の
た
め
の
邪
魔
な
広
告
よ け ス ペ ー ス で す。
2012年11月30日(金)
<<床屋に行く>>
午前中は歯医者の予約を取り直し、山科駅前の床屋でグロタンカットに
してもらいそのまま出勤。ひとり会議室に籠って大学の仕事に励む。
14時前にようやく作業が終了し、生協食堂で遅めの昼食。
14時40分から16時10分まで、代数幾何学グループの卒研 ゼミ。ひきつづき、16時20分から代数学グループの卒研ゼミ。 今日は少し早めの17時40分過ぎに終了。
卒研ゼミで学生と少し雑談になって、学生が「○○先生の講義が 分かりにくかった」と言うので、どこがどう分かりにくかったのかと 聞いてみたら、想像通り、板書には式変形や議論の要点みたいなことしか 書かず、行間の議論はすべて口頭でべらべら喋って終わりみたいな講義 だと分かった。うーむ、将来数学者になれそうな学生にターゲットを 絞った、伝統的な数学科の講義スタイルだな。
数学者嫌いの俺サマとしては、「数学者を育てよう」なんてことは 無意識にも思ってる訳はないから、そういう講義はしないけど。 だから、俺サマの講義なんか聞いても、数学者にはなれないぞ。 俺サマは馬鹿だしな。ふっふっふ。
研究室に戻ったら、昨日の衣笠キャンパスの講義で救急搬送された学生 から、「お陰さまで、すっかり回復しました」との嬉しいメールが届いていた。 良かった、良かった。それから少し雑用の後、大学を発つ。
夜は明日のドイツ語の予習。ひきつづき、ドイツの脱原発政策の話。 色々難しい単語が出てきて、大変である。こんなのいちいち覚えてられないし。。。
2012年11月29日(木)
<<救急車を呼ぶ>>
午前中は自宅で数学。昼頃に自宅を出て、まずは二条駅前で昼食。
先週はスパゲティー屋に入ったが、時間が取られてバスを逃すので、
今日はラーメン屋へ。2軒のうち1軒は先日入った店だが、
小さな店なので店員が1人だが、それでは回らないらしく、客が帰
って片付けが済んでないテーブルがあちこちに放置されたままで、
俺サマが店に入っても、誰も出てこないので、「この店は駄目だな」
と思ってすぐに店を出る。もう1軒の店を覗いてみたら、店員が多く、
てきぱきとやっているので、まあ良かろう、と。
昼食後、13時8分頃に二条駅前のバス停に到着。いつも5分は遅れる 13時7分の15系統のバスは、今日に限って7分きっかりに出たようだ。 先週は13時14分頃にバス停に着き、いつもは数分遅れる13時13分 の55系統バスを逃した。で、今日はどうかというと、13分発のバスは 5分以上遅れて20分頃にやっと来た。
要するに、このバス停から出る15番と55番のバスは、いつもは数分 以上遅れるくせに、俺サマが1,2分の遅れを期待してギリギリ間に合うかと 駈けつける時に限って、定刻きっかりに出発しよる。一体どういう根性してる んだ?!と言いたい。
13時半過ぎに衣笠キャンパスに到着し、法学部非常勤講師室で 20円レギュラーコーヒーを飲みながら、しばし数学。14時40分から 「数理の世界」の講義。今日は先週やった、正三角形の対称性の話を復習 し、そこから3次対称群を2つの元で生成された群として表すところまで 示す。次に方程式X^3-2=0の話に移り、何故この例を扱うのか、ガロア理論 の背景を説明し、とりあえずこの方程式を解いて解を求めたところで時間切れ。 次回は、この方程式のガロア群が3次対称群になることを示す予定。
大急ぎで別の教室棟に移動し、16時20分より「情報の数理」の講義。 今日からRSA暗号の話に入る。秘密鍵暗号と公開鍵暗号の違いの話をして、 授業開始からかれこれ15分ぐらい経ったころ、体調が悪くなった学生 が現れた。俺サマは気付かなかったのだが、倒れるところを目撃してた学生が 教卓のところまで駈けつけて知らせてくれた。
見たところ心肺機能に異常な気配はなく、呼吸も問題ないようだったが、 意識が朦朧とした状態だったので、すぐに119番して救急車を呼び、 近くの学生に指示して事務に連絡をしてもらった。間もなく、事務職員の案内で 保健センターの看護婦2名がやってきて、応急処置を始めたが、救急隊の 到着は結局救急車を呼んでから15分ぐらいしてからだったと思う。 ストレッチャーが入れないので、シート型の担架を使って学生を教室から 運び出して行った。約20分の中断の後、講義再開。とりあえず命に別条 は無いように思えたが、心配ではある。 早く回復して、来週また元気な姿を見せてくれることを祈ろう。
授業再開後、公開鍵暗号の概念を説明し終わり、合同式の話に 入る。「今日から73日後は何曜日?」「今から53時間前は何時?」 式の問題を使って合同式の概念を導入し、いくつかの計算例を示したところで 今日は終わり。次回は整数環の剰余環の話からフェルマーの小定理の 話に入る予定。
17時50分から英語の模擬試験を始めるらしいので、今日の講義は17時45 分頃に終了。18時20分頃に大学前からバスに乗り、18時40分頃に 二条駅前に到着。駅前の飯屋にてサバの塩焼き定食で夕食。そう。俺サマは 食い物の恨みは必ず晴らす男よ。先日誤ってサバの味噌煮定食にしてしまった リベンジさ。
それから山科に移動し、ラクトスポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガ と有酸素運動。帰宅は22時過ぎ。
2012年11月28日(水)
<<魂の叫びを聞く>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に大学に到着。
研究室に向かう上りエレベータで、毛糸の帽子、マスク、ジャンパー
という完全防備の小柄な女子学生とおぼしき人と一緒になった。
研究室で昼食をとったり、定期試験の問題を作ったりしてから、 13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」の講義。 講義に向かう下りエレベータで、さきほどの女子学生とおぼしき人 とまた一緒になった。今度は毛糸の帽子はしてなくて、スニーカー をサンダルに履き替えていた。
