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た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2012年7月31日(火)
<<気持ちのいい夏の日>>
暑いけど湿度は低く、一日よく晴れて気持ちのいい夏の日であった。
そういえば10年前に1度だけ出張で出掛けた、イタリアの初夏の昼間
はこんな感じだったな。いや、もうちょっと気温は低かったけど。
午前中は自宅で少し大学の仕事をしてから、数学。午後は京大近辺に 繰り出し、新福菜館百万遍店でかなり遅めの昼食の後、夕方まで 京大数理研図書室に籠って数学。 数理研では夏の恒例の公開講座が始まったようだ。 数理研猫はどこかにお散歩に出たのか、ずっと姿を見せなかった。
夕方、特に道草も食わず帰宅。また少し数学の後、夕食。その後、 また少し数学。
2012年7月30日(月)
<<控えめで自信満々>>
午前中は自宅で数学。午後は街に出て、まずは久々の丸亀製麺河原町三条店
で讃岐饂飩の昼食。それから上島珈琲寺町通店に籠って夕方まで数学。
上島珈琲を出てから、JEUGIA三条本店をすこし偵察して、ゼスト御池の
輸入食料品店で白ワインを1本買ってから帰宅。夕食前に「老化の進化論」
を少し読み、夕食後はラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと
筋トレ。帰宅後、またすこし「老化の進化論」を読む。
「老化の進化論」に、大学教授というのは、自信満々か(極端に)控えめかの どちらかか、両方だということがさらりと書かれていた。この「両方」というの が曲者で、それに似たようなことは数学者によくあると思う。
一見ものすごく腰が低いので、俺サマなどはつい油断して色々話し、 そのうち数学的にナンセンスなことを口走ったり、あるいは、 (俺サマは数学者じゃないから当然なのだが)数学者的に「有り得ない」 言動をしてしまうことがある。すると、相手の態度が急変し、 馬鹿は許せん。真実の名において断固としてお前を断罪する! という決然とした雰囲気になる。それは、びっくりするほど 居丈高な感じで「それは違うでしょ!」と怒り出すという形に 現れる場合もあれば、表面的に物腰は穏やかなままだけど、明らかに 「なんだ、コイツ、只の馬鹿だったのかよ」と軽蔑した態度に変わった りする場合もある。
つまり、数学者の場合、腰が低いということと、馬鹿に対して寛容 ということは全く別のことで、腰は低いが馬鹿は断じて許しません! というのはごく普通にあることである。しかも、数学者の中には 一見異様に腰が低い人が珍しくなく、馬鹿の俺サマがへらへら笑って 楽しく生きて行こうと思えば、このタイプには断じて安易に近寄るべき ではないと常々自分に言い聞かせている。
勿論、自信満々の数学者も居る。数学者の自信満々も曲者だ。 数学では他分野と比べて、研究業績の評価について 時代や評価者によるばらつきが少なく、その人の数学者 としての実力は自他ともに身も蓋もないほど正確に分かってしまう ようなところがある。だから自信満々の数学者も、自分よりも 実力が上の数学者に対しては謙虚である。また自信満々に振る舞われる 方は圧倒的に格下なわけで、「この野郎、エラそうにしやがって。 いつかこいつの鼻をあかしてやるぜ!」とか思っても、実際問題、 形勢を逆転させることはほとんど不可能である。その辺が割り切れないと、 なかなか数学者社会ではやっていけない。
では、ひたすら控えめなだけの数学者存在するかというと、 理論的には存在するはずだが、実例を見た事はない。 俺サマは馬鹿だから、数学者達の中では極めて控えめである。 というか、ほとんど気配を消して漂っているという感じだ。 自信満々には程遠いし、俺サマと議論して俺サマよりも 馬鹿だった数学者を見たことがないから、馬鹿に対して 居丈高に振る舞うチャンスがそもそも存在しない。
だったら、俺サマが「ひたすら控えめなだけの数学者」の 実例ではないかと思うかもしれないが、俺サマはそもそも 数学者ではないのである。残念だったな。ふっふっふ。
俺サマの「数学者」の定義はちょっと独特なので、 復習しておこう。つまり、大学の数学教師が 数学者であるとは、大学の数学科に入学して以来、学部、大学院、ポスドク、 どっかの大学の教職や研究者のキャリアを歩んできて、ずっと数学 だけをやってきた数学研究者をいう。(数学研究をやめた人は「数学者」 とは呼ばずに「数学者だった人」と考える)
俺サマの「数学者」の定義から直ちに導かれることとして、 以下の2点が挙げられる: (1)大学や数学の閉じた世界独特のメンタリティーと 価値観が形成されている。 (2)通常、俺サマレベルの緩い脳味噌では、大学院 を終了する前後までに数学業界から淘汰されてしまう。 従って、俺サマの意味での数学者は、俺サマよりも数学が 出来る。
2012年7月29日(日)
<<1科目目採点終了>>
朝はゆっくり起きて、午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。
時事クロスワードパズルは、相変わらずスポーツ選手の名前を問う
ものが多く、ネットで検索してみないと分からない。兎に角俺サマは
スポーツ観戦にはまるで興味が無く、高校野球、プロ野球、サッカー、
相撲、テニス、それにオリンピックにもほとんど関心がない。まあ、
マラソンはたまにちょっとだけ見ることがあるけど。
