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た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2012年7月15日(日)
<<祇園祭>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。今日のは易しく、瞬殺クリア
してしまったので、数学をごぞごぞと。
昼過ぎに山科区内に出て、遅めの昼食の後、山科駅前Sbuxにて 食後のコーヒーを飲みながら、しばし数学。 近くの席では、どうやらエステサロンか何かを開業しようとしている 若い女二人が、開業をサポートする仕事をしていると思われる若い 男の話を聞いていた。
男は割合感じの良い語り口ではあるが、時折営業用と思われる ファイルをめくりながら、猛烈に喋り倒し、若くして大金や組織を 動かしている成功者たちの例みたいなのを、熱く語っていた。
それから地下鉄に乗って街に繰り出す。いやはや、祇園祭の宵宵山とあって 昼間から大変な人出で、寺町通りを南下するも、なかなか前に進めず。 ようやく四条通りの近くまで来て、そこの眼鏡屋に寄ろうとしたら、 「祇園祭のため臨時休業」だと。をい!冗談はよしてくれ、と。
そこのホームページには水曜日定休とだけ書いてあったし、祇園祭だから と言って休む店というのも、そうそう無いだろうと踏んで出掛けたのだが。 実際、あの商店街で休んでいるのは、その眼鏡屋一件だけだったな。祇園祭 の運営委員でもやってるのかしら。
しょうがない。折角だから祇園祭の街の賑わいでも見て行こうと、 四条通りを山鉾やその近くでお守りやちまきを売っている露店 を眺めたりしながら西に進み、烏丸四条で地下鉄に乗る。 ちょうど夕方にさしかかった頃で、祭を見に来る乗客がどっと押し寄せて くるなか、鯉の滝登りのような気分でホームにたどりつき、京都駅方面の 電車に乗る。
京都駅も大変な混雑だったが、なんとかアバンティーに逃れて、 京阪ホテルのセルフサービスカフェに入り、しばし数学。 近くのテーブルでは、ひと目でヅラと分かるヘアスタイルで妙に 若ぶってるオジサンが、オバサンと話していた。
隣のテーブルでは、高校時代かなにかの同級生らしい 若い男女がお喋りしてて、「ウチに兄ちゃんは薬大出て薬剤師 として医局に勤めたけど、医者たちの『薬剤師ごとぎが何を言 うか』みたいな態度にむかつき、『あんなしょうもない連中が医者 になれるんだったら、自分もなってやる!』と、また駿台予備校に 通いだした」という話をしていた。それに対して、もう一人の方は、 「ウチの姉ちゃんは医者やってるけど、研修医は勤務が大変で体力 勝負だが、病院を選らばなければ若造でも年収2000万ぐらいは 貰えるらしい」というような話をしていた。
それから久しぶりにアバンティーブックセンターを偵察したり、 サンリオショップで新しいハローキティーグッズをチェックしたり してから、帰宅。夕食後、夜もまた数学をシコシコと。
2012年7月14日(土)
<<どっぷり日本人>>
昨夜は少し学科運営的な内容で同僚たちとメールのやりとりをしたせいか、
なかなか寝付けず、猛烈に睡眠不足の状態で10時からの関西日仏学館の
授業に出る。今日は夏学期2回目の授業で、前学期に来ていて先週休んで
いた人たちもやってきて、総勢10名となり、なかなかの盛況である。
12時半過ぎに授業が終わり、新福菜館百万遍店にて昼食の後、 京大ルネの書籍部を少し冷やかしてから帰宅して昼寝。これでやっと 睡眠不足が解消され、すっきりした。
それからしばらくして、ドイツ語寺子屋がやっているドイツ料理 レストランのビアパーティーに参加。飲んで食べて、腹が膨れたら さっさと帰って来ようと思っていたが、ドイツ語クラスの人がいて 話が弾んだり、まったく初対面の客と話が弾んだりして、帰宅は 23時を過ぎる。
ドイツに住む日本人が悩むカルチャーギャップとして、ドイツ人は物言いが あまりに直截だし、黙っていてる人の立場を思いやるということが全くない ということがよく言われる。俺サマは、ドイツ人の物言いが特に心を傷つけられる ほど直截だとは思わないが、奴らは「黙っている奴に基本的人権などない」 と本気で考えてるのではないかと思うことは多い。
逆に日本に住むドイツ人も、時に激しくカルチャーギャップを感じるらしく、 前にゲーテで教えてもらってた先生も、寺子屋の先生も、似たような事で けっこう真剣に悩んでいるようである。その内容については詳しくは知らない のだが、例えば、日本人の付和雷同気質というか、おかしいな?と思っていて も誰も何も言わない、あるいはおかしいな?とも思わず、これは誰かが決めた ことだからこれでいいんだろうと受け流してしてしまったり、「おかしい!」と 声を上げる人にかえって反感をもったりするところに、大いに疑問を持ったり するようである。
