の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2012年8月15日(水)
<<すぐ忘れる>>
今日も何となく午前中に自宅を出て、
大丸ラクト山科店のジューススタンドで桃ジュースを飲んで
元気を出し、さらに昼食用のパンを買ってJRに乗り込む。
電車は帰省帰りと思われる人たちで結構込み合っていた。
南草津で下車して、駅前の西友に立ち寄り、モンカフェ よりも安いAGFの珈琲を買う。この店は2階建てなので、 これまでは「小さな田舎の店だな」と半ば小馬鹿にしていたのだが、 中に入ってみたらフロアの面積が山科の西友よりも格段に広く、 品ぞろえも豊富でびっくりした。
そんなことをしていたので、結局大学の 研究室に着いたのはお昼頃で、すぐに昼食と珈琲、 それから夕方までひと仕事。
17時過ぎに一段落して、帰宅しようと大学のバスロータリー に行ったら、運動系サークルの学生と思われる女子学生たち が沢山居た。どうやらチアガールのようだ。何故か数理科学科 の男子学生も少なくとも2名は居た。
帰宅して夕食のあと、久しぶりにテレビでNHKスペシャルを見た。 最近、ソ連の日ソ不可侵条約破棄と参戦の情報を(旧)日本軍がかなり 早くから掴んでいたという、これまでの歴史の定説を覆す発見があったそうだ。 その情報などをもとに、内心では敗戦が決定的との判断をしていたにもかかわらず、 アメリカ軍の沖縄上陸、ソ連の侵攻、原爆投下といった破滅的状況を 迎えるまで、何故当時の日本の政治的指導者が終戦を決断できなかったのか を探るという番組。
なんだかなあ。日本人の思考って、今も昔もあまり変わってなくて、 特に深く反省するでもなく、すぐに忘れてしまって、これからも 何度でも同じ過ちを繰り返すんだろうなという気がしてきた。
日本では第二次世界大戦を振り返る映像は、8月上旬ぐらいしか放映されないが、 ドイツでは何故か年中放映される。夜遅くになると、どこかのチャンネルで頻繁に ドキュメンタリー番組をやっており、決ってナチスの行進だの戦車だの、 大砲の砲撃だの、空襲だの、アウシュビッツだの何だのの白黒映像が映し出され、 重々しいナレーションが入る。
残念ながら俺サマはドイツ語がよく分からないので、どういう主旨の放送 なのかちゃんと理解していないのだが、どうやらドイツ人はこうやって、 年がら年中第二次世界大戦のことを振り返っているようだ。その辺が、 さきの戦争(勿論、応仁の乱のことではない!)のことは年に1度だけ ちょっと思い出して、あとは「もう時代が変わったのだから」と忘れ たがる日本人とはずいぶん違うところみたい。
テレビのあと、少しだけ数学。
2012年8月14日(火)
<<間もなく参ります>>
今日も弁当を持って、午前中に自宅を出る。しかし昨夜からの大雨で
京都大阪間でがけ崩れだか線路下の土の流出だかがあったらしく、
JR西日本のダイヤは終日大荒れ。
JR山科駅のホームで待つこと約半時間、9時前に出発予定の草津行き の電車が「間もなく参ります」と11時前から何度もアナウンスがあるの で、そうか「間もなく」かと思ってホームの停車位置で待ってても、 なかなか来る気配がない。
そのうち「京都駅に到着しました」とアナウンス内容が後退した。 どこが「間もなく」なんだよう!?さっきから出鱈目アナウンスしてた 係員がひきずりおろされて、別の人がマイクを握ってるのかしら?そのうち、 「京都駅で発車の準備をしております」に変わり、また、しばし経過。 車体のペンキでも塗り直してるんかいな?えらい長いこと「準備」 してるんやなと思ってたら、「約3分後に到着します」と言いだした。 その段階で「間もなく参ります」の出鱈目アナウンスから10分以上経過 していた。列車は11時過ぎに到着。かなり込んでいたが、何とか乗り込んだ。 乗客には関空からの旅行帰りみたいな人が多かった。
そういえば京都の市バスのバス停には、次のバスが今どの辺りを走って いるかを表示する電光掲示板があったりするが、「間もなく参ります」と 表示されてから10分ぐらいは平気で待たされることも珍しくない。 だから、京都近辺で「間もなく参ります」は「10分前後」と考える べきかもしれない。
