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よ け ス ペ ー ス で す。

2012年11月15日(木)
<<快適iPad生活>>
世の中には親切は人がいるもので、昨日の日誌に「iPadでダウンロードした 論文が読めるようにしたい」と書いたら、さっそく今朝メールが届いて、 iBooksのことを教えてもらった。野暮用の後、早速、Apple IDの取得 (それすら未だやってなかった!)とiBooksのダウンロード&インストールを 行い、PCに入っていたいくつかの論文や自分で書いたメモのPDFファイルを メールで送ってiPadに保存してみた。しかし、今、一番読んでみたい de Rham-Witt複体とクリスタリン・コホモロジーのぶ厚い論文は、 容量オーバーでメールでは送れず。 さてとうしたものかと思ったが、もう出掛ける時間が来ていた。

今日は午後から衣笠キャンパスで講義があるので、まずは地下鉄で二条駅 まで行き、駅前の店でラーメン炒飯セットの昼食。それからバスで衣笠キャンパスへ。 地下鉄やバスの中でも、iPadで論文やメモが読み返せるのが有難い。

まずは事務で定期試験の日程についての問合せ。最初の人は、 俺サマを学生だと思ってたようだ。こんなオッサンが学生に見えるのか? と思ったが、文系学部には社会人学生も沢山いるから、そういうことも あるのだろう。「いや、俺サマは教員だ」というような事を言うと、 奥にすっこんで別の人を連れてきた。

いずれも若い女の事務員だったが、俺サマは「もう小娘には騙されないぞ!」 と決心したので、色々な場合を想定した上で、それだけでは不十分なので、 更に質問の言い回しにも十分注意しながら慎重に問い合わせて、とりあえず腑に落 ちる回答を得た。しかしそれが正解かどうかは、今後の検証を待たねばならない。

それからまだ小一時間ぐらい時間があったので、非常勤講師控室 でiPadに入れたばかりのメモを読んですごす。

14時40分から16時10分まで、 「数理の世界」の講義。100名ぐらい受講登録している のだが、ずいぶん少なくなった。今日来てたのは20名程度だろうか。 女子学生のひとりは最初から最後までスマホをいじって遊んでいたし、 先週まで講義の大半を寝てすごしていた女子学生は、今日は来ていなかった。 男子学生のひとりは、ノートを取るでもなく、真剣に聞き入る様子でもなく、 ただ黙って座っていた。まあ、真面目に聞いてノートを取ってるような学生も 少なくないが、どうしてもそういう学生の方が気になってしまい、 講義のテンションも下がりがち。

今日は、有理整数でない有理数が代数的整数にならないことの証明を 最初にやって、それから3、4次方程式の解の公式を書き下し、5次以上の 方程式の非可解性の話をした。上記スマホ学生は、3次方程式の解の公式 の時だけはノートをとっていた。こんなのだけをノートに取って何の意味 があるのかは不明だが、本質的な話は聞き流し、どうでも良いことばかり 一所懸命ノートにとるような学生はちょくちょく居るものである。

次回はガロア理論の話と称して、正三角形の 対称性の例を使って群の話をする積り。

ひきつづき16時20分から17時50分まで、「情報の数理」の講義。 こちらは200数十名登録学生がいるが、相変わらず教室に100数十名は居る。 今日は前回までの復習をした後、モリアティーの側からみた期待値の計算、 内分点の求め方の復習、前回計算したホームズの期待値を内分点の軌跡 としてグラフで表し、ホームズ側からの最適解を求める。次回はモリアティー側 からみた最適解を同様の方法で計算して、最終的な解を求める予定。

18時15分頃に大学前からバスに乗り、二条駅で降りて、駅前で 夕食。サバの塩焼き定食にした積りが、間違ってサバの味噌煮定食の 食券を買ってしまってた。最近の俺サマは食い意地が張っていて、 食の恨みは必ず晴らそうとするから、近いうちにサバの塩焼きを 食べることになろう。

夕食後、地下鉄で山科に移動し、ラクトスポーツプラザへ。 今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。

帰宅後、午前中にできなかったde Rham-Witt複体とクリスタリン・コホ モロジーの大部の論文をiPadにダウンロードすることに成功。実は2011年 の夏にトロントの研究集会に参加した際、日本から来てた某偉い先生に iPadに入ったこの論文を見せてもらった時から、「ああいうこと、iPad でやってみたいな」と思っていたのである。

ならば何故その時に一言「それ、どっやってやれば出来るんですか?」 と聞かなかったのか、自分でもよくわからない。その先生なら たぶん親切に教えてくれたはずだが、日頃から「数学者ってのは 面倒臭い人種だから、なるべく話したくない」と思っているので、 無意識にブレーキがかかったのだと思う。

2012年11月14日(水)
<<ビッグカメラを偵察>>
俺サマは2年以上前に買った、まだカメラが付いてない初代iPadを使っていて、 ずっとソフトを更新してなかった。初代iPadにはソフトの更新なんて概念はないと 勘違いしていたからである。しかし徳島大学の先生に「PCに繋げば自動的に更新 される」と聞き、ちょっとやってみたら、ソフトのダウンロードにかなり時間 がかかりそうだったので、昨夜は更新操作を動かしたまま 眠った。朝にはすっかり新しいiPadに生まれ変わってて、ちょっと気分が良い。