俺サマとしては、言われてみればそうなんだけど、だからと言って どうにもならんなという気がする。鳥さんがやってきて、君たち人間は 何で二本足で歩くことしかできないんだ。それでは猛獣が襲ってきても、 空に飛び上がって逃げることもできず、そのまま食われて死んでしまう じゃないか。それでいいのか?とか言われても、「だって、俺たち、 そういう風に出来てるんだし、猛獣が来たら死ぬしかないでしょ」としか 言いようがない。まあ、そういう所で、「俺サマもどっぷり日本人だな」 と感じてしまうのだが。
そういうことにも関係するのだけど、ドイツでは福島の原発事故を受けて、 かなり激しい議論の末に脱原発の方向が決まったけど、日本では議論らしい議論 はなくて、この国がどちらに向かっていくかもはっきり決まっていない。この 違いは何なのかにちょっと興味があって、ドイツ語講座がお休みになる夏の期間 に、ドイツのマスコミ報道の記事を少し調べてみようかなと思ってはいるのだが、 思っているだけで、ほとんど手をつけていない。
2012年7月13日(金)
<<返事しない>>
午前中は自宅で数学。昼過ぎに自宅を出て、山科駅前の郵便局にちょっと寄って
から、山科駅前Sbuxにて昼食、および、数学。それから出勤。14時過ぎに
大学に到着し、14時40分から代数グループの卒研。今日は整域の商体の構成
など。引き続き16時10分から18時前まで代数幾何学グループの卒研。
今日は、何故実射影幾何ではなく複素射影幾何を考えるのか?という問題について。
卒研ゼミが終わる頃、外は猛烈な雨。昔、英語の時間にならった「犬や猫が 降ってくるような」、あるいは、国語の時間に習ったような「車軸を流すような」雨 ってのは、このことか。ゼミの学生達は「帰宅する先生の車をヒッチハイクしようか」などと相談していた。ちなみに、俺サマは電車通勤だからね。
教員棟からバスロータリーまでの間、傘をさしてもずぶ濡れになりそう だったので、研究室で10分ほど様子を見て、小降りになったところ を見計らって大学を発つ。しかしバスが大渋滞に巻き込まれ、通常駅まで10分 ちょっとの道が30分以上かかっていた。俺サマはほとんど居眠りばかりしてい たけど、時々目を覚まして外を見ても、ほとんど風景が変わっていかなかった。
帰宅して夕食の後、また少しだけ数学。と思ったのだが、結局遊んでしまった。
「完全なる証明」には、ペレルマンがある論文の著者にメールを出してその 内容について質問しても、返事が返ってこなかったことや、ペレルマン自身も、 数学以外の内容だが、色々な問合せのメールに返事を返さないことがあったと 書かれていた。やっぱり、数学者の間でそういうことって、よくあることなんだと、 俺サマとしてはかなり興味深い。っていうか、厭らしい世界だな、と。
俺サマは頭が単純だから、 酔っ払いの意味不明メールとかは別にして、 素面の人間から送られてきたメールに誠意を持って返事すること は、人として当然行うべきことであり、それを無視するのは余程相手を まともに取り合うに足らない胡散臭い輩と決めつけた場合に限ると 考えている。
だから、以前すこし付き合いのあった某日本人大先生が、俺サマの礼を 尽くした(積りの)質問メールを無視したり、誰かと立ち話をしながら 「送られてきたメールの内容が自分にとってメリットがある時は 日本語で返事を出すが、そうでない時は無視するか、無視したらまずい相手 なら、言葉尻で変なニュアンスで受け取られないように、 相手が日本人でもわざと英語で返事を書くんだ」と話してるの を聞いた時は、全く嫌なことをする人だなと思ったものである。
それ以外でも、例の黙殺大魔王などは、国際研究集会で顔を合わせる 度に、「この野郎、腐ったトマトでも口にねじ込んでやろうか」と思いながら 睨みつけているし、何かの拍子に出会い頭でぶつかりそうになった時などは、 思わずパンチをぶちかましてやろうかとの思いがよぎり、寸でのところで思い とどまるのが常である。
オスナブリュックでお世話になったB先生は、「質問メール出して返事が 来ないなんて、しょっちゅあることだし、その理由を詮索してもしょうがない。 気にするなよ」と言ってた。当時はメールに返事が来ないのは、 相手に馬鹿だと思われている場合に限ると信じていたので、世界的に有名な B先生に限ってそんなことはあるまいと、信じられなかった。
しかし、ペレルマンでもそういうことがあるのだから、「馬鹿だと思われている か、あるいは、優秀さに嫉妬されている場合はメールの返事が返ってこないことがある」 と考えるのが妥当なようである。