今日の講義は第二同型定理の証明を終えて、有限生成アーベル群の 話に入り、生成元の概念と具体例をいくつか挙げる。次回は 群の直和の話をし、できれば中国人剰余定理を半分ぐらい終えたいところ。
講義の後、教室から「さっぱりわかんねー!」という叫び声が聞こえてきた。 魂の叫びなんでしょう。学生にとっては、たぶん、「簡単そうな話に見える けど、結局何をやってるのかわからない」という感じだと思う。 定期試験にはいつも、わかっている人には馬鹿みたい、わかってない人には、 何をすればよいのかさっぱりわかんない問題を出しているけど、俺サマが 学生だった頃は、たぶんそういう問題はかなり難しく感じられたと思うな。 だって、本当にわかってないと解けないんだから。
俺サマはあまり教育熱心な教師ではないが、自分が一体何のために 数学を教えているのか、たまには考えないでもない。工学部や 数学者養成を第一目標としている大学のように、専門家養成をする ところなら、自分の経験を振り返りながら教えればよいが、 そうでない、所謂教養教育みたいなことをするとなると、 何をどう教えればよいかは、かなり手探り状態である。 一応狙っているところは、簡単な話題に限定しつつ、その分野の真髄を語る という線なんだけど。
その後、研究室に戻って、定期試験の問題を考えたり調べ物を したりしているうちに学科会議の時間。今日は長引いて19時頃に なるかと思いきや、16時30分に始まって17時45分頃に終了。 研究室に戻って少し調べものをしてから、大学を発つ。
大学を出る時の下りエレベータに、またまた例の女子学生とおぼしき 人が乗っていて、今度は最初に上りエレベータで見掛けた時と同じ完全 冬型防備態勢だった。いや、単なる偶然だとは思うけど、もしかしてあれは 神様からのメッセージを伝えるために現れた座敷童で、俺サマにしか姿が見 えなかったりして。明日は衣笠キャンパスで講義だが、そこでも見掛けるよ うなら、座敷童と考えて良いかもしれない。何のメッセージかしらね。 「お前は馬鹿だぞ」ってか?んなもん、神サマに言われなくてもわかっとるわい!
ラクト山科で夕食をとり、スーパーで買い物をしてから帰宅。
夜も少し数学。ここ数日160ページのフランス語の論文を眺めていたので、 今夜ダウンロードした40ページぐらいの英語の論文なんて、屁でもないって 錯覚にとらわれる。
2012年11月27日(火)
<<教授会>>
今日はぐんと寒くなって、もう冬って感じ。午前中は自宅で数学。
昼過ぎに自宅を出て、山科駅の蕎麦屋で
昼食。改装されてからせせこましい作りの店になったと、
さんざんこきおろしただけあって、酷い店であることには違いないのだが、
蕎麦は美味いので背に腹は代えられぬ。
食後、隣の山科駅前Sbuxでコーヒーを飲みながら、少し数学。 この店には、ラクトスポーツプラザに来ている人をよく見掛ける。 今日も一人居た。
それから出勤し、15時過ぎに大学に到着。 書き換えの時期に来ている職員証の写真撮影をしたり、 東大出張の報告書を書いて出したり、 教務関係の雑用を片付けたりして、16時半から教授会。 19時10分前に終了。それからまた少しメールのチェックなどを やってから大学を発ち、南草津駅前で夕食。21時半頃に帰宅。
夜、ふと今日は午前中に歯医者の定期検診の予約を入れていた ことを思い出した。いつもは予約の前日にふと思い出ていたけど、 今日は1日ずれた。また予約のやりなおしだな。 その後、定期試験問題づくりを半分ほど進める。
2012年11月26日(月)
<<東京も人大杉>>
朝から結構真面目に雨が降っている。支度をして午前中に自宅を発ち、
11時過ぎの新幹線に乗って東京へ。13時半頃に東京駅に到着し、
駅のレストランで昼食をと思ったが、どこも店の前に10数人前後の
行列ができている。俺サマは飯を食うために行列するのが何よりも
嫌いである。人々は何でそんな惨めったらしいことができるのか、
不思議でならない。しかし、ちょうどカレー屋がすぐに入れたので、
そこで何十年ぶりかにカツカレーの昼食。カツカレーはカロリーが高い
ので、健診に怯えるオッサンとしては、どうしても敬遠しがちになって
今日に至る。まあ、今はカツカレーよりも鰻重の方がいいし。
それにしても、東京はいつも人が多い。何かあって人々がどこか ひとつの場所に押し掛けた時の集まり方が半端ではない。 電車がちょっと止まれば、駅に入るだけでも長蛇の列ができるし。 ちょっと美味しいと噂がたてば、レストランには長蛇の列ができる。 行列を避けて別のところをあたってみようと思って行ってみたら、 そこでも同じことを考えて集まってきた人たちで行列ができる。 どこに行っても行列ばっかり。普通の人間が考える全ての場合について、 かならず一定以上の人が集まり、行列ができる。
そういえば東京で会社員をしていた頃、年末に帰省するための新幹線の 指定席の切符を買うために、朝5時起きして行ったことがあったな。 帰省するだけでも、生存競争を勝ち抜かないといけないのかと、 溜息が出たものだ。
それから渋谷経由で東大駒場キャンパスに着いたのは14時半頃。 大学構内のカフェでコーヒーを飲みながらしばし数学、それから生協書籍部 をちょっと偵察。東大駒場の生協書籍部は数学の和書が京大生協よりも 充実している。
15時30分から17時過ぎまで、東大代数幾何学セミナーで講演を聞く。 ちょっと専門外で分かりにくいところもあったが、まずまず面白く聞けた。 これが今日の東京出張の目的。
セミナーの後、すぐに品川に移動し、夕食用の駅弁を買って18時過ぎの新幹線に 乗る。車中では、(たぶん)ロシア人の10数名のツアーが乗っていて、 小さな娘を連れたアラフォー世代の日本人の引率女性が、 日本語が矢鱈に堪能なスキンヘッドの(たぶん)ロシア人の男を通訳にして、 これから彼らが向う大阪や京都での「研修日程」について長々と説明していた。 彼女の夫は外大で中国語を専攻し、今でも日中関係の仕事をしていると 話していたが、スキンヘッドの(たぶん)ロシア男は「中国には中国の 良いところがある」みたいなよくわからない返事をしていた。
20時半頃に京都着。21時頃に無事帰宅。
2012年11月25日(日)
<<やはり、人大杉>>
