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2014年4月30日(水)
<<午前は講義、午後は院ゼミ>>
午前中10時40分から12時10分は、 3回生「複素解析I」の講義、まずは先週いい加減に定義した limit supによるCauchy-Hadamardの公式を、キチンと説明し直す。 それから複素三角関数の定義と基本性質の証明、複素指数関数の 周期の話をして、それから複素対数関数を指数関数の「逆関数」と して定義したいが、指数関数が周期をもつので、困ったことになりますね。 さてどうします?というところで今日はオシマイ。次回は複素対数 関数の話を終えて、複素線積分の話に入る予定。

研究室に戻って、色々雑用をしたり調べ物をしたり。13時頃 に生協食堂で昼食。研究室に戻ってから、しばし調べものなど。

14時から15時半過ぎまで、留学院生と院ゼミ。今日はザリスキ位相 の話。どうも学生の様子がおかしいので、ちょちょっと突っ込みを入れてみると、 位相空間についての理解が極めてビミョーだと判明した。 しかし長年Ritsで鍛えられた俺サマが、これしきで動じるわけがない。 今日のゼミは位相空間論速習コースと化した。

俺サマが崇拝するグロタンディックは、代数幾何学を全く知らないトポロジー の助手を採用して、すぐにSGAセミナーの手伝いをやらせた。 その助手が「でも、私、代数幾何学はほとんど何も知らないんですけど」と 言うと、「大丈夫だよ。俺が教えてやるからさ、すぐに分かるようになるよ」 と答えたそうだ。

で、実際、その助手は1年もすればSGAの内容を完璧に理解するように なったとか。その助手も確かにエラいけど、代数幾何学の本質を 基礎から最高レベルまで1年で全部教えたグロタンは、教育者としてエラい。 俺サマも見習いたいものだと思って、実際真似を試みてる ってわけ。実はそうやって人に教えると、自分も力がつくんだよね。 と、自分のトクになることしかやらない、計算高い悪徳教師の俺サマなのサ。

ゼミの後、調べものや学科長の雑用をすこしと、自分の出張申請書書きなどの 作業をしてから大学を発つ。帰宅して夕食の後、夜はまた少し数学。

2014年4月29日(火)
<<「頭の悪い日本語」購入>>
学科長会議の無い奇跡のような火曜日。 今朝起きがけに、こむらがえりをした。子供の頃はよくやったが、 大人になってからは初めてのような気がする。もっとも、ヨガで足を延ばしたり するときは、必ずと言ってもいいほど足が軽くつるので、 若い頃はそんなこともなかったのになあと思っていたところだが。

そういえば、山科区内の某薬局に「足のつる人」と一言だけ書かれてた 紙が張ってあって、不思議な掲示だなあと思って見てたのだが、 最近その薬局が潰れてしまって、掲示もなくなった。 「足がつって困っている方は、御相談ください」という 意味だろうが、それにしても何だか奇妙な言い回しである。「足がつる人」 なら、もうすこし自然な気がするし。

午前中は自宅で数学。昼過ぎに街に出る。世間は祝日なので、雨模様だろうが 何だろうが河原町三条界隈の飲食店は、どこも行列ができていた。まあ、これは 想定内のことだし、まだ雨が降ってきてなかったので、少し足をのばして新福菜館 府立医大前店へ。しかし新福菜館で昼食後三条に戻る時は、もうかなり真面目に 雨が降ってきて、行きよりも道のりが長く感じられた。

やっとの思いで三条までもどり、上島珈琲に籠って夕方まで数学。 その後、Angers河原町三条本店をちょっと偵察してから、ジュンク堂書店へ。 例の経営コンサルタントの本を捜したが、やはり見つからず。経営学の書棚を 捜していたら、「QCの7つ道具」みたいな本が沢山並んでいるコーナーがあって、 「まだそんなことやってるのかよ」と思わず笑ってしまった。 そういえば、ウチの大学の経営者たちも、嬉しそうに「Plan, Do, Actionの サイクルを回して」みたいなことを言ってるな。 さすがに「研究開発部門におけるQCサークルの理論と実践」みたいな本は 無かったが。

結局、お目当ての本は諦めて、小谷野敦「頭の悪い日本語」(新潮社)を買った。 どういう内容の本か知らないが、「嫌な言葉編」というところに「上から目線」と いう項目があったので、この著者とは意見が合うかなと思って衝動買いしたというわけ。 他にも俺サマが嫌いな言葉に、「とれとれ」「勇気をもらう」「元気をもらう」と いうのがあるが、それはこの本では取り上げられてないようだ。