しかも、「間もなく参ります」と表示されて待っていたら、そのうち 表示がぱっと消えて、それっきりになったりする。さすが魔界京都だけあって、 バミュータ海峡の死のトライアングル地帯みたいなパワースポットにバスが すっと呑みこまれてしまうのかしら。
南草津駅からのバスは、正常時のJRのダイヤに合わせて運行されるので、 ここでもしばし待つことに。バスの運転手は発車直前まで、買ったばかりの バイク雑誌に見入っていた。
いつもよりも時間はかかったけれど、何とか大学にたどりつき、 研究室に籠ってひと仕事、昼食、ひと仕事ふた仕事、もひとつオマケに三 (み)仕事と片付け、17時過ぎに大学を発つ。
帰りの電車も出鱈目に運行されており、これまた半時間ぐらいホームで 待つことに。ようやくやってきた電車は、ラッシュ時の山手線のような 込みよう。山科で皆がどっと降りるので、俺サマもその流れにぷかぷかと 乗って、ウマウマと下車できた。
ああ、そういえば東京での駆け出し会社員 時代、終電間際のぎゅう詰め京浜東北線で住処のあった蕨駅で降りることが できず、大宮まで連れて行かれたことがあったっけ。ああいう時は 「降ります!」と大声で宣言して、張り手でも押し出しでも何でもやって、 行く手を阻む連中を強引に押しのけて降りるのが正しいのだが、あの頃は まだそんなことも知らなかったな。
大丸ラクト山科店で、白ワインを2本買って帰宅。夕食後はしばし数学。 論文を色々ダウンロードして読み漁る。
そういえば、俺サマが若かった頃、俺サマと同世代の人たちは 「新人類」と呼ばれてた。周りに気を使って合わせることよりも、 自分自身の生活や趣味や考え方を優先するので、上の世代の人から 見ると、時にかなり傍若無人にみえたようだ。
でも今は新人類中年とか言われるわけでもなく、「団塊世代」 の陰に隠れて、オッサン、オバハンであること以外 に特段の特徴は持ち合わせていないかのような扱いになっている。 まあ、別にそれでいいんだけどね。
2012年8月13日(月)
<<天地真理>>
バスの中に置き忘れたりして、色々過酷な使い方をしてきた日傘が
壊れたので、午前中は応急修理。それ以外は自宅でぶらぶらとすごす。
昼前に自宅を出て、ラクト山科の饂飩屋で昼食の後、一斉休暇中の 大学に出勤。某先生が大学院生3人とゼミをしていたので、思い立ったが 吉日と前から予定していた資料を催促して受け取る。 それから研究室にてモンカフェ2袋でマグカップ1杯分の珈琲を入れて飲み、 14時から別の同僚と簡単な打ち合わせ会議。
今日の大学は陸の無人島状態じゃないな。 ♪ひとりじゃないってー素敵なことーね〜(中略) いーつーまでーもおーどーこまでーも〜♪と天地真理の古い歌を口ず さみながら研究室に戻り、夕方まで数学などあれやこれやと。
天地真理といえば、昔流行った、あのねのねの歌に、 ♪ああ僕のお嫁さんになる人は、どんな顔をしてるのでしょうか? 天地真理ならいいけれど、××××なら、ちょっと困る♪というのが あったが、××××には誰の名前が入ってたっけ?誰でもいいけど、 名指しはちょっと酷いんじゃねーの?と今更ながら思う。
で、何で今日は急に天地真理のことばかり思い出してしまうのか、 自分でもよくわからない。それにしても、天地真理 で「あまち・まり」と読ませるとは、最強の芸名だな。ってなことは、 当時も言われてたけど。
帰宅して夕食の後、またすこし数学。前から気になっていた2つの論文 を通読。ふーん、そういうことか、と。9月になったら科研費の申請書を 書かないといけないから、色々構想を練ってるんだけど、うまく纏まるかなあ。 もうちょっと手広く論文を読んでみないといけないような。。。
オリンピックも、「なんか世間が騒いでいるな」程度にしか 関心が無かったけど、いざ終わってみると、ちょっと寂しいね。あと16日は 五山送り火で、これが終わると京都の夏は終わりって感じ。
2012年8月12日(日)
<<最高に嘘臭いぜ!>>
今日も午前中に自宅を出て一斉休暇中の大学へ。昼食は持参した弁当を
研究室で。珈琲の自販機も遠い所にしかないので、モンカフェの類のものを
自宅から持っていき、研究室で入れる。まあ、この時期の大学は静かでよろしい、
とは言うものの、今日も大学に来てる物好きは俺サマだけか、と。
19時過ぎに切り上げて大学を発つ。ラクト山科のお好み焼屋 で夕食の後、21時半頃に帰宅。その後、すこし数学。
