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2013年12月15日(日)
<<同窓会幹事を引き受ける>>
午前中は京都新聞京都版の2つのパズルを速攻で片付け、少し数学。 午後は街に出掛け、ゼスト御池の回転寿司屋でかなり遅めの昼食の後、 上島珈琲寺町通店に籠って夕方まで数学。

その後、店を出てジュンク堂書店を偵察。研究室に置いてある 本を見たかったのだが、ここの本を少し立ち読みして、とりあえず 間に合わせる。

帰宅して夕食の後、夜は年末恒例の中学の同窓会の件で 色々連絡を取り合う。例年幹事をやってくれてる津の人がぐずり 出して、結局京都在住の俺サマがなけなしの男気を出して幹事 (chairman)を引き受けることとなった。 俺サマは宴会の幹事などほとんどやったことがないので、 同窓会には参加しないと言っている「ぐずり男」には、 在津幹事代理(local arrangement chair)として、店の予約 だけはやってもらうことにした。

そういえば、その昔、俺サマは数理科学科恒例の入試採点打ち上げを 誰よりも楽しみにしていた。ある年、幹事役が回ってきた先生が無類の 宴会嫌いで、ダマを通して宴会潰しをしようとしていた。 俺サマは、幹事補佐役みたいな立場だったこともあって、 「自分が参加したくなければ、『自分は出ないし、高山くん、幹事の方、 頼むよ』とひとこと言ってくれればいいのに、気の利かないオッサンだな」と、 俺サマの楽しみを潰されてたまるかと憤慨した。

「だから数学者ってのは駄目なんだよう!」とまでは当時は思わなかった が、自分の楽しみは自分で勝ち取らねばなるまいと思い、 勝手に幹事代理を買って出て、無事宴会開催にこぎつけた。俺サマが宴会の 幹事をやったのは、記憶している限りでは、この1回だけである。

中学の同窓会の件でバタバタしていて、ふとそのことを思い出してしまっ たのだが、その俺サマは今、入試採点打ち上げも、卒業式の後の謝恩会も、 外から講師を呼んで開いた談話会の後の懇親会も、はてまた学生に誘われた 飲み会も、一切出ないことにしている。 この極端な心境の変化は、何回か参加してみて「そこに居ても何も面白いこと はない」ということに気づいてしまったことが原因だと思う。

2013年12月14日(土)
<<マルシェ・ド・ノエル、寒そう!>>
ぐっと寒くなったアンチュチュの日。早起きして百万遍へ。 授業まで少し時間があったので図書室に居たら、向うの方で 誰かがやってきた音がしてた。背中で聞く形になるので、誰 だか顔を見なかったのだが、洟を「ずるっ、ずるっ」とすすっているので フランス人ではないだろうし、日本人受講生のひとりだろう、と。 少なくとも俺サマは、2,3名のドイツ人から、日本人が洟を かまずにずるずるすするのが気持ち悪くてしょうがないという話を聞 いているので、フランス人もたぶんそういうことはしないだろう、と。

しかししばらくして、ふと振り返ったら、、、アンチュチュのフランス人の 先生だった!?日本に居る間に知らず知らずのうちに日本人化してしまったの かしら?

10時から12時半までフランス語の授業を受ける。先週欠席したから よく知らないが、今日も俺サマを含めて受講生は3人。今日はアンチュチュ の中庭でマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)という催しをやっており、 フランスパンやジャム、チーズ、軽食、クリスマスの飾りもの、その他 色々な屋台が出ていて、気分を盛り上げるためにアコーディオンなどの 楽団も繰り出していた。しかし何せ今日は寒いし、俺サマは特に欲しいものは ないので、休憩時間などにアンチュチュの建物の中から窓越しにちょっと眺める だけ。

昼食は足を延ばして新福菜館府立医大病院前店へ。「ラーメン(小)+ ライス + 餃子」か「ラーメン(小)+ 焼飯(小)」か、店に入る直前まで悩み つづけたが、結局、「ラーメン(小)+ 焼飯(小)+ 餃子」という、 ままよ!欲しいもの全部いただき!メニューに落ち着いた。

食後は百万遍のコンビニで80キロカロリー・ダイエット抹茶最中アイス。 寒い時に外を歩きながらこういうものを食べるのも、外気が摂氏5度 以上になったら、コートを着てアイスクリームを食べるドイツ人になったみたい で、いいものである。京大ルネの書籍部をちょっと冷やかし、 自販機コーヒーを飲んでからアンチュチュの図書室に戻る。

図書室ではフランス語の復習、ドイツ語の予習を簡単にすませ、あとは 寝不足を補って居眠りをしたり複素関数論の勉強をしたり。

16時40分から18時10分まで寺子屋でドイツ語の授業を受ける。 先生が、「京都人ってのは付き合いにくい人種ではないか?」と聞くので、 京都人より数学者の方がよっぽどタチが悪い。奴らは内気なくせに 社交的なふりをするから、ややこしくてしょうがない!俺サマは 元々計算機科学者で生粋の数学者のメンタリティーとは違うので 大変なんだ!と思わず下手なドイツ語でぶちまけたら、先生、 笑ってたな。