それから自宅を出て、大丸ラクト店で昼食用のパンを買って大学に 出勤。まずは文系の図書館に寄って、以前から目をつけていた 「老化の進化論」を借り出す。今日は日曜日だけど、試験期間中のせいか、 図書館で勉強している学生がちらほら居たし、図書館以外でも、 冷房がきいていて、机があって、学生の溜まり場になっているような ところに、結構学生が集まってて試験勉強らしいことをやっていた。 生協食堂も休みだし、食糧はどうするのかと思ったら,ちゃんと Subwayが営業していた。
それから研究室に籠り、昼食の後、「離散数学」の採点作業。 夕方頃に全作業が終了して、17時半頃に大学を出る。
帰りのバスと電車の中で「老化の進化論」を少し読んだ。 序章のところに「優れた科学はその言語および理論的基礎として数学を 用いている」という一言があったり、最初の章に生物学の新しい研究分野を開拓 した研究者のことが触れてあったりと、俺サマにとっては のっけから刺激的な内容である。
俺サマも、数学を「その言語や理論的基礎」として計算機科学の新しい 研究分野を開拓しようという野望に燃えていた頃があった。しかし 力不足のため押し潰されてしまい、結局計算機科学を放り出して数学に出戻 った。そして今や、馬鹿が 大嫌いな数学者たちの中で息を潜めて暮らしているというわけだ。しかし いつの日か、あの連中 --- 勿論数学者たちのことである--- をぎゃふんと 言わせて、俺サマの前にひざまづかせてやりたいとは思っているのだけど。。。
帰宅して夕食の後、少しだけ数学。
そういえば、寝る前に読んでいた「脱原発を決めたドイツの挑戦」 (角川SSC新書)の後半部分は、細々とした話が続き、退屈になってきた。 2行読めば眠くなる状態なので、放り出してある。最後まで読むかどうかは不明。
とりあえずわかったことは、3・11より前から、ドイツ人は 環境保護に非常に関心があり、自然エネルギーに転換する際の電力料金 の値上げなど、環境保護のためのコストは積極的に負担しようという意識 が強いこと。また、送発電の分離はドイツの電力会社も強く抵抗していた が、EUの圧力によって実現したこと。送発電分離後、ドイツ国民は多少高く てもエコ電力の方を選ぶので、電力会社としても原発依存度を下げざるを えないこと、ぐらいかな。うーん、日本とはかなり状況が違うな。
2012年7月28日(土)
<<フランス語と採点>>
10時から12時半まで、関西日仏学館でフランス語の授業を受け、
昼食は新福菜館百万遍店で。この店は最近、研修生みたいな新しい店員
さんが調理などを任されているのだが、店長とは微妙に味付けが異なる。
ラーメンスープの味付けは、濃度のちょっとした違いでしかないけど、
長年この店に通っている俺サマとしては、店長の方が断然お気に入り。
研修生はいつも平日だけ居るが、今日は土曜日だけど店長の姿は見えず、
研修生とバイトの女の子だけでやっていた。それで、予定していた
ラーメン中心のメニューはやめて、別のものを注文。他のメニューに
ついては、研修生のも悪くないかな、と。
昼食後、百万遍のコンビニで80キロカロリーダイエットアイスモナカを 買って食べ、それからバスに乗って京都駅、さらにJRとバスを乗り継いで 14時半頃に大学に出勤。17時半頃まで「離散数学」の採点作業。 途中逃避行動を何度も挟んだので、今日中には終わらず。
そういえば、先日の日誌で、去年受験して不合格になったと思われる学生 が何人か受験していたと書いたけど、実はそういう学生は1、2名にとどまり、 それ以外は去年「離散数学」は受講しておらず、俺サマの別の講義に出ていた 学生だった。まあ、そりゃあそうだよな。何てたって、俺サマの試験では あまり落第者は出ないからね。
帰宅途中、滋賀県側では地球温暖化名物ゲリラ豪雨かと 思われる猛烈な夕立があり、ちょっと涼しくなってきてた。 しかしトンネルを抜けて山科に入ると、蒸し暑い曇り日で雨はなし。 帰宅して夕食の後、夜は少し数学。
2012年7月27日(金)
<<待ち人遅れる>>
朝、念のため関西日仏学館のネットサービスを覗いてみたら、
やっと先週の分がUPされていて、宿題が何かわかった。
と言っても、今日は夜にならないと時間が取れないんだけどなあ。
今度から、「ネットサービス、UPされないんですかあぁぁぁ?」
って日仏学館に電話掛けて催促することにしよう。
午前中は京大の代数幾何学セミナーに参加。 画期的プロジェクトの最新の進捗についての講演を聞く。 「歴史的瞬間」はもうちょっと先になりそうだけど、着実 に進展しているようだ。
セミナーの後、新福菜館百万遍店にて昼食。それからちょうど やってきた京都駅行きのバスに飛び乗って、京都駅へ。 駅地下のSbuxにてアイスカフェラテで一息つき、それから 大学へ。
2日前の「離散数学」の試験の答案、もう整理して戻ってきてる だろうと思ったら、まだ届いてない。学科の事務員は休暇を取っている ので、学部事務室に問い合わせると「月曜日になるかもしれませんね」と。 俺サマは色々予定が立て込んでいて、この週末に採点を片付けてしまおう と思っているのに、それでは困る。
それで事務の担当の人に色々ゴネ、作業を急いでもらう。 それでも夕方遅くにならないと出来ないというので、それまで別件の 作業をしたり、研究室に溜まったゴミ(配布資料の類)の山を片付けたり。 夕方、ようやく答案の束が手に入り、採点作業に着手。30分ほど 作業をして、残りは明日に回す。
あーあ、「待ち人来らず」とは言わないまでも、 何かにつけ「待ち人遅れる」の一日だったななどど思いながら帰宅して、 夕食の後、自転車で山科区内を掛けづり回って野暮用。 帰宅して、速攻でフランス語の宿題を片付けてから、また少し野暮用。