俺サマは頭が単純なので、あるところでは激しく対立する 相手と別のところでニコニコと手を組む、みたいな「大人の態度」 が嘘臭く思えてならない。
高校生の頃、フランスの有名な文学者だか哲学者で非常に仲が良 かった二人が、文学論か何かで激しく対立して以来、個人的にも 関係を断ったという話を聞いたことがあった。その時は「それと これとは別でしょ。何で絶交までしなけりゃならないの?」 と思った覚えがあるので、高校生の頃の俺サマは今ほど頭が単純 化されてはいなかったようだ。
しかし若い頃の俺サマは特に人の好き嫌いが激しくて、 嫌いな奴は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」って感じ。 全身から「お前なんか大嫌いだああああ!」というオーラをメラメラ させて、 顔を見るのも嫌、勿論話をしたり一緒に仕事したりするのも嫌で激しく 抵抗し、上司を困らせたりしてた。だから、ある意味では頭が単純 だったと思われる。しかし次第に、抵抗してもどうにもならないことも多い と分かってくる。
そのためか、ここ10年ぐらいを振り返るに、最近の俺サマは、たとえ人格的にも完全に軽蔑し切っていて、 道で顔を会わせても、思わす「お前、まだ生きてたのか」と言 ってしまいそうになるのを寸でのところで堪えるような相手でも、 必要とあればニコニコと平気で手を組んで仕事したりするようになった。 「今の俺サマって、最高に嘘臭いぜ!イエ―イ!」とか何とか思いながら。 この変化には我ながら一寸驚いている。
それでも、「お前ら、どうせ俺サマのこと馬鹿だと思ってんだろう?!」 と思いながら、数学者たちとニコニコと数学の話をするって芸当はまだ出来 ないな。まあ、馬鹿だから相手にしてもらえないってところも、多分に あるとは思うけどね。
2012年8月11日(土)
<<もの好き>>
今日も午前中に自宅を出て大学へ。その前に、大丸ラクト山科店で昼食用の
食糧を調達。何せ一斉休暇期間だから、RitsBKCは完全に陸の
孤島状態だし。研究室で昼食をとってから、20時前まで数学。この期間の
大学に来てるもの好きは、数理科学科では俺サマぐらいのようだ。
南草津駅前のお好み焼屋で夕食をとってから、22時前に帰宅。
2012年8月10日(金)
<<結界をつくる>>
今日も午前中に大学に出勤。まずは大学のバスターミナル
にあるバス会社の事務所にたちよって、置き忘れた傘を
受け取る。確かに俺サマの傘だった。戻ってきて良かった。
今日は大学に来ている学生の数も、だいぶ減ってきてた。 そういえば明日から来週一杯、大学は一斉休暇に入るので、 生協も休みになり学生もほぼ消滅すると思われる。日頃は講義 と会議の時以外は大学に寄りつかない俺サマも、この時期の 大学は落ち着いてるし、今年の夏は大学に通ってみようか、と。
研究室に籠って午前中にひと仕事。それから生協食堂で昼食。 午後もまた研究室に籠ってひと仕事。16時から半時間ほど、 学科内の非公式の打ち合わせ。それから、また少し仕事をして 17時頃に切り上げる。
18時過ぎに帰宅。夕食後、クラシック音楽をガンガン聴いて ZUMBA除け結界を作り、またすこし数学。最近ずっとバッハばかり 聴いてたけど、気分転換にモーツァルトとか。あーっ、この能天気 な音が沁みるぜ。
2012年8月9日(木)
<<ZUMBA渦巻く>>
午前中に大学に出勤。定期試験も終わり、あとは追試験があるだけなのに、
学生がけっこう沢山来てる。まずは、だだっ広いキャンパス内をあっち
こっち歩きまわったり、研究室でごそごそやったりして、色々雑用。昼食は
久しぶりに生協食堂で。午後は研究室に籠って、数学をやったり
雑用をやったりと、夕方頃までごそごそする。
途中、バス会社に電話して日傘の件を再度問い合わせたら、 どうやらそれらしいものを預かっているという。明日、大学の バスターミナルの事務所に届けておくから、確認せよとのこと。 俺サマの日傘だったらいいんだけど。
俺サマが何故日傘を置き忘れたのかというと、それはたぶん 昨日南草津駅でバスを降りるときに、俺サマが知ってる学生のひとりが、 俺サマに挨拶をしてきたからだと思う(と、学生に八つ当たりしてみる)。 へえー、俺サマに挨拶する奇特な学生が居るのか! と一瞬「世界観の再調整モード」に入っている間に、座席に置いた傘のことを 忘れ、その学生のすこし後でバスを降りたのである。気付いたのは、 山科駅を降りてから。
