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2013年10月31日(木)
<<ラーメン屋の定休日>>
朝食のあと、しばし数学。それから、久しぶりに山科区内の某ラーメン屋で 少し早目の昼食を食べてから出勤しようかと思ったが、定休日。それで、 大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って出勤。

研究室に到着して昼食の後、13時から14時30分まで アルティン・ガロア理論入門グループの卒研ゼミ。今日は有理数体の代数拡大体の 2つの例や、拡大次数の一般的な性質に関する演習問題を片付ける。次回は多項式 の定義のところから入る。

引き続き14時40分から若干延長16時20分頃まで、堀川・複素代数幾何学 入門グループの卒研ゼミ。今日は複素数体上の多変数の収束ベキ級数の積が 再び収束ベキ級数になることの証明、終結式の定義と、終結式による共通解条件 の特徴付けの証明。次回は終結式や局所環のネ―ター性のところを終わらせて、 複素多様体の章に入れるかどうかといったところ。

ゼミの後、研究室でひと息ついてから、すぐに帰宅して夕食。 夜はラクトスポーツプラザ。今日は骨盤矯正ヨガと有酸素運動。帰宅後、 また少しだけ数学。

2013年10月30日(水)
<<喉元過ぎれば>>
朝食と野暮用を済ませ、昼前に自宅を発つ。大丸ラクト山科店で昼食用の パンを買い、JR山科駅で昨日で切れた回数券を買って、大学に出勤。 平均週2回の出勤だと定期券より回数券の方がトクだとか。あまり真面目に 計算してないけど、数年前に定年退職した同僚の先生が言ってたので、 「そうか」と思ってやっている。まあ、出張や夏休みなどを勘案すると、 平均週2回出勤にとどまっているかな、と。 しかし来年度は学科長が回ってきて、大学に出勤して雑用をすることが 増えるだろうから、定期券を買おうかしら。

それにしても、過去10数年を振り返って、学科長をやって精神を病んだのは 俺サマ唯一人のようである。「学科長はラクですよ。必要ならいつでもやり ますよ」と豪語する同僚もいる一方、俺サマは確か1年の任期を終えた翌年度の最初 の2カ月は「もう、ほとほと嫌になった。同僚教師の顔なんか見たくもない」と 学科会議をボイコットしてた。その後も1年ぐらい「脳が歪んだ」とか言って騒い でいたような気がする。で、喉元過ぎて熱さを忘れた頃にまた学科長が回って きたのだが、どうなることやら。

昼頃に大学に到着し、研究室で昼食。13時から14時30分まで「代数学序論II」の講義。今日は準同型定理とその証明、および簡単な例を2つ、そして短完全列の 概念。次回はこれを使って2つの同型定理を証明し、その応用例を紹介する予定。

引き続き14時40分から16時10分まで、「代数学序論II」の演習編 と俺サマが位置づけている「構造数理セミナーII」のBクラス。今日は準同型 写像の基本性質、準同型定理の証明のエッセンスの部分、同型の概念の応用例 などの演習。このクラスの次回は2週間後で、同型定理についての演習を行う 予定。

この講座は、その時間に出席して、俺サマが作った「代数学序論II後期試験 予想問題集」を皆でわいわい言いながら突っつき回し、「代数学序論II」の講義 ノートをひっくり返して解読したり、TAや俺サマに質問したりしてれば漏れな く単位が貰える仕掛けになっている。勿論、真面目に取り組めば「代数学序論II」 の方も、試験直前に慌てなくてもラクに単位が取れる(はず)というオマケまで ついてくる。

出席するだけで何もしないサボり学生も居るが、過半数以上の学生 はそれなりに楽しそうに勉強しているし、最近は割合気楽に質問するように なってきた。質問の多くは「今頃それを聞くか?」とがっくり力が抜けるような ものが多い。しかし彼らが今どんな立ち位置にいようと、兎に角 そこから一歩前に踏み出したのだから、それはそれで大変めでたいことである。 と、いうことで、学生の反応は「おおむね良好」といったところだと思う。