しかし馬鹿な俺サマは思うのだ。そんな嫌な野郎たちがウヨウヨしている 数学者社会で、よく平気な顔してやってられるな。さすがB先生、大人だね、と。
2012年7月12日(木)
<<似てなくもない>>
昨夜は「完全なる証明」に読み耽って夜更ししてしまい、今朝はとても
起きづらかった。眠くて重い体をひきずって、出勤。
木曜日は11時から院生E君とゼミなので、10時半頃に 南草津駅に着くようにしているのだが、いつもバスロータリーでの 学生の行列が半端ではなく、近江バスのシャトルバスが何本も 発車するのだが、それでも追い付いているのかどうかって 感じである。
俺サマは老い先短い身なので、長大な列に学生と一緒に並んで、 何時来るかわからないシャトルバスを待ち続けるのは たまらんと、運賃は50円高いが、通常の路線バスが来次第、 それに乗ることにしている。しかし先日の雨の日、例の小人バス の人間表面張力ぎゅう詰め運行でえらい目に会ったので、笠山経由 のバスには決して乗らないことにしている。今日も普通の路線バスに 乗って大学にたどり着いた。バスを降りる直前に、ちょうど 「完全なる証明」を読み終えた。
11時から13時過ぎまで、陰ゼミ。今日はネ―ターの正規化定理が、 正標数のアフィン代数多様体からがアフィン空間への分離被覆を与えることの 証明。俺サマは馬鹿だから、こういう事実を知らなかった。今日は大いに 勉強になった。
生協食堂で昼食の後、研究室に戻って、前期試験の範囲やポイント、 勉強の仕方などを書いたダウンロード用の資料を作る。もうちょっと したら公開する予定。
14時40分から16時10分まで2回生「代数学序論I」の講義。 今日は群の剰余類の基本性質を示し、それによってラグランジュの定理の 証明を終える。さらに左剰余分解と右剰余分解が異なる簡単な具体例を 示し、正規部分群の定義と簡単な特徴付けを証明する。次回は剰余群の 概念に入る予定。
さて、この講義の後は例の「『工学部の先生』改め語学の先生」ご登場 の時間である。今日は16時13分頃に現れた。やっぱり先日16時15分 以後に現れたのは単なる偶然であり、あの時、「馬鹿の俺サマよりはマシかも」 と真面目に褒めなかったのは正解だった。今日は16時16分まで教卓を占拠 してやった。この1分2分の攻防戦が愉快。
講義の後、研究室で一息ついてから帰宅して夕食。夜はラクトスポーツプラザ。 今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。
さて、「完全なる証明」を読み終えて、ペレルマンが数学と決別した 理由が何となく分かった気がする。もっとも本人のインタビューは一切不可能な状態 で、全て本人に近い人への取材を積み上げて書かれた本を通しての話 なので、確定的なことは言えないが。
それで俺サマの数学者嫌いと共通する部分 があるのかというと、これは微妙である。現代の数学者達の流儀に何らかの違和感 を感じているという点は、俺サマと共通しているようにも思えるが、では具体的に 何に違和感を感じているのかは、俺サマとは違うような気もする。
俺サマは単に、数学者の大半を占める「世間知らずな俗物」に対して、 人種的にどうも肌が合わんなあと感じていることと、 俺サマ三段論法のちゃぶ台返し、つまり、「数学者は馬鹿が嫌い、 俺サマは馬鹿である、よって数学者は俺サマが嫌い、てやんでい! 俺サマはおナルだから、俺サマを嫌う奴なんか大嫌いだ!」 という、どう考えても馬鹿っぽい理由で数学者嫌いになっているのである。
ペレルマンはたぶん俗物は大嫌いだし、フィールズ賞なんて ケチな賞を授与してやるとか、クレイ財団の懸賞金100万ドルをくれてやる とか、プリンストンだのハーバードの教授ポストを提供するとか、 チャラチャラした事ばかり言いよって、この俺サマを馬鹿にしとるんか? 俺サマを馬鹿にする奴らなんか大嫌いだ! って感じだろうから、非常に強引かつ大雑把に考えれば、俺サマの数学者嫌いと 似てなくもないけどね。
ちなみに俺サマは、賞でもお金でもポストでも、貰えるものは貰っとけば ええやんか、と考える俗物なので、似ているところは「俺サマを馬鹿にする奴 らなんか大嫌いだ!」ってところだけだけど。
2012年7月11日(水)
<<嫌いな理由>>
明け方、悪い夢にうなされた。何故か同僚のアパートに一泊することに
なって、「何でこういう話になるよのよ?!」と思いながら、
嫌々そこを訪ねた。
部屋には鍵が掛かっていなかったが留守。泊まりに来いというから来たのに、
留守かよ?と。そのまま帰ればいいものを、何故か俺サマはそこに一泊。
翌朝ふと見ると彼の衣服と朝食用のパンが目にとまった。
