聞いたことの
ない作曲家の曲を2曲。そして最後に、安土桃山時代の天草版イソップ物語
を狂言師が語り、木管五重奏でお囃子をするという、京都の作曲家
が書いた新作の初演。狂言を見るのは初めてだが、あんなに面白いものとは
知らなかった。木管五重奏との相性も悪くない。
それにしても、オーボエ、クラリネット、ファゴットが木管というのは
分かるが、フルートやフレンチホルンが何故木管なのか?あれは金管じゃないか。
これは、「○○や××が数学者というのは分かるが、高山が何故数学者なのか?
あれは只のアホじゃないか」というのとは、たぶん似て非なる話。
帰宅後、夜は少し数学。明日は街に出て数学でもするか、と思ってたが、
寝る前にふと、午前中から卒研ゼミの補講があることを思い出す。手帳には
書いてあるんだけど、手帳は予定を書き込むだけで、滅多に見直さない。
2011年11月19(土)
14時半から懇談会の会場に向かい、副学科長の先生の話に続いて、
数理科学科の今年度の就職状況や今後の見通しなどについてすこし講演。
その後、希望者の個別面談に対応。予定よりも少し早い15時半頃に
終了。研究室で少し雑用を片付けてから、すぐに大学を発つ。
昨日は徳島出張で関西日仏学館のフランス語講座は休んだが、
今日は父母懇談会(正式には「オープンカレッジ」とか言う全学的な行事)
の仕事で寺子屋のドイツ語の授業を休んだ。来週の土曜日は
補講があるから、寺子屋は2週つづきで休まないといけない。
帰宅後、夜は来週の授業の準備。数理論理学も代数学序論IIも、
来週土曜の補講分も含めて2回分準備する。有限生成アーベル群の
基本定理の話を、いかにはしょってすっ飛ばすか悩んでいたのだが、
何とか今年の講義案が纏まった。
それ以外は代数曲面論の勉強をすこし。
近所のコンビニが改装工事をやっていて、やっと新装オープンしたので
中に入って偵察。案の定、改装前とどこが違うのかわからない「間違い探し
クイズ」状態。最近こういうコンビニの改装工事は、あちこちで
よく見掛けるけど、結局、床や壁、商品陳列棚を新しいものに入れ替えるだけで、
店のレイアウトや全体の雰囲気はほとんど変わらないみたい。
2011年11月18日(金)
ひと息ついてから担当の先生の車で徳島駅まで送ってもらい、
高速バスのチケット、土産の追加分、夕食用に徳島名物ぼうぜ寿司とあじ、
鯛の寿司の折詰を購入。それから、駅前の店で徳島ラーメンを
軽く一杯。俺サマは大食漢ではないが、その店のラーメンは量
が少なく、おやつ程度なので、少し間をおけばぼうぜ寿司を食べても
腹が張らない。
ところで、徳島ラーメンほど好き嫌いの分かれるラーメンはないのでは
なかろうか。俺サマの知る限り、徳島人以外は大抵「大嫌い」だと言う。
たぶん、あの、砂糖が入っているようなちょっと甘辛風な濃厚スープに抵抗が
あるのだと思う。しかし俺サマは別に嫌いでもなく、年に一度徳島に行くたびに、
必ず1度は食べている。でも、新福菜館の真っ黒スープのラーメンと
どちらが好きかというと、それは断然真っ黒スープだな。
コインロッカーから荷物を取り出し、
17時15分発の京都行き高速バスに乗る。車中にて18時半頃に
ぼうぜ寿司の夕食を食べ、20時前に京都駅前に到着。
今回の高速バスは、行きも帰りも満席に近く、隣の席も別の客が
座っていた。京都駅からタクシーで山科に向かう途中、川端七条あたり
の信号が赤になったまま、全然変わらない。信号の故障かと思ったが、
どうやら要人とそのお付きの者を乗せた車が、パトカーの先導で
通ったらしい。もしかしたら、ブータン国王かしら。
2011年11月17日(木)
夜はまた讃岐饂飩。ただし昼とは別の店。それから徳島駅
地下街で徳島土産を少し購入し、ホテルに戻って一息ついて、
徳島大学の先生に教えてもらった「人類史上最も知的なゲーム」
のサイトを覗いてみる。うーん、確かにようわからん。
それからコンビニで明日の朝食の買い出し。またホテルに戻って、
宿泊者は無料で入れる最上階の天然温泉大浴場で極楽気分。