授業の後研究室で演習の答案整理などを片付けたあと、すぐに大学を発つ。 大丸ラクト山科店で純米大吟醸を1本買って帰宅。夕食のあと、夜はすこし 数学。

2013年10月29日(火)
<<健診終了>>
火曜日にしてはすこし早起きして、朝食と野暮用を済ませて大学に出勤。 14時30分からの健康診断までに色々雑用。演習科目の答案の整理と 出席チェック、健診の問診票や検尿の準備、城崎出張報告書、注文して いた本が届いたので、その予算執行手続き、科研費で買えそうな専門書の検索、 健診の後から夕方の教授会の間の時間帯に設定された学生面接の資料の確認など。

14時30分から健診。去年の経験から1時間ぐらいを想定していたが、 15時ぐらいには終わった。この日を目指して9月半ばから減量に取り組み、 2週間前からは減酒、10日前から禁酒と、まるでタイトルマッチに向けて 調整するボクサーのような日々を送ってきた。 最後は空腹とアルコールの禁断現象で意識が朦朧 としてきて、「ボクサーは僕さ!ボクサーは僕さ!...」と念仏のように唱えていた ような気がする(嘘)。そんな厳しい生活も今日で終わりである。

比叡山の千日回峰行の最後は、お堂に籠って不眠不休飲まず食わずで念仏を 唱え続けるのだそうだが、それが終わっていきなり普通の食事をすると胃腸が びっくりするので、まずはお粥のようなものから始めると聞いたことがある。 それと同じで、健診の後は思いっきり昼食とアイスクリームのデザート! といきたいところだが、サブウェイのサンドイッチ1個と小ポテトでつつましく 済ませる。

まあ、あとは健診結果で変なのが出てなければ良いのだが。健診のこの ストレスだけでも十分病気になりそうだ。

健診の後は学生面接2件。予想どおりすっぽかされる。これは 学業が著しく不振な学生を呼び出して面接指導するというもの。 俺サマがRitsに赴任したばかりの頃は、 立命館名物の1つだと思っていたが、昨今はどこの大学でも似たような ことをやってるかもしれない。

我々教員との面談を通して、大学での学業に対する取り組み方について 何かヒントを掴んでくれればと思ってやるのだが、こちらの思惑通りに何か 目覚めて俄然学業が上向きになる学生もいるが、そうならない学生も少なくない。

後者のタイプは面接に呼び出しても最初から出てこなかったり、毎年の ように面談を繰り返すうちに、出て来なくなることが多い。学生の中には 「自分はこの方面には全く不向きだと分かりました」と、気持ちを切り替えて 他大学の他の学部学科を再受験する元気な人もいるが、むしろ、その場に とどまるにせよ何らかの転換を図るわけでもなく、八方ふさがりの中で 身動きせずにじっとしている学生の方が多い。

「我々は最大限のお手伝いはするけれど、基本的には貴方自身の問題なんだから、 貴方自身が自分で解決するしかないんだよ」というのがこちらの基本的スタンス。 そのことを学生自身が理解して、自分の足で一歩を踏み出すまで見守るしか ないのかな、という感じ。

16時30分から教授会。今日はいつもの大会議室が健康診断会場に使われて いるので、すこし離れた建物にある、ドイツの大学の大教室みたいに 演壇を見下ろす急傾斜の階段の大議室で行われた。

議事のなかでちょっと印象に残ったのは、ある件を議論していて 何人かの先生達が「学生達との信頼関係に水をさすようなことはしたくない」 みたいなことを言ってたこと。そうか。正しい大学教師は学生との間に信頼関係を 築くものなのか、と。俺サマは「学生は不可思議な動物」程度に思ってて、 別に悪意も好意も持ってなければ、期待も落胆もしないし、学生相手の授業は 「未知との遭遇」の場だと思ってるんだけど。そういう のじゃ駄目なのかしら。まあ、駄目って言われてもどうしようもないんだけど。

教授会は18時5分頃に終了し、そのまま帰宅して夕食。そして久々の 酒。3週間ぐらい前に買ってあったブルゴーニュのシャルドネ。キリキリの 辛口で旨い!いつも白ワインと言えばボルドーやチリ、あるいはドイツの リースリング辛口ばっかりで、ブルゴーニュは初めて。