特に、PCに入っていたiTunesのデータと同期されたので、しばらくは iPadで最近2年間に新たに買ったCDの音楽が聴ける。後は、論文をダウンロード して保存することができれば便利だが、何かアプリケーションを買わないといけない ようで、面倒臭いので調べてない。

本日、午前中にほんの少しだけ数学をやってから自宅を出て、 大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って昼前に出勤。 いくつか雑用を片付けて、13時から2回生「代数学序論II」の講義。

今日は前回証明をざっと説明しただけの、写像の持ち上げ定理を 丁寧に証明し、次に第一同型定理を示す。その具体例の計算をアドリブ でやっているうちに時間が来て、少し不完全な形のまま終わってしまった。 ちゃんと聞いて理解していた学生が後で質問に来て、その説明の不完全な 部分を指摘してくれた。

次回はこの具体例をきちんと説明し直し、その一般化として 第一同型定理のもっともよく使われている形のものを示し、第二同型 定理に入る予定。

講義の後、研究室に戻ってまた少し雑用の後、大学を発つ。京都駅前の ビッグカメラに立ち寄って、新しいPCを物色。店員さんに色々聞いて、 だいたい買うべきもののイメージを固めたが、実際の購入は今週末になりそう。

夜は少し数学。

2012年11月13日(火)
<<集中講義2日目>>
朝、ホテルをチェックアウトし、駅ビルのSbuxで朝のコーヒーを飲んだ後、 徳島大学へ。10時前に到着。10時半から12時前まで午前中の集中講義。

昨日もそうだったけど、欠伸を連発でする学生がいたようで、何度も 「ふあーっ」という気の抜けるような無声音を聞いていると、 こちらも力が抜けてくる。それで「誰だか知らないけど、 欠伸の声が気になってしょうがないから、 堪えてくれんか」と注意したら、ピタリと止まった。

おお、徳大の学生はいい子たちだなと内心喜んでたら、 今度は「むむむむむむーん」という無声音の唸り声が、さっきまでの欠伸と同じ頻度で 聞こえるようになってきた。同じ唸り声は、オッサンがよく発する。以前から オッサンというのは、何であんな奇妙な唸り声を出すのか不思議に思ってたが、 それは欠伸を噛み殺す音なのかもしれない。でも、まだ20代の男の子が、 オッサン唸りをするなんて、ちょっと尋常じゃないな。体調でも悪いのかしら。

昼休みは徳島大学の先生の奢りで、駅前の蕎麦屋で「生そば」なるもので昼食。 蕎麦とネギと大根おろしが入っている小ぶりの椀が2個(大盛りを注文すると 3個)出てくる。それに暖かい蕎麦つゆを注いで食べる。まずまず美味い。 蕎麦は歯ごたえがあり、蕎麦つゆは薄味で出しがよく利いていた。 徳島は祖谷蕎麦というのが有名だが、それかどうかは不明。

大学に戻って13時から午後の講義。今年は少し速く講義してしまったようで、 学生には「遅くとも16時には終わります」とアナウンスしていたのだが、 結局15時頃に全て終わってしまった。まあ、毎年ちょっと冗長に講義してた 部分で、すこし見通しの良い説明を思いついたこともあるけど、もうちょっと 板書をゆっくり書き進めた方が学生にとっては良かったかなと、少し後悔。

集中講義を終え、徳島大学から徳島駅に向かって歩いている途中から、 雲行きがみるみる怪しくなり、雨が降り始め、激しい突風も吹き荒れる。 何とか駅に到着し、駅地下の店で夕食用のぼうぜ寿司とすこしばかり土産 を買う。帰りの高速バスは17時15分の切符を買ってあったけど、 まだ1時間以上時間があったので、16時15分発のバスに変更してもらった。

帰りのバスの中では、居眠り、数学、そしてちょっと早目の夕食など。 今年もまた、ぼうぜ寿司の美味さがガツンと脳裏に刻み込まれた。 20時前に無事帰宅。

2012年11月12日(月)
<<集中講義1日目>>
午前中はホテルで数学。それから早目に部屋を出て、開店直後の徳島ラーメンの店 で昼食の後、徳島大学へ。13時から17時過ぎまで、時折休憩を挟んで集中講義 1日目終了。夜は徳島大学の先生と、大学近くの讃岐饂飩屋へ。夕食の後、徳島駅ビル で徳島土産を買ってからホテルに戻る。

田舎は店が閉まるのが早い。徳島は20時で土産物店などは閉まる。 道を歩いていた見知らぬオジサンがそんな話しながら歩いていて、「金沢は 19時で閉まってしまう」とか言っていた。京都も似たようなものだな。 東京ならもっと遅くまで開いてるだろうけど。

ホテルに戻って、少し明日の講義の作戦を練る。帰りの高速バスの時間は決まって いるし、講義時間は限られてるから、うまくやらないと。

集中講義の内容は、隠れマルコフモデルによる言語モデル理論とその応用の 入門講義。その内容は、俺サマの過去数十年の研究生活のどれにも関係 ない、まったく専門外の話。適当な教科書を選んで、その最初10数ページの 基本的なアイディアを説明している部分を俺サマ流に膨らませて講義のネタにしている。 実は木曜日の衣笠での「情報の数理」でのゲーム理論の講義も、この方式で講義 している。他にもRSA暗号ネタなんかもある。俺サマは馬鹿だから、大学の 数学教師としては結構冷や飯食ってた時期やドサ周りの経験が長く(まあ、今でも 似たようなもんだが)、そのお陰で自分の専門とは全然関係無い話で適当に講義 するのが得意である。

