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2014年1月15日(水)
<<ちょい足し歩きの日>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。 山科駅と南草津駅の電車やバスの乗り継ぎが妙に悪く、なかなか 大学にたどりつけなかったが、その分、複素関数論の勉強が進んだ。

大学到着後、まずは図書室でアールフォースの「複素解析」の日本語版を借りる。 原書版に奇妙な言い回しが一カ所あって、数学的にも意味がもひとつ不明 なので、複素解析の専門家がどういう風に訳してるか見てみようか、と。

それからちょっと遠い事務に行って、今日の演習の授業で使うレポート用紙 を調達してから研究室へ。

研究室で昼食やらメール書きやら、午後の講義の準備やら。途中7階の事務 で郵便物を受け取ったりもした。

13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」の講義最終回。 今日はシロ―の定理の証明の概要を話す。

14時40分から16時10分まで、2回生「構造数理セミナーII」Bクラスの 最終回。この授業で明日の某ガイダンスについて アナウンスすることを頼まれていたのだが、その内容を書いたメモ(というか依頼の メールが入ったiPad)を研究室に忘れてきたので、授業が始まる前の10分の 休憩時間の間に急遽取りに帰る。

教室棟2階から地上に出て、100メートルぐらい速足で歩いて 研究室棟にたどりつき、階段を5階まで駈け上がり、研究室で忘れ物を取って、 また5階分の階段を駆け下り、100メートルを小走りして教室棟の2階に戻る。 何とか14時40分には間に合った。まあ、週に2回のスポーツクラブ はこういう時に役に立つな。

そういえば俺サマがスポーツクラブ通いをしている動機の一つに、 数学の国際研究集会に参加すると、中日の遠足で山登りをさせられたり するから、そのための体力を養うというのがあった。特にヨーロッパ系の 数学者の習性のひとつに山登りが大好きというのがあるが、俺サマは 山登りよりも、街を散策する方が好きだから、その意味でも数学者では ないのである。

それはともかくとして、最近は外国の研究集会に出ても、 山登りはパスして、ひとり街に出て絵くようにしているから、その意味では スポーツクラブ通いの動機は1つ無くなったというわけだ。

さて、今日で2回生の講義科目は全て終わった。俺サマは3回生以上の 科目は担当していないから、例年だとこれで今のクラスの学生達とは、 卒研で俺サマの研究室を志望する数名を除き、ほぼ永遠にサヨナラである。 しかし来年度は3回生科目も通年で担当する予定なので、もう1年 彼らとの付き合いがつづく。俺サマはRitsの教師になって以来22年間、 特に3回生前期の講義科目は1度も担当したことがないから、それが どんな感じなのか、ちょっと楽しみではある。

16時半から18時10分頃まで学科会議。その後すぐに大学を発つ。 帰りに山科区内のスーパーで買い物をするはずだったのだが、自宅のすぐ 前まで忘れていて、急遽スーパーまで逆戻り。昼間も授業の合い間に結構 歩いたし、今日はよく歩く日だ。

先日ちょっとテレビを見てたら、日常生活の中で、 例えばいつも行ってるスーパーより遠いスーパーに 行ってみるとか、通常のコースよりも少し余分に歩くようにすると、 内臓脂肪の解消に良いということで、「ちょい足し歩き」とかいう 名前で紹介されていた。まあ、今日1日だけだけど、 正月太りの解消には少しは役立ったかしら。

帰宅して夕食の後、また少し複素関数論の講義ノート作り。

2014年1月14日(火)
<<プリンターを繋げた後、長い教授会>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。 まずは来年度からRitsの院生として俺サマの研究室を志望している 某国留学生に、事前学習用の資料をコピーして郵送手続きをする。 Atiyah & MacDonaldのIntroduction to Commutative Algebra の一部をコピーして送っているのだが、資料を読むのが異様に 速く、すぐに次の資料を送って欲しいと言ってくる。

本当に分かってるのかどうかは不明だが、もし分かってその速さで 読んでるとしたら、数学の理解力にかけては、俺サマがRitsに来て20年以上 の間に見てきたどの学生よりも数段優れている。 凄い奴が来るかも知れないなって感じ。

郵送手続きの後、先週末に事務室に届いていた新しいプリンター を研究室に運び込み、研究室の新しいPCに繋げて動かす作業。まあ、最近の 電子機器は良く出来ていて、マニュアルに従ってやっていけば、多少予想外の ことも起こるが、基本的には 普通の家電製品と同じぐらい簡単に設置設定ができてしまう。