何を思ったのか、俺サマはその服を着てパンを食べていた。
そしたら、朝まで飲み歩いていた同僚が帰ってきて、「何で僕の服を勝手に
着るんだ?」とか「それは僕のパンだぞ!」とかブチブチ嫌みを
言ってくるってわけだ。
今日はこの悪夢を吹き飛ばすぐらい、いい一日にするぞ!と決心 して、起床。
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。研究室で昼食の 後、13時から14時30分まで、経済学部「C言語とUNIX演習」の授業。
14時40分から16時10分まで、2回生「離散数学」の講義。今日は 対称群の元を巡回置換の積に分解して、位数を計算したり、互いに素な作用域を 求めたりといったことを、具体例と一般論の両面で講述し、その後、巡回置換 を互換の積に分解する標準的な方法を示す。
次回は、互換の積への分解が一意的でないこと、しかし符号数は一定であることを 示し、行列式の定義を復習する予定。そして最終回である21日の補講では、 3、4次対称群の構造について少し考える積り。
講義が終わってから、研究室でしばし野暮用の後、 数理科学科のお茶の会をやっていたので、潜入し、例によってお菓子を2個略奪 して立ち去る。皆さん、集まっているのはいいけど、どうも静かなので、 「お通夜ですか?」と言おうとしたが、お菓子貰っておいて、そんな憎まれ口叩く こともあるまいと、咄嗟に言葉を飲み込む。それからすぐ家路につく。
帰りに大丸ラクト山科店で安い赤ワインを一本買い、別のスーパーで少し買い物 をしてから帰宅。夕食の後、夜はまた少し数学、と思ったのだが、結局昨日買った ペレルマンの本に読みふけってしまった。
まだ最後まで読んでないけど、ペレルマンと俺サマはどちらむ数学者が嫌い だが、ペレルマンは抜群に優秀だから数学者が嫌いになり、 俺サマは馬鹿だから数学者が嫌いなったのだ、という違いが見えてきた。
ただ、ペレルマンと(ペレルマン以外の)数学者の関係は、 数学者と俺サマの関係と同じであり、「要するに頭の良い人間は馬鹿が嫌いと いうことだ」という風に単純化して理解して良いのかどうかについては、 今日の段階ではよくわからない。
2012年7月10日(火)
<<ルネが呼んでいる>>
午前中は自宅で数学。ToDoListをまた少し整理してから、前から
基本的なアイディアの部分だけでもちゃんと読もうと思っていた、
某論文を読み始める。
午後は京大近辺に繰り出して、新福菜館百万遍店でかなり遅めの 昼食。それから久しぶりに京大数理研図書室へ。その前に 「トラちゃん」こと数理研猫を表敬訪問しようと思ったが、 猫の住処のあたりに人が二人ばかりいたので、そのまま図書室へ。
猫の住処は、数理研の喫煙所になっており、隣が植物園で虫が 寄ってくるのか、蚊取り線香がくすぶってたりもする。 猫は煙草と蚊取り線香の煙にものともせず、ひたすら昼寝している けど、受動喫煙で肺がんになったりしないのかなあ。
数理研図書室では、例の黙っていても五月蠅いオジサン が来ていた。少し唸ったりしてたが、今日はすぐに帰って行った。 それからしばらくして、後ろの方に学生さんみたいなのが座って たけど、論文だか本だかを「え?それは変でしょ。だって、、、」 みたいな独り言を言いながら読んでいた。
数学者を目指す学生がいくら変だからと言って、これを独り言で 言う学生はそう多くはないように思う。普通は誰かと数学の議論をして いる時に言う言い回しである。
馬鹿の俺サマは学生の頃もやはり馬鹿だったから、アクセントも 含めて全く同じ言い回しを、教授、先輩、同輩、後輩から のべ500回ぐらい浴びせられたものだ。不思議なもので、 関西の大学なのに、関西弁で「え?それ、何かおかしんとちゃう?」 とか「それは、ちゃうやろ。こうやでえ!」という風な言い回しを 聞いた覚えがない。
関西弁でも言われてたかもしれないけど忘れてしまって、 癇に障る関東風アクセントの方だけが記憶に残っているのだろう。 あるいは、数学をやっていると、何か悪い憑き物がついて、誰でも 「え?それは変でしょ。だって、、、」みたいな言い方になる のかも知れない。何を隠そう、この俺サマも、学生とゼミをしている 時に時々この言い回しがふと口をついて出てくることがある。
夕方、数理研を出てそのまま河原町三条界隈へと思ったのだが、 何故か京大ルネの書籍部が俺サマを呼んでいるような気がしてならな かったので、行ってみる。「完全なる証明、100万ドルを拒否した天才数学者」 (マーシャ・ガッセン著、文春文庫)が出ていた。ペレルマンと同世代 で同じ境遇で育った数学出身のジャーナリストが、ペレルマンの友人知人を 取材して書いた本らしい。