私立大学の教師は、文科省の通達により、祝日のことは
考えてはいけないことになっているので、快晴の日曜日だからとは言え、
なんで街にこんなに人や車が溢れ返っているのか、どうもピンとこない。
3連休?何で?ああ、そうか、と。
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルをやっつけ、 少し数学。それから京大の近くで開かれた小さな室内楽コンサートを聴きに行く。 開演が14時だったので、その前に百万遍の某ラーメン屋に初めて入って、 麺が見えないぐらいチャーシューとネギがテンコ盛りのがっつり系の チャーシューメンを食べてみる。
実はその前に、以前関西日仏の講座のある日にちょくちょくランチメチュー を食べていたイタリア料理店に行ってみたのだが、閉まっていた。 何でも大阪に出店したとかで、そちらが中心に なって昼間は予約がない限り閉めているとの張り紙。店のオヤジがイタリア人で 奥さんが日本人という、よくあるパターンの夫婦。オヤジは、自分の故郷の街のごく ありふれたレストランのように、街の人に親しんでもらえる 店にしたいと言っていたので、この通りで細々とやっていくのかと思っていたけど、 大阪進出に打って出たとは、案外野心家だったのかしら。
それからまだ時間があったので、アンチュチュの図書館で時間調整。 アンチュチュはフランス語学留学フェアと称して、 フランス国内の優良語学学校の関係者を招いて、語学留学 総合相談会をやっていた。
14時からのコンサートでは、バロックの世界にどっぷりつかって、 ああ何て幸福な午後なんでしょう!って感じですごし、16時頃に終了。 まだ日が高かったので、鴨川べりを歩いて三条まで。 上島珈琲寺町通店を覗いたら、割合込んではいたけど、「数学者席」 がちょうど空いてたので、コーヒーを飲みながらしばし数学。
上島珈琲を出てから、JEUGIA三条本店をちょっと偵察。 三条通も新京極通も人の洪水。ゼスト御池のKALDIを覗いたら、 まだボジョレ―ヌーヴォーの試飲をやっていて、店員に勧められたけど、 「ボジョレ―はええわ」と断った。ボジョレ、酸っぱいし。 そのままラクト山科に移動して、大丸地下で純米大吟醸「松の翠」を 1本購入。 ワインのボトルの750ccよりもやや少ない720cc で2000円ちょっと。同じ値段のワインは当たり外れが大きいが、 伏見の純米大吟醸は2000円台で何を買ってもそれなりに美味い。 今のところ俺サマのお気に入りは、「桃の滴」と「松の翠」である。
帰宅後、夕食を挟んでまた数学。
2012年11月24日(土)
<<京都、人大杉>>
明け方まだ暗いうちにふと目が覚め、後期試験の問題作成に向けて、あと数回
の講義で何を教えようか、みたいなことを考えて始めて寝られなくなったが、
明るくなる頃には再び寝ついていたようだ。
本日アンチュチュの日。地下鉄東山三条で降りて、京大正門前まで バスに乗るのだが、このバスがなかなか来ない。丸太町通りで折れて 平安神宮に向かったり、烏丸通に向かったりするバスばかりで、 東大路を北進して京大方面まで進むバスが圧倒的に少ない。
俺サマの学生時代は、もう少し京大方面に行くバスが多かったが、 まあ大体似たような状況だったと思う。当時の俺サマは 貧乏学生だったこともあるが、交通渋滞でダイヤがてんでアテにならず、 何時来るかわからない京都のバスを10分15分と待つことに耐えられな かったので、京大までの30分近くの道のりを毎日歩いて通っていた。 しかし今は10分ぐらいは平気で待っている。その反面、学生時代よりも 或る意味でせっかちになり、時間をできるだけ有意義に効率的に使おうという 意識だけは強い。やはり若い頃とは時間の流れ方が違うのかも知れないな、と。
9時40分過ぎにアンチュチュに到着し、10時から12時半過ぎまで フランス語の授業を受ける。今日は京大の11月祭らしく、通りには学生や 中高生、学生の親世代に相当する5〜60代ぐらいの夫婦で溢れ返っていた。 最近は学生の親が大学祭に来るんだなあ。
昼食は新福菜館百万遍店。先週に引き続き、満員御礼状態。11月祭 が影響しているのか、俺サマが店を出る頃には、店の外で並んで待っている 人も何人か居た。
新福菜館を出て、11月祭に来ている人々の間を泳ぐように して進み、サラダバーがしょぼい京大中央生協食堂へ。そこでコーヒー を飲みながら、フランス語の宿題に取り組む。やはり11月祭のせいか、 食堂は込んでいたが、例のコアダンプ爺さんとその相棒は、先週に引き続き 今日も姿を見せなかった。
いつもは速攻で宿題とドイツ語の予習を片付けて、ひきつづき 数学に励むところだが、今日はフランス語の宿題がテンコ盛り状態。 ようやう15時過ぎに片付いた。
それからまた、人々の間を泳ぐようにして京大から抜け出し、 またもコンビニで抹茶練乳小倉モナカアイスを買って食べた後、 アンチュチュの図書室でドイツ語の予習。今朝未明に寝つけなかったのが 効いたのか、予習が終わってからふと目をつむった途端に気を失い、 15分ほど居眠りをしていた。
16時40分から18時10分過ぎまで、寺子屋にてドイツ語 の授業。今はドイツの脱原発にまつわるエネルギー政策の話題を取り上げている。 ドイツのメルケル首相は、脱原発に伴って様々な難しい問題を解決しなければ ならない状況を多頭怪獣ヒュードラ(Hydra)退治をするヘラクレスに例えたそう だが、日本で言えば八岐大蛇退治だな。
このHydraというのは、ずっと昔、カーネギメロン大学で開発されていた OSの名前でもある。今はどうなのか知らないが、当時カーネギメロン大学は スタンフォード大学と並ぶ計算機科学の世界最高峰で、OSの開発 プロジェクトも有名なものがいくつもあった。俺サマは大学を卒業してから 2カ月程度の間、日英機械翻訳システムの開発チームで簡単な研究用 プログラムを書き、計算機屋としてのスタートを切ったが、すぐにOSの 開発部隊に移って下っ端開発要員をやっていた。あの頃はHydraプロジェクトの 全容を纏めたモノグラフをいつも持ち歩いて、いつの日か自分のアイディアで 新しいOSを設計したいものだと考えていたものである。でも結局挫折して、 プログラム理論に転向したんだけど。