帰りは寒いので、荒神口から京都市役所前まではバスに乗る。 ゼスト御池のKALDIでフランケンの白ワインが出てて、「買おうかな」 と思ったが、「まあ、この季節は白ワインよりも純米大吟醸でしょう!」 という天の声が聞こえてきたような気がしたので、見送る。

帰宅して夕食の後、夜は数学をお休みにして、 クリスマスイヴのコンサートのチケットや、年末帰省のホテルの予約を したりして、何となくのんびりすごす。

2013年12月13日(金)
<<代数的整数論の研究集会に潜入>>
午前中は明日のフランス語の宿題を片付てから、新福菜館府立医大病院前 へ。12時6、7分前に店に入ったら、何とかカウンター席が1つ空いていた。 あと2,3分遅れて到着したら、しばらく待たされることになっていたが、 結構客の回転が早いので、例え待たされても2,3分待てば何とか 席に着けるようだった。俺サマはまだそれほど腹が減っていなかったが、早目 の昼食を済ませる。隣の70代ぐらいのオジサンは、ビールとラーメンと餃子 を頼んでいたが、食べる前に腹にインシュリン注射を打っていた。大変だなあ。

それから腹ごなしに京大数理研まで歩く。途中、新福菜館百万遍店の前を 通るので、様子を見てみたら、建物の修復は一通り終わっているようで、 あとは内装や調理器具の搬入を待っている状態のようだった。このぶんだと、 もしかしたら年明けにも再開するかもしれない。

俺サマが百万遍交差点から今出川通りを数理研方向に向かって歩いていたの は、ちょうど研究集会に来ている数学者達が昼食に出る時間帯だったのか、向う の方から歩いてくる、いかにも数学者らしい嫌なオーラをメラメラ発した 「それっぽい人達」と何人もすれ違った。

俺サマは、いかにも数学者風のこんな感じの人間だけにはなり たくないし、そう思われるのも嫌だなあ。しかし、そういう俺サマが一番「それっぽい」 オーラを出しているという逆理に陥っているとしたら。。。いやいや、 そんなことがあってたまるか!と振り切るようにして前に進む。

人づての話だが、何年か前に俺サマの同僚の一人が、Ritsの中では俺サマが 一番数学者らしい数学者だと言っていたという話を小耳に挟んだことがある。 その時は一瞬その先生の所に怒鳴り込んで行って、「それはいったいどういう 意味だ!?」と胸ぐらのひとつでもひっつかんで真意を正してやろうかと思ったが、 何とか思いとどまった。

厄介なことには、数学者は「数学者らしい数学者」というのを褒め言葉として 使うらしく、たぶんその同僚も第三者に対して、俺サマをすこし持ち上げるような ことを言う積りで、多少事実とは違うことを知りつつそう言ったと思われる。つまり、 「まあ、悪気は無かったんだろうし」というのが、怒鳴り込みを思いとどまった最大 の理由である。

京大北部キャンパスに着いて、自販機コーヒーを飲もうとしたら、 割と場違いな感じの、スーツをびしっと着たおじさんたちが、やはり そこの自販機で買った紙コップの飲み物を飲みながら、立命がどうの、 同志社がどうのといった立ち話をしていた。「私、立命の教員ですけど、 何かお役に立てましょうか?」とオジサン達の話に乱入して蹴散らかして やろうかと思ったが、とりあえず踏みとどまって数理研に向かう。

うーむ。色々なことを思いとどまり、踏みとどまれる俺サマって、 お・と・な、やねえ!

先週今週とご無沙汰してたので、数理研猫のところに行ってみたが、 留守。しばし図書室で複素関数論の勉強をしてから、代数的整数論の 研究集会に潜入。月曜日からやっているようだが、ずっと授業があって 来れなかったので、最終日の今日だけ参加。午後の3つの講演を聞く。 最初のはよく分かって面白かった。次のは俺サマの専門外なので、 途中で思わず寝てしまった。最後のは去年のマインツの研究集会で ファルティングスが講演してたのと同じ話題で、その時は (ファルティングスの黒板の字が物凄く小さくて見えなかったこと もあるが)何をやってるのかさっぱり分からなかったが、 今日の話を聞いて、何でそういう問題を考えるのか、 ようやく分かったような気がする。

半日だけの参加だが、まずまずの収穫があった。 最近の俺サマは、代数幾何学の集会だと何となく面が割れてて緊張するが、 数論関係者にはたぶん面が割れてないので、気楽に潜入できるところが、 なおよろしい。

研究集会の休憩時間に猫のところに行ったら、にゃー!とか鳴きながら 元気にしていた。集会は17時に終わったが、帰りに立ち寄ったら、今度は 例によって毛布を被せてもらって爆睡していた。