今日の帰りも、何故か昨日と同じシチュエーションになって、 同じ学生が俺サマに挨拶してから先に降りていった。 勿論俺サマは、何か忘れものはしなかったか、座席を入念に確認 してから降りた。
大丸ラクト山科店のジューススタンドで桃ジュースを飲んだ 以外は、さして道草を食わずに帰宅して夕食。それからラクトスポーツ プラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動を軽く。帰宅後、また少し数学。
最近、ZUMBAの音楽が頭に残って、ぼんやりしていると頭の中で 勝手に流れてたりして、ちょっと困ったもんだと思っている。まあ、電車の ホームでいきなり踊り出したくなったりするのは、何とか堪えるとしても、 あの手の音楽が脳裏に渦巻いていると、数学を考えるのがしんどくなる。 ZUMBAは楽しいけど、やり過ぎると数学に指し障りが出るな。
そういうことが起こるのは、俺サマが最近クラシック音楽を聴くのを サボっているからかもしれない。別に特段の理由はなく、先月の半ばに チェンバロのCDをチェンバロ奏者の人から直接買って、しばらくは毎日 聴いてたのだが、その後、新しいCDを調達するなり、 昔のCDを掘り返すなりといったことを真面目にやってないだけなんだけど。
2012年8月8日(水)
<<琵琶湖花火大会>>
朝、バス会社に電話して日傘の件を問い合わせたが、消息不明。
大学に出勤して確かめたけれど、研究室に置き忘れたのではなかった。
去年買ったばかりなんだけどなあ。日傘というのは、高いのを買っても
安いのを買っても、結局1年で無くなってしまう。ま、しょうがないかと
半分諦めて、今日も夕方頃まで何だかんだと大学で雑用。
今日は琵琶湖花火大会のため、まだ陽も高い夕方5時台から既に浴衣姿の 男女で帰りのJRは満員状態。京阪線に乗り換えて浜大津方面に向かう 人たちは膳所で降り、それ以外の人たちは大津で降りていった。俺サマも 20年ぐらい前に一度琵琶湖花火を見に行ったことがある。それなりに立派 で良かったけれど、帰りが大変。大津駅に向かう道は大混雑して身動きがとれず、 京阪電車に乗るにも長蛇の行列。結局、浜大津駅前で1時間以上並んで待たされ、 やっと京阪電車に乗った。それに懲りて、以後、琵琶湖花火には近寄らないよう にしている。
夏はやっぱり白ワインだ!ということで、大丸ラクト山科店で白ワインを 2本買って帰る。昼間は暑かったけれど、夕方頃から秋の気配のような涼しさ。
夜は少し数学。「そういえば、これはどうなってるんだろう?」という疑問 が1ダースぐらいあって、調子が良ければ一晩に1つか2つ解決するという按配。 大抵のものは、今まで読んできたテキストをしっかり見直せば解決する馬鹿治療 系疑問。
俺サマは数学者になりたくて大学は数学科に進んだけど、数学者になる積りが なかったら、数学科には行ってなかったはずである。だから、数学者に なる積りはないけど数学科に進学する学生の気持ちは、正直言ってあまりわかって ない。勿論Ritsの数理科学科は、そういう学生を集めて教育してるんだけど、 まあ、学生の気持ちがわからなくても、数学は教えられるわけだ。
数学科で普通に授業を受けて単位を取って卒業すれば、(たとえ数学者にな れるレベルには程遠くても)もうそれだけで相当の数学的素養が身についてしまう。 これは他学部や他学科の学生と比べてみれば一目瞭然で、たとえ学生自身が、 自分は大学の数学はさっぱり分からなかったし、わけのわからないままに無我夢中 で定期試験を受けて何となく単位が貰えただけだと「言い訳」しようと無駄である。 「もう身に着いてしまってるんだから、それはそういうものとして受け入れる しかないです」というようなことを、俺サマは卒業式の挨拶で話したこともある。 仮に、自分の学生生活は失敗だった、卒業後は数学のことはきれいさっぱり 忘れて、新しい人生を歩もうと思っても、身に着いてしまった数学的素養は 呪いのように一生つきまとうのである。