夜は、昼間ちょっと考えておいた、「構造数理セミナーII」 の演習問題をTeXで清書したり。

2013年10月28日(月)
<<新福菜館百万遍店再始動!?>>
午前中は山科区内のスーパーに買い出しに出てから、自宅でしばし数学。 午後は京大へ。まずは京大生協ルネ食堂にて、俺サマ流 ダイエット食で昼食。それから京大数理研へ。途中、新福菜館百万遍店の 前を通ったら、建築関係の業者と店長が居て、どうやら火災の後、店内に 散乱していた瓦礫を綺麗に撤去し、入り口の扉の割れたガラスを新しいもの に入れ替えたようだ。店長は隣の家の人と立ち話をしていたが、少しでは あるが類焼した隣家の補償問題について話してたのかもしれない。

兎に角、火災の後3週間ほど全く動きが見られず、もしかして復旧を 断念したのかと危ぶんでいた百万遍店だが、再開に向けて着実な一歩を踏み 出しているようだ。ああ、またあの美味いラーメンや焼き飯やスタミナ丼や餃子が 食える日が来るのかと思うと、希望が湧いてくるな。むふっ。

数理研猫は布団にくるまって寝ていた。両耳に指を突っ込んで「お前は 寝てばかりで、面白くないわい!にゃーぁごぅー!」と言ってやったが、 「うるさいなあ」という顔をするだけで目は開かない。 「また帰りに寄る、、、かもね」と言って 図書室に籠ったが、帰りには誰か人が居たので、猫には会わずにそのまま帰る。

数理研は開設50周年記念イベントが11月にあるとかで、図書室の 職員もその打合せでほとんど出払っていて、留守番の人が一人居ただけだった。 鼻息小僧も独り言オヤジも姿を見せず、時折見掛ける「トム・クルーズ」 と俺サマが密かに呼んでいる人が、留守番の司書の人に地下書庫の本を捜して もらっていた。

帰りにバス停で待っている時、ふと背後をみると、最近めっきり見なくなった 相合傘の落書きが目にとまった。へえー、珍しいなあ。今の人でも相合傘の 落書きなんかするのかしらと思ったついでに、 それが今では珍しい民家の板塀だと気づいて、またまたびっくり。 長年このバス停を利用してて、今の 今まで気づかなかったけど、これは「3丁目の夕日」というか「サザエさん」という か、まさにそういう世界で、ここだけ昭和30年代にタイムスリップしている。

帰宅して野暮用と早目の夕食の後、ラクトスポーツプラザへ。 先週は城崎出張でスポーツクラブは月、木両日ともお休みしてたので、 念入りにストレッチから始め、軽いジョギング、筋トレ、ZUMBA,筋トレの 残り、整理体操の順で丁寧にやる。帰宅後、またほんの少しだけ数学。

2013年10月27日(日)
<<出石蕎麦を食う>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。今日の7つの間違い探し、易し過ぎ! ま、いいけどさ。野暮用の後、しばし数学。昼食は城崎で買ってきた出石(いずし)蕎麦。 店の人が「乾麺の方がつなぎの小麦が少なく蕎麦粉の割合が多くて美味しいですよ」 というのを信じて買ったのは正解。歯ごたえがしっかりしていて、美味かった。 昼食後も数学。

夕方、散歩がてらに山科駅前まで歩き、雑貨などの買い物をしたり、ラクト山科 を偵察飛行したり。ここに入っているニトリは、BGMにいつもクラシックの室内楽 がかかっていて、とても落ち着く俺サマお気に入りの場所。なかなかこういう店は ないな。で、しばし店内を徘徊しながら数学を考える。

帰宅して夕食をすませ、野暮用の後、夜は、最近あまり聴いてなかった クラシック音楽のCDを聴きながら数学。

去年の今頃から今年の春頃まで、クリスタリン・コホモロジーとドラム・ ヴィット・コホモロジーやそのスペクトル列の勉強をしていて、あるものの コホモロジーを計算しようと画策してたのだが上手く行かず。その 最大の原因は、俺サマが一番使いたい理論が誤植だらけの某モノグラフにしか 書かれておらず、その著者は数年前に急死してしまったこと。誰か頭の良い 人がその人の理論をちゃんとした本なり論文なりに纏めてくれてたら良いのだが、 ワルシャワの研究集会で思ったことには「どうもそういうのは無いらしい」。