「頭の悪そうな」という言い回しは、例えば、中年の意地悪そうな女性 (中年の女性というのは誰でもいくらか意地悪なものである)などが 軽薄そうな若い男の子を指して使ったりする。たとえば、かなり昔の ことだが、「ソフトスーツ(というものが流行った時代があった)なんか 着てカッコつけてる、いかにも頭の悪そうな男の子」という言い回しを 聞いたことがある。

まあ、俺サマ自身は決して使わない言い回しであるが、言わんとすることに 共感できる場合が多い。俺サマは自分では、例えば「上から目線」が頭の悪そうな 言い回しとだは決して言わないのだが(その反撃の相手するのが面倒臭いから)、 誰かがそうだと言ってたら、「ウンウン(そうだね)」と頷く。

帰りに大丸ラクト山科店で、今月のおススメ赤ワインを1本買って帰宅。 夕食後も少しだけ数学。

2014年4月28日(月)
<<「私もひとこと」ガス抜き投稿>>
雑用のため昼前に出勤。まずは生協で「私もひとこと」用紙を入手して から研究室へ。とりあえず学科長の仕事を片付け、GWのため学科長会議 は5月13日まで無いことを確認し、思わず小躍りする。

それから「私もひとこと」。生協のプリペイドカードへの入金に 関してヘンテコな運用ルールが適用されるようになった。 例えば、100円の品物を生協プリペイドカードで支払おうとしたら、残高が 40円しか無かったとする。財布を見ると1万円札しかない。で、 プリペイドカードに例えば5000円入金して支払いも済ませ、5000円 お釣りを下さいというと、「1万円マルマル入金するのでないと駄目だ」という。 そんなことをしたら財布がカラになるので困るのだが、「プリペイドカードを 使わずに現金払いにし、1万円で9900円のお釣りをくれというのならOKだ」と。

これは、「レジでの両替はお断り」とか「(お釣りが不足しがちですので) 高額紙幣で小額の買い物は御遠慮ください」というのとも違う。 プリペイドカードの利便性をわざと悪くして、現金払いに誘導しようとしている とも思えるが、ならばこんな陰険な運用ルールを導入せずに、プリペイドカード を廃止すれば済むことだ。

では一体何のためにこういう運用ルールを導入したのか? 俺サマは馬鹿だから、いくら考えても分からない。 そもそもそういうルールを導入したことを、その趣旨も含めて組合員にちゃんと 説明したのかどうかも不明だ。少なくとも俺サマはレジで初めて聞いてびっくりした。 それで「一体どういうこと?」と「私もひとこと」で問い合わせたというわけ。

まあ、どうせ、わけのわからない理由でもって 「ご理解をお願いいたします」と押し切られるだけだから、まともに問合せたら 腹が立つだけだし、放置しておこうと思ってたのだが、 何となくモヤモヤ感が晴れないし、雑用出勤したついでに「ガス抜き投稿」 しておこうか、と。

今日出勤した最大の理由は、学科長の仕事の他に、研究室に置いてあるはず の論文を読む必要に迫られてるので、それを捜すこと。しかし結局見つからず。 そうこうするうちに、どうも何カ月か前に自宅に持ち帰ったような気がしてきた。 それで、長居は無用と15時過ぎに大学を発ち、帰宅。やっぱり自宅にあった! 早速読み始める。

夕食後、夜はラクトスポーツプラザ。7時のNHKニュースで iPSの山中先生がSTAP細胞騒動のとんだトバッチリを受けて、 貴重な研究時間を碌でもないことに奪われたというニュースをやっていた。 それを見てたら出発が遅れ、慌てて自宅を飛び出したらスポーツドリンク を持ってくのを忘れたりと、すったもんだした。

今日は楽しいZUMBAと筋トレ。ZUMBAの先生は、12月に生徒達を 集めて忘年会をしたいとか言ってたので、「おお!忘年会、いいねえ! 酒も飲めるし、飲み会、大好き!」みたいなことを一瞬思ったが、 後で考えたら、あの先生のことだから”年忘れ3時間ぶっ通しZUMBA! イエ―イ!”みたいなノリになってしまうのではないかと、少し心配になってきた。 まあ、それはそれでいいんだけどね。

スポーツプラザから帰宅し、夜はほんの少しだけ数学。

2014年4月27日(日)
<<久々の丸亀製麺>>
日頃の睡眠不足解消のため、朝はゆっくり起きる。京都新聞日曜版の2つの パズルを速攻攻略した後、気になっていた科研費の報告書作成作業に取り組む。 最近は、研究計画書に書いていた計画より進んでいるか、それとも遅れているか、 それは何故かを書く欄がある。俺サマは「予定より遅れている」を選んだのだが、 その理由を「俺サマが馬鹿だから」と真実をずばり一言で書きたかったのだが、 記述欄が矢鱈大きいので、仕方なく色々もっともらしいことを書いた。 そうこうしているうちに、この作業でかなり時間を食った。