帰りは大丸ラクト山科店で、今月のお勧め赤ワインを1本買って帰宅。 夕食後、唐沢寿明の「白い巨塔」の録画を見て、夜はすこしだけ数学。

2013年12月12日(木)
<<昔の友人たちと忘年会>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、午前中に出勤。 研究室に荷物を置いてから、すぐに事務が昼休みになるまえに 定期試験問題を提出しにいく。その後研究室で昼食。それから 土曜日のフランス語の宿題も半分ぐらい片付ける。

13時からアルティン・ガロア理論入門卒研ゼミ。発表予定だった 学生が、昨夜「やっぱり無理!」と投げだしてドタキャン欠席。 その知らせを受けた別の学生が「慌てて少しだけ予習しましたが、 15分で終わると思います」と。

今日担当予定だった学生みたいなのは時々居るが、「やっぱり無理!」 ぐらいは許せるとしても、それでドタキャン欠席するようなお子様ぶりで、 4月からどこかに就職するそうだけど、大丈夫かしら。

代理発表の学生の方は、俺サマとしては15分で終わらせるわけがなく、 これを計算するとどうなる?あの場合はどなる?ぬぁぁぁにぃぃぃぃい? 「証明を読んだけどよく分からなかった」だと?じゃあ、今から考えてみなさい。 まずはこう仮定してみると、これはどうなる? etc. と、あれこれ突っ込みを 入れて1時間以上吊るし上げる。

14時40分から16時10分まで、堀川・複素代数幾何学入門卒研ゼミ。 今日は複素射影空間と部分多様体、解析空間とその特異点の定義など。次回 は複素多様体上の有理型関数のところに入る予定。

ゼミの後、すぐに大学を発ち、烏丸四条へ。大丸京都店で計算機屋時代の 友人達と待ち合わせて、古い町家の京風中華料理店「菜根譚」で忘年会。 皆、今は大学の先生をやっていて、半分以上はそれぞれの大学の話。色々話が はずんで22時過ぎに店を出る。京都駅まで皆で一緒で、それで散会。23時 頃に帰宅

2013年12月11日(水)
<<出張帰りの12月は忙しい>>
午前中は自宅で野暮用を速攻ですませ、大丸ラクト山科店で昼食用の パンを買って昼前に出勤し、研究室に直行。まずは点火してから1時間 ぐらいしないと温まってこないストーブみたな老骨WindowsXPマシンの スイッチを入れ、早目の昼食を済ませたり、今日の夕方までに目を通して くれと言われている書類(午後一杯は授業があるので時間がとれない!) を会議室に閲覧しに行ったり、例の留学生に今週中に送ると約束した資料 のコピーをとったり。

その合間合間にWindowsXPマシンが少しずつ動き始めたので、それに応じて 自宅から暗号化メールで送っておいた定期試験問題を解凍してプリントアウト。 この作業もなかなか進まない。メールを開こうとしたらハング、 添付ファイルを開こうとしたらハング、開いた添付ファイルを印刷しようとしたら ハング。ハングするたびに、コピー取りの作業をしたり、 歯を磨いたりと、こちらはTSSのマルチプロセスで休む間なくクルクルと動き回る。

最後は研究室を少し早く出て、夕方の演習の時間に使うレポート用紙を、 専用の部署に立ち寄って適量調達し、そのまま 午後の講義に向かう。

13時から14時30分まで、2回生配当「代数学序論II」の講義。 今日は作用域を持つ群の話の1回目。線形代数、不変式論、ガロア理論、 多面体の対称性記述の話から、それぞれ簡単な具体例を紹介し、群の集合への 作用という現象が、数学ではありふれたものであることを示す。 次回は作用域を持つ群の一般論に入る予定。

引き続き14時40分から16時10分まで、2回生「構造数理セミナーII」の Bクラス。今日は「外直和と内直和の一致」の話の演習。学生達の様子を 見ていると、俺サマが出題した馬鹿みたいに簡単な問題など、さっさと解いて しまって、時間が余ってしょうがないやと持参した別の専門書で黙々と 先の話を自習している学生もいれば、「さっぱりわかんないや!」と 投げ出して、爆睡したり、スマホのゲームに興じている学生もいる。しかし、 ざっくり言って半数ぐらいの学生は、何だかんだとワイワイ数学をやっている。

ワイワイの内容を聞き耳を立てて聞いてみると、かなりいい感じの議論を している場合もあれば、「その話、君たち1回生のときから、もう何十回と 聞いてるはずだけど、まだわかんないの?!」と言いたくなるのもある。 いや、どんなに初等的な疑問でも、それを疑問として捉え、分かりたいと思うに 至っただけでも大進歩だ!と、胸の内で拍手を送っておく。