それで少し違う方向でやってみようかと、8月の下旬からはエタール・コ ホモロジーの勉強である。どのみちこの方面を研究するにはエタール・コホ モロジーは必須で、今まで分かったフリして誤魔化してて、このままでは まずいなと思ってたところだから、この際ちゃんと勉強しておこうか、と。 こちらは昔から定評のある教科書や参考書がいくつか 出ているから、理論の勉強の段階で暗礁に乗り上げる心配はないと思いたいところ。

まあ、それにしても、美味い物を食って、クラシック音楽聞いて、数学をする。いい一日でしたなあ。

2013年10月26日(土)
<<久しぶりの虹>>
アンチュチュの日。早起きして10時から12時半までフランス語の授業を 受ける。昼食は京大生協ルネで俺サマ流ダイエット食。それからルネの書籍 部を偵察してアンチュチュの図書室に戻り、フランス語の宿題と復習、 ドイツ語の予習をしているうちに寺子屋の時間が近づいてきた。

16時40分より18時10分まで寺子屋にてドイツ語の授業を受ける。 授業の直前、先生が "Regenbogen! (虹が出たぞ!)"とか言うので、外に出て 写真を撮った。こんなちゃんとした虹なんて久しぶりだな。

今日は先日買ったばかりの靴を履いて行ったのだが、寺子屋の帰り道 に一種の靴ずれのような感じで足が痛くなってきたので、いつもは徒歩だが 今日は荒神橋からバスで三条へ。ついでにJEUGIA三条本店を少し 偵察。内田光子のシューマンかエレーン・グリモーのブラームスかで悩んだ が、グリモーの方の試聴ができなかったりして、結局両方パス。

Zest御池のKardiを覗いたら、長らく品切れになっていた フランケン・ワインの白がまた出ていた。この7月に 俺サマがフランクフルト空港の免税店のおばチャンに「キリキリの 辛口ワインは無いか?」と聞いて、「それならこれがsehr gutよ!」と 親指立てて勧められて買ってきたものよりは落ちるが、まずます美味いワインなので、 来週の健診が済んだらぜひ買って飲もう。それ以外にも、 健診が済んだらあれを食べよう、これを飲もうという長い長いリストがあって、 来週後半の俺サマは欲望全開の日々を送っていることだろう。

帰宅して夕食の後は野暮用を片付け、すこしのんびりする。

そういえば、俺サマの学生時代の指導教官は、某偉い先生の言葉を借りると 「決して学生のレベルには降りて来ず、常に『プロの数学者の議論のレベルは こうだ』というものを示すだけ」の人であった。こういう教育を俺サマみたいな 馬鹿学生にやったら、ただ単にひねくれるだけだけじゃないか。 俺サマの青春を返せ!と長い間思っていた。

確かにそれはそうなんだけど、「プロの数学者の議論のレベル」ってのは こんな感じというのを感覚的に叩き込まれたことは、今の俺サマにとって 貴重な財産になってるような気もする。もっとも、その財産を俺サマの学生 達に引き継ごうなんてことは、これっぽっちも考えてない。墓場まで もっていくからね、ふっ、ふっ、ふ。

2013年10月25日(金)
<<ついてなかった城崎出張>>
城崎シンポジウム最終日。今日は午前中2つの講演の後に解散という日程。 しかし朝、旅館のテレビで台風情報を見てたら、どうも昨夜から激しく降っている 大雨で土砂災害が起こったりして、帰りの電車が止まりはしないかという心配が 出てきた。もっと正確な情報を知りたいところだが、インターネットが使えない所 なのでどうにもならない。それで大事を取って午前の講演をスキップして早目に 京都に帰ることにした。城崎に残って午前の講演を聞きに行った人も多かったが、 俺サマ以外にも少なくとも1人は同じように早目に帰ることを決心した。