ペレルマンはポアンカレ予想を解決した超一流の数学者だが、 数学者嫌いという一点で俺サマと共通しており、それで俺サマも ちょっと興味というか、親近感を持っている。しかし、馬鹿の俺サマ とペレルマンとで数学者嫌いの理由が同じかどうかは、微妙で 悩ましい問題であり、同床異夢の可能性も大きい。
その辺の謎が少しはすっきりするかと期待して、迷わず購入。 ついでに、生協の組合員証のことで、前から問い合わせたかった ことも聞き、俺サマの誤解が解けた。
ということで、「ルネが俺サマを呼んでいる」という気がしたのは、 神様か何かのお告げだったのかもしれないな。って、俺サマは神も仏も 信じてないけどね。
帰宅して夕食の後、少し野暮用。それからまた少し数学。
2012年7月9日(月)
<<デカい声>>
午前中は自宅で数学。「知ったかぶりはやめようプチ・プロジェ」は、
1つだけ「今後の課題」を残して、とりあえず終わらせる。
それから街に出る。
まずは丸亀製麺河原町三条店にて、かなり遅めの昼食。 その後、上島珈琲寺町通店に籠り、滞っていた「難解論文解読メモの 整理作業」を、これまた「今後の課題」を残しつつ、とりあえず終わらせる。 さらに、あれもやらなきゃ、これも考えなきゃと、頭の中が忙しくなって きたので、TODOリストを作って優先順位をつける。
ずっと向うの席で30代ぐらいの若い男の客が、部下のような若い男相手に 説教じみた話をしていたのだが、声がデカい上にキンキン声ときてる。 俺サマは声のデカイ人間は嫌いで、声がデカイと、もうそれだけで アウトである。真実はいつもささやくように控えめに語られるべきもので あり、デカい声で語られるものは、もうそれだけで嘘っぱちだと思って 差し支えないとまで考えている。
夕方になってきたし、キンキン声もうるさいしということで退散し、
帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと 筋トレ。帰宅後はまた少し数学。ちまちまとした計算をする。
2012年7月8日(日)
<<微妙な議論>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。午後は山科区内に買い物に
出たり、その辺で遅めの昼食を済ませたり。午後は自宅にて数学や
居眠りなど。夕方、ラクト山科まで散歩に出て、ついでに床屋も済ませる。
帰宅して夕食の後、またしばし数学。
「知ったかぶりはやめようプチ・プロジェ」がなかなか終わらないのは、 その理論においては、かなり微妙な議論が錯綜しているからだと言いたい ところだが、そんな風に見えてしまうのは俺サマが馬鹿だからという説もあり、 たぶんそれは正しいと思われる。
2012年7月7日(土)
<<七夕は天気が悪い>
七夕である。七夕は天気が悪いと相場が決っているが、今日は微妙な
曇り空で推移。
10時から12時半過ぎまで、関西日仏学館でのフランス語講座夏学期の 1回目。前回春学期には俺サマを除いて7名の受講生が居たが、 引き続き夏学期にやってきたのは、3名にとどまった。しかし新しい受講生 が3名入ってきた。
昼食は例によって新福菜館百万遍店で。昼食後、京大ルネの書籍部を 偵察してから、関西日仏学館の図書室に籠って、夕方のドイツ語の予習、 フランス語の復習。それからまた京大ルネの生協食堂に移動し、珈琲を の飲みながら、しばし数学。昨日の夕方からちょっと気になって、 調べたり考えたりしていたことは、「たぶん大丈夫だろう」ということで、 とりあえず一段落。
16時40分から18時10分頃まで、寺子屋にてドイツ語の授業を 受ける。春学期は今日で終わり、予定通り、モーツアルトの「魔笛」の 脚本を最後まで読み終えた。どこかで読んだ覚えがあるが、「魔笛」 は音楽は勿論優れているが、ストーリに矛盾があってすっきりせず、 物語としての出来はいまひとつらしい。今回脚本を読んでみて、 そのような評価の意味がわかった。
寺子屋の後、ゼスト御池の輸入食料品店で赤ワインを1本買って帰宅。 夜は数学もせずに、少しのんびりする。
街を歩くと、短冊をつけた笹の木をちょくちょく見掛ける。 最初「何かしら?」と思ったが、すぐに思い出した。そういえば子供の 頃は、短冊に願い事を書いたものだな。今なら何を書こうかしら。 「世界中から馬鹿が大嫌いな数学者どもが消滅しますように」 その他、消滅して欲しいものは沢山あるけど。他には、 「俺サマの馬鹿が直りますように」とか、色々あるな。
2012年7月6日(金)
<<激しい雷雨の日>
午前中は銀行でお金を下ろし、関西日仏学館で講座の申し込み。
夏学期は今週末から始まり9月の下旬ごろまで続くが、8月は
最初と最後の週を除いて夏休みである。