じゃあ、数学科を卒業すれば、ほとんどもれなく身に着いてしまう 「相当な数学的素養」は、その人のその後の人生や社会生活にどういうメリット をもたらしてくれるのか?それが俺サマにはよくわからない。 大学を出て計算機屋としてやっていた10数年の日々に、微妙に良い影響を 与えてたのかも知れないが、俺サマの実感としては「数学者になれな かったんだから、数学科に進んだのは全くの無駄だったし、 時に自分の足をひっぱっる結果にもなったな」みたいな感じだったな。
いや、まあ、俺サマのことはおくとして、数学科の卒業生の皆さんが、 皆、満足して幸福な人生を送っていさえすれば、別にどうでもいいようなこと なんだけど。
2012年8月7日(火)
<<日傘を置き忘れる>>
今日も大学に出勤し、何だかんだと夕方頃まで雑用。夕方、帰宅途中に、
日傘を置き忘れたことに気付いた。可能性としては、大学から南草津に向かう
近江バスの車内か、もしくは大学の研究室。帰宅後、バスの営業所に電話を
掛けたけど、夕方なので応答なし。また明日の朝にでも問い合わせてみるか。
夕食時にワインで呑んだくれながらテレビを見ていたら、そのまま何となく 200メートル走の予選を観ることになってしまった。
その後、少し数学。
ところで数年後には、高校で全く行列を習わない世代が大学 に入ってくるのだが、その高校の教科書のサンプルが届いたとのメールが学科 内に流れていた。
行列やベクトルは俺サマが高校生になった時に初めて導入され、 それ以前は極座標が教えられていた。高校数学に40年ぐらい君臨した 行列の灯が、とうとう消えるわけだが、その間にも、細かいところで頻繁に 変更が行われてきた。
中学や高校の数学のカリキュラムは数年毎にころころ変わるが、それは 何故なのか俺サマは知らない。それは俺サマが馬鹿だから知らないのではなくて、 日本数学会の様子を見てても、どうも数学者たちのほとんど誰も知らないよう である。学会誌などでも、新しいカリキュラムで学んだ学生にどう対応すべきか? みたいな話も出ていて、学会としても「何を考えてのことかわからないが、 どこかの誰かが勝手に決めたんでしょう」みたいなスタンスに思える。
俺サマは、文科省に高校数学のカリキュラムを統括 するポストがあって、そこに役人が数年ぐらいのローテーションで 次々にやってきて、何か手柄を立てた形を作って次のポストに出世していく ために、自分の思いつきで適当にカリキュラム改訂をするのだろうと想像している。 つまり、カリキュラム改訂のタイミングは、単に役人のローテーションのタイミング であり、特に学問的意味はないと思っている。
2012年8月6日(月)
<<俺サマのせいじゃないぜ>>
早起きして大学へ。雑用委員会に引っ張り出され、夕方頃まで
何だかんだと缶詰状態。終わってから、事務に採点済みの
答案や成績表を提出して、すぐに大学を発ち、大丸ラクト山科店
で白ワインなどを買う。帰宅して夕食後、ラクトスポーツプラザへ。
今日は楽しいZUMBAと筋トレ。帰宅後、心身ともに疲れたので、
ぼーっとすごす。
最近柄にもなく天下国家のことを考えたりする。日本がすっかり 駄目になって行った過去20数年と、俺サマが大学を出て世の中で 仕事してきた時期がほぼ一致している事が、気になってしょうがない。 要するに、日本が駄目になったのは俺サマのせいじゃないぜ!と言い 逃れをしたいだけなんだけど。
大学の先生ってのは、たとえ自分が駄目でも、良い学生 を育てればそれで世の中の貢献したことになるって面もあるから、 罪滅ぼしにそっちの方で頑張ろうかしら、と。そんな考えがチラっと よぎったりするようになったってことは、俺サマもそろそろ ヤキが回ってきたのかしら。
昨日は昨日で、俺サマはこれまで、さんざん恩を仇で返して、 その返り血をすすって今日までのうのうとやってきたってことを反省し 始めたりして、自分でもどうししまったんだろう?って少し驚いているけど。
まあ、ここんところ暑いから、頭がちょっとどうにかなってるんだろうよ。
2012年8月5日(日)
<<恩を仇で返す>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。それからしばし数学。
昼過ぎに大丸ラクト山科店などに買い物に出て、帰宅後昼食。
その後、しばし昼寝を挟んで夕方まで数学。夕方は自宅にて野暮用。
その後、またすこし数学の後、夕食。昨日買った白ワインで
飲んだくれながら、ひきつづきロンドン・オリンピック
の女子マラソンを見る。