で、城崎9時半発の電車で発つ。途中、車窓から見える 川は軒並み増水して凄いことになっていたが、列車の遅延もなく予定通り 12時過ぎに京都に到着。京都駅前で昼食の後、13時過ぎに帰宅。

今回の城崎シンポジウム出張はついてなかったなあ。 台風でずっと雨に祟られっぱなしだったし、 健診の前の日程だったので、酒盛りにも参加できなかったし、 おまけに(!)、天気が良ければ今日の午後、京都に帰る前に乗って みようかと思って楽しみにしてたロープウェイは、 機材設置工事のため、ちょうどシンポジウムの間じゅう運休してたし。

それ以外では、俺サマが「遅れてきた青年」ならぬ「遅れてきたオッサン」 であるという、当たり前の事実を再発見する場でもあった。参加者の顔ぶれを 見ていると、俺サマより年上は全体の5分の1ぐらいで、錚々たる重鎮・ 長老クラスの人がほとんど。それ以外の、新進気鋭で伸びてきた若い人達は勿論 のこと、脂の乗った中堅研究者でバリバリやっている人達を含めて全員俺サマより 若い。

代数幾何学業界での俺サマの学問的ポジションは、(我が身のひいき目も多少 加味したとしても)「あまりぱっとしない博士課程の学生かポスドク」ぐらい ではないかと思う。つまり「研究業績の割には年を食い過ぎている」というわけで ある。まあ、年齢のことはあまり考えてもしょうがないし、数学研究やって 生計が立てられるだけでも感謝!感謝!なんだけどね。

その後、2日ぶりにメールをチェックすると、色々なものが届いており、 それの対応をしたり事務に問合せメールを出したりして、しばらく忙殺される。

その後夕方までゆっくりして、夕食の後は少し数学。

2013年10月22日(火)
<<城崎から一時帰還>>
「次回の日誌更新は金曜日の深夜以降の予定」と書いたが、今日は 割合早い時間に京都に戻れたので、簡単更新。

城崎の旅館でのオジサンたちとの相部屋1泊は、まずまず平和に乗り切った。 一人社交的な人がいて、ムードメーカーになってくれたので助かった。部屋で酒盛り をやっていたが、俺サマは健診1週間前の禁酒モードなので遠巻きに見てるだけ。

今日は午前中の講演を2つと午後の講演を1つ聞いてから京都に戻り、 19時過ぎに帰宅した。昼食は但馬牛ステーキ丼。お手頃価格で肉質もそこそこ。 俺サマ的には十分満足。駅前にもっと上等な肉のステーキを食べさせる店 があったが、今日行ったら潰れていた。

合間合間にはシンポジウム会場や色々なところを偵察飛行して情報収集。 ひとつ耳にしたのは、卒研ゼミでゼミ合宿やバーベキューパーティーをやる ところがあるらしいこと。数学科でそんな工学部みたいなことをするのか?! と驚いた。ゼミ生が皆優秀とは限らないし、数学者は馬鹿が大嫌いなはず。 本当にこの人数学者なんだろうか?と話している先生をちらっと 横目で見てみたが、やはりれっきとした数学者だった。うーむ、不思議なこと もあるもんだ。あるいは、俺サマの数学者仮説が間違っているのだろうか。

俺サマは「馬鹿が大嫌いではない」という意味で数学者ではないのだが、 学生から飲み会に誘われても全部断っているぐらいだから、卒研ゼミで ゼミ合宿とかバーベキューなんて論外だな。

もひとつ印象強かったのは、研究者志望の院生を持つ某大学の先生が、 院生に対して「数学以外のことで目立ってしまうのはまずいよ」みたいな 指導をしているらしいこと。これはこれからポストを捜さなけ ればならない若い研究者にとって、人事で対立候補者としてイチャモンをつ けて蹴落とす口実にされてはかなわんという深謀遠慮とも考えられる。

まあ、それだけの意味しかないのかも知れないが、俺サマとしては 何となく数学業界の陰湿さを感じてしまって、気が滅入る話でもある。 数学は他人の顔色を伺ってびくびくしながらやるものでもあるまいに。