今日は終日断続的に猛烈な雷雨があって、関西日仏学館に 行くまでの間に、足元がベチャベチャになってしまった。 自宅を出る時は小降りだったので、油断してたのだが。
講座申込の後、図書室に籠り、明日のドイツ語の予習。ドイツ語は 明日が春学期の最後。夏学期は無くて、次は10月からの秋学期 である。
12時頃に関西日仏学館を出て、新福菜館百万遍店にて昼食。 それからバス、地下鉄、JR、ふたたびバスを乗り継いで、14時過ぎに 大学に出勤。
14時40分から16時過ぎまで、代数グループの卒研ゼミ。 今日は、最初の発表者が、素イデアルと極大イデアルの定義と特徴づけ、 および具体例など。後半20分以上時間が余ったのだが、結局 二人目の発表者は現れず。15分ほどじっと待って、残り5分程度を 残して終了。
引き続き16時20分から17時50分頃まで、代数幾何学グループの 卒研ゼミ。今日は射影代数曲線の特異点の定義、 斉次多項式についてのオイラー関係式の証明、双曲線と放物線の 無限遠点における接線の方程式の計算など。こういう具体例の計算は 結構面白いものだが、発表した学生も楽しんでくれてたようだ。
ゼミの後、研究室に戻り、少し数学。18時40分頃から学科会議。 何時までやっていたか定かではないが、たぶん20時前には終わった と思う。研究室に干しておいた靴も何とか乾いたので、 南草津に移動して、駅前で夕食をとってから、家路につく。
山科駅に着いた時は、また猛烈な雨と雷。また足元をべちゃべちゃに するのは嫌なので、しばらく様子を見てたのだが、 激しい雨は収まりそうにないので、短い距離だけどタクシーに乗る。 しかし、乗ったらまもなく雨は小降りになった。
帰宅して風呂に入った直後にまた猛烈な雨と雷。そして風呂から出たら、 また小降りに戻った。今日の天気は終日そんな感じで推移してた。そういえば、 経験的に七夕の前後は天気が荒れることが多いような気がするな。
2012年7月5日(木)
<<褒め言葉になってない>
11時から13時頃まで院生E君と代数幾何学セミナー。
今日は分離多項式の定義など。E君が、俺サマが昨年行ったガロア理論
の講義レジュメの定義と今使っているテキストの定義が一見違っている
けれど、同じなのか?と聞いてきたので、「なーんだ、そんな
ことか。それはね」と説明し始めたところで「うっ」と詰って、
またひとつ俺サマの馬鹿が発見された。
それで、自分の講義レジュメを見直しながら、しばらく ああでもないこうでもないとやって、何とか解決し、「ああ、なるほど そういうことだったのか」と納得。同時にE君も納得(したと思う)。
ゼミのあと、遅めの昼食を生協で取ってから、研究室で しばし雑用の後、14時40分より2回生「代数学序論I」の講義。 今日は先週詰った具体例の計算も含めて、何とか3次方程式の解の公式 を導き終え、群論の一般論に入った。まずは、これまで証明抜きで 使い方だけ何回か紹介した、ラグランジュの定理の証明のアイディアを示し、 剰余類の話に入ったところで時間切れ。次回は剰余類の話を終えて、 正規部分群の定義まで行き、次々回で剰余群をやるつもり。
この講義の後は、例の「乱入する工学部、改め語学の先生」 ご登場の時間。しかし先生今日は休憩時間のちょうど半分である5分が経過 してから教室に入ってきた。今日はたまたま出遅れただけかもしれないが、 事態を正しく理解して節度を持って5分後に来るようにしたのなら、 それは実に賢明な判断であり、この先生も馬鹿の俺サマに比べれば多少 は利口な人だと言えよう。
まあ、「俺サマよりも利口」というのは、「塩に比べれば甘い」 というのと同じで、ほとんど何の褒め言葉にもなってないけどね。
講義の後、ちょっとだけ事務と院生室に寄って研究室に戻る途中、 いつも学科のお茶会をやる部屋で、どういうわけか昨日と同じように お茶会のようなことをやっていた。そこでちょっと乱入して、 有無を言わさずお菓子を2個ばかしひったくって退散し、すぐに大学 を発つ。
帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガ と有酸素運動。帰宅してから、またほんのすこし数学。
2012年7月4日(水)
<<親和会宴会申込み完了>>
また、「アホの高山急死」説でも流れ始めてたかもしれないが、
昨夜は日誌の原稿は書きあげたものの、自宅のWlanの調子がおかしくて、
翌朝更新になってしまったのサ。
俺サマはとりあえず元気だぜ。残念だったな。ふっ、ふっ、ふーと。
さて、午前中は自宅で野暮用。今日の午後に何か面白いことが起こりそうな 情報を入手したので、期待に胸を膨らませて自宅を出る。まずは 大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買ってから、大学 に出勤。研究室で昼食の後、13時から14時30分まで、経済学部の 「C言語とUNIX演習」の授業。