それから街に出て、丸亀製麺京都市役所前店にて、 ほとんど3時のお八つのような時間に昼食。ここは開店当初は 店員の要領が悪く、こんな調子で大丈夫か?と思った。 今日久しぶりに行ってみたら、若いしっかりした店長みたいな人が現場を 切り盛りしており、少しはマシになっていた。しかし他の店員は相変わらず モタモタした感じだった。

と、小姑みたいなことを書いたが、最近の外食産業のチェーン店は どこでもこんな感じで、人手不足で熟練の店員が確保できず、 現場がなかなか回ってないような気がする。

その後、上島珈琲寺町通店にて食後の珈琲と窯焼パンケーキを楽しみながら、 しばし数学。その後、久しぶりにJEUGIA三条本店を偵察。特に収穫はなし。 それから朝日会館のジュンク堂を冷やかして、今朝の新聞で宣伝してた 経営コンサルタントの言うことにはほとんど根拠がないという、経営コンサルタント 歴30年のアメリカ人が書いた本を捜したのだが、見つからず。

俺サマが駆け出し会社員だった頃、経営学ではCWQC(全社的品質 管理)理論というのが流行って、それが工場などの生産現場で一定の成果を 挙げたことに味をしめた経営学者たちは、「研究開発部門にもこの理論が使える はずだ」などと妙なことを言いだした。

それで、某私大の経営学部の教授たちが、研究所の全社的品質管理運動の 指導をしに来たことがあった。彼らのヘンテコな、そして自信満々の理論に はうんざりしたが、経営陣の命令だから従わざるを得ない。 「研究所における研究品質向上のため」彼らの理論に従い、 俺サマが居た基本ソフトウェア研究グループでは、 タイプトレーナーのソフトを使ってタイピングの速度向上に努めることにし、 数カ月後の成績向上をグラフにして社内発表会で発表したら、 「まさにCWQCの鑑である!」と優秀賞を受賞した。

大卒2年目の新米社員だった俺サマだが、そのあまりの馬鹿馬鹿しさに 驚き、そういうものを有難がって社内に導入したがる経営陣もどうかしているが、 こういう下らない学問が世の中に存在することや、それを研究して「指導」 という名目で我々の仕事を邪魔しに来て威張り散らす経営学の大学教授という存在に、 軽蔑を通り越して憐憫にも似た気持ちを抱いたものである。

その後、アメリカを中心に世の中はMBA(経営学修士)をもてはやす時代 に入って行ったが、俺サマは「MBAって何だかよくわからないけど、財務諸表 を読んで数字の小さいところを指さし、リストラを提案する人なんだろうな」 ぐらいの認識。財務諸表が読みこなせるのはそれなりに専門技術だが、 それだけで何であんなに威張れるのだろう?と不思議であった。

それやこれやの、どちらかといえば俺サマとしてはマイナスイメージの 経営学だが、そういうことに関係したことが書かれてるのかしら?ということで、 一度その本を読んでみたい気がしている。

帰宅して野暮用の後、少し遅めの夕食。夜はあまり数学をやらずにぼんやりすごす。

2014年4月26日(土)
<<ベトナムはお好き?>>
アンチュチュの日。早起きして10時から12時半過ぎまで、フランス語の 授業を受ける。来週5月3日は休みとか。何で?と思ったが、世間はGW らしい。だから次回は5月10日。先生は1週間ほどベトナムに遊びに行く と言っていて、クラスメートは「いいなあ」とか羨ましがっていた。何故か 今日の宿題は、ベトナムにおけるフランス語事情の文章を読んてこいというもの。

その昔フランスの植民地だったこともあってか、フランス人はベトナムが好きだ。 計算機屋時代に勤めていた国立研究所の招聘研究員のフランス人も、 日本に来たついでにベトナムに寄って帰るとか嬉しそうな顔して言ってたし。俺サマなどは、 この時期のベトナムなんて、もう完全に夏真っ盛りで蒸し暑くてしょうがない だろうし、空が晴れ渡り新緑が美しいヨーロッパの方が、よっぽどいいと思うのだが。

昼食は久しぶりに新福菜館府立医大前店。帰りにセブンイレブン出町柳店で、 辻利の抹茶大福アイスを買って食べ、さらに京大ルネ生協の自販機珈琲を飲んで、 俺サマ幸せランチタイム完結。出街柳から百万遍までの道すがら、後ろから歩いてきた 男二人のうちの一人が、ここで院生やってると普通にまったりしてられるけど、 田舎に帰ると同世代の人たちは皆結婚してたり子供が居たりするので、何となく 人生焦ってしまう、みたいなことを話していた。

ルネ生協書籍部をちょっとだけ冷やかして、 アンチュチュの図書室に籠る。テンコ盛りの宿題や復習、早起きして眠いの で少し居眠り等等やっているうちに、寺子屋の時間。結局宿題は終わらず。