ま、「俺サマは馬鹿」と腹をくくってしまうと、そういう評判問題に 煩わされることがなくなって、結構気分良く数学がやれる。

2013年10月20日(日)
<<靴を買い、100円バスに乗る>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズル。7つの間違い探しの最後の1つ が分からず、放り出す。それから自宅で色々野暮用。昼過ぎに街に出て、 ZEST御池の蕎麦屋で昼食の後、上島珈琲寺町通り店にてしばし数学。 近くの席の老人男女のところから聞き覚えのある裏返った女の が聞こえてきたのでふと見ると、2週間前の日曜日にも見掛けた集団 で、声の主は俺サマがコードネーム「大屋政子」で呼んでいる女だった。 そして例のRitsの文系の先生も一緒。どうやら日曜毎にこの近辺で なにやら会合を開いて、その後で上島珈琲で歓談してから解散という手はずに なっているらしい。

それから寺町通りを下って、俺サマ御用達の靴屋で新しい靴を買い、その 足で俺サマ御用達の眼鏡屋を外からちょっとだけ覗き、そのまま 大丸京都店へ。そこの眼鏡売り場を偵察。帰りは四条烏丸から地下鉄で 京都駅に出て、アヴァンティ―ブックセンターや京阪ホテル近辺でも ぶらついてから帰ろうかと思ってたが、大丸を出たところで 珍しく100円巡回バスが止まってたので、予定を変更してそれで河原町三条 まで戻る。

100円巡回バスは休日などに京都の中心部を巡回する小さなバスで、 なかなか便利だが、滅多にお目に掛れず、 今日乗らないと今度はいつになるかわからない。 JEUGA三条本店のCD売り場をちょっと偵察し、ラクト山科で 色々買い物をしてから帰宅。 夜は夕食を挟んでしばし数学など。

明日の午後から城崎シンポジウムで出張。1泊して明後日の夜帰宅し、 水曜日は大学で講義して、夕方そのまま城崎に戻って2泊し、金曜日の夕方 京都に帰ってくる予定。無線LANとは無縁の世界なので、 次回の日誌更新は金曜日の深夜以降の予定。

城崎シンポで俺サマのように大学と研究集会を行き来する人は他には居ないよう である。大学の講義がある水曜日は、午前中だけで講演が終わって午後は 「自由討論」、そして夜は懇親会となっている。俺サマは馬鹿だから「自由」に 数学の「討論」なんかできないし、懇親会は勿論出ない。そこで午前の講演と 休講に伴う土曜の補講の鬱陶しさと、 語学学校欠席の経済的損失を冷徹に比較考慮した結果、 午前の講演を斬ることにしたのである。結構面白そうな講演なんだけどなあ。

折角頑張って大学に戻っても、先週みたいに台風に加えて気象庁の 変な警報のせいで休講になったりするかもしれない。しかし、それはそれで 良しとしておこう。城崎シンポの宿はオジサン数学者達との和室相部屋なので、 途中で中抜けでもしないと気が狂ってしまいそうだし。相部屋が嫌 ならシングルの部屋を自分で確保すれば良いのだが、そこは怖いもの見たさの マゾな俺サマなので、あえて気が狂わない程度に危険を冒してみるというわけ。

2013年10月19日(土)
<<手が大きく、お洒落なプログラム>>
アンチュチュの日。早起きして10時から12時半頃まで フランス語の授業を受ける。アンチュチュのクラスに音楽関係の 人が居るので、先日聴きに行った室内楽コンサートのプログラムを 持っていって見せてやったら、「へーっ、お洒落なプログラムですね」 とか「おお!このピアニスト、手が大きそう!」というような 感想だった。うーむ、皆さん流石というか、凄いですねえ。。。と。

昼食は隣の京大生協ルネ食堂にて ダイエット食。昼食後は自販機コーヒーを飲みながらアンチュチュに 戻り、図書室にてフランス語の宿題とドイツ語の予習を片付け、 ルネの自販機で2杯目のコーヒーを飲んで図書室に戻り、 さらに1時間ほど複素関数論の勉強など。