ひきつづき14時40分から16時10分まで 2回生「離散数学」の講義。今日は巡回置換の定義と、対称群の任意の元が 互いに素な巡回置換の積に分解することを具体例を使って示し、互いに素でない 巡回置換の積は交換可能でないことや、互いに素な巡回置換に分解されてからの 位数の計算法なども、簡単な具体例を使って示す。
講義の後、事務に行って7月末の親和会宴会の申し込み。これは教授会メンバー の親睦宴会だが、例の教室乱入の「工学部の先生」が居たら、酔った勢いで、 てめえ、何で俺サマの講義の直後に入ってきて、その辺をチョロチョロする んだよう!悪いか?悪いに決まってるだろうが。んな事もわからんのか、 このボケが!何だと?!みたいな乱闘騒ぎになるのではと心配しないでもな かったが、昨日の段階で「語学の先生」と判明したし、彼らは親和会メンバー でないのか、この宴会に来ることはないので、安心して参加申し込み。
その後、学科のお茶の会の会場に潜入して、準備中の茶菓子を2、3個 くすねてきて研究室で一息。それから帰り際にも、既に始まっていたお茶の会 に乱入して、茶菓子を2個ばかし略奪し直ちに撤退。戦利品をほおばりながら バス停に向かう。
で、「何か面白いこと」は起こったのかというと、これが意外にも起こら なかった。まあ、そういうこともあるのかな、と。
山科に着いて、大丸ラクト山科店で安い赤ワインを1本買ってから帰宅。 夕食後、すこし数学。昨夜は睡眠不足気味で眠く、あまり能率はあがらず。
2012年7月3日(火)
<<学成り難し>>
「知ったかぶりはやめようプチ・プロジェ」はまだ愚図愚図続いていて、
午前中は自宅で数学。数学の勉強というのは時間がかかるもので、
俺サマなんざ、学生時代はバイトも極力控えて勉強一筋でやってた
つもりだけど、じゃあ、大学卒業の時点で何を理解してたかを思い
返してみると、あれも分かってなかった、これも知らなかった
といった調子。ガロア理論も多様体のベクトル場やベクトルバンドルも
ルベーグ積分も代数トポロジーもホモロジー代数も複素関数論も、
代数幾何学のあれやこれやも、大学卒業後に勉強してやっと分かったものばかり。
学生時代の夏休みや春休みなど、長期の休みに実家に帰って、 高校時代の友達と毎日のように遊び呆けていたわけだから、「勉強一筋」 というのは実は開講期間だけの話。休み期間にちゃんと勉強して いれば、もうちょっと色々なことを理解して卒業できたはず である。しかし、たとえ春夏の休みを勉強一筋に費やしたとしても、 それほど劇的に多くのことが理解できたわけでもないと思う。
学生を見ていると、当たり前に思えるようなことをなかなか 理解しようとしないけれど、そういえば学生時代の自分もそんな 感じだったなと気付くことが少なくない。
また、多くの学生は、講義を聞いて分かったような分からない状態 で兎に角ノートを取り、試験前に慌ててノート読み直して、何だかよくわから ないまま答案書いて、何となく単位だけ貰うという状態だが、それで 一体どの程度数学が理解できてるかということも、自分の学生時代を 振り返ればかなりリアルに思い出せる。要するに、結局何も分かって いないのだけど、何もやらないよりはうんとマシという状態。
だからどうなのかというと、別にどうってこともなくて、ただ 「少年老い易く学成り難し」ってことを再確認しただけだけど。
午後になってから自宅を出て、その辺でかなり遅めの 昼食を済ませ、さらに山科駅前Sbuxでしばし数学。それからJRに乗って 大学に出勤。研究室に置いてある本を物色して、プチ・プロジェ用資料に なりそうなものを引っ張り出した後、16時30分から教授会。
教授会の議題は、計画停電の時の補講、先日の台風の補講、補講補講で 時間割がパンクしそうだという話の他、俺サマにはあまり関係 なさそうな連絡事項が山ほどと、人事案件など。議事を聞き流しながら、 「代数学序論I」の今学期末までの講義メモをほぼ書き上げた。
今日の会議に出てみて分かったことだが、例の、俺サマの講義の直後に教室に 乱入してきてその辺をうろつく「工学部の先生」というのは間違いで、どうも語学 の先生らしく、最近Ritsに着任したようだ。
会議の後、講義メモの最後の1枚を書き終えてから、すぐに帰宅。 夕食後、夜はまた少し数学。
2012年7月2日(月)
<<出来の悪い悪魔>>
午前中は自宅で数学。昨日に引き続き「知ったかぶりはやめようプチ・プロジェ」。
頭の中を整理するために、TeXノートを書き始める。