寺子屋は今日から新学期という変則スケジュールだったことを忘れてて、 授業料を持ってこなかった。それで、ここも来週はGWのため休みだそうで、 次回はアンチュチュと同じく5月10日。

帰りは大丸ラクト山科店で、純米大吟醸と今月のおススメ赤ワインを1本ずつ 買って帰宅して夕食。その後、昼間終わらなかったフランス語の宿題と復習 を終える。

2014年4月25日(金)
<<バス待ちの長い行列>>
少し早起きして午前中は山科区内で野暮用。予想より1時間ほど早く終わったので、 大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って大学へ。12時前に到着。昼食、学科長の 雑用、数学、早起きして眠かったので少し居眠りの後、14時から15時半過ぎまで 卒研ゼミ。今日は線形空間の復習を終え、射影空間とその線形部分空間の定義まで進む。

研究室に戻って、さらに少し雑用の後、直ちに大学を発つ、、、と行きたかったの だが、16時過ぎの大学のバスロータリーは、帰りのバスを待つ学生の長蛇の列 が出来ていて、その割にはバスはなかなか来ず。20分ほどシャトルバスを 待ってても全然来ないので、ちょうどやってきた少し遠回りする小型路線バスに 潜り込む。

帰宅して野暮用を少し。それから夕食を挟んで、明日のドイツ語の予習。 その後、少し数学。

事実上3月末から始まった学科長職は、かれこれ1カ月を経過した。 まあ本当にキツくなるのは、秋口から年明けぐらいなので、今どうだからと 言っても関係ないのだが、今のところはまずまずの調子である。

その要因としては、俺サマ自身、前回の経験に懲りて、すこしやり方を 変えていることもあるが、それよりも何と言っても、ここ数年で メンバーがかなり入れ替わったこともあってか、 学科の同僚達がたいへん協力的であることが挙げられる。

上から降ってきた色々な仕事を学科内で割り振る際にも、 「豚は嫌だと言いました。猫も嫌だと言いました。犬も嫌だと言いました。 小さな白い鶏は、ひとりで麦を刈りました」みたいな事態に陥る不安は、 今のところは感じられない。また、色々な無理難題が降ってきても、 学科の同僚達に相談すれば、「そんなん、知らーん。勝手にやっといてー」 みたいな雰囲気ではなく、ちゃんと一緒に考えてくれる。

そりゃあ、全て学科の問題なのだから、学科全員で対処するのは当たり前 なのだが、前回学科長をやったときは、その辺があまり上手くいかなくて 苦労したな。

2014年4月24日(木)
<<講義と雑用の一日>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、昼前に出勤。 研究室での昼食を挟んで、 昨日の学科会議で発生した色々な雑用に取り組む。

13時から14時30分まで、2回生「代数学序論I」の講義。 今日は最初に対称群の前振りのような話を少し。写像の全射、単射、 逆写像、合成写像、合成写像の結合則の話。それからX^3-2=0の例を 題材に1の原始3乗根の話。この例を通して複素平面や有限巡回群の概念など を導入。来週は1の原始n乗根の一般論やn=6の例について話す予定。

講義から戻って、ひきつづき学科長の雑用を色々。 途中、5月2日の新任教員歓迎昼食会の料理の選定と予約をするため、 学内某施設の窓口に赴く。その時、大学の野外カフェみたいなところで、 某先生と外国からやってきた共同研究者が談笑しているのを見掛けた。

まともな数学者には、対等に議論できる共同研究者が居るものだが、 俺サマは馬鹿だから、そういう人は居ない。勿論、議論してみたい 数学者は何人か居るのだが、全くもって俺サマは、彼らと対等に議論 できるレベルには達していない。無謀にも3年前に、 某数学者と議論しようと思って メールを何通か送ったが、たちどころに俺サマが馬鹿であることが バレて相手にされなくなったし。

今はあの頃に比べたら、俺サマの勉強もかなり進んだが、まだ 自信はないな。とりあえず彼らの論文を全部理解して、 彼らの結果を少しでも前進させるような結果を出すぐらいのところまで 行かないと駄目だな。

夕方、ひととおり雑用が終わったので帰宅して夕食。 夜はラクトスポーツプラザ。今日も骨盤矯正ヨガのスタジオレッスンは 休講だったので、ストレッチと 有酸素運動を中心とした自主トレ。

帰宅後、助教の人に任せている2回生「構造数理セミナーI(代数編)」の 次回分の問題をTeXで作って、メールで送る。

2014年4月23日(水)
<<学科会議2回目>>
10時40分から12時10分まで、3回生「複素解析学I」の講義。 今日は複素指数関数の定義と基本性質。次回は指数関数で三角関数を さくっと定義して、指数関数の周期や対数関数の話に進む予定。