そういえば(旧)情報学科時代の8年間は、大学を出て会社に入って 最初の2年間で勉強したことだけでほとんど食いつないでたし、 自分の専門でかろうじて飯を食ってるって感じになってきたのは、50歳を 過ぎてからって感じ。役者さんだって、蕎麦屋の店員とか色々なアルバイトで 食いつないできて、役者でどうにか食ってけるようになったのは50歳を過ぎて からかなあ、みたいな話をよく聞くけど、まあ、似たようなものかも。

かように、「馬鹿は器用でないと生きていけない」というのが俺サマ の経験則なのだが、周りを見回すと「自分は馬鹿だからこれしかできません」 とか言って、それで何とかやっている人は沢山いる。これは「馬鹿」の 半ば意図的な誤用例だと思う。「これしかできません」と言えば、普通は 「そんな役立たずは要りません」と放り出されるのが世の常で、その段階で オマンマの食いあげである。だから「これしかできません」で何とか 押し通せる人は、それなりに優秀なのである。そこに「自分はこれしか 売る積りはないし、きっと買ってもらえるさ」という強気な計算が読み取れる。

2012年11月12日(月)
<<集中講義1日目>>
午前中はホテルで数学。それから早目に部屋を出て、開店直後の徳島ラーメンの店 で昼食の後、徳島大学へ。13時から17時過ぎまで、時折休憩を挟んで集中講義 1日目終了。夜は徳島大学の先生と、大学近くの讃岐饂飩屋へ。夕食の後、徳島駅ビル で徳島土産を買ってからホテルに戻る。

田舎は店が閉まるのが早い。徳島は20時で土産物店などは閉まる。 道を歩いていた見知らぬオジサンがそんな話しながら歩いていて、「金沢は 19時で閉まってしまう」とか言っていた。京都も似たようなものだな。 東京ならもっと遅くまで開いてるだろうけど。

ホテルに戻って、少し明日の講義の作戦を練る。帰りの高速バスの時間は決まって いるし、講義時間は限られてるから、うまくやらないと。

集中講義の内容は、隠れマルコフモデルによる言語モデル理論とその応用の 入門講義。その内容は、俺サマの過去数十年の研究生活のどれにも関係 ない、まったく専門外の話。適当な教科書を選んで、その最初10数ページの基本的な アイディアを説明している部分を俺サマ流に膨らませて講義のネタにしている。 実は木曜日の衣笠での「情報の数理」でのゲーム理論の講義も、この方式で講義 している。他にもRSA暗号ネタなんかもある。俺サマは馬鹿だから、大学の 数学教師としては結構冷や飯食ってた時期やドサ周りの経験が長く、 そのお陰で自分の専門とは全然関係無い話で適当に講義するのが得意である。

そういえば(旧)情報学科時代の8年間は、ほとんど大学を出て会社に入って 最初の2年間で勉強したことだけで食ってたし、数理科学科に移ってからも 似たようものだったな。自分の専門でかろうじて 飯を食ってるって感じになってきたのは、50歳を過ぎてからって感じ。 役者さんだって、蕎麦屋の店員とか色々なアルバイトで食いつないできて、 役者でどうにか食ってけるようになったのは50歳を過ぎてからかなあ、 みたいな話をよく聞くけど、まあ、似たようなものかも。

かように、「馬鹿は器用でないと生きていけない」というのが俺サマ の経験則なのだが、周りを見回すと「自分は馬鹿だからこれしかできません」 とか言って、それで何とかやっている人は沢山いる。これは「馬鹿」の 半ば意図的な誤用例だと思う。「これしかできません」と言えば、普通は 「そんな役立たずは要りません」となるのが世の常で、 「これしかできません」で何とか押し通せる人は、それなりに優秀なのである。 俺サマはそこに「自分はこれしか売る積りはないし、きっと買ってもらえるさ」 という強気な計算が読み取る。

2012年11月11日(日)
<<徳島の味>>
自宅で使っているもう1台のPCが立ち上がらなくなり、今日の午前中は ベンダーのHPで対処法を調べたり、PC修理屋を捜して電話で問い合わせたり、 動かないPCをいじくったりしている間に午前中が終わる。しかしそうこう しているうちに、ちょっとした操作をしたら、あっさり治ってしまった。要経過観察。

それで少し時間が出来たので、京都新聞日曜版の2つのパズルを速攻で 片付けてから、支度をして自宅を出る。昼過ぎに京都駅に着き、まずは昼食を と思ったけれど、時折激しい雨が降る、とてもじゃないが外出日和でも観光日和 でもない今日の午後、駅ビル近辺の飲食店は軒並み観光客たちの10名程度の行列 が出来る満員御礼状態。地元の人しか来そうにない駅前のイオンモール のフードコードですら、満員御礼状態で座席はなし。流石11月の京都という のは凄いものだ。