ところで、昨日の「キャンパス内全面禁煙」イデオロギーの話だが、 いくらマナー教育なり禁煙治療なりを徹底しようと言っても、 その辺で勝手に煙草吸う学生は絶対に出てくるわけで、これを 分煙などで囲い込んで合法的にコントロールしようというのが 「合理的判断」。それに対して、兎にも角にも、そんな奴は許さん! (トイレなどで陰で隠れて吸うなど)地下に潜って非合法活動する奴らは、 何としても見つけ出して叩きだすぞ!という姿勢を示すのが「イデオロギー」 だというぐらいの意味。
この考え方に従えば、電車やバスの中で鼻糞ほじくって食べる奴なんか 許さん!とか、俺サマのような馬鹿が数学研究やってるのは許すまじき スキャンダルだ!というのは、イデオロギーってことになるな。
2012年7月26日(木)
<<イデオロギーに走る>>
酒による睡眠障害回復のため、かなり遅くまで寝ていた。
午前中は先週補講のため休んだフランス語の宿題でもやろうと、
関西日仏学館のネットサービスを見たけれど、まだ
先週の分が更新されていない。ここには、毎回の授業内容や
配布プリント、宿題などの情報がUPされるはずだが、
何せフランス人がやっていることだし、前のクラスもそうだったけど、
実際はそんなに厳格には運用はされていない。
それで、フランス語はやめにして、少し数学をやってるうちに 昼頃になったので、まずは百万遍に繰り出し、新福菜館で昼食。 それから京大数理研図書室へ。「トラちゃん」こと数理研猫を表敬訪問 しようと思ったが、住処になっている喫煙所に誰かいたので、後回しに して図書室に直行。
ところで、何かの法律が出来て、公共機関では禁煙だの分煙だのを 進めなければならなくなったようだが、京大は分煙でRitsは全面禁煙 を進めようとしている。先日何故かこの問題で教授会で少し議論があった。 「何故か」というのは、既に規定路線で突っ走っているのに、今さら何を 議論するのかと思ったからである。予想通り、所謂「ガス抜き」だった ようだが。
議事を聞いていたら、非喫煙者で教職員や学生に禁煙を進めることに 賛成の教員から、分煙を徹底すべきであって、全面禁煙は間違いだという 意見が相次いでいた。中でも最近Ritsにやってきた若い先生の発言は、 分煙や禁煙指導は理にかなった話で、おおいに結構だが、 全面禁煙というのは、合理的判断というよりはむしろイデオロギーである。 大学たるもの、特定のイデオロギーに加担すべきではない、というような 意見を述べていて、なるほどと思った。
確かに「兎に角、全面禁煙を徹底すべし!」というのは、イデオロギー だな。Ritsは、いつの時代でも常に何かのイデオロギーに寄りか かってやってきた大学だから、今回も禁煙イデオロギーに突っ走るであろう。 そういうところから脱却できれば、本当の意味で一流の大学になると思うけ ど、道は通そうだな。
少なくとも俺サマは、トイレで隠れて煙草吸う学生の取り締まりなんて、 中学や高校の生活指導の先生みたいな仕事は、断固としてやらないからね。
数理研図書館で、その辺ではなかなか手に入らない文献を借り出し、 生協でコピーして拾い読み。その前後に数理研猫を表敬訪問。 奴もこの夏の盛りに毛皮など着て暑いのだろう。昼寝をする気も起らない のか、コンクリートの土間に座って暑いそうな顔をしていた。俺サマが 近寄ると、にゃー!とか鳴いてすり寄ってきて、背中を掻けという。 掻いてやると、今度はまた、にゃー!と鳴いて、寝返りをうち、 反対側も掻けという。それで掻いてやると、また、にゃー!と鳴いて 腹を見せ、そこも掻けという。こいつはなかなか良い猫じゃないか。 数理研の帰りにも立ち寄って、同じように団扇で扇ぎながら背中や腹を 掻いてやった。
それから京大ルネの書籍部をちょっとだけ冷やかして、コンビニで 80キロカロリーダイエットアイスモナカを買って食べ、バスで 京都市役所前まで行き、三条界隈で道草を食うことなく、まっすぐ帰宅して夕食。 夜はラクトスポーツプラザ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。 帰宅後は、ほんの少しだけ数学。
2012年7月25日(水)
<<「離散数学」前期試験>>
酒をたらふく飲んだ晩は、ある種の睡眠障害に陥り、寝てるんだか
起きてるんだか、もう眠くないのだか、眠くてしょうがないのだか、
よくわからない感じで、モヤモヤと朝を迎える。
大丸ラクト山科店のジューススタンドで、桃ジュースを飲んで から昼前に大学に出勤。まずは図書館で結局全然読まなかった 音楽の本を返却し、生協で昼食用のお握りを買って研究室で早目の昼食。
12時から13時半過ぎまで院生E君と代数幾何学ゼミ。今日は、 有限次分離代数拡大における原始元定理とネ―ター正規化定理への 応用。原始元定理の証明で、こんなエレガントな方法があったのかと、 またも俺サマ馬鹿治療。しかしどうも証明の詳細で詰らないところが あって、ゼミの後も研究室でしばらく考えていたのだが、結局すぐに解決。
それから15時から16時まで、2回生「離散数学」の前期試験。 そういえば俺サマの講義は、いつも割合教室が一杯になるので、 普段講義をきいている人たちと試験場に来ている人達は、ほぼ 同じと思われる。皆さん講義は熱心に聞いてくれてたようなのだが、 では、ちゃんと理解してくれてるかというと、それは答案を見てみない とわからない。さてどうなることやら。
試験場では、昨年も受講してたはずの3回生の姿がちらほら見えた。 たぶん去年不合格になったので、再受講なのだろう。それにしても、 数年前までの学生は、一度試験で落とされると、その先生の授業は 二度と取らないのが普通だったが、最近はそういうこともなく、 2年連続で落とされてもまだ受講登録をする学生も居る。 これはもしかして、ゆとり世代の特徴なのかも知れない。