民放のマラソン放送はCMばかりで、解説も「も一つ」って 感じだったので、NHKラジオ第一放送の解説の音声を流し、 テレビは音声を消して画像だけ観ていた。最後の日本選手のインタビュー のところで、音声よりも画像の方が数秒遅れる様子がはっきり 分かって、ちょっと面白かった。
まあ、オリンピックはあまり興味が無いのだけど、女子マラソン だけは何となく見てしまう。俺サマのお気に入り、ルーマニアの リディア・シモンは45位だった。38歳で4度めだか5度目だかの オリンピック出場。ルーマニアは後進が育ってないのかもしれないが、 それにしても凄い人だ。
ルーマニアって国は、あまり行ってみたいとは思わないのだが、 俺サマとしては色々恩義のある国なので、ちょっと 応援したい気分である。何の恩義があるのかというと、まあ、 俺サマがちょっと困ってた時に助けてくれたってところかな。
俺サマは育ちが悪くて、あまり人を信用しないせいか、これまで 「恩を仇で返す」みたいなことをちょくちょくやってきたけど、 ルーマニアにはそういうことをしなくて済みそうだ。相手は国だしね。
2012年8月4日(土)
<<京大ルネ消滅!>>
昨夜、寝る前にハーッホーンのテキストを眺めていたら、探し求めていた
定理というか命題が隅っこの方でこそっとしているのが見つかり、ここ数日
の疑問が氷解。やっぱり馬鹿は一人で悶々と考えるのが正解で、いちいち
その辺のオリコーな数学者に聞いてたら、馬鹿がバレてますますこの世界に
居づらくなるに違いない。
10時から12時半過ぎまで、関西日仏学館にてフランス語の授業を受ける。 来週から2週間夏休みに入り、次回は8月25日。
昼食は新福菜館にしようか、それとも京大ルネにしようかと迷いながら、 ルネのそばを通ったら、何か様子がおかしい。何と!8月1日から来年の 3月末まで、耐震工事のため閉鎖されるのだと。それでルネのレストラン は消滅し、書店などの店舗もここ数日は移転のため閉店だと。
それで昼食は自動的に新福菜館百万遍店にキマリ。今日も店長はお休みで、 研修生みたいな人が店を切り盛りしていた。昼食後、京都駅経由で大学に出勤。
14時半頃に大学に着いたのだが、今日はオープンキャンパスの催しを やっていた。同志社のオープンキャンパスで貰った布鞄を下げた女子高生 達が、「うわーっ、デッカイ!」とか言いながらバスを降りていた。 バスを降りると、案内所のテントが設営されており、 赤いTシャツを着た若いお兄ちゃんやお姉ちゃんが 高校生の案内係をしていた。あれはアルバイトの学生かしら。まあ、自分の 大学を案内するんだから、力が入るわな。
それ以外に、保母さんか何かの資格試験も行われてたらしい。
何だか文化祭みたいだなと思いながら、研究室に籠って「代数学序論I」 の採点作業。夕方には全作業を完了した。帰りに大学のバスターミナルに行 ったら、1台のバスにおびただしい数の女子学生風がぎゅうぎゅうに乗って きた。どうもRitsの学生ではないようだし、オープンキャンパス もとうに終わってたみたいだし、見学に来た女子高生って 感じでもなかったが、あれは一体何だったのか。
夏休みだということで、生協は閉まり、バスの本数は減る一方、 キャンパスを遊ばしておいては勿体ないと、資格試験の会場に貸したり、 サークル活動の催しがあったり、学会があったり、オープンキャンパスが あったりと、何やかやとあって、結局瞬間的に人がどっと出入りし、 バスはぎゅう詰めになり、昼食を求めて右往左往することになる。 夏休みの大学は、予想のつかない展開をするので、油断ならない。
何とか山科に着き、ラクトのお好み焼屋で、ぶた玉キムチモダン焼きと 生ビールで夕食。今日は何となく粉もんばかり食べてるな。いや、ここの モダン焼きはキャベツが大量に入ってるから、よしとする。
夜は昨日の晩に分かったことを、ノートに纏めた以外は、 フランス語の宿題をするでもなく、何となくダラダラとすごす。
2012年8月3日(金)
<<陸の孤島>>
そういえば、昨夜は関西日仏学館の前のクラスの人が、皆で
食事会をするから、来ないかというお誘いメールをくれた。
俺サマはちょっと都合が悪くて断ったのだが、彼らが予定している
レストランがその日は定休日のようなので、後でもう一度メール
を出して、それを知らせてやった。