しょうがないので、駅前のバスセンターにあるパン屋でサンドイッチを買い、 そこにある立ち食いスタンドで昼食をすます。それから15時10分のバスまで 1時間ほど時間があったので、少し集中講義の予習でもしようかと、駅ビルの ホテルのロビーに行ったけれど、ロビーのソファーは満席。それでその隣の 京都劇場のあたりに行ったら、子供向けのイベントをやっていて、親たちが 待っているベンチ席が空いていた。で、そこで 小一時間ほど滞在して集中講義の予習を終え、ちょうど時間になってきたので、高速 バスの停留所へ。

しかし雨のためか市内の道路が渋滞しているらしく、高速バスは軒並み15分から 20分程度遅れていた。俺サマが乗る、徳島行きの高速バスも15分ほど遅れたが、 乗ってからは順調だったようだ。「ようだ」というのは、バスに乗ってからほとんど 居眠りばかりしていたからだけど。京都から出発する高速バスはどれも満席状態。 いやはや京都の集客 力には恐れいる。

18時過ぎに徳島駅前に到着し、駅ビルのホテルにチェックイン。それから駅ビル 地下の土産物売り場兼スーパーみたいなところで、地酒やぼうぜ寿司などを調達し、 ホテルの部屋で夕食。ぼうぜ寿司、美味しい♪

徳島の地酒、2つの酒蔵の純米大吟醸と吟醸を飲んでみたけど、 ちょっとベタベタと甘ったるい感じがして、寿司にはあまり合わないし、そもそも 淡麗辛口好みの俺サマ向きではないな。徳島ラーメンのスープも、 ちょっと甘ったるいようなところがあるし、こういう甘ったるさ が徳島の味なのかもしれないな。しかし徳島ラーメンは1年に1度ぐらいは 食べたくなる。明日の昼は断固として徳島ラーメンで行く。

徳島の味といえば、あとは、すだちとワカメと蕎麦と鯛だな。2泊3日では 全部制覇というわけにはいかんな。

2012年11月10日(土)
<<もう騙されんぞ!>>
アンチュチュの日。早目に行って、来週18日のワインセミナーの申込み をしにカウンターへ。 ところが、「もう定員一杯になり、締めきりました」と。ちょっと待った!

俺サマは今週の火曜日に申込みに行こうかと思って、家を出る直前に アンチュチュに電話を掛けて申込の件を問合せた。「申込 受付期間は11月10日一杯までだが、それ以前に定員一杯になってしまう 可能性があって、早目に申し込んだ方がいいのか?」と手を変え品を変え 念を押して聞いたのに対し「大丈夫です」との返答だったので、 申し込みを今日に延期したのである。 それなのに、「もう定員一杯」とはどういうことか?

それはちょっとヒドイんじゃないの?ということで、色々押し問答した結果、 結局応対した事務員(たぶん火曜日に電話に出た人と同一人物)自身が ワインセミナーに申し込んでいて、それをキャンセルして俺サマの分に回す ということで、話がついた。

最近、大学の教室のマイク設備について若い事務職員に問い合わせた時も、 出鱈目な返答が返ってきてえらい目にあった。俺サマは、「こういう可能性 が考えられるけど大丈夫か?」とか、「こういう事態も考えられるから必ずしも 貴方の言うようになってるとは限らないのではないか?」とか、色々な聞き方 をして、相手の言うことを確認したり、できるだけ正確な情報を得よう とするのだが、若い娘にはそういう話し方は通じず、どうやら 「変なオジサンがぐちゃぐちゃ訳のわからないことを聞いてきた」とばかりに ざっくり全部聞き流されているようだ。それに気付かない状態で、 「大丈夫です」「これは、こうです」とえらく断定的に言われるので、 単純な俺サマなどは簡単に騙されてしまう。なるほど、これが事の真相だったのか。

ひと悶着の後、10時から12時半過ぎまでフランス語の授業を受け、 昼食は久々の新福菜館百万遍店。その後、サラダバーがしょぼい京大中央 生協食堂で、コーヒーとデザートのモンブランケーキを御供に フランス語の宿題を片付け、夕方のドイツ語の予習をし、それから 数学をすこし。

例のコアダンプ爺さんも、14時過ぎから来ていたが、相棒の姿は見えず、 一人寂しく携帯電話などをいじっていた。しかし、しばらくしたら相棒の 爺さんもやってきて、例のコアダンプ談義が延々と続いていた。 俺サマは少し離れた所に座っていて、近くの女子学生らのグループ の話声にかき消されてよく聞こえなかったけど、京都の市バスの路線がどうの、 どこそこ町のラブホテルがどうの、あの男は人妻キラーでお喋りした だけで妊娠すると恐れられていた等等、相変わらず碌でもない話が延々と 続き、相棒の爺さんがうんうんとうなずきながら聞いているようだった。 そういえば、この爺さんのコアダンプ談義には、好色モノがよく出てくる。

16時40分から18時10分過ぎまで、寺子屋にてドイツ語の授業を 受ける。帰りにJEUGIA三条本店とゼスト御池のスーパーマーケットや 輸入食料品店をちょっと偵察してから帰宅。夕食の後、「くそー!もう 小娘どもには騙されんぞ!」と実効性に乏しい決意を新たにしながら、 ワインを痛飲。