ゆとり世代とそれ以前の学生との際立った違いとしては、 それ以外に、ゆとり世代の学生は授業中にほとんど居眠りを しないことが挙げられる。というか、それ以前の学生は 「居眠りするために大学に来る」というのに近い状態 だった。酷いのになると、2〜3名の演習クラス で膝突き合わせてガイダンスをやっている最中に寝てしまう 学生も居た。それよりもっと前、今のアラフォー世代が 学生の頃は「教室でお喋りをするために大学に来る」という 感じだったな。学生達が携帯メールでやりとりし始める以前 の時代である。
ってな具合で、俺サマも歳を取って、何だか村の古老か時代の生き証人 みたいになってきたな。
試験の後、明日大学に出て来なくて済むように、野暮用を片付けて から帰宅。夕食後、録画しておいた NHK「サラリーマンNEO」75分特番を見てから、少し数学。
2012年7月24日(火)
<<俺サマはもう死んでいる>>
午前中は自宅で数学。それから自宅を出て、山科区内某ラーメン屋で
昼食。この店は創業者の頃は良かったが、店舗拡大で別の人に店を
任せてから駄目になったなという結論に達した。兎に角、スープが
塩っぱ過ぎる。元々こんな味ではなかった。
それから山科駅前Sbuxで食後のコーヒー。割と隅っこの席だった せいか、新商品の試飲を勧める店員が2度ほど回ってきたが、俺サマだけを 避けて行ってしまった。俺サマのすぐ隣に居たのが、どうもSbuxの店員さん らと関係のある客らしく、どの店員も彼女と親しげに話してから、俺サマには見向 きもせず、俺サマ以外の客に満遍なく新製品の試飲を勧めていた。
二人の店員が二人とも、あたかも俺サマの姿が見えないような振る舞い をしたのは不思議といえば不思議である。「をい!お前ら!何で俺だけ無視 するんや?ふざけるな!」と怒鳴ってやろうかと思ったが、それではあまりにも オッサンなので、ぐっと堪える。店側が悪意と受けとられても仕方のないような 対応をしているのに、それに抗議するこちらの方が悪く受け取られては馬鹿みたい である。
こういう風に、バイトの店員が特定の客にわざと目を合わさないように して無視することは珍しくないし、実際、南草津駅前の珈琲館とか、ラクトスポーツ プラザなどでそういう目に会ったことはある。しかしそれは、店が忙しくて手が 回らない時とか、ルーチンワークでは対応できない事態が起こって、 若い彼らにはどうしてよいか対応がわからない場合である。 しかし、今日はのんびりと新商品の宣伝に回ってたのだから、上記の いずれの場合にもあてはまらない。
すると、あと考えられることといえば、俺サマがよほど「危ない客」に見えたのか、 それとも俺サマの姿が見えなかったかのいずれかである。勿論、俺サマが本当に 「危ない客」ならば、二人の店員が二人とも完全無視を決め込むというのは、 「危ない客」を刺激し、かえって無用の混乱を招きかねないが、 まあ、それがバイトだけで運営されている店の限界とも言える。
しかし、俺サマは、特に黙っている時の顔は怖いかも知れないが、 怖いのは顔だけで、全体的には「あぶない人」オーラは極めて押さえられて、 ただの「その辺のオッサン」になっていると思う。そして二人の店員は、俺サマの 近くに座っていたその辺のオッサンにも、新製品を紹介していた。
だとすれば、俺サマの姿が見えなかったということが考えられる。 あの位置関係で見えないとすれば、かなり進行した緑内症か何かが 原因の病的な視野狭窄の可能性が考えられる。しかし若い店員2名が二人とも そういう症状であったとは考えにくい。
ならば、あと考えられる可能性と言えば、俺サマが既に死んでいる、ということ ぐらいか。最近見た映画で、死者は自分が既に死んでいることの自覚なしに、 生きている者に色々話しかけようとして、「全然相手にされない。まるで目の 前に居る自分が、全然見えないみたいな態度をとられる」と悩んでいる、という物語が あったけど、きっとそれだろう。
「そうか。俺サマはもう死んでるのかもしれないな」と思いながら、 大学に出勤。もう死んでるんだから関係ないかもしれないけど、一応 俺サマに押し付けられたと思われる雑用をシコシコと3分の2程片付ける。 「死んでるんなら、こんなことしなくてもいいのになー」と。
それから16時30分から教授会。確かに教授会というのは、 俺サマが生きて出席しようが、死んで出席しようが、あまり違いは 無いような気はする。ただし、会議室の入口で出欠を取られて 定足数にカウントされたようだから、「やっぱり、オレ、 生きてるのかな」と。まさか、人間98名、幽霊1名、よって定足数に 達しました!なんてこともあるまいに。
教授会が終わってから、温泉旅館の送迎マイクロバスに詰め込まれて 親和会宴会。これは毎月天引きで会費が徴収されている教授会の親睦宴会 である。俺サマは、別に教授会メンバーと喧嘩したいとは思わないが、 親睦したいとも思ってない。ただ、給与天引き会費の権利行使をしたいし、 その権利を徹底的に放棄している数理科学科同僚達に対して、 「俺サマは数学者じゃないから、貴方達とは行動パターンが違うのよ」 ということを示したいこともあって、余程のことが無い限り必ず出席している。
しかし職場の宴会での会話って、俺サマは全然興味がない。 そりゃあ話し掛けられたらそれなりに応答するけど、まあ、俺サマの 「そんなこと、別にどうでもいいじゃないですか」オーラを感じてか、 相手もそこそこで話を切り上げる。それでほとんどの時間は独りで 呑んで食って、中空を見上げて数学の問題などを考え、 酔いが回ってくると、ただ考えているフリだけしてボーっとすることになる。 でも、美味い料理と酒が飲めるんだから、よしとする。