10数年前だと、まずDOS-Vマシンを買って、 それでは理工系の研究用にはほとんど使い物いならないからという理由で、 無節操なバージョンアップゆえ 3カ月に1度インストールし直さないといけないという、ほとんどハッカー達の 趣味のオモチャとしか言いようのないFreeBSDをインストールし、 あちこちからヴァ―ションの合わない中途半端なフリーソフトを捜してきて コンパイルし、コンパイル時に出る山のようなエラーメッセージの対処方法を、 それこそ毎日そういうことばかりやってるだけで創造的なことは何もしてない くせに矢鱈威張り散らしているシステム管理者の機嫌を取り、頭を下げて教えてもらいな がらプリンターを繋げたり、TeXやEmacsエディターを立ちあげたり、 色々な設定を行ったものである。

当時俺サマが買ったプリンターは全然うまく繋がらないので、製造会社の友人 に問い合わせて、たまたまその製品の開発に携わった研究所の所員に、 マニュアルには書かれていない方法 を教えてもらって何とか動くようにした覚えがある。

そんな調子だったから、新しいPCの設定や周辺機器の接続には 理不尽な苦労が山のように待ち受けていて、人生の貴重な時間を浪費 することになるのではという不安が今でもある。しかし実際には こんなに簡単にできてしまうのだから、良い時代になったものだと思う。 まあ、Windowsで動く研究用のソフトが充実してきたことが大きいかな。

プリンターの立ち上げや接続はすんなり終わり、次はffftpの設定 をして、大学の共通の計算機設備に接続できるようにした。 これで大学のサーバーに入っている俺サマのWebページ(研究業績リストや 俺サマのこの日誌へのリンクなど) の更新が研究室のPCからできるようになった。

作業が終わってまだ時間があったので、しばし複素関数論の勉強。 俺サマの今の研究テーマとは直接には関係しないが、 学生の頃は全然知らなかったことが分かったりして、なかなか有意義。

16時30分より教授会。今日は色々厄介な議題が沢山あり、 猛獣のような先生が吠えたり、投票があったり、色々あって 通常よりも長引き、終わったのは18時40分頃。それから 研究室に戻ってすぐに大学を発つ。大丸ラクト山科店で、安いけど美味しい ボルドーの赤ワインを1本買って帰宅。夕食後、夜は大学関係の 「碌でもない系」メールをいくつか書いて送った後、少しだけ数学。

2014年1月13日(月)
<<シャドウボクシングでへとへと>>
午前中は自宅で数学の後、ラクト山科や山科区内のスーパーで買い物。 そのついでに山科駅の蕎麦屋で軽く昼食。帰宅してまたしばし数学。

夕方からラクトスポーツプラザへ。何故かスポーツシューズを忘れ、 100円でレンタルシューズを借りた。俺サマは年を取ってますます 忘れ物が多くなり、スポーツシューズは初めてだが、運動用の眼鏡 に掛け替えるのを忘れたり、タオルを忘れたり、スタジオレッスン割引 券を忘れたりと、色々忘れものをする。その度に、「嗚呼、俺サマも 耄碌したものだ。年は取りたくないわい」とガックリ肩を落とすのである。 少し前なら、こういう時に「老人力が身についた」と威張って見せるのが 流行だったが、最近はそういうのはあまり聞かないし。

耄碌してきたと思うと益々用心深くなり、自分では十分用心深くしている 積りなのに、盲点みたいな形で何か大事なことを見落として、がっくり 肩を落とすというのは、老人が陥る典型的な自信喪失デフレスパイラル である。

ジムでストレッチ、筋トレ、軽い有酸素運動の後、最後はスタジオレッスンで 締める。今日は楽しいZUMBAのインストラクターが研修とかで休みで、 代講インストラクターによるシャドウボクシング。前にもこの講座の 代講でやったことがあるけど、なかなかの運動量で、45分でへとへとになる。

スポーツプラザの後は、ラクトの4階レストランフロアでお好み焼き の夕食をとり、21時半頃に帰宅。その後、またすこし数学。

2014年1月12日(日)
<<月の桂を飲む>>
朝に京都新聞日曜版の2つのパズルを速攻攻略して、少し遅めの昼食を 挟んで、夕方まで自宅で数学。夕方、京都駅に出掛け、そこで夕食。 駅ビルにある某レストランで出た「月の桂」という日本酒が美味かったので、 もう一度行って確かめよう、と。帰宅して、別の酒をもう一口だけ飲み足 してから、またしばし数学。

数学の本ばかり読んでいると、他の本を読む気が全然起こらない。 それはたぶん、数学の本に比べると中身がどうしょうもなく薄く思え てしまうからだろう。こんな中身がスカスカの本なんか、読んでもしょ うがない、と。それで、ちょっと前に買った「考えない練習」(小池龍之介) も、最初の数ページ読んだだけで放置してある。まあ、学科長の仕事が 始まる3月末までには読もうとは思ってるけど。