彼らを数学者集団に例えた場合、馬鹿の俺サマは一体どのタイプ かしら?「さっさと課題を片付けて、どんどん先の話を自習している」 タイプでないことは確かだな。数学者仲間とワイワイ議論したくても、馬鹿 だから仲間に入れてもらえないし。さあて、俺サマに似た学生は、この教室 の中の誰かしら?と、学生があまり質問してくれないと、教室内をぐるぐる巡回 しているだけで暇な俺サマとしては、碌なことを考えない。

引き続き16時30分から17時20分頃まで学科会議。その後、研究室に戻って、 構造数理セミナーの演習答案の整理、昼間にコピーしておいた留学生への資料の送付 手続き、昼間になんとかプリントアウトできた定期試験問題を用紙に切り張りして 事務に提出する準備を終え、来週と再来週分の「代数学序論II」の講義メモを書き あげる。19時半過ぎに大学を発つ。南草津駅前で夕食をとって、 21時半頃に帰宅。

夜は帰宅途中にメモ書きで纏めておいた「構造数理セミナーII」の来週と再来週 分の問題をTeXに打ち込み、TAの院生にメールで送付。

2013年12月10日(火)
<<徳島大集中講義2日目>>
朝、支度をしてホテルをチェックアウト。徳島駅のSbuxで テイクアウトのコーヒーを買って、それをちびちび飲みながら 徳島大学へ。控室代わりに使わせてもらってる、担当の先生の研究室に 荷物を置いてから、講義開始30分前に教室へ。あらかじめ必要な図表 を黒板に書いたり、事務室で借りたマイクロフォンの設備をセットしたり。

Ritsではどの教室でもマイクロフォンの設備が完備されているが、 国立大学は私立大学と違って教員学生比率が良好で、4〜50人規模の クラスしか存在しないせいか、俺サマが教室でマイクは使えるか?と聞くと、 担当の先生も事務の人も少し慌て始める。

担当の先生もマイクなど使ったことがないから「(高山先生も)マイクなしで やってくれ」と言われた年もあったが、生憎今年は風邪でのどがやられていて、 声がちゃんと出ない。それでぜひマイクロフォンが欲しいと粘ったら、 事務の人がポータブルのマイクロフォン機器を出してきて、それを使ってくれという。 これにはちょっとびっくりした。教室にあるオーディオ関連機器の合鍵でも貸して くれるのかと思ったのだが、良く見ると教室にはそんなものは無いのである。

午前午後と集中講義を行い、昼休みは担当の先生の車で徳島駅間の 蕎麦屋に行った。夕方に講義を終えて、また担当の先生に車で徳島駅前まで 送ってもらい、土産物や高速バスの中で食べる夕食用の「ぼうぜ寿司」を買って、 17時15分の京都行き高速バスに乗る。

徳島と京都を結ぶ高速バスは、徳島行きはいつも満席だが、夕方に京都に 向う便はいつもすいている。しかしバスは古くて照明も暗く、車中で本を読むのは ちとつらい。いちおう複素関数論の勉強を試みたが、けっきょく車中の夕食以外の ほとんどの時間は居眠りをしていた。

21時過ぎに無事に自宅に戻り、出張の荷物を片付けたり、出張精算をしたりしたあと、果物やヨーグルト、そしてワインを少々と、夕食の足りない分を補充。 その後、先週のうちに作っておいた定期試験問題を見直して仕上げる。

2013年12月9日(月)
<<徳島大集中講義1日目>>
午前中はホテルの近くのSbuxで朝食をとったり、ホテルで少し数学をやったり。 昼前に徳島駅ビルでかなり早目の昼食。徳島ラーメンを食べた。これは人によって かなり好みが分かれる味である。その意味では、京都のこってりラーメン天下一品と 似たような性格を持っている。俺サマとしては「年に1度は食べてみたいが、 毎週食べたいとは思わない」ラーメンである。その意味では、それなりに一目 置いてはいるのだが、天下一品にも、ましてや新福菜館の真っ黒スープーのラー メンよりも評価は低い。

昼食後、昼前に徳島大学へ。担当の先生としばし歓談と打合せの後、 13時から大学院の集中講義開始。途中休憩を2度ほど挟んで、17時前に終了。 おかしなもので、俺サマはRitsでは大学院の講義を一切担当していないのだが、 徳島大学では毎年院生向きの講義をしている。ま、乞われればどこにでも参上する けど、お呼びでない所には一切顔を出さない。これが俺サマの流儀である。

夕食は担当の先生と一緒に、俺サマが10数年来通っている大学近くの讃岐うどん 屋へ。ところが1年ぶりにこの店を訪れたら、2代目とかいう若い人が店をやっていた。 一言で言って、先代が突然去った後で素人同然の人がやってきて、 うどんについても商売についても何の修行も積まないまま店を引き継いで、 うどん屋の真似ごとをやっているという感じの店に変わっていた。