収束半径に関するコーシ―・アダマールの公式のところで、limit supの説明 をいい加減にやってしまったので、講義の後で学生に突っ込まれ、来週再説明 することとなった。

まあ、俺サマも、解析の講義をするのは初めてということもあって、 講義をしながら、今まで考えもしなかった疑問が湧いてきたり(大抵は 初等的な疑問)、小さなミスをやらかしたりといった感じ。 この1年は、こういうのを1つ1つ潰していくことになろうかと思う。

講義の後は、夕方の学科会議の準備。資料をプリントアウトしたり、 会議室の黒板に今日の議題一覧を書きだしたり。

13時過ぎに生協食堂で昼食。14時から15時40分頃まで、 留学院生の院ゼミ。今日は、ザリスキー位相を導入するための、イデアルと零点集合 のいくつかの関係の証明、イデアル論に関する基本事項の確認など。

ゼミの後、研究室に戻って一息ついたり、少し数学をやったりして、 16時30分から、今年度2回目の学科会議。17時45分頃にトイレ休憩を入れ、 それから教授と准教授だけが集まって18時20分過ぎまでさらに会議。

その後すぐに大学を発って、南草津駅前のお好み焼き屋で夕食をと思ったが、 事実上満席だったので、諦めて山科に直行。山科駅前のお好み焼き屋で夕食。 生中2杯飲んで、例のごとく「てやんでい!ばーろー!」と管を巻きながら帰宅。

帰宅後、夜は少し数学。

2014年4月22日(火)
<<午後一杯会議で潰れる>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、午前中に出勤。 午後の学科長会議の資料がメールで届いていたので、それに目を通し、 今朝飲み忘れていた珈琲を入れる。まだ昼休みになってなかったので、 なにやら「『10分』の件について詳しくお聞きしたい」という事務から の問合せが先週末に来てたので、直接その担当者に電話を掛ける。

これは先週末に某事務部門に電話で問合せた件だが、担当者が不在で、 その時に電話に出た人が、「わかりました。では、担当者にそう伝えます」 とは言ってたものの、噛んで含んでお粥を焚いて、懇切丁寧なる 俺サマの話を「10分の件」と一言で 纏めたらしい。それで「『10分の件』で数理の高山先生から電話がありました」 みたいな伝言メモを見た担当者が頭を抱え、何のことかと 俺サマに問い合わせてきたというわけだ。 えらくざっくり纏めてくれるもんだなと思うが、こういうことはよくある話だな。

この件がひと区切りついたので、5月2日に決まった新任教員歓迎昼食会 の会場の手続きのための書類を書く。あらかじめ電話予約で会場は押さえてある のだが、後からでもいいから正式書類を出せということなので。

その後、研究室にて昼食。

13時から学科長会議。司会進行の学部長としては1時間で終わらせる ことを心がけているらしいが、今日はすこし議論が長引き、「学科長、あれしろ、 これしろ」の宿題をたっぷり貰って、14時半頃に終わる。

学科長会議の後、同じキャンパス内にある某施設に、新任教員歓迎昼食会 としての会場確保のための書類を持っていく。学内便で送っても良かったと思うが、 「10分」の件もあるし、油断は大敵だ。仮に電話予約が全然できてなかったという 不測の事態が起こった場合、窓口で「そんな馬鹿なことがあるか!」とひと暴れして やるには、直接持っていくに限る。実際のところ、 この施設には優秀な職員が揃っているらしく、予約は完璧に出来ており、 その場で追加書類の署名捺印等々その他の打合せも 無事済ませることができた。

15時からは別の会議。先週から行方をくらましている同僚某先生に 渡すものがあったのだが、一応この会議のメンバーだからということで、 用意していった。幸いその先生は出席していて、無事手渡すことができた。 会議は16時前に終了。

一旦研究室に戻り、明日の学科会議のアナウンスメールを出してから、 16時30分より教授会。40分程度で終了。その後、明日の学科会議の 資料の準備でもしようかと思ったが、小学校か中学校の時に習った 「明日やれることを今日やる馬鹿がいるか!?」というどこかの国の諺を思 い出して、そのまま放り出して帰宅モード。

帰宅して夕食の後、夜は明日の講義の準備をすこししてから、数学。

2014年4月21日(月)
<<久々に数理研猫と対面>>
(昨日は更新した積りが出来てなくて、読者の皆さまには申し訳ないことを しました。)