一般書に限らず、俺サマが昔書いた理論計算機科学の論文を眺め直してみると、 こんなアホみたいに幼稚な話が論文になるのか?と思わず呆れて しまう。数学科3回生レベルの演習問題じゃないか、と。 これは学生時代から数学だけやってきてすくすく育ち、 目出度く数学者になった人たちと同じ評価の仕方である。

まあ、俺サマは一応、理論計算機科学の論文は数学の 技術的な内容や深さとは違うところに価値があることを 知ってるから、そういう捉え方は数学者がよく陥る 間違いだと分かるけど。

あと、政治的な議論はほとほと馬鹿らしく思えてきてしょうがない。 テレビの討論番組を見ても、ほとんどの場合、それぞれの立場を主張し合 っているだけであって、(それぞれの立場を超えた)真実を探求するための 議論になってないし。

昔はそれほどでもなかったのだが、この10年ぐらい数学にハマって 益々その傾向が強くなってきたな。それはすなわち、馬鹿がどんどん嵩じていく プロセスだという気がするのだけど、馬鹿が嵩じる代償として 良い数学研究ができれば良いのだけど、研究は鳴かず飛ばず、馬鹿はどんどん 進行するでは、目も当てられないではないか。

2014年1月11日(土)
<<今年初の語学学校の日>>
早起きしてアンチュチュへ。今日から冬学期開始。10時から12時半まで フランス語の授業を受ける。今日も受講生は俺サマを含めて2人で、もう1人の 人は「このままでは講座が廃止になるんじゃないかしら」と心配していた。 長年語学学校通いをしていた俺サマの経験から予想するに、このクラスは 来学期にはリストラされるでしょう。

語学学校のクラス、例えば初級クラスとか中級クラスはそれなりの 人数が居て、持ち上がりで1、2年続き、そうこうしているうちに レギュラーメンバーみたいな人同士が何となく仲良くなったりする。 しかし、学期が進むにつれてだんだん上級レベルになっていき、1人2人と 抜けて行って、最後には2人ぐらいになったりもし、次の学期には、 クラス自身が消滅して皆散り散りになって「さようなら」である。そういう 意味では、語学学校の友というのも儚いものだが、何年か後に全然別のクラス でまた一緒になったりすることも稀にあるし、街で偶然出会って「お久しぶり」と 挨拶ぐらいは交わしたりする。

昼食は少し足を伸ばして、新福菜館府立医大前店へ。百万遍店はあれから 再開に向けた動きは全く無いし、府立医大前店に通うのも慣れてきたので、 このままの状態がしばらく続きそうな感じ。まあ、京大近辺からだと 往復3キロぐらい歩くので、いい運動にもなるし。

昼食後、京大ルネまで徒歩で戻り、自販機コーヒーを飲んだ後、書籍部をすこし 偵察。それからアンチュチュの図書室に籠って、午前中のフランス語講座の復習と 宿題を片付けてから、複素関数論の講義ノートつくりの作業を少し。

今日のアンチュチュは、夕方からギャロット・デ・ロアの催しで、京都市内外の フランス菓子店がそれぞれ自慢のギャロット・デ・ロアのパイ菓子を出品し、 それを参加者が自由に試食するという催しがあり、かなり人が集まってきてた。 俺サマは数年前に一度参加したが、会費はかなりのお値段なので一切れや二切れでは全然元 が取れない感じだし、残ったパイ菓子を 持ち帰ることができるとは言え、賞味期限の問題もあって、 「そんなに沢山食べきれない」ということで、その後は参加していない。

16時40分から18時10分まで、寺子屋にてドイツ語講座新学期の 1回目の授業を受ける。このクラスも受講生は俺サマを含めて2名。 しかし流石は小回りの利く寺子屋だけあって、いまだにリストラされていない。

帰り道、もう1人の受講生の人と寒波が襲う東一条通りをとぼとぼと 川端通りに向かって歩きながら、「このクラス、受講生が全然増えませんね。 前き来てた○○さんも、××さんも、△△さんも来なくなって久しいし、 自分の近くにも語学好きの人はいないし」みたいな景気の悪い話をした。 俺サマは今のクラスメートが来る何年も前から寺子屋に通っていて、 上級クラスでは圧倒的断トツの最古参なので、このクラスに来なくなった人を 上の会話の倍以上は知っている。

大丸ラクト山科店で、ブルゴーニュ産の白ワインを1本買って帰宅。 夕食後はしばしゆっくりし、その後すこしだけ数学。

2014年1月10日(金)
<<出勤して集中講義のレポート採点その他>>
今日も少し早目に自宅を出て、大丸ラクト山科店で 昼食用のパンを買って、午前中に出勤。研究室での昼食を 挟んで、徳島大学の集中講義のレポートの採点に励む。 14時過ぎに作業が終わり、その後、研究室の新しいPCに 大学が法人契約しているセキュリティーソフトをインストール。 この作業も案外スムーズに完了した。