2012年11月9日(金)
<<切羽詰まった話>>
今日は午前11時からの学内委員会に引っ張り出される。昼食も会議場で 済ませせ、14時過ぎに解放される。

引き続き、14時40分から16時10分まで、代数幾何学グループの 卒研ゼミ。今日は4月に座標平面で扱った単位円と直線の例を、斉次座標系の 射影平面で再考する。

引き続き、16時20分から代数グループの卒研ゼミ。ゼロ根基イデアルが 全ての素イデアルの交わりに一致することの証明。他に予習をしてきた学生が居 ないので、17時にゼミは終了。研究室で18時前まで雑用をやってから、帰宅。

帰宅して夜は、明日のドイツ語の予習など。

そういえば、語学教師たちが、前の授業時間が終わるや否や教室に乱入し、 まだ後片付けや学生の質問対応などをしている前の授業の先生に不当な圧力 を掛けてくることに抗議した件で、回答があった。何でも、「ベルと同時に 開始し、ベルがなるまで授業をする」ことの徹底を担当教員たちに周知している のだそうだ。

語学の先生達、何をそんなにいきり立っているのか知らないけど、そりゃあ、 授業の間にたった10分しか休憩時間が無い大学で、そんな切羽詰まった通達を 出したら、パソコンやら何やら色々使って授業する熱心な先生は、休憩時間中に 準備しなくっちゃと思い、まだ後片付けが終わってない俺サマの教卓の周りを うろちょろするわな。

先日買ったバッハのカンタータは、少年合唱団やボーイソプラノ、 ボーイアルトの歌がいくつか入っていて、どうもそれが良くない。特に、ボーイ ソプラノやアルトのソロの歌は、まだ体が十分成長してない子供のせいか、 発声や声量が不安定で独特のゆらぎがあり、聴いていて何だか気持ち悪くなってくる。 それで結局、耳直しに前に買ったバッハのモテット集を聴いたりしている。

2012年11月8日(木)
<<お前には興味がない>>
午前中は自宅で野暮用の後、少し数学。それから昼過ぎに自宅を出て、 衣笠キャンパスへ。まずは生協食堂で昼食。その後、法学部の非常勤講師 控室で20円レギュラーコーヒーを飲みながら、しばし数学。

14時40分より16時10分まで、法学部一般教養科目「数理の世界」 の講義。今日は代数的数と代数的整数の違い、超越数の概念などの話をし てから、剰余数の話をする。次回からは代数方程式論の話にはいり、 ガロア理論のサワリのような話を目指す予定。

大急ぎでキャンパスの端から端に移動し、16時20分から17時50分 まで、産業社会学部一般教養科目「情報の数理」の講義。今日は シャーロック・ホームズ最後の事件問題の内容を再整理して、 ミニマックス原理では解けなかったことを思い出し、その解決策として 確率と期待値を導入するアイディアを導入。まずは確率と期待値の概念 を復習し、ホームズの立場から見た期待値の計算を行う。 次回はモリアティーの立場からの期待値計算を行って、 両者の結果から、どうやって最適値を割り出すかを考察する予定。

この講座のゲーム理論入門のネタは11月中に切れてしまいそうなので、 12月からはRSA暗号の話でもしようかと考えている。

講義の後、18時15分頃に大学前からのバスに乗り、18時45分頃 には河原町三条の回転寿司屋で夕食にありつく。俺サマの隣には ドイツ人が4名座っていて、お喋り好きの奴ららしく延々延々と何やら 一所懸命(たぶんどうでも良いような話を)喋っていた。

そういえば、エッセン大学に滞在した時は、向うの大先生と毎日昼食 を一緒に食べる羽目になって、食事や食後のコーヒーの1時間ぐらいの 間延々と何だかんだと喋り続けるのに付き合っていた。まあ、大先生の 学生と一緒だったこともあり、聞いていて それほど苦痛でもなかったけど、この大先生は一体何の目的があって、この 無意味な会話を続けるのだろうかと不思議に思ってはいた。

しかし今にして思えば、彼はただ何でもいいから、その場その時に 頭に思い浮かんだことを話していたかっただけなのだろう。その意味では 京大生協食堂のコアダンプ爺さんと同じである。そして、俺サマが見る ところ、大抵のドイツ人は熱狂的なコアダンプ愛好家である。

ただ、誰彼となくコアダンプするわけでもなく、相手は選ぶようだ。 ドイツ人というのは、少なくとも俺サマと二人きりのときは決して コアダンプしない。あまり人の顔色をうかがうようなことをしない連中だが、 「この俺サマに対してコアダンプなどという無意味なことをしよったら、 ただでは済まさんからな!」という強いオーラを感じるからかも知れないし、 あるいは、何か話しても「だからどうだと言うんだ?」みたいな反応をする し、俺サマの方から何か(どうでも良いようなことを)質問をすることも しないからかも知れない。要するに、「お前には興味がない」てことを態度 で示してると、もう話しかけてはこないというわけだ。まあ、それは日本人 相手でも同じか。

それにしても、最近、京都市内でドイツ人をよく見掛ける。 昨日は上島珈琲に若いカップルが居たし、1、2週間前には 東山三条から俺サマと一緒に中年カップルがバスに乗り込んでいた。 彼らのやっている会話が聞き取れれば面白いのだが、10年以上 ドイツ語勉強してても、よくわからない。不思議なもので、ドイツ語 の先生のドイツ語は聞き取れても、一般のドイツ人の会話は聞き取れない という現象は、初級の頃からあまり変わってないな。