ああ、俺サマって、何て親切なオジサンなんだろう。
昼頃に大学に出勤。研究室にて「代数学序論I」の採点作業再開。 13時頃に生協食堂に昼食に出る。今日は近くの食堂が大掃除とかで、 遠い方の食堂に行ったが、メニューはかなり少なめだった。試験期間 が終わり学生が居なくなると、生協の営業は急にトーンダウンするので、 夏休み期間などに下手に出勤すると、この陸の孤島のようなキャンパス では昼食難民になりかねない。
夏休みのRitsは、近寄らないのが一番である。夏休みでも 生協などがほぼ平常通りに近い形で営業して、しかも自由市場にも 地続きになっている京大などを拠点にするのが正解である。しかし 今しばらく、試験の採点だとか、雑用委員会だとか、何だかんだと 大学に出勤しないといけない。
さて生協での昼食だが、勿論、昨日の蕎麦の恨みを晴らし、 冷やし蕎麦を中心としたメニューにした。俺サマとしては冷やし 掻き揚天麩羅蕎麦路線を狙いたかったのだが、天麩羅の類はなく、 肉じゃがコロッケで手を打っておいた。
俺サマの前にかけ饂飩を注文した学生が、まるでラーメンのように 白胡椒をたっぷり振りかけていた。まあ、子供というのは、色々なことを するものだ。そういう俺サマも、寿司とミニカップラーメンカレー味 の組合せが大好きだったりするから、他人のことはあまり言えないか。
午後も適宜逃避行動を挟んで採点作業続行。結局、今日中には終わらず、 17時半頃に大学を出る。今日は電子工学関係の学会が開かれて いたらしく、バス停にはそれらしいオジサンたちがうじゃうじゃと 長い行列を作っていた。
Ritsのバスターミナルは、路線バス、シャトルバス1、 シャトルバス2と、南草津方面だけでも3系統に並ぶ ようになっていて、原住民でないとどこに並ぶべきかよく分からない。 いや、この俺サマもシャトルバス1と2の並ぶ場所の違いが 何を意味するのか、いまだに分かっていない。学会のオジサンたちも、 わけのわからないまま妙なところに並んでいて、案の定、バスが来た時に ちょっと妙なことになった。
あと、南草津で降りる時、両替をする際は後の人が先に通れる ように道を開けるのが、我々原住民たちの間の暗黙のルールになっている。 これはバス会社が交通渋滞による遅延を碌に考慮せずに、 電車の発着時間に合わせて駅に着くようにダイヤを決めているので、 バスが着いた時には電車が到着しかかっていることが多いためである。 最近は南草津に新快速電車が停まるようになり、電車の本数も増えたけれど、 少し前までは、1本乗り遅れると20分ぐらい待たないといけなかった。
そういったことを知らない学会のオジサンが、両替のため に長々と出口をふさいでいるので、「はい、すみません。 ちょっと先に行かせてくださいね」と押しのけられたりしていた。 まあ、押しのけていたのは、この俺サマだけどね。
大丸ラクト山科店で白ワインを一本買って帰宅。夕食後は、 明日のフランス語の宿題を片付けてから、少し数学。
2012年8月2日(水)
<<一人で頑張る>>
午前中は悶々と数学。俺サマにとって代数幾何学は恐るべき学問で、
どの教科書を見てもはっきりとは書いてないけれど、どの論文を見ても
そのことを当然のように書いていることが往々にしてある。
場合によっては、「そのこと」が何なのかもはっきりしない。
こういう時は、「これ、どういうことだっけ?」って気軽に聞ける
仲間がいると良いのだが、俺サマは馬鹿だから一人悶々と考えるしかないな。
それから自宅を出て、山科駅前で昼食。今日は蕎麦を食べたかった のだが、山科駅の蕎麦屋は改装後はとても入る気が起こらない店構えになって しまったので、隣のSbuxへ。蕎麦の恨みは、たぶん明日晴らすことになろうかと 思う。
昼食後、大学へ。生協で文房具などを買ったり、研究室の整理をして 大量のごみを纏めたりといった雑用の後、16時過ぎに「代数学序論I」の 試験答案の整理ができたというので、事務所に取りに行き、採点作業に着手。 今日は準備作業のようなことをやっただけで終了。
帰宅途中のバスの中で「老化の進化論」を読了した。著者が言うには、 ヒトの老化を遅らせる方法を研究するための、基礎研究の成果や テクノロジーは既に十分蓄積されており、あとは十分な資金や人的資源を 投入した大規模な研究に着手しさえすれば、 かなり成功が期待できる状態にあるという。 しかし、同業者を含む社会の人々の偏見や無関心のために、この魅力的で有望 な研究に着手できる見通しすら立っていない、と。