Hydra OSのことなんて、すっかり忘れていたけれど、図らずしもドイツ語 の授業で思い出してしまった。
寺子屋からまっすぐ帰宅。しかし、観光シーズン真っただ中の京都の週末 なので、道路が激しく渋滞してバスがなかなか動かず。
夕食後、夜は少し数学。
2012年11月23日(金)
<<祝日ゼミ>>
午前中は自宅で数学。昼頃自宅を出る。昼食はラーメンにしたいなと思って、
まずは山科区内のラーメン屋(その1)を覗いてみる。ここは曜日と時間帯に
よって調理する人が交代するのだが、平日昼間は矢鱈大量に塩を入れる、少々
舌が麻痺している爺さんがやっているので、その時間帯は避けるようにしている。
今日は祝日だからどうかと思って覗いてみたら、別の人の姿が見えたので、
「いいかも!」と思って店に入ったら、何故か例の爺さんも店内でウロウロしていた
ので、安全を期してそのまま店を出る。
それからラーメン屋(その2)に入る。ここも美味しい店だが、 スープの塩味がやや強すぎるのが難点。しかし(その1)の爺さんよりは マシということで、今日はここで昼食。
俺サマは割合こってり系スープのラーメンが好きだが、その手のラーメンは どこも塩を沢山入れ過ぎる傾向があるのが難点だと思う。ちなみに、俺サマが愛する 新福菜館は、どちらかといえばあっさり系醤油ラーメンではないかと思うが、スープが 真っ黒というドギツさが大いに気に入っている。見掛けは富山のブラックラーメンと 同じだが、富山のは魚スープなのに対し、新福菜館のは焼豚の煮汁スープ。 俺サマの好みは、やっぱり焼豚煮汁スープだな。
昼食の後、いつも満員御礼山科駅前Sbuxに珍しく空席があったので、 食後のコーヒーとしばしの数学。それから大学に出勤。14時過ぎに到着して、 14時40分から代数幾何学グループの卒研ゼミ。16時10分に終了。 引き続き16時20分から17時50分まで代数グループの卒研ゼミ。
祝日に卒研ゼミをするのは、別に俺サマや学生達が仕事熱心だからという わけではなく、単に「総務省の決めたことなんか蹴飛ばせ!」という文科省の 指導に従っているだけである。Rits以外でも、多くの大学が文科省の 指導に従って、祝日授業をしているはずである。
ゼミ終了後、すぐに大学を発ち、大丸ラクト山科店で純米大吟醸酒と ボルドーの白ワインを買って帰宅。最近は国内出張の折には、その地方の 純米大吟醸酒を買って試飲したりしているが、今の所、値段と味のつり合いで見て、 伏見の地酒に勝るもの無しという感じ。しかし、この件に関しては、 もうすこし継続調査が必要かと思われる。
夜は明日のドイツ語の予習。ここんところ、ずっとフランス語の論文を読んでいる ので、頭がフランス語モードになっていて、ドイツ語が脳に痛い。。。
先日日誌に書いた、P氏のフランス語の博士論文が読めなかった話の続きだが、 大学の第二外国語でかろうじて単位を取り、卒業後暇々に独学してただけでは、 文章易しめ必要語彙少なめの科学技術論文を読むのも大変だった。しかし、 予習復習をサボり倒して、万年初級と中級の間を行ったり来たりしている 俺サマでも、アンチュチュにかれこれ数年継続して通っていると、 いつの間にかフランス語の数学論文を読むぐらいなら楽勝になっている。 言葉が分かっても数学が分かるとは限らないのだが、言葉の障壁 が取れただけでもずいぶん気が楽だ。
2012年11月22日(木)
<<真面目な学生さん>>
午前中は自宅で野暮用をしているうちに終わる。昼過ぎに自宅を出る。
山科駅前の美味しいイタリア料理店が潰れて以来、スパゲティー を食べてないので、二条駅前で久々にスパゲティーの昼食。スパゲティーは 茹でるのに10分ぐらいかかるため、饂飩やラーメンに比べて出てくるのが遅く、 二条駅前から30分に1本出ているバスに乗り遅れた。 普段は5分ぐらいは平気で遅れてくるバスが、このバスに限って時間きっかりに 出て行ってしまい、俺サマは30秒ぐらい遅れて逃してしまった。
で、次のバスはまた5分遅れ。しかしまあ、かなり余裕を見てあるので、 午後の授業の30分以上前に衣笠キャンパスに到着。法学部の非常勤講師 控え室でしばし数学の後、14時40分からの「数理の世界」の講義に向かう。
しかし前の授業の先生が授業の後で質問の対応などを長々とやる人で、 俺サマはいつもは教室の外で5分ほど待つのだが、今日は俺サマの授業が 始まろうとする時間になってもまだ愚図愚図している。 10分の休憩時間の9分以上を占拠するのは、やり過ぎだ。 質問が長引きそうな場合は、場所と時間を新たに設定して対応すべきであろう。 ということで、強引に教卓に押し掛けて追い出してやった。
今日の「数理の世界」はガロアの理論のさわりと称して、線対称と 正三角形の対称性の群による記述の例について話し、これが3次対称群 というものだとコメント。次回は3次対称群をガロア群に持つ方程式の例 の話をする予定だが、それから先、何を話そうかまだ決めてない。 数理科学科の1回生の特殊講義では、イデアル論と代数幾何学の話をしたけど、 文系の一般教養科目向けの内容ではないし、どうしたものか。 今のところ、素数の無限性の証明をいくつか紹介しようかと思っているが。
「数理の世界」の受講生はさらに減って20名程度。先週から来てない 居眠り女は、今日も来てなかった。もうずっと来ないと思う。先週から現れた スマホ女は、今日もずっとスマホをいじっていて、最後の方の何だかよくわからない ところで、一瞬だけ一所懸命ノートに何か書いていたかと思うと、またスマホを いじっていた。何でスマホをいじるために、わざわざこんな堅い椅子の教室 に90分も座っているのか。もっと快適な場所を選べば良いではないかと 思うが、、、まあ、色々な学生がいるものである。また、ノートもとらず ただ座っているだけの男は、今日もただ座っているだけだった。
16時10分に講義が終わったら、すぐに次の講義の教師が入ってきた。 はてな。先日外国語教育センターに苦情を申し入れて、「前の授業の先生 がまだ後片付けをしているのに、教室に乱入してくるような無礼者の 語学教師を何とかしろ!」とキツく言っておいたのに、どういうことだ?