夕食後はラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。 22時過ぎに帰宅。

2012年11月7日(水)
<<新人類のその後>>
午前中は自宅で野暮用をして、昼前に自宅を出る。大丸ラクト山科店で、 久しぶりの昼食用のパンを買って12時前に出勤。事務で郵便物を受け取り、 研究室で昼食の後、郵便物に入ってた指示に従って卒研の学生に問合せ メールを出しまくったところで、午後の講義の時間。

13時より14時半まで、2回生「代数学序論II」の講義。今日は 第一同型定理に相当する簡単な例を説明し、(アーベル群の)完全列の 定義をして、特殊な場合として短完全列の話をする。それから、これまで やっていた準同型写像の持ち上げの例を一般化した定理を示し、その 証明をさっとやった所で時間切れ。次回は持ち上げ定理の証明をもう少し フォローしてから、第一、第二同型定理に入る予定。

講義の後、研究室に戻って「代数科学序論II」の講義準備。有限生成 アーベル群の基本定理を紹介する前段階として、群の生成元の概念や例、 中国人剰余定理の部分の講義メモを作る。

途中、衣笠の講義が終わった直後に英語教師と学生が教室に雪崩れ込ん でくる件について、事務局に応答メールを出す。今回の件は特別な事情がある ようだからOKである。しかし、通常の講義において、語学教師が授業の 終鈴とともに教室に乱入してきて、「はやく出てけ」と言わんばかりに教卓 のまわりをうろちょろしたり、教室の前の方からじっとこちらの様子をうか がって圧力をかけたりするような鬱陶しい真似はやめて欲しいと申し入れてお いた。

16時半から18時25分頃まで、学科会議。それからすぐに大学を 発ち、南草津駅前のお好み焼き屋で夕食。隣の席のオジサンは、モダン焼き と生ビールだったが、時々ビールを飲んでぼんやりしているだけで、モダン焼き にはほとんと手をつけず、たまに一切れ口元に運んでみて、また思い直して 皿に戻すといったことを繰り返していた。体調でも悪いのかしらと思ったが、 俺サマが店に居た間だけでも生ビールを3杯お代わりしていたから、 ただの酒飲みなのかもしれない。

その後、閉店間際の大丸ラクト山科店で赤ワインを1本、それから 遅くまでやっているスーパーで食材を買ってから帰宅。夜は少し数学。

ところで、先日ふと思い出したのだが、俺サマの社交パーティー嫌いは、 加齢に伴う人格崩壊過程の一環かと思っていたが、若い時からそうだったようだ。 20代の頃、職場のクリスマスパーティーがあって、「パーティーって退屈だあ。 何もすることがないや」と言って、ヘッドホンステレオを聴きながら 会場を徘徊して、上司に「新人類だなあ。。。」と呆れられたことがあったし。

俺サマは相手によって、気楽に打ち解けて話す人と、たとえ何年も顔を合 わせていても、必要なこと以外ほとんど話さない人にはっきり分かれる。だから、 パーティーなどで気楽に話せる人が居ないと「何もすることがない」と退屈して しまう。そういう所は若い頃から変わっていないというわけだ。

この、話す相手の「選り好み」は、必ずしも好き嫌いではないが、 その人相手と話したい話題が全く思い浮かばないという意味では、 相手に興味が無いのだと思う。そして興味が湧かない人が集まるパーティーで 拘束されるのは苦痛というか、人生の浪費にも近いので、不義理かどうかは お構いなく参加しない。

2012年11月6日(火)
<<カンタータのCD>>
また「あのシリーズ」の瞬間的復活である。先日のJ.S.バッハのモテット集 に味をしめて、今度はバッハのカンタータに手を出す。バッハは200曲以上の カンタータを作曲しているらしく、それはプロテスタント教会のミサで 歌われた教会カンタータとそれ以外の世俗カンタータの2種類あるとか。

俺サマはバッハのカンタータは良く知らないのだが、どうやらこのCDに 収められている140番と147番は、カンタータ入門に最適な超有名な 曲なんだそうで、1000円という安さも手伝って、その触れ込みを信じて購入。

オスナブリュックに居た時も、近くの教会で「年中バッハでぶっちぎり! コンサート」(Mit Bach durchs Jahr!)みたいなのが開かれたりしてて、 当然ながらドイツではバッハは身近な存在なんだとしみじみ思った。 日本でも仏教聖歌の偉大な作曲家が居たりして、 近くのお寺で「ぶっちぎりコンサート」が開かれるなんてことは、、、ないな。 日本のお寺って、音響悪そうだし。いや、そういう問題ではなくて、 やはりバッハは例外的存在で、カトリックでも宗教音楽の 作曲家は沢山いるようだけど、 「ぶっちぎりコンサート」みたいなのは、なかったな。

本日、二度寝をしてから、ずいぶん遅くまで寝ていた。 午前中は自宅で野暮用の後、すこし数学。それから街に出て、 久しぶりに丸亀製麺河原町三条店で昼食の後、上島珈琲寺町通店に籠って 夕方まで数学。その後、JEUGIA三条本店へ。上記のCDを購入 後、帰宅して夕食。夜も少しだけ数学。

JEUGIA三条本店に、チェロのヨーヨー・マのポスターが貼ってあった。 俺サマは、例のiPS細胞臨床試験虚偽報告の某研究者の写真を見たとき、 「あ!この人、チェリストじゃなかったのか?!」と一瞬思ったけど、やっぱり よく似てるなあ。いや、単に風貌が似てるだけだけど。