その後夕方まで研究室にて数学。夕方、FFFTPのインストールを やって、それを大学共通のネットワークに繋げる作業は古い XPマシンを立ちあげないとアドレスなどがよくわからないので、 後日に延期して大学を発つ。

18時頃に帰宅してしばし野暮用の後夕食。夜はまた数学をすこし。

今年度は演習の授業を担当したりして、大学の数学がわからない学生 の特徴がすこし分かってきた。要するに彼らは数学を表現する数式記号の 意味が分からないのである。では、数式記号の意味するところを1つ1つ丁寧に 説明すれば理解できるかというと、少しは分かった気になる学生も居るが、 どんなに噛んで含めてお粥を焚くように説明しても頑として理解してくれない 学生もいる。俺サマの教え方の下手さを割り引いても、 やはりどうしても分からない人は居るような気がする。

どうしても分からない人と色々やりとりしていると、 現代数学の議論の基礎となる、ごく単純で基本的な概念や考え方がわかってないからだ と判明することが多い。じゃあ、そこを押さえればいいんだな と思って、色々説明したりするのだが、それがうまくいかない。 現代数学を理解するためのごく単純で基本的な概念や 考え方、彼らはそれを受け入れること に全力を挙げて抵抗し、自分が慣れ親しんだ考え方 によって曲解しようとする。1つ1つは小さな ことであるが、そういう無理が積み重なってくると、もう何が何だか さっぱりわかりません!という状態になり、大学を卒業する頃には すっかり数学が嫌いになっている。

これは頭の良し悪しではなく、基本的な物事の認識の仕方に違いが あるような気がする。世の中には自分には理解不能な考え方があるのだ と身をもって知ることができただけでも、大学で勉強した意味はおおいにあると 思うが、同時に深い敗北感を持ってしまうようでは、あまりよろしくない。

2014年1月9日(木)
<<早出して雑用を片付ける>>
大丸ラクト山科店の開店まえに自宅を出て、大学に直行。 まずは生協コンビニで昼食用の弁当と豆乳を買って研究室へ。 午前中は色々雑用。出張報告書や別の申請書を書いて事務に提出し、 生協の店舗に行って新しいPCに繋げるプリンタを注文してきた。 研究室に戻って、徳島大学での集中講義のレポートの採点を 少し進める。

13時から14時30分まで、アルティン・ガロア理論入門 卒研ゼミ。今日は単純代数拡大の多元環構造について。 次回はたぶん最終回で、単純代数拡大が体であることの証明 までたどりつけるかどうか、といったところ。

次のゼミまでの合い間に、廊下でどこかの学生につかまって 卒業式の後の謝恩会の案内を渡された。今年は手回しが良いというか、 準備が早いようだ。勿論、欠席ということで返事を出しておいた。

引き続き14時40分から16時10分頃まで、 堀川・複素代数幾何学入門卒研ゼミ。今日は複素多様体上の有理型関数 のところを終え、(Cartier)因子の節に入る。次回は直線バンドルをやって Weil因子の節に入る予定。

このゼミの学生は二人とも国立大学の大学院 に進学する予定なので、ゼミの期間を延長して、できれば 複素多様体の章の終わりまでやって区切りをつける予定。これは 俺サマがよくやる手で、大学院進学でモチベーションが高い学生 を卒業間際まで骨までしゃぶり尽くし、俺サマ自身が勉強して やろうという魂胆。

ゼミのあと、PCに付いてきたセキュリティーソフトの 有効期限があと10日で切れることに気づき、大学のサーバーから 法人契約版のセキュリティーソフトをインストールする準備をしてから、 とりあえず大学を発つ。

帰宅して夕食の後、夜はラクトスポーツプラザ。今日は骨盤矯正ヨガが 休講なので、ストレッチといつもより多めの有酸素運動を中心とした自主トレ。 夜は個人研究費の残高をしらべ、今後の作戦を練ったり、すこし複素関数論 の勉強をしたり。

2014年1月8日(水)
<<仕事始め>>
冬の冷たい雨がしとしとと降り続く一日。 午前中は自宅で野暮用。それから大丸ラクト山科店で昼食用のパンを 買って午前中に出勤。俺サマは今日から仕事始め、、、って、元旦から 講義の準備したりしてたし、数学研究に盆も正月もないんだけどね。 研究室で早めの昼食の後、複素関数論の勉強をすこし やったりしてすごす。