それでこの店では簡単なメニューで済ませる。そもそも簡単なメニューしかなく、 実際にはそのさらに一部しか作れない店で、一瞬「ここは大学祭の模擬店か?」 と疑ったぐらいである。それで徳島駅前の店で食べ直す。 刺身や焼き魚、焼き鳥、サラダ、日本酒、ワイン。結構な豪遊で大満足。 帰りにコンビニで明日の朝食用のパンなどを買ってホテルに戻る。

2013年12月8日(日)
<<徳島なう>>
風邪は相変わらずで、声がガラガラである。

午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルを解きながら、録画しておいた リーガルハイの再放送をみる。中学校のいじめ問題の裁判の話。 結末があまりに美しすぎて、このシリーズらしくないなと思ってたら、 ちゃんと最後にリアルなどんでん返しをしてくれて、めでたしめでたし。 それから徳島出張の準備を色々。

昼過ぎに自宅を出て、山科駅前で昼食。そして京都駅前の京阪ホテルの セルフサービス1時間300円ソフトドリンク飲み放題のラウンジでしばし 時間調整。それから15時10分の徳島行き高層バスに乗る。車中複素関数 論の勉強をし掛けていたのだが、座席が狭くて窮屈な上に睡魔が襲ってきて、 結局半分以上寝ていた。途中PAでトイレ休憩があったので、井村屋の あずき抹茶アイス最中を食べる。これを最初食べたときは感動したが、 今となっては値段は張るけど辻利の抹茶アイスに軍配を上げるな。

18時過ぎに徳島に到着。駅前のホテルにチェックインしてから、 夕食の調達に出る。駅ビルの地下にあった寿司売り場が無くなっていた。 当てにしていた店が潰れたので、向いのそごうのデパ地下でタイムサービス の平目寿司や白ワインの小瓶、おにぎりセットなどを調達。

ホテルに戻って夕食。大抵こういう時は部屋で勉強することもなく、 ビデオで映画などをみて遊んでしまう。「ザ・ワーズ 盗まれた人生」 って映画は面白かった。売れない作家がパリの古道具屋で買った 古い鞄の中に、古い原稿が入っていた。それは素晴らしい小説 で、思わず引き込まれたその作家は、自分の名前でその小説を 発表し、大ヒットした。そして、、、という物語。思わず続けて 2回見た。若い頃英会話の勉強をするために、よく同じ映画を 続けて2回見たものだが。まあ、俺サマは リーガルハイみたいなハチャメチャ系も好きだが、こういう シリアス系映画も大好き。

ふとメールをチェックしたら、来年の4月から俺サマの研究室 に院生として来たいと言っている留学生からメール。先日送った 可換環論の資料をもう読んでしまったから次のが欲しい、と。 うーん、この調子だと4月からすぐにハーツホーンに入れそうだな。

2013年12月7日(土)
<<風邪をひく>>
風邪をひいたらしく、喉がいがらっぽい。市販の風邪薬で症状を押さえる。 近年の俺サマの風邪は、喉がいがらっぽくなって、それがだんだん気管支の 方に下がっていって、最後には夜中に咳が止まらなくなってから収束に向かう。 今回もそういう経路をたどるのかしら。

今日はアンチュチュの日だが、10月の台風の時、台風はとうに東に去り、 京都も福井も奈良も岐阜もせいぜい強風警報になっていたのに、気象庁が 滋賀県内だけいつまでも暴風警報を出しっぱなしにしていたために休講になって しまった講義の補講の日。

補講は13時からだが、10時からのアンチュチュの授業に出ていると、 せっかく早起きして行っても4〜50分で早引きしないといけないので、 結局欠席にする。

それで午前中は昨日に引き続き、別荘関係のあれやこれやで少し バタバタし、早目に自宅を出る。大丸ラクト山科店で昼食用のパンを 買って午前中に出勤。補講の時間までに、出張申請書を2つ書いておこう と思ったが、PCが全然動いてくれない。だいたいSystem idle process って、ユーザーのプロセスが動いてない暇な時に動くもんじゃないの かね?それなのに、ユーザプロセスを押しのけて最高 優先度でCPUを1時間ぐらい占拠している。

ま、そういう時間も見越して早めに出勤したので、無事補講と昼食の 時間までに再来週と来月末の申請書を書き終えて事務に提出。

13時から14時30分まで「代数学序論II」の補講。幸い 喉の調子は良くなって、いつもよりやや低めではあるが、ちゃんと 声は出た。出席者は通常の講義の8〜9割程度といったところ。今日は 外直和と内直和の話。次回からは作用域を持つ群の話に入る。

講義終了後、すぐに大学を発ち、百万遍界隈へ。寺子屋の時間まで半時間以上 あったので、アンチュチュの図書室へ。今日はちょっと睡眠不足気味なので、 特になにもせずに机に突っ伏して半分居眠り。時間が来たら寺子屋へ。