それにしても宴会場で独りぼーっとしていると、「やっぱり、俺サマは 死んでるのかな?」という気がしてくる。でも、死ぬ前に苦しんだ覚えも無い し、これでいつの間にか死んだことになってるんだったら、死ぬって何て自由 なんだろう!って、悪い気はしない。
明日また山科駅前Sbuxに行って、店員さんに「貴方、僕の姿が 見えますか?」って聞いてやりたい気もするが、「変なオジサン」と 正体を見破られるのは不本意だし、我慢することになると思う。 いや、きっと我慢する。
2012年7月23日(月)
<<夏はZUMBAだ!>>
昨日の90分ZUMBAの疲れも一晩寝たらすっかり取れて、午前中は
山科区内をあちこち自転車で駆けまわって野暮用。最後に山科駅前
Sbuxにて、またも俺サマ・リベンジランチセットの昼食。
あの日、お金が無くて食べられなかったことが、そんなに
悔しかったのかと、我ながら驚く。
Sbuxでは、30歳前後の男女が20代の男を相手に、えらく 賑やかに話していた。30男の方が妙に自分のプライベートじみた話 をする割には、全体的に他人っぽい雰囲気。30女は30男の後輩か 部下のような感じ。ははあ、これは20代男相手に何やら営業している のかな、と。
それから自宅に戻り、態勢を整えてから四条の眼鏡屋に行こうかと思ったが、 まあ、具合の悪いところは応急処置したし、無理して買うこともないかという 気がしてきたので、そのまま夕方まで数学など。
夕方、再び山科区内に野暮用に出て、帰宅後夕食。その後、 ラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいいつもの45分ZUMBAと筋トレ。 「夏はやっぱりZUMBAだねえ」と、とりあえず言ってみる。
帰宅後、また少し数学。
2012年7月22日(日)
<<ZUMBAパーティー>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解き、野暮用の後、支度をして
自宅を出る。山科駅前Sbuxで、先日、カウンターで注文して支払いの直前
で財布が空なことに気付き、キャンセルしたもものと同じ物を注文。
リベンジ昼食の後、京都市郊外の某スポーツクラブで開かれたZUMBA パーティーにビジターとして参加、90分踊りまくる。 参加者は30名ほど だったが、ほとんどが4、50代ぐらいの女性。60代以上の女性の姿 もあり。男はというと、俺サマ以外では、俺サマよりちょっと年上っぽい オジサン2名居ただけ。
スポーツクラブなどでの極秘調査の結果、どうやらオッサンたちは ZUMBAやヨガよりも、マラソンやゴルフに走るようだ。 俺サマはマラソンもゴルフも全然興味がない。ZUMBAやヨガの 方が面白いし、何せオッサン達があまり居ないから、近親憎悪原理 が働かず、心静かにできるところがいい。
普段のZUMBAは45分で、「もうちょっと行けるかな?」って感じだが、 流石に90分は疲れる。まあ、昨日の3コマ補講で黒板の前を歩きまわった 疲れが残ってたこともあるかも知れないが、小学生の頃、運動会や遠足から帰って きた日の晩は、こんな感じだったなあ、という疲れ方をした。 明日の夜も45分の定例ZUMBAがあるけど、どうしようかなあ。
帰宅して夕食の後、少し数学。
2012年7月21日(土)
<<補講日>>
今日は6月初旬のドイツ出張のときの補講。まずは10時40分から、
2回生「代数学序論I」の補講。剰余群Z/dZの構成や演算の
well-definednessの問題などの後、一般の剰余群G/Nの話をして、
Nの正規性がどこに効いてくるかを注意深く見て行く。
補講だから当たり前なんだけど、「代数学序論I」の講義 が終わっても、例の「工学の先生改め語学の先生」が乗り込んで きて、その辺をチョロチョロすることはないので、安らかに 終了することができた。
講義が終わった頃、外は大雨。傘を持ってこなかったので、 建物の間を走り抜け、生協コンビニで昼食用のサンドイッチを 買い、また建物の間を走り抜け、研究室にたどりつき、やれやれと 昼食。
13時から14時半まで、経済学部「C言語とUNIX演習」 の補講。引き続き、14時40分から16時10分まで、2回生 「離散数学」の補講。今日は3次および4次対称群の部分群や 正規部分群を、互いに素な巡回置換への分解や、互換への分解 および置換の符号数を使って求めて見せる。
以上で、前期の授業は院生のゼミを残して全て終了。あとは 前期試験だけ。
3コマ分の補講を終え、すぐにバスロータリーに向い、バスに乗る。 今日は当日補講日だから、学生もかなり来ているけれど、平日にくらべ ればうんと少ない。土曜日だから道路も渋滞なし。大丸ラクト山科店で 安い赤ワインを買って帰宅。
夜は少し数学をと思ったけれど、猛烈な睡魔に襲われ、 小一時間ほど居眠り。その後もまだ少し眠かったので、 数学はやめにしてフランス語でもやろうか、と。 今日は補講をするため、 関西日仏学館のフランス語の授業に出られなかったが、 最近はWebで今日出た宿題などがチェックできる。 しかしまだ今日の分の更新はされていなかった。 しょうがないので、ぼんやりした頭で、少し数学。
2012年7月20日(金)
<<それは無意味>>
昨日と同じく、午前中は自宅で数学。シコシコと計算のような作業。
それから自宅を出て、山科駅前Sbuxで昼食をと、カウンターで注文を
して支払いをしようと財布の中を見たら、、、がーん!空っぽ!?