本日午前中は自宅で数学。午後は街に出て、新福菜館府立医大前店で遅めの昼食 の後、セブンイレブン出町柳店で辻利の「抹茶大福アイス」を買って食べる。2個 入り432円!の馬鹿高だが、美味い!美味すぎる!抹茶の香ばしさとアイスの甘さ が絶妙である。新福菜館の小ラーメン&餃子&小ライスに抹茶大福アイスなんて、 俺サマだけがこんないい思いしていいのかしら?幸せ過ぎて怖いわ、と。 としばし煩悶したが、「いいんだ。これは学科長やってる自分へのご褒美だ!」 ということで無理矢理納得する。

さて今年度中に、この手の「ご褒美」の衝動買いにどれだけ 出費することになるだろうか。考えるだけでも恐ろしくなる話ではあるが、 「なんとか学科長手当の範囲内で収めたいものだな」 などとケチなことを考えてみる。

抹茶大福で大満足の後、京大数理研へ。猫は薄目を開けて「ね」の字になって ソファーの上で寝そべっていた。「今学期、俺サマは色々忙しくて、お前さんの 顔を拝めるのも、せいぜい週に1回だ。また帰りに寄れたら寄るからな」と言い残して 図書室に籠る。図書室は平和だった。最近唸り小僧はとんと姿を見せないし、 呟き親父も来てなかった。

数理研の帰りに猫の所に寄ったら、幸い人は誰も居なかった。こんどは 「ね」から「の」の字に変わってはいたが、猫は相変わらず薄目を開けて寝ていた。 「じゃあ、またな。元気で」と言い残して数理研を発つ。今日は行きも帰りも 数理研猫に会えたし、やっぱり数理研に来て良かったな。

帰りはいつもの百万遍バス停ではなく、何となく京大本部キャンパスを抜け、 東一条から東大路に出てそこからバスに乗る。本部キャンパスも東一条を挟んで 南に広がる吉田キャンパスも、ずいぶん様変わりしたけれど、この東一条 の通りの雰囲気は俺サマの学生時代のままで、あの時代のことを思い出して ちょっと嬉しくなったりもする。

大丸ラクト山科店で、今月のおススメ赤ワイン1本を買い、さらに山科区内の スーパーで買い物をしてから帰宅。夕食後、夜はラクトスポーツプラザへ。 今日は楽しいZUMBAと筋トレ。

スポーツプラザによく来ている「氷川ア太郎」(と俺サマは呼んでるが、本名は 知らない)が、トイレの個室に半身を突っ込んだ感じで携帯電話を掛けていた。 話の内容は完全に会社員の業務連絡。あ、こいつ、デコッパチを従業員に雇ってる 八百屋の店主じゃなかったのか。それにしても妙な態勢で電話掛けてるな。 どうせなら、個室にちゃんと入ってドアも閉めて、「、、、はい、、、はい。 わかりました。それではこの件は水に流すということで...(ジャーッ!!と水を流す)....いえ、すみません。ちょっとこちらの話でした。はい、この件は私の方でも 確認しておきますので、よろしくおねがい致します」みたいな ボケでもかましたら面白いのに。

痰壺ゴブリン(くどいようだが、俺サマは奴の本名は知らない)は、今日も ウォータークーラのところに痰を吐いてうがいをしていた。 奴は日本人のようだが、「うがい禁止」と目の前大書されている字が読めないらしい。 日本語が読めない日本人なんて、別に珍しくも何ともないけど。

それから、仲の良さそうな若い女二人組が、よく デート気分でジムでトレーニングしていたが、 最近そのうちの一人の女が入れ替わった。じゃあ、前に来てた一人はどうしたんだ? 喧嘩別れ?それとも男が出来た?「それは目出度い!」と、 陰ながらオッサンっぽい祝福をしておこうか。

かようにスポーツクラブに居る時間は、碌なことを考えてない。 歩きながら数学を考えることはできるが、運動しながらは無理だ。 あ、そういうえば、「STAP細胞、有り升!」のO博士は、 「色々な研究室を渡り歩いて、自分流で突っ走ってきた」とか言ってたな。 そういう所は、俺サマと似てるな。なんてことを、筋トレしながら ふっと思った。 だからどうなんだ?って 突っ込まれても、まあ、それだけのことなんだけど。

2014年4月20日(日)
<<ザルツブルクの風>>
午前中は京都新聞日曜版の2つのパズルと野暮用を速攻で片付ける。 午前中に自宅を出て大阪へ。京阪電車で1時間ぐらいの間、しばし数学を と思ったが、結局ほとんど居眠りしていた。大阪中心部の オフィス街みたいなところに降り立って、その辺で適当に昼食。

俺サマは20年ぐらい前に半年ほど大阪勤務をしていたが、 京都の自宅とオフィスを往復するだけの毎日だったこともあって、 大阪には土地勘が無い。食い倒れの大阪と言っても、オフィス街みたいな ところの日曜日となると、あまり良い店が開いてないようで、しばらくその辺を 探索したけどよくわからず、結局駅ビルにある蕎麦屋の チェーン店みたいなところに入る。