16時40分から18時10分頃まで寺子屋にてドイツ語の授業を受ける。 帰りはかなり冷え込んできたので、荒神橋からバスで京都市役所前まで。 大丸ラクト山科店で、今月のお勧め赤ワインを1本買って帰宅。夕食の 後、またも別荘関係ですこしごぞごそし、明日出発の徳島大出張の準備など。

2013年12月6日(金)
<<別荘関連の合間に歯医者>>
午前中は別荘関係のあれやこれやで少しドタバタし、その合間を縫って 歯医者の定期検診。

ひと段落ついてから、新福菜館府立医大前店で昼食。それから 途中小雨がぱらついたりしたけれど、河原町三条までぶらぶら歩く。 途中、最近なかなかお目にかかれないツナのトマトソーススパゲティー を出す店や、出石蕎麦を出す店を見つけた。どちらも京都市役所近辺にある。

それから上島珈琲寺町通り店に籠ってしばし数学。隣の席には、例の 数学オバサンが居た。先日彼女を山科で見掛けたが、もしかしたら この辺の人かしら?趣味で物理や数学を勉強している爺さんもいた。

夕方、上島珈琲を出て、ZEST御池やラクト山科をぶらぶらと眺めながら 帰宅。しばし野暮用の後、夕食。夜は明日のドイツ語の予習。

最近転出していった先生から挨拶メールが届いていたので、返事を 出しておいた。「貴方の新しい職場には○○という悪い先生がいるから、 気をつけてください」と半分本気のキツイ冗談を添えようかと思ったが、 悪い先生はRitsにも居るし(俺サマのことだけど、何か?)、余計な ことを言わなくてもいいかということで、踏みとどまり、穏当な文言に とどめる。

キツイ冗談と言えば、先日俺サマが学科長の代わりにやった学科会議でも、 ちょっとぶちかましてみたのだが、皆さん凍りついてしまって完全に スベってしまった。何を言ったかというと、あの先生は絶対そういうことは しないだろう、もし「やる」とか言い出したら、それこそ「先生、お気は確 かですか?」と周りがびっくりして大騒ぎしなければならないし、天変地異 が起こって空から槍が降ってくるかもしれないとマジで心配すべき事態になる。 「しかし、そういうことは現実には起こりませんから、皆さん、ご安心ください」 と言ったのだけど。。。

2013年12月5日(木)
<<やる気が起きない>>
午前中は、週末の補講と来週(再来週にもかかるかも)の 講義メモ作り。そして大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。 研究室で再来週の出張申請書の準備をしたり、昨日の演習の授業の答案整理を したり、昼食をとったり、講義メモの続きを書いたりしているうちに 午後のゼミの時間となる。

13時から14時30分まで、アルティン・ガロア理論入門卒研ゼミ。 今日は整係数1変数多項式の既約性についてのいくつかの演習問題 を解く。次回はいよいよ代数的要素のところに入る。ガロア理論入門 と銘打ってはいるが、結局ガロア理論のところまでは行きそうにないな。

引き続き、14時40分から16時10分まで、堀川・複素代数幾何学 入門ゼミ。今日は複素多様体の基本的な定義の続き。次回は複素射影空間 のところに入る予定。このゼミの着地点としては、線形束の話をどこまで やれるかが鍵だな。

ゼミの後、出張申請書と講義メモを完成させ、申請書を事務に提出 してから大学を発つ。帰宅して夕食の後、夜はラクトスポーツプラザ。 今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。

帰宅したら、またアメリカ数学会のレビューの仕事が届いていた。 最近続けざまにレビューの依頼が来て、先日1件片付けたばかりなのに、 今でもアメリカ数学会とヨーロッパ数学会の依頼がそれぞれ2件ずつ溜 まっている。

そういえば、来年度の講義のシラバス書きの季節が始まったが、 最近複素解析の勉強をとんとサボっている。色々やらな きゃならん仕事が溜まってるのだが、やる気が起きず、別のことをやっている。

一番やる気が起きないのは、先日届いた新しいノートPCの設定だな。 「週末の補講や徳島出張でバタバタしているから」という口実で、研究室 に放り出したまま。

2013年12月4日(水)
<<17インチ・ディスプレイ、でか過ぎ!>>
午前中は自宅で野暮用。それから大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼頃に出勤。

午後の演習に使うプリントを講義の資料として使うため、1枚だけ印刷する必要があったのだが、数日放置された老骨WindowsXPマシンは、例によって何やら裏でダウンロードを繰り返していて、全然まともに動かない。

その昔、VAX11を100人ぐらいのTSSで使ってて、カーソルがびくともしないので、 一文字打ちこんではお茶を飲みに行き、ニ文字目を打ち込んではトイレに行き、 コマンドを打ち終わったら昼食に出掛け、、、みたいなことをしてたのを思い出した。 それぐらい全然マトモに動いてくれない。結局、1時間ぐらいして午後の講義の直前 ギリギリに何とかプリントアウトすることができて、セーフ。