この先生、何を考えててるんだろう?と思って、 「英語の授業ですか?」と聞いたら「いえ、○○地域研究です」(○○は 聞き逃したが、外国の地域名だった)と言う。何だ、語学教師じゃないのか。 それで「英語の先生達はベルが鳴ったらすぐに授業を始めろと言われている そうですが、そちらもそうなんですか?」と探りを入れると、 「ええ、最近そういうことが色々五月蠅くなってきてますからね」 という。「五月蠅いって、大学当局の方から何だかんだ言われるってことですか?」 と聞くと、「いえ、学生さんです。最近の学生さんは真面目だから、そういう ことに五月蠅いんですよ」と。
だからと言って、俺サマの授業終了のベルが鳴ってすぐに入ってくるか? 学生さんの目が厳しいって、貴方、それ、ちょっと気にし過ぎじゃないの? 理工学部じゃあ、ドタキャン休講当たり前のもっと 酷い教師もいて云々かんぬんという話をしようかと思ったが、俺サマも遠い遠い 教室まで掛け足で行って、次の授業をしなければならないから、 「へー、そうなんですか。それでは!」と調子のいいことだけ言ってその場を 立ち去った。
しかしまずもって問題は、先日外国語教育センターに苦情を申し入れた時、 「複数の外国語教師から教室乱入をうけた」と言ったけど、それは俺サマの勘違いで、 実は1名だけだったこと。これは機会があれば訂正しておかねばならないな。 それから、教室乱入は語学教師だけの問題ではなく、実は「○○地域研究」 みたいな講義をやっている他の分野の教師たちにも蔓延しているということも、 注目すべき問題である。
16時20分から「情報の数理」の講義。今日で「シャーロックホームズ最後の 事件」問題の話は終わり。かなり懇切丁寧に引き伸ばして喋った積りだけど、 時間が余ってしまった。そこで次回から、「インターネットセキュリティーと整数論」 と題して公開鍵暗号の話をすると宣言して、17時50分の少し前に終了。
教室を出てトイレに入ったら、男子学生が2人居て話をしていた。 「お前、さっき何かの授業に出てた?」「うん、金曜5限は『情報の数理』」 「情報の数理?俺も取ってるけど、全然出てない」「それはヤバいな」 「それはヤバいか?」と俺サマの目の前で話している。俺サマもよっぽど 「それはヤバいよ!」と言ってやろうかと思ったけど、最近の学生さんは 真面目らしいから、その手の冗談は通じないかもしれないと思って、ダマを通した。
18時15分頃に、大学前のバス停からバスに乗り、19時前に河原町三条の 回転寿司屋で夕食。最近はマグロやサーモンにマヨネーズをかけて、バーナの火で 炙るという寿司があるようで、先日の博多出張の際に初めて食べた。 何だか邪道っぽいけど、美味い。実は今日は、先週のサバ味噌煮の恨みを晴 らしてサバ塩焼き定食を狙おうかとも思ったのだが、またの機会に延期。
夕食後、ラクトプポーツプラザへ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。 帰宅は22時過ぎ。
2012年11月21日(水)
<<ワイシャツを汚す>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。
研究室で昼食の後、少し数学。それから13時から14時30分まで
2回生「代数学序論II」の講義。今日は前回中途半端な説明で終わった
具体例の補足をし、その拡張として第一同型定理のよく使われる形
をかなり丁寧に証明する。それから第二同型定理の意味を詳しく説明
し、その証明をほぼ終える。次回は第二同型定理の証明の補足をしてから、
有限生成アーベル群の基本定理の話題に入る予定。
講義の後、研究室に戻り、少し雑用を片付けてから帰ろうと思って ふとワイシャツを見たら、胸ポケットの辺りが汚れているのに気がついた。 俺サマはいつもボールペンをワイシャツの胸ポケットに差しているのだが、 ノック式の物はいつのまにかペン先が出ていてポケットのあたりを中心に インクのシミで汚してしまうので、キャップ式のペンにしている。
ところが、最近はボケが進行していて、キャップを外した状態のまま ポケットに差してしまうことがちょちょくある。今日はそれが原因でペン先 から漏れたインクでワイシャツを沁みだらけにしてしまった。インクは ワイシャツとアンダーシャツを貫通して、わき腹に達し、ちょっとした タトゥー状態になっていた。しかし優先順位としては、まずはワイシャツ。
それで研究室で、石鹸をつけてもみ洗いをしたり、ティッシュペーパーに 水を含ませて叩き洗いをしたりといったことを小一時間ほど続け、何とか 沁みが目立たない程度になった。やれやれということで、ちょっとネットで 遊んでから、大学を発つ。途中、スーパーなどで買い物をしてから帰宅。 夕食を挟んで夜も少し数学。
上に書いた、「ネットで遊んで」の部分に何をやっていたかというと、 ふとした出来心から、計算機科学の国立研究所時代に交流のあったフランスの 研究者たちがその後どうなっているかを検索していたのである。 俺サマの頑なな研究姿勢を正すのに大きな影響を与えてくれた、 フランス国立研究所のH氏は、今はたぶん引退していて、すっかりいい お爺さんになっていたが、顔の表情に当時の面影を残していた。 長年にわたってフランスの理論計算機科学を リードしてきた業績を認められ、最近フランス政府から大きな賞を授与 されたようだ。