そういえば、昨日ラクトスポーツプラザに行くときに、別の財布に詰め変えた
まま戻すのを忘れていた。
それで注文をキャンセルして、蒸し暑い中せっせと 歩いて自宅に戻り、再出発して、その辺で適当に昼食をとって店を出たら、 雷が鳴り始めた。クワバラクワバラと呪文を唱えながら、雨がばらつき始めた なか、競歩態勢で山科駅にたどりつく。
というようなことがあったが、何とか大学に到着。14時40分より 卒研ゼミ代数グループ。その直前に俺サマの講義を受講している学生に 捕まり、試験対策の質問を受ける。
俺サマの講義のノートやレジュメを読んでもさっぱり理解でき ないから、図書館で何か参考書を探して勉強した方が良いかと聞い てくるので、「そんなことをしても無意味だ」と答えておいた。 俺サマの講義やレジュメは、その辺の本より易しくかつ詳しく 説明されているので、それでもさっぱり分からないとなれば、 もう打つ手はひとつ。つまり、ノートやレジュメに食い下がり、 内容が分かるまで粘るか、諦めるかのどちらかしかない。
あと、ノートやレジュメに書いてあることを丸暗記したら何とか なるか?とも聞かれたが、「それもほとんど無意味だ」と答えておいた。 理解してから覚えるのなら意味はあるが、わけもわからずに丸暗記 しても、ほとんど歯が立たないように問題を作ったつもりである。
最初のガイダンスでも述べておいたが、俺サマの定期試験は、講義 の内容を完璧ではないにしろ、ある程度理解した学生を合格させ、 全く何も理解していない学生は容赦なく落とすことを目標 にして作られている。だいたい例年8割程度の学生が合格しているが、 これで上記の目標はほぼ達成できていると考えている。
さて、卒研ゼミは、今日は素イデアルを準同型で弾き戻せば素イデアルに なること、極大イデアルは引き戻しても一般には素イデアルにとどまること、 および、帰納的集合の概念、Zornの補題、そして極大イデアルの存在定理 の証明。
今日で4回生前期のこのゼミは終わりだが、何となく3回生前期の 代数学の復習をして終わったという感じは否めないな。でも、まあ、そういう ものだろうと思う。後期は何とかガロア理論までたどりつけるかとか、 ちょっと元気が足りない数論サブグループが、「序論」の部分を脱して 本論のページに進めるかが、見どころ。
引き続き、16時10分から18時50分頃まで、代数幾何学グループの 卒研ゼミ。今日は複素平面代数曲線とその射影変換など。今日で4回生前期の このゼミも終わりだが、何となく線形代数の復習と古典的な射影幾何学 をちょっと垣間見ただけで終わったって感じ。でも、まあ、やはり、 そういうものだろうと思う。後期は現代的な代数幾何学の 入り口までたどりつけるかどうかが、見どころ。
ゼミの後、研究室で一息ついてから大学を発つ。交通渋滞に捕まり、 バスはなかなか南草津駅に到着せず。19時過ぎに山科に着き、ラクトで 夕食の後に帰宅し、ワインですこし飲んだくれる。
夜は、ほんの少しだけ数学。
2012年7月19日(木)
<<またキレまくる>>
午前中は自宅で数学。シコシコと計算のような作業。
それから自宅を出て、山科区内で昼食の後、14時過ぎに出勤。
14時40分より16時10分まで、2回生「代数学序論I」の講義。
今日は剰余類の記法に関する注意の後、剰余群の典型例としてZ/4Zの
構成や計算を示す。また、加法演算のwell-definednessの問題と
その解も示す。次回最終回は補講授業で、剰余群の構成やwell-definedness
証明の一般論をやる予定。
講義の後、研究室でひと息ついてから山科に戻り、大丸ラクト山科 店のジューススタンドでマンゴオレンジジュースを飲んでから帰宅。 夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと 有酸素運動を30分程度。
帰宅後、ちょっとFBを見たら、昨日キレまくった「碌でもない先生」 の件で、新たな情報が書きこまれており、「あいつ、そんなことまで やってたのかよ!?」とまたキレまくる。普通40年前のことは、 「ああ、そういうこともあったけど、今となってはどうでもいいや」 とか「あの時は腹も立ったけど、まあ、しょうがないか」とか 思えるものだ。
しかし、この件に関しては全然そういうことは無いな。中学生当時、 「こいつは碌でもない教師だ!」と思ったことは、やはり正しい判断だった と思うし、最近風の便りで聞いた話では、本人は自分がいかに碌でもない ことをしでかしていたのか、全く自覚のないまま、静かな晩年をすごしている ようである。