13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」の講義。今日は有限生成アーベル群の基本定理の証明を終えて、外直和群と内直和群の話に入る。これも、 両者が同じものだという話に入る前に時間切れ。次回12月7日(土)の補講では、 直和群の話を終えて、作用域を持つ群の話に入る予定。

引き続き14時40分から16時10分まで、2回生「構造数理セミナーII」の Aクラス。今日は内直和と外直和の演習。技術的には極めて単純な話だが、 概念的には必ずしも分かりやすい話ではないので、学生達は七転八倒していた。

16時30分から18時30分頃まで、学科会議その後すぐに帰宅して夕食。 夜は大学の仕事関係で色々メールをやりとりしたり、来週末締切の後期試験問題 (とその追試問題)を作る。来週は徳島大学出張とかで色々気ぜわしいので、 早目に片付けておこうか、と。

それにしても、新しいノートPCのディスプレイは17インチ以上で、 それが一体どのぐらいの大きさか知らずにいたが、現物を見たら、、、 デカ過ぎて俺サマのリュックサックには入らない!?ま、研究室にドンと 据えておくためのPCだから、いいようなものだけど。 持ち運び用には、レッツノートの小さいのを来年度あたりに買ってもらおうかな。

2013年12月3日(火)
<<新しいノートPC納入される>>
午前中は自宅で野暮用の後、数学。先日、俺サマの糞論文に色々コメント をくれた大先生の指摘に従って、プレプリントを修正し、プレプリント サーバーに再投稿。

そうこうしているうちに、発注手続きをしておいた新しいノートPC が納入されたとの連絡が、大学から届く。嗚呼、憂鬱。PCの設定作業って、 面倒臭いのよね。

午後はノートPCを持って街に出る。俺サマは普段は、論文資料などを 入れているiPadしか持ち歩かないんだけど。まずはZest御池の蕎麦屋でかなり 遅めの昼食を軽く済ませる。その後、上島珈琲寺町通り店に籠って数学。 17時前に退散し、帰宅して夕食。夜はまたすこし数学。

そういえば今週は数理研で可換環論シンポジウムをやっているらしい。 大学院博士課程で可換環論を専攻したいと言っていた某国留学生が、諸般の 事情で結局来れなくなったのは、もう数カ月前の話である。その学生が予定 どおり9月から来ていたら、このシンポジウムに連れて行って、日本の 可換環論研究者たちに引き合わせないといけないなと思っていたが、その 必要もなくなった。

俺サマはもう可換環論の研究をやってないから、国内の研究者を紹介 してやって、「あとはその先生達と共同研究するなり何なり、 自分でやっていきなさい」と放り出そうという魂胆だったのである。 まあ、不幸にして誰にも相手にされなければ、最後は俺サマが責任をもって 相手するつもりだったけど。

この俺サマも、馬鹿なくせに計算機科学、可換環論、代数幾何学と 色々やってきたが、大学院に通って特定の指導教官がいたわけでもなく、 その場その時に適当な先輩や先生を見つけて教えを乞い、色々な人を渡り歩い てきた。くだんの留学生にも、それと同じような道を歩ませればよいか、 と考えていたのである。

2013年12月2日(月)
<<福田進一のJ.S.Bach作品集3を購入する>>
午前中は自宅で数学。午後はノートPCを持って街に出る。まずは 久々に丸亀製麺河原町三条店にて軽く昼食。その後、上島珈琲寺町通り店に 籠って数学。16時頃に退散して、JEUGIA三条本店へ。

最近発売された福田進一さんのJ.S.Bach作品集3には、5年ほど前に出た 作品集1と同じ、俺サマ大のお気に入りの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ の第3番が入っており、試聴マシンで慎重に両者を聴き比べる。 「やっぱり新しい録音の方は何かしら 進化しているみたい」という感触を得て、それ以外の曲もざっと聴いて みて購入を決定。

その後、河原町三条のジュンク堂書店をさらっと 偵察。そういえばここの専門書コーナーには、東大生協に負けない ぐらい豊富な品ぞろえの数学書(和書)がある。でも、最近は 専門の研究者向けの洋書を買うことはあっても、 あまりこういうところで数学書を買わなくなったな。

昨日アバンティーブックセンタ―で見掛けた、有名幾何学者の随筆集 がここにも置かれていたので、もう一度パラパラっと確認。ペレルマンと もう一人の重要な仕事をした数学者が、いかに非社交的で一人籠って研究 するタイプだったかという逸話が簡単に紹介されていて、ちょっと面白か った。しかし、それ以外の部分は俺サマとしては特に興味 がなかったので、この本はこれでオシマイで「数理研キラキラ物語」 同様、俺サマ的には「Out of 眼中」カテゴリとなった。

他にも、最近リタイアしたと思われる超有名数論学者の随筆集や数学論 みたいな本もあったが、「ま、その先生の書くものは数学論文だけで十分 でしょう」ということで、これも背表紙だけ見て「Out of 眼中」。