また、H氏の下で博士号を取ったP氏は、当時は童顔の可愛いお嬢様って感 じだったが、その雰囲気のまんま歳を取って可愛いオバサマになり、 パリ大学の教授をしていた。この俺サマも彼女とほぼ同じテーマで博士号を取った ので、彼女の博士論文を送ってもらったけど、当時の俺サマはフランス語が読めな かったので、積読で終わった。
彼らは当時も今もずっと同じ分野を研究し続けて偉くなっているけど、 俺サマはあれから専門を2回(細かく見れば3回)も変えて、今、野垂れ死 にしかかってる。まあ、好きなことやって野垂れ死にするなら、それでも いいかと言いきれるほど腹が据わってる訳でもないので、たぶんじたばた するだろうけど、じたばたした末にどうなるかは、今のところ予想がつかない。
2012年11月20日(火)
<<冗談を地でいく>>
午前中は大学で学内委員会に出席。それが終わって研究室で昼食の後、
来週月曜日の出張申請書などの書類を書いたり、事務に提出したりといった
雑用を片付ける。それからすぐに帰宅し、早起きして眠いので半時間ほど昼寝
してから、数学。夕食後もひきつづき数学。
そういえば、10数年前に計算機屋をやめて可換環論に転じた時、 「10年後には可換環論をやめて代数幾何学、さらにもっと後に なったら、数論幾何学に手を出して、 エタールコホモロジーだのクリスタリンコホモロジーだのと 言ってるかも知れない」というようなことを、この日誌に冗談で書いた 覚えがある。恐ろしいことに、図らずしもその冗談を地で行く形で 物事が進行している。もっとも数論幾何学をやっているわけではないけど。
いつの時でも、新しい分野の勉強をするのは楽しいものである。 コツコツ努力すれば確実に前に進めるし、「この先にどんな胸躍る研究 の展開が待ち受けているんだろう?」とワクワクする。しかし、既知の 理論の勉強が終わって、さあ研究という段階になると、そんなに華々し い展開は待ち受けてはおらず、自分の実力不足を思い知らされて 嫌になってくる。そこで粘れば、運次第では何か新しい展開があるかも 知れないが、俺サマは馬鹿だから、すぐに別の分野に目移りする。 飽き性ってやつ。あれは駄目、これも駄目だった、という具合にどんどん 専門を変えていった結果、上記のように「冗談を地で行く」ことになった というわけである。
2012年11月19日(月)
<<肩こり・眩暈・吐き気>>
午前中は自宅で野暮用と数学。午後は街に出て、丸亀製麺河原町三条店にて
昼食の後、上島珈琲寺町通店にて夕方まで数学。今日は上手い具合に数学者
席をゲット。しかしそうこうしているうちに肩こりが酷くなってきて、
吐き気や眩暈までしてきた。とりあえず店を出て、外の風に当たり、JEUGIA
三条本店をさらっと偵察してから帰宅。帰宅後もも少し数学。そして夕食の後、
ラクトスポーツプラザへ。今日は楽しいZUMBAと筋トレ。運動したら、
だいぶ肩こりも楽になり、眩暈はなくなり、吐き気もほとんど感じなくなった。
朝食の後、ちょっとフェースブックで遊んでいたら、懐かしい名前が目に とまった。俺サマが(旧)情報学科に居た頃、他の研究室の院生だったが、 万年閑古鳥の俺サマの研究室の計算機環境の管理運営を気前良く手伝ってくれた。 その後、あちこちで武者修行をしてきて、再びRitsの准教授として戻ってきたが、 何か気に入らぬことがあったのか、ぷいとやめてしまったようだ。 俺サマの印象では、何だか自分を必要以上に大物に見せようというような 素振りが強くて、ちょっと危うい感じがしたが、それが関係しているかどうかは わからない。で、今はどうしてるのかと思っていたが、プロフィールを見ても、 もひとつよくわからなかった。
それからYahooで、 銀座のクラブのママが、出世する客とそうでない客の違いを 書いている記事があって、ちょっと面白かった。要するに、 出世して権力を握りたい客にとって、 酒席は人心掌握や人脈作りのためのものであり、仕事に関係ない酒 は無駄と考えているのに対し、出世を諦めた 客は、酒席で趣味や家族の話ばかりしている、と。俺サマが子供の頃は、 よく大人たち「酒が飲めないと出世できない」と言っていたが、それは こういうことなのかもしれない。
学会の懇親会も、要するに学者として偉くなりたい、あるいは学会 の中でそれなりの地位を確保したい人が、自分を売り込んだり、自分の 研究活動にメリットのある(潜在的)協力者との関係を深めたりする場である。 まあ、俺サマも偉くなりたい、というか、できるだけ良い研究をするためには 色々な人の協力を得たいのは山々なので、懇親会の機会は最大限に利用したい と思うのだが、何せ馬鹿だから誰にも相手にしてもらえない。
懇親会場で一人漂っていると、その学会のボス格の先生が「お前、 前からよくあちこちの研究集会やセミナーで見かけるけど、何者だ?」と 寄ってきて色々尋問されることがあるが、俺サマが馬鹿だと分かると、 次からは知らんぷりされる。数学業界には、「馬鹿とハサミは使いよう」 という概念は無いので、「貴方、馬鹿なの?じゃあ、要らない」と即断即決である。 そんな調子なので、馬鹿の俺サマとしてはすこぶるけったくそが悪い。 だから、最近は学会の懇親会は行かないようにしている。