それにしても、大浴場のBGMにシューベルトの
アルペジオーネ・ソナタが流れてたのには、ちょっと驚いた。
他にも驚いたことは、工学部の先生というのは、例え酒を一滴も
飲まず、飲み会がそれほど好きでなくても、新歓コンパ、忘年会、
謝恩会の後のお別れ会の最低3回は研究室の飲み会に出るのだそうだ。
まあ、実験系の研究室の長たるものの務めなのか。
(旧)情報学科時代の高山研究室では、ずっと閑古鳥が鳴きぺんぺん草
が生い茂っていたので、俺サマには繁盛している研究室の
雰囲気はいまひとつよく分からない。
関西日仏のクラスメートにも、「大学の先生なら、学生さんと
一緒に飲むこともあるでしょう?」と聞かれたりするけど、俺サマは
学生とは飲まないな。職業上の立場として、俺サマは学生とは直接学問
に関係すること以外では接触しないようにしているから。
別に信念としてそうしているわけではなく、自然とそうなってしまって
いるだけのことだけど。
2011年11月16日(水)
その後、13時より14時半まで2回生「代数学序論II」
の講義。今日はアーベル群をZ加群とみなす考え方を復習し、
加群の直和とその例(ベクトル空間とZ上1/2, 1/3で生成された
有限生成加群、生成元の定義、自由加群の定義を説明し、
1/2, 1/3で生成される加群をQ上で考えるとどうなるかを説明
しようとしたところで時間切れ。
引き続き14時40分より16時10分まで3回生
「数理科学セミナー」。1人最低2回以上発表という
単位認定基準をクリアさせるために、発表回数の少ない人から
順番に当てて黒板の前に立たせるようにしているのだが、
強情にも(?)発表を拒み続けている学生がまだ数名。
このまま行けば当然単位は取れないことは、
何度も注意を呼び掛けているから分かっているはずだが、
諦めてこの講座を放棄するでもなく、毎回出席しては発表を
拒んでじっと座っている。彼らがどこかで目を覚ますのか、
それとも、このまま静かに自滅を選ぶのか。今後の動向には、
ちょっと興味がある。
授業が終わってすぐに京都駅に向かう。京阪ホテルのロビーで
すこし明日からの集中講義の準備をして、それから少し早目の夕食。
そして京都駅前19時10分の高速バスに乗って徳島へ。
バスの中では数学と居眠り。昨日からの疑問について考えて、21時半過ぎの
徳島到着までに何とか解決。
ホテルの部屋に入った直後、隣部屋にちょっと面倒な客が居ることが
判明したので、すぐにフロントに電話を掛けて別のフロアの部屋に変えてもらった。
近くのコンビニで朝食などを調達してから、部屋で少し明日からの集中講義の準備。
<<まさかの、ま>>
午前中に自宅を出て、大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。
研究室で少し早目の昼食の後、午後の授業の準備を少しだけして、あとは
数学でもと思っていたら、ドアをノックする音。午後の演習の授業をずっと
休んでいた4回生が、就活が終わって今日から講座に出たいのだが、
(単位取得条件など)今からでも大丈夫か?という。出席回数など、何とか
ギリギリ行けそうなので、「可能性はまだある」として、配布資料をコピーして
渡す。
<<教授会>>
午前中に自宅を出て、大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。
13時から14時30分まで、2回生「数理論理学」の講義。今日は
26日の補講に引き続き述語論理の話。エルブランの演繹定理を証明し、
自然演繹法の推論規則を与える。次回は自然演繹法とヒルベルト・アッ
ケルマンの体系の同等性の証明をする予定。
<<静かな月曜日>>
昨夜はあまりに疲れ過ぎてかえって寝苦しく、寝ている間に
死んでしまうのではないかとも思ったが、今朝起きた時にはさしたる筋肉痛も
なく、割合爽快だった。ZUMBAって、動きは激しいけど、特に筋力を
使うわけでもないのか、筋肉には特に異常はなかった。