16時40分から18時10分頃まで、寺子屋にてドイツ語の授業を 受け、その後、ようやく語学漬けの一日から解放される。一週間の間で この瞬間が一番解放感を感じる。数学は放っておいても一日中ダラダラ とやってるが、語学は好きとは言っても、このぐらい自分にプレッシャーを 掛けないと怠けてしまうから、しんどくても続けるのが良かろう。その お陰でフランス語の文献読むのが楽になったし、サバティカルでドイツ の大学に行っても、向うの連中のお喋りに合流しようと思わなければ、 言葉で困ることはほとんどなく、静かで快適な学究生活が送れるし。

週2回のスポーツクラブ通いも似たようなところがあって、 運動なんて面倒臭いから嫌いなのだが、予定を決めて強制的に 自分を仕向けることによって、何とか体調が維持できてる(と思う)。

帰宅して夕食の後、来週の分のドイツ語の予習。来週は城崎シンポ へ出張したり、授業をするためにトンボ返りで戻ってきたり と、月曜の午後から金曜の夕方までスケジュールがびっちり 詰まっているので、今予習しておかないと間に合いそうにないのである。

その後、ほんのすこしだけ数学。

2013年10月18日(金)
<<新福菜館府立医大前店再び>>
午前中は自宅で複素関数論の勉強。昼食はまた足を延ばして 新福菜館府立医大前店。今日は焼き飯(小)とラーメン(小)を注文。 百万遍店だとセットメニューで850円、しかし俺サマのような 常連客はサービス券を貰っていて800円で食べることができた。 しかしここは本店と同じく950円。まあ、美味いし、 百万遍店は閉鎖されたままだから、許す。というか、許さざるを 得ない。本店直営店だからか、前に行った時とは厨房の人が顔ぶれ が違っていた。

それから新福菜館百万遍店の前を通って京大数理研へ。 喫煙所に人が居たので、猫には会わずそのまま図書室へ。 今日は鼻息小僧は姿を見せなかったが、(俺サマを除いて) オッサンが3人ほど来ていた。

夕方帰り際に猫のところによったが、ソファーの上に毛布を 敷いてもらって、そこで居眠りしていた。「お前は寝てばっかり いて、つまらんわ!」と頭の皮をグリグリして引っ張って やったけど、知らん顔。つまんない奴だ!と、2、3枚写真を 撮って引きあげる。

帰宅して野暮用の後、夕食。夜はまた少し数学。例の某国留学希望生 からメールが来て、11月初旬に面接して、入学した場合の研究計画など を相談することになった。

2013年10月17日(木)
<<ぐっと寒くなった>>
数日前まで暑い暑いと言ってたのに、ずいぶん寒くなった。 午前中は少しだけ複素関数論の勉強。大丸ラクト山科店で昼食用の パンを買って出勤。

事務でポストを確認したら、友隣社にネット注文しておいた2冊の本のうちの1冊 が届いていた。それから研究室にて昼食をとったり、届いた本の予算処理手続き のため、書類のハンコを押してもらいに遠くの事務に行ったり。

13時から14時30分まで、ガロア理論入門グループの卒研ゼミ。 今日は体の定義。先々週に拡大体の定義をやったのに、何故今日になって体 の定義を延々と勉強することになるのか?まあ、そういうことをいちいち不思議 がっていては大学教師は務まらないので、気にしない、気にしない。 引き続き14時40分から16時10分まで、複素代数幾何学グループの 卒研ゼミ。今日は複素数体上の多変数収束冪級数環が素元分解環であることの 証明。

ゼミのあと、メールをチェックしたら、東大の研究集会のプログラムが 届いていた。昨日見切り発車で出張手続きした翌日というのも、なかなか 厭らしいタイミングだが、まあ、見切り発車スケジュールでも特に問題の ないプログラムだったので、ひと安心。