学生との飲み会というのも、俺サマにとっては不思議なイベントである。 大学教師は何の理由でもって、学生と酒を飲むのか?考えられることは3つ である。1つ目は、弟子との絆を深めて、卒業後も一定の影響力を確保できる 人脈を作ろうという権力志向。俺サマも20年前にRitsに着任した ばかりの頃は、そういう野望を抱いていた。しかし奮闘努力の甲斐もなく、 今日も涙の日が落ちて、研究室にぺんぺん草が生え茂り、閑古鳥が鳴いている状態が 10年以上続いたので、馬鹿馬鹿しくなって権力志向路線はやめた。
2つ目の理由として考えられるのは、教師と学生という立場を利用して、 自分の話を聞かせたいという、きわめてオジサン的欲望に基づくもの。そりゃあ、 学生よりは長く生きているのだから、何かしらの人生訓なり世渡りのノウハウなりは あって、ウンチクを傾けることはできるだろうけど、俺サマはそういうのは嫌いで ある。第一、馬鹿の俺サマの人生訓や世渡りのノウハウに、一体何の価値があろうか。 そういうもので人様の時間を奪うのは、犯罪的行為である。
3つ目の理由としてたまたまその学生が気に入ったから飲みに行くというもの。 しかし、それではエコ贔屓ではないかと思う。 俺サマの小学生時代と大学生時代、教師たちは露骨に生徒学生のエコ贔屓を やっていた。俺サマは常に贔屓される方ではなくて、 むしろ悪い意味で目をつけられる方だったこともあって、 「エコ贔屓する教師なんてのは、ロクなモンじゃない」と思っている。 大体、馬鹿というのは、この手のルサンチマンを抱いて 碌でもないオジサンになる。オジサンになってからも、「学会の懇親会なんて、 誰にも相手にしてもらえないから行かない」などと、 つまらない事を言ってたりする。この心の底に巣喰うルサンチマンが、 「この学生とは飲んであの学生とは飲まないというのは、 いかがなものか」とささやくのである。
そういう訳で、俺サマとしては学生と酒を飲む理由は何も思い浮かばない。
同様に、職場の同僚とも一緒に酒を飲む理由は、特別な場合を除いて ほとんどないと言ってよい。「だって、必要なことは会議で十分話してるではないか。 これ以上何の話があるというのだ?」って感じで、退屈するのが目に見えてるし。
2012年11月18日(日)
<<ワインセミナーとPC設定>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのクイズを速攻で片付け、金曜日の晩に
買ったPCを箱から取り出し、設定作業開始。俺サマのウチのWiLanの
ルーターだか何だかは、数年前にわけもわからず滅茶苦茶な設定をして、
それでも奇跡的に動いているらしく(それが分かったのは割と最近)、
そのためか、接続が大変で、矢鱈に長い暗号キーを注意深く入力しないと
いけない。寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚 etc.いや、もっと長い。
それからプリンタードライバーをダウンロードしたりして、午前中の作業は終了。
まずは街に出て、久しぶりに丸亀製麺河原町三条店で讃岐饂飩の昼食 の後、上島珈琲寺町通店で食後のコーヒー。今日は珍しく坪庭を見渡せる 「数学者席」が空いてたので、本来なら午後一杯居座って数学を勉強したり するところだが、今日は20分で店を出る。
京都市役所前からバスで百万遍に移動し、アンチュチュへ。 14時30分から16時までワインセミナー。セミナー開始まで 20分ほど時間があったので、図書館で少し数学。こういう時、iPadに 論文を入れておくと、とっても便利。
ワインセミナーの今日のテーマはボルドーワイン。有名なシャトウや その地域でとれるブドウの紹介を聞きながら、そのうちの5つのシャトウの ワインを試飲するというもの。小さなフランスパンが2切れついてきたが、 やっぱりチーズが欲しいところ。まあ、いいワインが出てたんだろうけど、 今日は俺サマ的には、そんなに飛びつきたくなる程気に入ったのは無かった な。
まだ日は沈んでいなかったけど、ほろ酔い加減でアンチュチュを出て、 途中少し買い物をしてから帰宅。夕食を挟んでさらにPCの設定作業。 何とかとりあえず使える程度にはなったけど、Windows8のユーザインタフェース に慣れるのに、もうすこし時間がかかりそう。
2012年11月17日(土)
<<俺サマのサンクチュアリー>>
アンチュチュの日。早起きして、しょぼしょぼと鬱陶しい雨の中、
地下鉄とバスを乗り継ぎ、9時40分頃にアンチュチュに到着。
10時の授業開始まで、図書室でしばしiPadに入れたフランス語の論文
に読みふける。12時半頃に授業が終わり、新福菜館百万遍店へ。
通常、土曜日のこの時間は店はすいているのだが、今日は何故か オジサン、男子学生、オジサンと学生の中間の若いサラリーマン風の男たち でほぼ満員状態。しかも最近の土曜日は、店長ではなく研修生みたいな 若い人が店を任されていたのだが、今日は店長がやっていた。
どうしたことかと、かろうじて座席を確保し、注文を済ますと、 何と数理研の某有名数学者(ちなみに数理研には有名数学者しかいない) も店にやってきた。くそーっ、京大の近くでも、この店だけは数学者が寄 りつかない俺サマのサンクチュアリーだと思ってたのに、何てっこった!