午後は街に出て、丸亀製麺河原町三条店にて、少し遅めの昼食。
それから上島珈琲寺町通店に籠って数学。PCを持ちこみ、引き続き
TeXノートを書く。そういえば、ちょくちょくここで見掛けるフランス人の
兄ちゃんが、50代ぐらいの女性相手にフランス語の個人授業をしていた。
夕方、店を出て久しぶりにJEUGIA三条本店を偵察。 クラシックギターの福田進一さんがJ.S.バッハの新しCDを出していたが、 1曲だけ物凄く良くて、あとは他のCDにも入っていた曲がほとんど。 うーん、惜しいけど、結局買わないだろうなあ。
これは前にも書いたことだが、学生時代「バッハが好きだから、第二外国語 はドイツ語にする」と言っていた数学科志望の同級生が居て、俺サマは 「数学やるんだったら、絶対フランス語だろうが。バッハがどうのって、何を 寝言言ってるんだ!」とさんざん悪態をつき、まあ、それだけではないのだけど、 似たようなことが色々あって、その男とは絶交状態になってしまった。 今思うに、馬鹿なことをしたものだ。「バッハが好きだからドイツ語」という のは、第二外国語として選ぶ立派な理由になると思うが、当時はそれにこだわる その学友が頑迷で愚鈍な奴にしか見えなかったな。
そんな調子で、若い頃の俺サマは出来の悪い悪魔みたいいな奴だったので、 向うから絶交された友人知人の類は、今思い出した だけでもあと3人は居るな。今は、というと、昔に比べて かなり毒気は抜けたとは思うが、俺サマが馬鹿なことがバレてしまった 数学者たちからは、秘かに絶交されているような気もする。
JEUGIAの後は、Anger河原町三条本店を偵察。今日は1階の文房具 のところをざっと見ただけ。
帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと 筋トレ。帰宅後、また少し数学。
2012年7月1日(日)
<<音楽と感情>>
午前中は京都新聞の2つのパズルを解き、しばし数学。昨日から始めた
「知ったかぶりをやめようプチ・プロジェ」。今日は降ったりやんだりの
梅雨の一日だったが、午後は雨のやみ間に街に繰り出す。
まずは丸亀製麺河原町三条店でかなり遅めの昼食。14時を過ぎているのに、 この行列は何だ?!と思ったら、毎月1日は釜揚げ饂飩半額とか。日曜日 と重なったこともあり、どいつもこいつも釜揚げ饂飩ばかり注文している。 そういえば4月1日もやはり日曜で、行列が酷くてここで食べるのを諦めた っけな。しかし今日は何とか頑張っていつものやつで腹ごしらえ。
その後、四条のドコモショップで野暮用の後、シネコンでトイレを 借りたついでにちょっと偵察し、上島珈琲寺町店に籠ってしばし数学。 それから山科に戻り、大丸ラクト山科で安い赤ワインを1本買う。 まっすぐ帰ろうと思ったが、 雨が激しくなってきたので、雨宿りがてらに4階の山科書店に寄って 新書本を1冊購入。
帰宅して夕食の後、またしばし数学。
「音楽と感情」(チャールズ・ローゼン)[みすず書房]を大学の図書館 で借りたのだけど、序章のところでいきなりベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番変ホ長調「皇帝」の第三楽章の話が出てきて、ああだこうだと色々 書いてあって、楽譜までついているのだけど、これがさっぱり分からない。
勿論この曲は何度も聴いていて頭の中でメロディーが思い浮かぶぐらい だが、俺サマは楽譜が読めない。つまり、楽器を使わずに楽譜だけ眺めて 音を思い浮かべることができない。だから、第何小節でどうのこうのと言 われても、ピンとこない。折角借りたけど、放り出してしまいそう。
これは前に一度書いたと思うが、学生時代に合唱部に入ってる 学友が居て、そいつに「数式がすらすら読めることよりも、楽譜が すらすら読めることの方がずっとエライと思う」と言ったことが あった。まあ、今もその気分は変わらないな。で、そいつは数式も スラスラ読めて、今、京大の教授してるけどね。
数学者の中には、高校2年までずっとピアノ習ってて、音楽家を 目指すか数学者を目指すかで迷いましたとか、兄弟姉妹が全部 演奏家になったけど、自分だけ若気の至りでヘソを曲げて数学に しました、みたいな人が珍しくないような気がする。
兎に角楽譜が読めて、楽典がわかって、たぶんソルフィージュも 当たり前に出来てしまって、もしかして絶対音感なんかもさりげなく 持ってる人が数学者をやってるというわけだ。俺サマなんざ、50満点 で45点以上取れない馬鹿な上に、楽譜は読めないし、楽典もよく わかんないぞ。勿論ソルフィージュも音感もパッパラパーだぜ。
こういう、どうでもいいようなことにコンプレックスを持つ俺サマって、 いかにも馬鹿っぽい。って、馬鹿なんですねど。