14時から16時半ごろまで、大阪某所で「ザルツブルクの風」と称する 小さなコンサートを聴きにいく。60人も入れば満杯の小さなホール が文字通り満杯で、なかなか楽しいコンサートであった。

そういえば大阪は、ごく普通の雑居ビルみたいなところに、 音楽関係者が運営している小さな音楽ホールがちょくちょくあって、 そこで室内楽のコンサートが開かれる。京都でもそういうことがあるのかも 知れないが、俺サマは大阪しか知らない。俺サマが割合定期的に 足を運んでいる、ほとんど仲間うちみたいな室内楽コンサートは、 公的施設の多目的ホールを使っている。まあ、大阪は音大も沢山あるから、 ホールの需要も割合あるのかもしれない。

それに、有名な演奏家のコンサートも、大阪には来るけど、立派な コンサートホールがある京都にはあまり来ない。案外、クラシック音楽のファン 層は、大阪の方が厚いのかも知れないな。

帰りの京阪電車の中では、居眠りはあまりせず、数学。 18時過ぎに帰宅して夕食。夜は学科長メールを1つ出して、また少しだけ数学。

2014年4月19日(土)
<<久々の新福菜館>>
アンチュチュの日。10時前にアンチュチュに到着し、10時から12時30分過ぎ までフランス語の授業を受ける。それから新福菜館府立医大前店で昼食。今学期は 火曜日から金曜日まで毎日大学で会議や授業があるので、新福菜館で昼食が取れる のは、せいぜい土日月になってしまった。まあ、毎日新福菜館ってのも、ちょっと やり過ぎだから、これぐらいがちょうどいいか、と。

10年ほど前は、南草津駅前で昼食をとってから大学に出勤する 先輩教授を見て、何でまっすぐ大学に行って生協食堂で食べないんだろう?って 不思議に思ってたけど、自分がその歳になってみると、何となくわかる。 生協ってのは若者用の店であって、大学ではマイノリティーである老い先短い オジサンのことなんか碌に考えてない。このそこはかとない冷遇感が鼻につくから、 何となく行く気が起こらないのだ。って、今年は学科長だから、 「ったく、ふざけやがって!」とか思いながらも、生協を使ってるけど。

昼食の後、セブンイレブン出町柳店で辻利の抹茶小倉モナカアイスを買って、 それを食べながら京大ルネに向かう。抹茶小倉モナカアイスよりも、抹茶雪見大福 の方が美味いことが分かった。これから暑くなってくるから、辻利の抹茶ソフト クリームが美味い。

ルネ生協書籍部をちょっとだけ冷やかしてから、アンチュチュの図書室に籠り、 フランス語の宿題。途中、睡魔に襲われ、すこし居眠り。 中級コースの終わりにさしかかったせいか、フランス語の 文章を読ませる宿題が多くなってきた。フランス語の数学論文を読むのは楽だけど、 一般の文章となると、語彙が難しくてなかなか大変である。

宿題を終えた後、少しだけ数学。

16時40分より18時10分頃まで、寺子屋にてドイツ語の授業を受ける。

帰りは大丸ラクト山科店で、今月のおススメワインの赤と白を1本ずつ買って 帰宅して夕食。夜は少しだけ数学。

2014年4月18日(金)
<<卒研ゼミ本格始動>>
山科駅前で散髪をしてから昼前に出勤。生協コンビニで昼食用のパンやお握り を買って研究室へ。しばし学科長の仕事やら数学やら。14時から15時40分前 まで、卒研ゼミ。今日はベクトル空間や一次独立、一次従属、次元の概念の復習。

その後、研究室に戻って、引き続き学科長の仕事やら数学やら。17時過ぎに 大学を発ち、帰宅して夕食。夜は明日のドイツ語の予習をして、さらに少しだけ数学。

つい先日までは、STAP細胞の不正論文の件で世の中がずいぶん盛り上がって いたが、最後に出てきたシニアな研究者の(すくなくとも)科学的な部分について は極めて明快な記者会見で、下世話な週刊誌ネタは別として、 科学的な話題については一気に静まったような気がする。

まあ、この件については色々なことが言われていたが、実験科学にたずさわって ない俺サマからみても、科学研究の何たるかについて、世の人々の間にずいぶん誤解が あるようで、まったくもって滅茶苦茶ことを言ってる人がいるなと思ったりしてたが、 その一方で、その誤解をきちんと正そうとする意見も少なからずあって、まあ、 俺サマのような馬鹿が下手なことを言わなくても、世の中は健全に動いているの だなという感を強くもった。