すぐに帰宅して夕食。夜はラクトスポーツプラザ。今日は骨盤矯正ヨガと 有酸素運動。ヨガはいつものレッスンとはちょっと違って、猫背矯正体操をやった。

台風27号が発生して、強大化して来週半ばに日本に来るのだそうだ。 するとまた授業が休講になって補講日を捜して大騒ぎして、となる。 今年は毎週水曜日は台風だな。それに加えて、昨日のように滋賀県全域暴風警報 出しっぱなし騒ぎの人災が加わると、土曜日を全部食いつぶしても補講日が足り ないかもしれない。

2013年10月16日(水)
<<気象庁、変じゃないか?>>
台風26号は関東の方に行ってしまい、京都は午前9時頃には、時折 やや強い風が吹いたりするものの、薄日が差す穏やかな天気に。 ところが、事務長からメールが届き、滋賀県内に暴風警報が出ている ので、午前中の授業は休講。さらに午前10時までに警報が解除され なければ、午後1番の授業は休講とする、と。

午後1番の授業とは、俺サマの「代数学序論II」である。まさか 京都がこんなに穏やかで、台風は千葉県の方に行ってるのに、 何で隣の滋賀で暴風警報なの?せいぜい強風注意報でしょう!? と思いつつ、「ま、すぐに解除されるだろう」と思って、近所の スーパーに買い物に出かける。

で、帰ってきたら、まだ暴風警報が解除されていない。んなアホな! と思ってたら、10時19分にやっと解除された。10時を過ぎている から俺サマの「代数学序論II」の休講決定である。休講になると補講を しなければならず、土曜日が潰れ、色々やりくりが面倒になる。

俺サマとしては、あれは気象庁が暴風警報を解除して強風注意報に 切り替えるのをサボってたに違いないと思っている。それで10時19分に なって、「あっ!忘れてた」とか言って慌てて解除したに違いない。 一週間ぐらいの研究集会で出張する時も、講義のある日はトンボ返りで 戻ってきて、また出張に出かけるという小細工をしたりして、 休講・補講を発生させないように色々努力しているのに、彼らがボケを かましてくれたお陰で、とんだ迷惑だ。

大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、12時半頃に大学に到着。 理工学部事務室に直行して「13時からの講義は休講でいいんですね?!」 と確認してから、研究室へ。 昼食をとったり、色々雑用したり。そういえば11月頭の東大出張の準備もした。

東大の研究集会は一向に会議のプログラムを発表しないので、 作戦が立てられない。しょうがないから、講義のある水曜日 はトンボ返りで大学に戻り、最終日の土曜日は語学学校を優先して出席 しないという見切り発車的スケジュールで出張申請書を書き、ホテルの予約も 済ませる。一応、ホテルのキャンセル料が発生する以前だったら、仮に東大から 「研究集会、中止になりました!」と、まさかの大ボケをカマされても被害が 出ないようにした積り。ただ、俺サマが講義のために 大学に戻る日に、後出しジャンケンみたいに、俺サマが 一番聞きたい講演を突っ込んできたりするんだろうな。ま、そういうのは 諦める、と。

14時40分から16時10分まで、代数学序論IIの演習編「構造数理 セミナーII」の授業。今日はBクラスの演習1回目。演習の問題は紙のもの は配らず授業までにダウンロードすることとなっているが、ほとんど誰も ダウンロードせずにぼんやりしてたり(何人かはスマホでダウンロードし始めたが)、 前期から講義や演習で延々と群論の話をしているのに、「先生、群って何ですか?」 と目をクリクリさせて質問してきたり。まあ、そういうことでいちいちブチ切れたり、 脱力したりしてたのでは、大学教師は務まらないのである。っていうか、 「何故だか知らないが学生というのはそういう生き物だ」と思っているので、 さして気にはならないが。

それよりも、この演習問題のプリントも、代数学序論IIの進度に合わせて 作ってるのだが、気象庁がボケかまして休講になったりすると、進度がずれて 厄介なことになる。台風のような天災なら諦めがつくが、今回のはほとんど人災 のようなものと思われるから、ムカついてくる。

授業の後、すこし雑用を片付けてから帰宅。夜は院生の修士論文の 構成案を考えてメールで送ったり、構造数理セミナーのダウンロード用の 問題を学生から見えるところに転送したり。