2012年11月5日(月)
<<本当の理由>>
午前中は自宅で野暮用の後、数学。昼頃、近所のスーパーに買い出し に出たついでに、その辺で昼食。帰宅後、また数学。夕食後は、ラクト スポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと筋トレ。帰宅後はほんの 少しだけ数学。

大学からメールが来て、俺サマの衣笠の講義「情報の数理」の講義 のある2週分で、講義時間が終わるや否や、英語教師(?)と学生が教室 に雪崩込んで、英語の検定試験の団体受験をするから宜しくとのこと。 何で「(前の授業の)講義時間が終わるや否や乱入」してくるのかについては、 何だかんだもっともらしい理由が書いてあったけど、本当の理由は「これが彼ら 語学教師たちの習性だから」だと俺サマは信じている。

暇々にネットを見てたら、タレントのギャル曽根さんが出産したというニュース が出ていた。ご主人と三人で幸せな家庭を作っていきたい、と。 京大生協食堂で半日時間を潰している、例のコアダンプ爺さんが、ちょっと前に 相棒の爺さんに大きな声でギャル曽根の話をしていたことがあって、「あのギャル曽根 ってのは、面白い子や。せやけど、(あんだけ食べるようでは)結婚はできんやろな」 みたいな事を言ってた。何か、もっともらしい言い方してた割には、結構いい加減な 話ばかりしてる爺さんだな。まあ、爺さんというのは、そういうものかも知れん。

ラクトスポーツプラザでは、ロードランナーマシンに備え付けのテレビ を見ることができる。俺サマはこのマシンは使わないが、少し離れていても テレビの画面はよく見える。iPS細胞の臨床試験虚偽報告で一躍有名になった 某研究者の映像がちょっと出ていた。最近とんと見なくなったけど、 この人はちょっと興味深い。

もっともらしい言い訳をしながらも、嘘が次々にばれてゆき、証拠を突き 付けられて観念して白状し、そんな調子なので、最後に「これだけは本当だ」 と主張することも、誰も信じる気になれない。そういう人は身近にも居るので、 ある種の人々はこういうことが平気でできるんだな、という意味で、何か 別の生き物を見るような気がして、面白いというわけだ。

この手の人々は、何かへまをやらかして申し開きをする際も、決して 本当のことを言わないので、適当に聞き流すことにしている。

2012年11月4日(日)
<<モテット中毒>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを速攻攻略し、しばし野暮用の 後、数学。昼すぎに近所の散歩に出た以外は、午後も自宅に籠って 数学。夕食後、夜もまた数学。

10月中にクリスタリン・コホモロジーを制覇する予定だったけど、 そんなうまい調子には行かないな。クリスタリン・コホモロジーのアイディア は素晴らしいけど、こんなのどうやって計算するんだい?ってところは、 まだ全然手つかずの状態。俺サマとしては、「コホモロジーは計算してナンボ」 という立場で、リジッド・コホモロジー理論の整備みたいな話に立ち入る積り は無いので、クリスタリン・コホモロジーの定式化の所はここ数日で終えて( 無理だな)、早く次の段階に進みたいんだけど。

終日愚図愚図と数学をやりながら、先日買ったJ.S.バッハのモテット集を 繰り返し聴いてる。これを聴いていると、何となく思い出一杯のオスナブリュック の街を思い出してしまって、もはや中毒状態。夜、寝てても夢の中でこの歌が 流れている。モテットに味をしめて、今度はバッハのカンタータのCD でも買ってみようかしら。

2012年11月3日(土)
<<告別式>>
今日は祝日なので、アンチュチュや寺子屋の語学学校は休み。 いやあ、語学学校に行かなくても良い土曜日って、何とも言 えない解放感があって大変よろしい。しかし今日はお世話に なった大先生の告別式があるので、支度をして昼前に自宅を 出て、東福寺駅近くの大きなお寺に向かう。

生前にいくらお世話になっても、亡くなってしまってから はお礼の言いようがないな。亡くなる直前に「ワシはもう あの世に行くから、その前にワシになにか言っておくこと はないか?」みたいな状況になれば、馳せ参じてかくかく しかじかと口上のひとつでも述べたいところだが、そんな訳 にもいかないし。

昔見たデボラ・ウィンガ―主演の ハリウッド映画で、病気で亡くなる直前の若い女が、 病室に幼い自分の子供達や夫を呼びよせて、最後の会話を するシーンがあったが、大体そういう時は本人は時間も元気も ないわけで、ゆっくり話している暇はない。

生前、俺サマを酷い目に合わせていた人が亡くなった時は、 また似て非なる問題がある。告別式の会場で「できれば、 こいつが死ぬ直前に駆けつけて、『この野郎、今まで俺サマを さんざん虚仮にしやがって。お前なんざ、さっさとくたばっちまえ! ばーか!』と呪いの言葉のひとつでも吐いて、きっちり借りを返して やりたかったな」と、最後までやられって放しのまま永遠に逃げられて しまった悔しさに地団太踏むことになる。

まあ、今日の告別式は行って良かった。リタイアされてからの大先生 とは年賀状のやりとりだけ。かなりのご高齢だし、もしや長患いで体調でも 崩されているのではと案じてはいたが、実際のところ、亡くなる直前まで 元気にされていたとのこと。そういう消息を聞けただけでも良かったと思う。