13時から14時30分まで、2回生「代数学序論II」の講義。 今日は内部自己同型、p群、pシロ―群、部分群の共役の定義の後、 シロ―の定理のステートメントを示し、4次対称群の例を通して 定理の意味を説明する。次回最終回はシロ―の定理の証明の概要を 示す予定。

ひきつづき14時30分から16時10分まで、2回生「構造数理セミナー II」のAクラスの最終回。今日は軌道と軌道分解の基本性質についての演習。 終了後、生協に行って新しいPCに繋げるプリンターを視察。カタログをもらって 研究室に戻り、ひといきついてから大学を発ち、山科区内のスーパーで 買い物をしてから帰宅して夕食。。

夜はWebで来年度の「複素解析I」(前期)と「複素解析II」(後期)の シラバスを仮入稿。前期は留数解析までと大体内容が固まったが、後期 はどうしようかしら、と。とりあえず来年度は、 一変数関数論の定番である等角写像論や数論の基礎となる一次関数論や 楕円関数論は大胆にネグって、大域解析関数論や代数関数論に走り、 時間が余ったら多変数をやろうという方向に固まりつつある。 要するに、俺サマ自身がちゃんと勉強してみたいことだけを教えるという方針。

その勢いで、また少し複素関数論の勉強。

2014年1月7日(火)
<<数理研、猫は元気、図書室は休み>>
昨夜はあれから大学の碌でもない仕事関係のメールを 書いて送ったりしているうちに、遅くなった。 今朝はゆっくり起きて、午前中は自宅にて野暮用の後、 複素関数論の講義ノ―ト作り。

学生時代から複素関数論は好きだったのだが、大学の講義に出て 何となく単位は取ったものの、真面目に勉強したのは21年前に大学 に移ってから。それでも夏休みなどに教科書を最初から読んでゆき、 コーシ―の積分定理だの積分公式だのや有理型関数や留数解析ぐらい まで進んだあたりで倒れるのが常で、10数年前までにそういうこ とを2,3回繰り返したように思う。それ以後は専ら知ったかぶりだけ で通してきた。今年度は卒研ゼミで学生達と多変数関数論を少し 勉強できて、なかなか楽しかった。その余勢をかって来年度から 複素関数論を俺サマのレギュラーの講座にして、大いに楽しませて もらおうという魂胆である。

午後は新福菜館府立医大前店で3時のお八つに近い遅めの 昼食の後、アンチュチュで冬学期の講座申込み。それから京大数理研へ。 猫は半分目を覚ましてソファーに寝そべっていたが、俺サマが 何だかんだ相手しているうちに眠ってしまって、肉球をつまんでも 頭の皮を引っ張っても知らん顔。しょうがないので図書室へ、、、 ところが何と今日まで年末年始の閉館だと。

それで理学部数学図書室に行ってみたら、幸い開いてたので、 そこで閉館までの1時間ちょっとの間、数学。この図書室には、 来年度の卒研ゼミ用のテキストが展示されていた。代数幾何学の定番 テキストって、俺サマの学生時代からあまり変わってないことを確認。

数理研への行き帰りには、新福菜館百万遍店の前を通って視察したが、 年末から全く動きは見られず。大丸ラクト山科店で、シャブリの白ワインを 1本買って帰宅。夜はまたすこし数学。その間、断続的に碌でもない仕事の メールのやりとり。この碌でもない仕事は来年度まで持ち越されるのかと 暗い気分になっていたが、年末に急展開があって、どうやら今年度中に 区切りがつきそうな気配。

2014年1月6日(月)
<<初ZUMBAでも激太り改善せず>>
午前中は昨日やる暇がなかった京都新聞日曜版の2つのパズルを速攻攻略。 その後、複素関数論の勉強。午後は久しぶりに街に出て、丸亀製麺河原町 三条店にて昼食。いつもは「かけうどん」だが、今日はふと「カレーうどん」 にしてみた。あと野菜の掻き揚げ天ぷらと烏賊の天ぷら。何故か掻き揚げが 矢鱈巨大な上に中身がぐっしり詰まっていて、通常のものの3倍ぐらいの ボリューム。烏賊の天ぷらも一番大きそうなのを選んだし。。。で、食後 胃がもたれて夜まで調子が悪かった。うーん、これしきのことで、、、 年末年始の暴飲暴食で、ちょっと胃腸が弱ってるのかなあ。

昼食の後は、これまた今年初めての上島珈琲寺町通り店。夕方まで 籠って、またも複素関数論の勉強。途中、となりの席に60代後半ぐらいの 女が3人と80代かそれ以上ぐらいの男が1人のグループがやってきた。 どうも近くで絵を習っている人達らしく、「ここのホットミルクはぬるい」 という、いかにも年寄り臭い(?)話に始まって、結構会話が弾んでいた。