犯罪被害者にとって、事件のことは何年経っても忘れたり癒えたり することなく、「あの時」から時間が止まったままになるらしい。 まあ、俺サマは犯罪被害者というわけでもないので、当時のことを 片時も忘れたことがないってこともないし、実は昨日までほとんど 忘れていた。しかし、あの悔しさ、腹立たしさは、記憶の底に当時の まま残っていて、40年間俺サマの中では何も解消されていないし、 癒えてもいないという意味では、犯罪被害者に近い気持ちかな、と思う。
2012年7月18日(水)
<<過去が噴き出す>>
自宅で少し野暮用の後、午前中に自宅を出て、大丸ラクト山科店
で昼食用のパンを買って12時前に出勤。研究室で昼食をとりながら、
前期試験の範囲や注意事項を書いた掲示をネットにアップする。
13時から14時30分まで、経済学部の「C言語とUNIX演習」の 授業、引き続き14時40分から16時10分まで2回生「離散数学」の 講義。今日は互換の積への分解が一意的でないことを例示し、しかしながら、 分解に必要な互換の数の偶・奇は一意的であるという話をする。まず、 行列式の定義を復習して、そこで置換の符号数が使われていたことを確認。 それから偶・奇の一意性の証明を行う。今日で一応最後だが、 21日に1回だけ補講があるので、3次対称群の正規部分群や、できれば 4次対称群のことも少し触れる予定。
講義の後、16時30分から学科会議。17時半までには終了し、研究室 ですこし野暮用の後、山科に戻り、ラクト山科で夕食をとって、本屋を少し 冷やかしてから帰宅。帰宅後は、すこし数学。
小中学校時代の同級生の葬儀、献花の呼び掛けに、今まで何処に潜んでいた のかと思うような顔ぶれからも、続々と連絡が来ていた。昨日の段階では、 彼と話をしたことのある人は居なかったが、今日は「小学校6年の時、 同じクラスだった」とか、「生徒会長の地位を争った仲だ」というのも 現れた。そうすると、話ぐらいはしてるだろうと推察するのが自然だが、 そうとも限らない。
優等生だった故人を偲び、「美人薄命賢人短命、残された我らはどう生きれば よいか、××先生教えてください」と、仏教科を教えていた(仏教系私学だった ので)某先生の名前を挙げている元同級生がいて、それが俺サマの地雷を 踏んでしまった。
まあ、ここには詳しくは書けないが、俺サマに言わせれば、 その先生は今振り返って考えても「碌でもない教師の典型」であり、 何であんな奴に人生教えてもらわにゃあならんのだ? 冗談も休み休み言えっつーの! とFBの非公開グループの中でキレまくってやった。
という風に、思わぬところで、封印していた過去が噴き出す。
それ以外に、俺サマも小学校時代から今まで、 過去には色々な人間と出会っているわけで、封印された過去は 地雷原のようにあちこちに埋まっている。 俺サマの本を貸せ貸せと五月蠅くせがんできて、一度貸すと 絶対返さず、催促すると逆切れする輩とか、 根性が猛烈にひねくれていて嫌みばかり言うわ、嫌みにまとも に相手すると、すぐにキレて暴れて手を出すわで、どうにもならん輩とか、 明け方になると、泥酔状態で意味のわからないメールを送 りつけてきたり、呂律の回らない留守電メッセージを残す輩とか、 元ヤンキーでシンナーのやり過ぎでちょっとおかしい輩とか、 その辺に火を点けて大火災を起こした輩とか、 ちょっかいが酷くて「やめろ!」と軽くはたくとすぐに泣きだして、 10分以上暴れまわる輩とか、 馬鹿が大嫌いな数学者とか、 あるいは、ある時から急に口をきいてくれなくなった幼馴染とか (まあ、俺サマも、上記面々に負けず劣らず、かなりえぐい人間やからね)。
FBで「友達検索」していると、それやこれや 「こいつの顔だけは見たくなかった」というのが出てきたりして、 間違って友達リクエストを出してしまわないように細心の注意をしながら、 慌てて別のページに切り替え、見なかったことにすることもしばしば。
試しに、その「碌でもない先生」をFB検索してみたが、出てこなかった。 まあ、もうかなりの歳だろうしね。
2012年7月17日(火)
<<山鉾巡行>>
午前中に近所の郵便局へ振込に行き、その後は自宅で数学したり居眠り
したり。実は、山鉾巡行が終わったころを見計らって、四条の眼鏡店に
行こうと思ってた。昼前に「今日は店は開いてますか?」と電話したら、
応対した店の電話の背後で山鉾巡行の掛け声がしてて、
おおっ、凄いところに店を構えてるなと思った。
しかし、そうこうしているうちに郵便配達の時間がきて、その店から 葉書が届いた。何でも、20日からだとALL20%OFFのバーゲンに なるというので、眼鏡店行きは延期決定!しかし今日を逃すと来週の 月曜日まで時間が取れそうにない。
夕方、散歩がてらにラクト山科に行き、大丸で白ワインを1本買 って帰る。夕食後、小中学校時代の同級生が亡くなったという情報が入り、 数学をやりながら、あちこち連絡を取り合って、地元の友人に献花を お願いした。