帰宅して夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。今日はストレッチ、軽い有酸素 運動、筋トレの後、楽しいZUMBA.その後、筋トレの残りをすこしだけやって 帰宅。今日買ったCDを聴く。

昨日の「俺サマの世界観の根幹に変更を迫る説」の件だが、あれからつらつら 考えてはみたが、「いつの日か皆まとめて踏み潰してやる」必要はないかも知れない が、彼らとのコミュニケーション・ギャップはいかんともし難く、 まともに相手すると不愉快になるから、原則として 数学者とは距離を置くという現在の方針は堅持しても良いのではないか、というのが 今のところの結論。

2013年12月1日(日)
<<来年の手帳を買う>>
午前中は、京都新聞日曜版の2つのパズルを速攻攻略し、野暮用を済ませ、 しばし数学。午後は山科区内にちょっと散歩に出掛け、ついでにその辺で 昼食もすませる。帰宅してまた数学。夕方、京都駅前の京都アバンティー に繰り出し、そこの書店で来年の手帳を購入後、京都駅で夕食。 その後、南の方に出掛けて野暮用を済ませてから帰宅。夜はすこしだけ数学。

そういえば、昨日書き忘れたが、アンチュチュに向かう地下鉄の中で、 鼻糞をほじくって食べる少年を見掛けた。思うにあれは、鼻糞を食べている のではなく、鼻糞をほじくった指を唾液で清めているのかもしれない。 だとすれば、泥だらけになった足をぺろぺろ舐めて清める数理研猫と 同じと思われる。

電車の中で鼻糞をほじくったり食べたりするのは30代の男 というのが、少し前までの定説だった。しかし最近はその定説を打ち破る、 若い人のサンプルの新発見が相次ぎ、しかも従来全くの謎とされていた 「鼻糞を食べる」行為の意味について、数理研猫の観察を通じて 猫の習性との関連も見えてきた。うーん、素晴らしい。 学問の発展も、こんなふうでありたいものだ。

アバンティーブックセンターには、案の定「数理研キラキラ物語」が 平積みにされていたが、もうそんなものに惑わされるような俺サマではないので、 完全無視。しかしふと見ると、先日亡くなった超有名微分幾何学者の随筆集があった。 数学者嫌いの俺サマが、そんな本を読むわけがないのだが、一応ちょっと 覗いてみたら、面白いことが書いてあった。

曰く、数学者には内気な人が多く、 また、歩きながら考える人も多く、声を掛けて邪魔しては いけないという暗黙の合意もあったりするので、数学者同士で 研究仲間をつくって共同研究したり するぐらいのことは何とかやっているが、顔見知りと道で出会って挨拶をする という社交的習慣を身につけないままでいる人も多い、と。言われてみれば そうかも知れないという気がするが、これは意外な指摘である。

俺サマの経験では、数学者というのは、たとえば研究集会の 懇親会で研究のことなどでちょっと話が弾んで、 「この人とは懇意になれたかな」と思っても、次にどこかの集会などで会った時 に「あ、先日はどうも!」とか挨拶すると、「誰や?お前」みたいな 感じでプイっと無視してくる。別に歩きながら考え事をしていたとは思えない 状況でも同じである。 さらには、一人や二人の稀な例ではなく、ざっくり言って 数学者の10人中7、8名はそんな感じ。

まあ、俺サマもかなり内気な方で、「挨拶もロクに できない奴」とさんざん悪名を轟かせてきたが、一応会社員を9年、 工学系の大学教員を8年やってきたせいか、向うが挨拶しているのにプイっと無視 するのは、相手に対して余程敵意を持っている時ぐらいしかやらない。

それと、数学者の中には相手が自分の研究に直接メリットのある人か否かで 露骨に態度が変わる人が居て、そのタイプの数学者が「もう、こいつと 付き合うメリットは無いな」と思うと、挨拶はおろか話しかけられてもロクに 返事もしなくなるのを目の当たりにしたことがある。まあ、そこまで極端な人は 居ることは居るけれど、かなり珍しいが、それに近いことを考えてる数学者は案外 多いような気がしている。

そういったことから、俺サマにしてみれば何とも許し難い数学者たちのあの 無礼な態度は、俺サマが馬鹿だと分かって「こんな奴相手にしてもしょうがない」と 思って無視してるのだとばかり思っていた。しかし、その随筆集の説が正しいとすれば、 彼らは「内気」で、かつ「顔見知りに会ったら会釈ぐらいはする」という社会的訓練 を受けてないから、何となくそうしているだけかも知れないというわけだ。

「俺サマは馬鹿、数学者は馬鹿が大嫌い、よって数学者は俺サマが大嫌い、 馬鹿だからと言って俺サマを嫌う数学者どもなど糞食らえだ!そのうち 皆まとめて踏み潰してやるから、覚悟しとけ」という 俺サマの世界観の根幹に修正を迫る説だけに、まだ半信半疑な感じ。