途中、「近くの八百屋さん跡が舞台になった小説「檸檬」を書いたのは 梶井ナントカだったけど、下の名前は何だったっけ?」という話になって、 4人とも最後までわからなかったようだ。

それから「大阪万博は何時だっけ?」という話になって、 「ここのホットミルクはぬるい」の女が「1964年でしょ」と言いだした。 「何時だっけ?」と聞いた女は、流石にそれは何か変だと思ったらしく、 「えーと、私が子供を産んだのは昭和48年だから、それよりちょっと前かな」 とか言い出した。俺サマの母親もそうだったが、自分が子供を産んだ年を基準に 歴史を俯瞰するのは、所謂「負け犬」人生とは対極の無敵人生を送ってきた 自信満々の女に共通する思考なのかも知れない。

結局この議論には結論がでず、「ホットミルク」の女は最後まで 「1964年よ。きっとそうよ」と繰り返していた。 こんだけ年寄りが集まってて、誰も梶井基次郎の名前も、 1964年の東京オリンピックのことも、 EXPO’70も知らないとは、あんたら一体何者やねん?!

上島珈琲を出て、JEUGIA三条本店を少し偵察してから帰宅して夕食。 夜はラクトスポーツプラザへ。新年初のZUMBAと筋トレ、さらに有酸素運動も 追加。年末帰省の3日間だけで一気に3キロ激太りし、その後1日で 1キロ減った。しかしそれからはなかなか改善せず、現在平常時より1.7〜1.8 キロもオーバーしている。 それで頑張ってZUMBAや有酸素運動をしてきたのだが、体重は全然変わらない。 水ぶくれ分がまだ1キロ以上程度あるはずだけど。。。

2014年1月5日(日)
<<ICOT終了20周年同窓会>>
6時半に起きて7時半前に自宅を出る。京都駅発8時2分ののぞみに 飛び乗って東京に向かう。Uターンラッシュのさなかなので、この時間帯 でも京都駅はかなりの人出。それで自由席も、立ち席は当然ながら、身動きできない ぐらいの混雑だろうから、通路のできるだけ トイレに近いところで立たないと、、、みたいなことを考えて、それなりに 覚悟を決めて乗車。しかし実際は、ほぼ100%の乗車率だったが、なんとか席が空いてた。 これ幸いと最初は少し数学をやっていたのだが、すぐに睡魔に襲われ、 品川までほとんど寝ていた。

10時15分頃に品川に到着し、10時半過ぎには田町の三田界隈に到着。 新年会は12時からなので、昔働いていた研究所があったビルのところに行って みたり(日曜日のためシャッターが閉まっていた)、当時昼食や夕食に出掛けた 飯屋や鰻屋が今どうなっているか、辺りを偵察したりした後、新年会会場 近くのタリーズコーヒーでしばし休憩。

12時前に会場の中華料理店に行き、受付を済ませる。新年会は立食形式で、 12時から15時半頃まで行われた。集まったのは、 通産省主導の国家プロジェクトのために10年間(+α)の時限付きで 設立されたICOTと呼ばれた研究所の、元研究員や元事務職員60名程度。 現在は皆、大学教授や企業の幹部、あるいはその立場から引退、または引退しつつ ある人ばかり。ほとんどの人は、当時と同じ計算機屋だが、俺サマと同じく 全く別の分野に転向した人も少なくなかった。

立食での歓談や各自1、2分程度のスピーチで、この業界の最近の雰囲気 を何となく掴むことができて、その意味では有益であった。同時にICOTで 働いていた当時の気分も蘇ってきて、それがまるで暖流と寒流がぶつかりあうか のように、今の気分と混じり合って、この日誌を書いている今も何だか変な感じで ある。

ICOTで働いていた時は溌剌として夢見るような日々であったが、数学を やっている今は、寒い冬の朝に縮こまって火鉢で暖をとりながら、雪の灯りで静 かに本を読んでいるような感じである。数学についてそういうイメージを持つのは、 単に俺サマが馬鹿だからかも知れないが、俺サマにとっては、数学とはそういうも のである。どちらが良いとか悪いとかいうことでは ないが、何だか両極端な感じがして、後者の気分の状態で昔の友と会って、 前者の気分が一部で蘇るというのは、異質のものが自分の中で渦を巻いている ようで、ちょっと悪酔いしたような感じ。

だいたい、こういう懇親会風のパーティーで何人かの人が俺サマにフレンドリー に声を掛けてきて、一応対等の人間として話をしてくれるという状況は、数学業界で はあり得ない事なので、それだけでも「え?何なの?これ。俺、今、変な夢 でも見てるのかしら」って気になるな。