小学校時代には、俺サマのような「札付きのワル」(これは教師ども が作り上げた虚像だというのが、俺サマの主張だが)とは対極の、 品行方正な優等生のお手本みたいな感じで目立っていたが、大変物静 かな男で、彼と話したことがあるという人は、(俺サマを含めて) 俺サマの周りには居ないようだ。
2012年7月16日(月)
<<宵山ZUMBA>>
暑い。まあ、京都は祇園祭で夏が始まるのだから、そういうものなのだが、
それにしても暑い。14時から京都市内某所で開かれた小さなコンサートに
出掛けようと思ってたのだが、色々野暮用にかまけているうちに13時を過ぎ
てしまったので、諦めて自宅蟄居。夕方頃まで、フランス語の復習をしたり、
数学をやったり、野暮用をやったりしてすごす。
夕方17時半頃に自宅を出て、ラクトスポーツプラザへ。 今日は祝日ということもあり、いつも20時から始まる楽しいZUMBA が19時からに繰り上げられ、閉館時間も1時間早いため、早目に行って 先に筋トレをやってからZUMBAになだれ込むという算段。
皆さん、祇園祭の宵山に出掛けてるのか、今日のZUMBAの参加者は、 俺サマを含めてたったの4名。いつもは大勢の人に紛れてテキトーに盆踊り風 にチンタラチンタラと踊っているのだが、これだけ人数が少いと、インストラ クターのお姉さんの目を誤魔化せないような気がして(普段から誤魔化せてないかも 知れないが)、何となく気恥ずかしい。それでもオジサンのフテブテしさで、 45分間め一杯盆踊りZUMBAをぶちかます。
スポーツプラザを出て、ラクトのレストランフロアにあるお好み焼屋で 夕食。ここのモダン焼きはキャベツがたっぷり入っているところが、 俺サマのお気に入りである。ほとんど焼きそば入りキャベツ焼きを小麦粉で 固めたような感じ。
店を出てから、また少し山科区内で野暮用の後、21時半頃帰宅。
ところで、俺サマは原発に関する議論ついては、議論の内容よりも、 議論の仕方というか、その意見の人が一体何を考えているかということ の方に興味がある。
例えば、今日明日の経済が何より大事だから、安全性を確保 (または確認)したうえで原発は必要だという意見がある。その一方、 経済経済というが、原発事故はひとたび起これば取り返しのつかない 大惨事になる。そんな途方もないリスクは取るべきではないという 意見もある。
これは原発リスクの評価の仕方がまるで違うので、永久にかみ合 わない意見だなと思う。かみ合わない意見をかみ合わせて、その先を 目指すのが正しい議論の姿だとは思うが、そこまで話が進むかどうか については、俺サマは結構悲観的である。
それはともかくとして、「安全性を確保(または確認)した うえで」というのはオマジナイのようなもので、 本当に安全性が確保できるかどうかは別にして、 その一言を言うことによって、このリスクの問題は棚上げ、あるいは別の言い方 をすれば目をつむるわけである。「これは一体目をつむって良い リスクかどうか?」というところで、考え方が違ってくる。
では何故目をつむるのかというと、「確率の小さいリスクは あえて無視する」という通常のリスク管理の考え方をしているから かもしれない。確率は低いし、それを無視した場合の利益が大きい し、仮にリスクが現実になったら、まあ、そのときはそのときさ、と。
いっぽう、目をつむってはならないといする立場では、 例え確率が低くても、ひとたび起これば壊滅的被害をもたらす わけだから、通常のリスク管理の考え方で捉えてはいけない と考えるようである。
あるいは単に、今日と明日のことだけ考えるようにしていて、 明後日のことは考えてもしょうがないという立場と、今日と明日 と明後日とその先を連続的に繋げて考える立場の違いなのかも 知れない。
さまざまな利権や政治的背景を持った意見は別にして、 福島の事故という同じ現象を見て、なぜこうも違った考え方が 出てくるのか?という問題は興味深い。要するに、人それぞれという ことなのだが、何故「人それぞれ」なのか?
飛行機はひとたび墜落事故を起こしたら、ほぼ確実に死んでしまう。 だから、飛行機は恐いから乗らないという人と、怖いけど、便利だから やっぱり乗らないわけにはいかないという人がいる。煙草や深酒は寿命を 縮める。だから禁煙し酒もほどほどにしようという人と、酒も煙草もない 人生なんて、やってられるか!とあえてリスクを取る人も居る。 そういう話と同列に考えてよいのかどうか、今のところよくわからない。
何というか、俺サマは数学研究者(数学者なんかじゃないよ!)の職業病なのか、 「正しい答は1つのはずなのに、何故皆さんそれを探そうとせず、 いつまでも『Aだ!』『いや違うBだ!』と言い張り合ってるのだろう?」 という奇妙な感覚に囚われてしまうので、 「人それぞれ」がどうもピンとこないところがあるな。