告別式は14時過ぎに終わり、それから昼食。こちらに来たついでなので、 今日こそは京都駅近くの新福菜館本店に行ってみようと思ったが、JRと徒歩では昼食が 15時を軽く過ぎてしまいそう。それでタクシーを拾って14時20分頃に 現場に到着。

本店は大繁盛で、14時半を過ぎても次から次へと客が入ってくる。 4人掛けの小さなテーブルは、すべて相席。小ラーメンと炒飯を食べて みたが、百万遍店のものよりも、ややあっさりした感じ。百万遍店の セットメニューや餃子は、本店ではやってなかった。まあ、俺サマ的には 馴染みの百万遍店の方がいいかなって感じ。

昼食後、久しぶりに山科駅前Sbuxに入って一息つき、 大丸ラクト山科店で安い赤ワインを1本買って帰宅。少し 昼寝をしたりもしながら、夜まで数学。

2012年11月2日(金)
<<健康診断>>
朝食はいつもよりも軽めにして10時過ぎに出勤。事務に年末調整 を提出したり、城崎の出張報告書を書いたりしてから、11時に健康診断 会場へ。今年から予約制で、11時から11時20分に予約。 例年1時間程度かかる健診が、予約制にしたからといって本当に3分の1に 短縮されるのかしら?と思っていたが、35分掛った。まあ、そんなもんだろう と思う。

それにしても、若い時はどうってこともなかったが、 オッサンになると健康診断そのものがストレスで、 健診が原因で病気になりそうである。俺サマは、健診というのは 飛んで火に入る夏の虫というか、医薬業界のビジネス チャンス拡大イベントであり、そこで深刻な病気が早期発見されても、 医者にひねくりまわされるだけでどのみち治らないし、また、 痛くもない腹を探られて、どうでも良いような病気が見つかったりすると、 過剰診療に引きずり込まれて、かえって健康を害するのではないかという 疑いを持っている。そんな気持ちを抱いているとますますストレスで、 健診が病気の原因というのもリアリティーを持ってくる。

健診が終わったので、これまで続けていたダイエットは一応解除。 昼食は生協食堂で味噌ラーメンを食べた。それから研究室に籠ってしばし数学。

14時40分から16時10分まで、代数幾何学グループの卒研ゼミ。 今日は対称行列の対角化による二次形式の標準化の話の複素平面2次曲線の場合。 16時20分から17時50分まで、代数グループの卒研ゼミ。 今日は体上の2変数以上の多項式環が単項イデアル整域でないことと、 可換環の冪零元集合がイデアルになることと、そのイデアルによる剰余環が ゼロ以外の冪零元を含まないことの証明。

16時半から、俺サマの研究に関連した談話会があって、話を聞きたかった のだけど、卒研ゼミの関係で出られなかったのは、残念。

卒研ゼミのあと、すぐに大学を発つ。ラクト山科で、久しぶりに豚キムチ・ モダン焼きと生ビールで夕食の後、帰宅し、さらに自宅で野暮用がてらに ワインを1杯。

明日の昼食は、前から一度行ってみようと思っていた新福菜館本店で ラーメン&炒飯セットを食ってやる!

2012年11月1日(木)
<<友来たる>>
午前中は自宅で野暮用の後、少し数学。昼過ぎに自宅を出て、衣笠キャンパスへ。 13時半頃到着し、遅めの昼食を済ませ、法学部の非常勤講師控え室で20円 レギュラーコーヒーを飲みながら、また少し数学。

14時40分から、法学部一般教養科目「数理の世界」の講義。今日は 龍谷大学の友人が、何を思ったか俺サマの講義を見学したいと、やってきた。 講義の方は、複素平面の概念と、そこで加法、減法、乗法(と除法)が どう幾何学的に理解されるかを示し、代数的整数の概念の話を少しして終わる。 次回は剰余類の話をする予定。

講義は16時10分に終了。いつもは次の授業の語学の先生 が早々と入ってきて、俺サマに「早く出ていけ」と無言のプレッシャーを 掛けてくるのだが、今日は休講なのか来なかった。 前期の代数の講義の時も同じことをしてくる語学教師がいて、鬱陶しい野郎 だなと思っていたが、どうやらこれは個人的資質の問題ではなく、すくなくとも ウチの大学の語学教師たちの流儀らしい。

速攻で別の建物に移動して、16時20分より産業社会学部の一般教養科目 「情報の数理」の講義。今日は「シャーロック・ホームズ最後の事件」問題 を説明し、それがミニマックス原理で解けないことを示す。これでミニマックス原理 での解法は3回説明したことになるが、別に「やり過ぎ」というわけでも なさそう。学生の反応はまずまずで、講義の後で 3名の学生が質問にやってきた。次回は、確率の考え方を使って、この問題を どうやって解いていくかについて話す予定。

17時50分に講義が終わり、5分程度学生の質問の相手をして、速攻で バス停に向かい、まずは龍谷大学の友人をちょうど良いバスに乗せてから、 俺サマは18時15分頃のバスに乗って二条駅で下車。それから 二条駅前の飯屋で夕食の後、地下鉄で山科に移動。少し時間調整をしてから、 ラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。22時すぎに帰宅。