数名の友人と慶應中通りの店で2次会。18時半頃に解散し、品川から19 時発ののぞみに乗り、車中ほとんど居眠り。無事京都に到着し、 22時頃に無事帰宅。

2014年1月4日(土)
<<毘沙門堂初詣と複素関数論の勉強>>
今日中に複素積分の講義ノートをコーシ―の積分定理の一般形のところまで 一気に終わらせようと思ったのだが、朝はゆっくり起きて、午後は 先日のリベンジで山科毘沙門堂を参拝して甘酒接待などを受け、 帰りに山科駅前Sbuxで別の数学をやって、さらに大丸ラクト山科店で 今月のお勧め赤ワインと純米大吟醸酒を買ってたりしたので、結局 長方形領域の積分定理までしか終わらず。

俺サマは正月と言っても特別なことはあまりやらないのだが、 今年は特に何の区切りも思い入れもなく、するするっと大晦日、正月と 通り過ぎてしまったような感じだ。年末恒例の中学の同窓会では、悪友 の手違いが重なって、3、4次会がもひとつ爆発力に欠けていたことが 大きいかも知れない。俺サマ的には3次会あたりが本番で、それまでは 助走みたいなものだし。

ああ、そういえば同窓会の2日前に別の悪友と飲んだ時も、まあ、 酒はたっぷり飲めたけれど、珍客乱入でけっこう盛り上がった前年に 比べたら、ちと寂しい酒盛りではあったな。要するに年末の呑み会 が「もひとつ」だったということだろうから、次に期待するとするか。

しかし明日は珍しく東京で新年会だ。いや、正確には俺サマが昔 働いていた計算機科学の国立研究所が解散して20年の記念行事で、大学教授や どこかの会社の偉いサンになっている連中に会って、お行儀良く 昼食会をしながら、お前とこは最近どんな具合だ?みたいな話を するわけで、言わば業界の新年の挨拶会みたいなもの。俺サマは もう計算機業界の人ではないけど、視野を広げる意味では数学者達 の懇親会に顔を出すよりもうんと有意義だと思う。

しかし、まあ、年末年始の10日ちょっとの休暇だったけど、 何だかんだと普段やらないことをやって、 結構リフレッシュできたことは確かだな。

2014年1月3日(金)
<< TeXとEmacsのインストール・京都駅が大変>>
正月休みということで、朝はゆっくり起きて、なんだかんだ やっているうちに午前中が終わり、昼頃自宅を出発。今日から平常営業の 大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買い、研究室の新しいPCにTeXとEmacsを インストールするために大学に出勤。

TeXは簡易インストーラを捜して、それを動かすだけで簡単にインストールが できた。Emacsはちょっと厄介で、自宅のWindows7マシンの時も苦労したが、 結局バイナリファイルの簡易インストーラを捜し出して、それで何とかなった模様。 まだ動作確認はちゃんとはやってないけど。 インストール作業以外には、「構造数理セミ ナーII」の演習問題のプリントを1クラス分コピーした。

TeXとEmacsのインストールが予想以上に早く済んだので、京都駅に移動。 有楽町駅前の火災で新幹線がストップした影響か、新幹線の改札内、改札前、 みどりの窓口、自動切符売り場、いずれも沢山の人が溢れ返っていて、電車 も軒並み2時間から4時間程度遅れているようだった。

5日の昼に前の職場の同窓会があって、当日の朝、新幹線に乗ればいいや と思っていたのだが、今朝になってUターンラッシュの頃だということを 思い出した。それでUターンラッシュの様子を偵察するついでに、5日朝の 新幹線の切符を買いに来たのである。今日から5日の午前中までの指定席は、 一部のグリーン席喫煙席を除いて全て売り切れたので、自由席の切符 を買った。今日の段階では自由席の切符を買うだけでも長蛇の行列 を覚悟しなければならない状態なので、今のうちに買っておこう、と。

その後、京都駅前アバンティーを偵察。ブックセンターに 「倉西数学への誘い」(岩波書店)が平積みされていた。 メーリングリストで知りあいの数学者が宣伝してた本である。 倉西理論は今の俺サマの研究テーマに深く関係する話なので、 この本でそのアイディアの源泉がつかめればなと思わず手に 取った。しかし倉西先生の数学者としてのエピソードのような話も 入ってるみたいだったので、「鬱陶しい!」ととりあえずパス。

前にも書いたけど、偉い数学者がどんな風に数学に取り組んできたか という話は、若い人には参考になり興味深い話かもしれないけど、 俺サマのように、ただ馬齢を重ねてきただけの馬鹿にとっては、 面白くも何ともない。「ああ、俺サマもそう言う風にやろうと思って 色々頑張ったけど、全然出来なかったなあ。やっぱり偉い人は違うんだな」 と、歴然とした才能の違いをいくら確認しても、これから自分は どうしていこうかというヒントは何も得られない。