<<ZUMBA90分>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解いた後、山科区内で
買い物。午後は京都市内某スポーツクラブにビジターとして潜入し、
ZUMBA90分の特別イベントに参加。通常は45分なので、
倍の時間。
<<京都市街人大杉>>
午前中は自宅で今日の講義の準備を少しして、大丸ラクト山科店で昼食用の
パンを買って、昼頃に出勤。今日は先日の浜松出張で休講にした分の補講の
火曜日分。同様の補講の水曜日分は12月10日の予定。
<<歩き倒す>>
今日は昨日よりもさらに気温が下がったが、昼間は快晴だった。
<<急に寒くなる>>
朝起きたらフェースブックの障害が直っていた。午前中はペーパープロフェッサー
の更新手続き書類を完成させて、メールで事務に送る。
<<フェースブック障害>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って昼前に出勤、、、のつもりが、バス
が休日運行のためバス停で長らく待ちぼうけを食い、結局昼過ぎに出勤。
いくら大学が祝日を全蹴飛ばししても、世間がそれに同調するとは限らないので、
祝日のたびにこういうことが起こる。せめて通学バスを運行する会社ぐらいは、
同調して欲しいところ。バス会社を管轄する国土交通省と「祝日でも授業をせよ」
と指導する文部科学省の間でよく相談して欲しいところだ。
<<就職ガイダンス>>
午前中はペーパープロフェッサーの更新手続きの書類を少し作り始めて
から自宅を出て、大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。
研究室で昼食をとりながら、少し講義の準備。
<<ペーパープロフェッサー>>
10時過ぎの大学に出勤し、10時半より13時半まで卒研ゼミ。
今日は有限生成拡大体と準同型の圏と代数多様体と有理写像の圏の
同値性の証明。
<<似て非なる話>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解き、山科映前に買い物に
出る。店の人の口車に乗って、ボジョレ・ヌーヴォのハーフボトルを
1本買ってしまった。最近は同じ値段なら輸入ワインよりも、日本酒
の方が当たり外れがなくて美味しいことがわかり、専ら日本酒ばかり
飲んでるけど。
<<父母懇談会>>
午前中に自宅を出て、大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。
昼食を挟んで、14時半からの父母懇談会の関連資料に目を通して準備。
少し時間が余ったので、来年度に卒研に来る予定の学生達に、ゼミの
テキストのアンケートをメールで送る。3回生「数理科学セミナー」
の様子を見ていると、候補に挙げたテキストではどれも完全にお手上げで、
むしろ1回生向けのテキストでも苦労しそうな学生も多そうだけど、
とりあえずは高飛車に出てみる。
<<無事帰宅>>
ホテルをチェックアウトし、徳島駅のコインロッカーに大きな鞄を
預けて徳島大学へ。10時から集中講義2日目開始。
昼食はまた讃岐饂飩。午後も小休憩などを挟みつつガンガン講義し、
予定よりも30分近く早い15時半過ぎに終了。
<<金網デスマッチ>>
ホテルを出て、途中、讃岐饂飩の店に入って少し早目の昼食の後、
11時半ごろに徳島大学着。担当の先生の部屋を訪ね、少し打ち合
わせや雑談の後、
12時50分から集中講義開始。内容は数学ではなく、
確率言語モデルの話。途中、2回ほどの小休憩を挟んで、
17時前に終了。明日も10時から夕方16時頃まで、
学生がへばるか、俺サマが倒れるかといった、金網デスマッチの
ような集中講義が展開される予定である。
<<徳島着>>
また電車が20分ほど遅れたが、何とか昼前に大学に到着。
生協コンビニで昼食用のサンドイッチなどを買って研究室へ。
昼食をとり、先日の浜松出張の出張報告書を書いて提出し、
週末の父母懇の資料に目を通す。