俺サマも昔は計算機科学者だったから、こういう話は身につまされるな。 実験系の学問は、研究がある段階まで進むと、数人規模で細々とやる小規模 な研究では頭打ちになり、より大規模に人、金、を投入してプロジェクト研究を やらないと先に進めなくなる。俺サマも魅力的なプロジェクト研究のプランを 持って国立研究所、メーカーの研究所、大学の工学部と渡り歩いた けれど、結局、プロジェクトの入り口にすらたどり着けなかった。
まあ、これは想定の範囲内とまでは言わないけど、俺サマは元々、 人を巻き込んだり、誰かに仲間に入れてもらったりしないと出来ない仕事には 全く向かないと思って、大学は実験系の分野ではなく数学科に進んだんだけど。
その数学でも、オリコーさん同士仲間になってわいわいというのが割合普通 に行われているので、俺サマのような馬鹿は、仲間に入れず、仲間も作れず、 なかなか辛い面もあるが、実験系にくらべれば、まだ一人でなんとかやれる部分 が大きいから、ずっとマシか、と。
ちなみに、実験系は数学と違って、多少馬鹿でも仲間はずれって ことはないけど、やはり大規模プロジェクトをぶちあげて実行に移すのは、 誰にとってもそう簡単ではないと思う。
帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと 有酸素運動。
2012年8月1日(水)
<<観察>>
午前中は自宅で「老化の進化論」を少し読んだり、数学を考えたり。
それから自宅を出て、山科駅前Sbuxで昼食の後、大学に出勤。
研究室でしばし雑用の後、15時から16時まで2回生
「代数学序論I」の前期試験の監督。100名程度の学生受験していた。
大教室で空調をめ一杯利かせていたのだが、学生達の熱気のためか、
何とか暑くはない程度。
まあ、相変わらずではあるが、今回も、ちゃんと勉強した学生には 何とも緩い問題だが、勉強不足の学生にはおそらく手も足もでない 代物。ま、採点が楽しみだわさ♪
16時半から18時半頃まで、院生E君との代数幾何学セミナー。 今日は全ての代数多様体が超曲面に双有理同型なこと、アフィン代数多様体 の座標環のイデアルと部分閉集合との対応など。E君は剰余環と元の環の イデアルの対応、および、その代数幾何学的意味の理解については、昨年度 の卒研ゼミの時からずっと困難を感じているようだ。
俺サマとしては、何かの数学的理論の理解に困難を感じている学生 を観察するのは、趣味と実益の両面から興味深いことである。 実益ということで言うと、それを観察することで、自分自身を客観視 するためのヒントになる。つまり、俺サマは日々何かしらの数学的疑問を抱えて 悶々としていて、ある意味では学生と同じである。 この俺サマの状態が客観的に見てどういうことがが分かれば、 何かしら突破口への糸口が見つかるかも知れない、と。
自明な事実の見落とし、根拠の無い思い込み、必要な知識技能の圧倒的な不足、 とことん考え抜く思考力の不足、数学的な面での精神的成熟の不足 etc. 数学が思うように進まない理由はいくらでもあるが、どれがどう絡み合って うまくいかないのか?等等、観察すべきことはいくらでもある。
とは言うものの、まだ学生のケーススタディーから自分の数学研究の突破口が見 つかったことはないんだけど。もしそうなったら、論文の共著者は無理にしても、 謝辞に名前でも乗せようかしら。「本論文の定理××の基本的なアイディアは、 卒研ゼミの学生○○君が、定理××とは内容的に無関係の▲▲理論の理解に 七転八倒している様子を注意深く観察しているうちに思いついた ものである。ここに改めて○○君には感謝の意を表します。」とか何とか。。。
ということで、俺サマは学生を見れば自分の研究の肥しに使えないか? みたいなことを考えている訳だが、勿論、こういう観察は教育にも転用できる。 君はたぶん今こういう風に誤解してるんだろうけど、それはこういう風に したら分かるようになるよ、みたいなことを言ったり、それでも分からない ようなら、必要なヒントを与えた上で頭の中で「熟成」する時間を取らせて みたりといったことができるようになる。これは俺サマとしても愉快である。