つまり、馬鹿は馬鹿なりにやっていくしかなく、 馬鹿がどういう風に数学に取り組んでいくべきかは、この手の キラキラ本には何ひとつ書かれていないのである。「馬鹿の前に 道はない。馬鹿の後に道はできる」って詩を、中学か高校の国語の 時間に習ったような気がするけど、馬鹿の人生にはお手本がなく、 それゆえに高度なオリジナリティーが要求されるのよね。

夜は来年度のシラバスのWeb入力作業と数学をすこし。

Ritsの複素関数論の講義では、例年、前期と後期でコーシ―の 積分定理と留数定理、有理型関数の極や特異点の話までで終わるそうだ。俺サマは来年度初めて この科目を担当するのだが、そういうのは前期でサクッと終わらせて、 後期は解析接続や代数関数論、あるいは多変数解析関数論に シフトしてワイエルシュトラスの準備定理をやるとか、好き勝手 やってみたい気もしてるんだけど。さてどうするかな。

2014年1月2日(木)
<<夕方毘沙門堂参拝に向かうも既に閉門>>
少し遅めの昼食を挟んで、夕方頃まで自宅で野暮用や数学。 昨日は終日蟄居で運動不足気味なので、初詣も兼ねて毘沙門堂 までウォーキングでもしようか、と。それで俺サマが到着したのは 16時45分頃だが、どうやら冬場は16時半に閉門するらしく、 結局門の前まで行ったけど参拝できず。まあ、ウォーキングが主 だから、いいか、と。

山科駅前Sbuxは予想どおり満員御礼状態。数年前の正月2日に 河原町三条界隈に繰り出したら、どこも人で一杯で喫茶店などは 皆満員状態だった。それで最近は1月3日以降でないと街に出ないこと にしている。

大丸ラクト山科店は、今日は18時までの短縮営業だが、食品売り場 を中心にかなり賑わっていた。しかしラクトに入っているスーパーと八百屋 などはまだ閉店していた。

何だかんだと1時間半歩き回ってから帰宅。 その後、夕食を挟んでまたしばし数学。

2014年1月1日(水)
<<終日蟄居>>
正月なので終日蟄居。午前中は野暮用を片付けたり年賀状を眺めたり。 それから遅めの昼食や断続的な逃避行動を挟んで、年明けに2回分が残っている 「代数学序論II」の講義メモを作り、「構造数理セミナーII」の演習問題TeX版を 完成させて、学生用WebサイトにUPした。まあ、とりあえず気になっていたこ とが片付いて、やれやれといったところ。夕食後、久しぶりにテレビを見てゆっくり し、それからまた少し数学。

年末に中学の同窓生の一部と飲み会をやったりしたこともあって、 深夜にふと思い立って彼らの消息確認。1学年100名弱の私立中学だったので、 大学を卒業して数年後ぐらいまでは、誰が何処の 高校や大学に進学したかは、ほとんど全部正確に覚えていた。

しかし最近はもうそういうことにあまり関心が無くなってきたこともあって、 記憶の変容が目立つようになってきた。例えば、クラスメートによっては進学先 の大学の記憶が別人のものと入れ替わっていたり、高校の卒業アルバムで 顔写真を見ても、彼または彼女が中学から一緒だったか否かが曖昧になって きて、中学の卒業アルバムと突き合わせて事実関係を確認しなければ ならないこともある。

この確認作業をやりながら、彼らとの間にあったことを、 あまり思い出したくないことも含めて、色々思い出してしまった。 例えば、子供の頃の俺サマは、誰とでも慣れ慣れしくするタイプで、それの度が過ぎて、 最後には「五月蠅い!もうお前とは一生口きかん!」と絶交されたりした。 そういうことは中学時代に2例あったっけな、と。

大学を卒業してしばらくまでは、慣れ慣れしくしては嫌われるという ことを繰り返していたが、その間奮闘努力して人格矯正にも努めていた。 そして30歳になる前ぐらいまでには、何とか他人とほどよい距離が保てる ぐらいになり、何年かは比較的安定した状態がつづいた。 しかしその後、(旧)情報学科で「集団苛め」に会い、さらには 数学に転向して数学者と接触する機会が増えた結果、 現在のような誰に対しても物凄く距離をおく人格が確立したと考えられる。

つまり、中学の同窓生の消息確認作業によって、 俺サマの性格の悪さについて、小中学生時代から現在までが1つの 流れとして理解することができたのである。いや、別にそんなこと 理解したくなかったなあ、と。