しかしこの数学者は「チャーシュー麺」と注文していた。 ははーん、常連ではないな。この店には「チャーシュー麺」という名前の メニューはないし。この満員御礼状態といい、今日は何かの異変 が起こっていて、この数学者もたまたま今日だけふらっと入ってみただけ だろうと信じたいところだ。たぶん、近くの別の飯屋が臨時休業でも してたのだろう。
昼食後はサラダバーがしょぼい京大中央生協食堂へ。途中、百万遍の 寺の前で4〜50代の怪しい煙草男が突っ立ってた。この男はよくここで 見掛けるが、煙草を吸って何時間も突っ立ってる以外に何をしているのか は不明である。
生協食堂でコーヒーを飲みながら、 フランス語の宿題を片付け、夕方のドイツ語の予習を済ます。今日は例の コアダンプ爺さんもその相棒も姿を見せなかった。これもまた、ちょっとした 異変。
まだ雨が激しく降っていたが、寺子屋の近くのコンビニで 井村屋の抹茶あずき練乳モナカアイスを買って、店の前で食べる。 健康診断が終わったら、ぜひ一度食べてみたいと思ってたので、 今日でようやく本懐を遂げた。
それからアンチュチュの図書室に移動して、 iPadに入ったフランス語の論文に読みふける。そのまま16時40分からの ドイツ語寺子屋の授業に行ったら、最初の5分間はフランス語しか 出て来なくなって、頭を切り替えるのに苦労した。
18時10分過ぎにドイツ語の授業が終わり、外に出たら、ようやく 雨は上がっていた。ゼスト御池のKALDIを覗いてみたら、ボジョレ・ヌーヴォー の大売り出しをしていた。若いワインは酸味が強いから、あまり好きではないけど、 試飲してみてまずまずだったので、何となく買って帰る。
帰宅して夕食後、ボジョレの酔いをさましながら、壊れた傘の修理。 最近は京都でもワンタッチで開閉できる折り畳み傘が何種類も売られているけど、 3年前はどこの店に行っても「そんなものは置いてません」と言われ、 東京に出張したついでに、吉祥寺のロフトで見つけて買ってきた。 そんなこともあって、ちょっと愛着のある傘である。
それを2010年度のドイツ滞在の時に持っていったのだが、 オスナブリュックからエッセン大学に出張した際に突風で骨が折れてしまい、 それをそのまま使っていたのである。
ワンタッチ開閉の折り畳み傘は、1989年の9月にロンドンに出張した 際、ビジネスマン達が皆持ち歩いていて、通常の折り畳み傘よりかなり長かったが、 これは素晴らしいと思った。
その後、イギリスのソフトウエア工学の先生が、自分が作ったシステムを日本に 売り込みに来て、当時、まだ計算機屋だった俺サマは、Ritsに居た某大先生 と一緒に会食をすることになった。イギリスの先生、「日本の技術は素晴らしいです から」みたいなお世辞を言ってきたので、すかさず俺サマは「イギリスの 技術も素晴らしいじゃないですか。あのワンタッチ折り畳み傘なんかは凄い発明で、 日本じゃ全然手に入りませんし、感心していますよ!」と間抜け 発言をぶちかまして、イギリスの先生とその助手の若い男をを「どん引き」 させてしまった。いや、「どん引き」されようが何 だろうが、長い間ああいうものを作ろうとしない日本って何なんだと、真剣に思 っていたことも確かだけど。
その後、1996年の秋に、京大生協でロンドンで見たものと同じ 傘が売ってたので、すかざず買って長い間愛用してたのだが、 数年前に完全に壊れてしまい、その後継が今日修理した傘というわけ。
傘の修理の後、寺子屋でちょっと問題になった、ドイツ語文法の疑問 についていろいろ調べる。
2012年11月16日(金)
<<PCを買う>>
午前中は自宅で数学。iPadに入れた論文読み。昼過ぎに自宅を出て、
山科駅の蕎麦屋の鰊蕎麦で軽く昼食の後、隣のSbuxで小さな
ホットサンドイッチとコーヒーで昼食の仕上げ。
それから大学に向い、14時過ぎに到着。
14時40分から16時10分まで代数幾何学グループの卒研ゼミ。 今日は射影直線が別の射影直線や円周と同一視できることの証明。 9割ぐらい進んだところで時間切れ。残りは次回に持ち越し。
引き続き16時20分から16時30分まで、代数学グループの卒研ゼミ。 数論チームが発表する予定だったそうだが(ゼミ発表者の順番管理は 全て学生に任せてある)、全員姿を見せず。きっかり10分待って終了宣言。
ちなみに、俺サマは完全放置主義なので、サボっている学生を叱 ることはない。尻を叩かれなければ仕事をしないのは、要するに奴隷だし、 数学という学問は奴隷教育には向いていないからである。 自分自身の学生時代を思い返しても、Ritsでのこれまでの教育経験から 考えても、数学に関しては、学生を締め上げて本人のやる気や能力以上の ことをさせようとしても、ほとんど何の教育効果も期待できないばかりか、 (俺サマのように)単に性格がねじくれるだけの結果に終わりかねない。
というわけで、俺サマは研究室の学生がゼミの予習をしてこなければ、 「あっ、そう」と終了宣言し、「しばらくゼミをサボりたい」と言い 出せば、「いくらでも好きなだけサボっていてください」と言う。 ただし、「また、数学がやりたくなったら、いつでも言ってきてください」 と言い添えることもある。数学を学びたい学生に付き合うのが、俺サマの 仕事だし。まあ、成績はシビアにつけるけど。
卒研ゼミの後、研究室でしばし雑用を片付けてから大学を発ち、京都駅へ。 駅ビルで適当に夕食の後、駅前の電器量販店でプライベート 用のPCを購入。先日の偵察では、タッチパネルは使わないので、 型落ちWindows7マシンを格安で買って、1200円でWindows8にアップグレード する方向で考えていたけど、マウスパッドでタッチパネルと似たような操作 ぐらいはやりたいので、結局Windows8マシンを買った。設定作業は週末の仕事かな。
帰宅し夜は明日のドイツ語の予習など。