ただ、O女史については考えさせられる点が多い。教師というのは、何かしら 他とは違った煌びやかな才能を持つ学生生徒に対しては甘くなりがちで、そういう 優れた部分を伸ばしたやろうということに気を取られて、もっと地味な、学問研究 を行う際のきちんとした習慣や作法のような、創造性に乏しい部分を厳しく指導する ことは手薄になりがちな気がする。

それは、学生生徒の優れた部分ばかりに気を取られて、至らない部分が目に 入らないとか、気がついていてもそれを過小評価しているとか、あるいは 「創造性の乏しい小さなことばかり気にして小五月蠅く言う、創造性に乏しい つまらない教師」と思われるのが癪だとか、色々な理由があろうかと思う。 しかし、そういう基本的なことを叩き込まれてないと、後々思わぬところで足を すくわれたりして、結局本人のためにはならないのだ。

この俺サマも、「昔、あの学生をああいう風に指導したのは、間違いだったな」 と、いまだに内心忸怩たる思いを持っている例がなきにしもあらずといったところ。

2014年4月17日(木)
<<マックスプランクから招待状!>>
大丸ラクト山科店で昼食用のパンを買って、12時頃に出勤。 研究室で昼食の後、13時から14時半まで、2回生「代数学序論I」の講義。 今日は群の定義の復習をして、具体例を12、3個紹介する。最後の 写像の集合に合成写像の演算構造を入れる話は、すこし尻切れトンボになったので、 次回もう少し補足し、円分方程式と巡回群の話に入る予定。

講義の後、学系の事務室に寄ったら、「数学会からこんな依頼が届いてます」 と何やら手紙を渡され、研究室に戻ったら学科長陳情メールが届いていた。 数学会からの依頼は結局すぐに終わり、次は陳情メールの処理。 学内の関連部署を捜して電話で問合せ。しばらくしたら折り返しの返答電話が来た。 まあ、なかなかすぐに解決とはいかない模様で、結局数日待つことになった。

それ以外は、研究室に置いてある本で少し調べ物をしてから、大学を発つ。 帰宅して少し数学の後、夕食。その後はラクトスポーツプラザへ。テレビのニュース で今夜はPM2.5濃度が高くなると言ってたので、だいぶ前に買ったかなり大袈裟 な防塵マスクをして出掛ける。今はもっと安価なものがコンビニでも手に入るが、 当時は一部のドラッグストアでかなり高価なものしか売ってなかった。それを買って しまったので、もったいなくてなかなか下ろさずにいた。

木曜日は骨盤矯正ヨガの日だが、今週から月待つまでは休講になる模様。今日は 自主トレで、ストレッチの後は有酸素運動を色々。少し早目に退散。

スポーツプラザから帰宅したら、 6月に出張するボンのマックスプランク数学研究所から公式招待状のメールが届いていた。紙の招待状もエアメールで郵送したとのこと。研究機関によっては、こういう 形式的な招待状が無いと出張申請書が受理されないところがあるので、 参加申し込みをした人全員に送っているようである。

まあ、どうってことのない事務的で形式的な書類だが、馬鹿の俺サマにとっては ちょっと感慨深い。俺サマは2010年の後期にサバティカルが取れたので、 2009年の夏ごろマックスプランクの短期招聘研究員に応募した。しかし 「馬鹿除け選考」で弾かれてケンモホロロの扱いを受けた。

何人かの先生に頭下げまくって推薦状を書いてもらい、一番乗りで 応募書類を提出したのに、数カ月後から順次発表された招聘決定者 リストに最後まで俺サマの名前が載らず、選考漏れの通知もない。 「どうなってるんだ?」と問い合わせたら、 「あー、ゴメン、ゴメン。貴方は馬鹿だから真っ先に選考で落とされて たのだが、馬鹿のことなんでどうでもいいやと思ってたから、連絡するの 忘れてた」とまでは言ってなかったが、それとほぼ同じニュアンスの 返事が返ってきた。

だから、申し込めば誰でも参加できる研究集会の形式的な書類とはいえ、あの マックスプランクから招待状が届くとは、俺サマも出世したものよ、と思わず 感涙にむせびながら悦びの踊りを踊ってしまった。 「『誰でも参加できる』というのは『馬鹿以外の誰でも参加できる』という意味だ」 みたいなことを言い出して、また蹴飛ばされるんじゃないかと思ったけど。

まあ、こういうつまらない事で小躍りして喜べるんだから、 馬鹿は3日やったらやめられないな。

スポーツプラザから帰って、夜は少しだけ数学。

2014年4月16日(水)
<<留学院生と初ゼミ>>
10時過ぎに出勤。昨日事務長に詰めよって「どうなってるんですか?」と 調査を依頼した件で、さっそく回答メールが届いていた。結局、2006年度に 俺サマが学科長やった時のおぼろげな記憶通りの話だった。兎に角、一件落着。

10時40分から12時10分まで、3回生「複素解析学I」の 講義。今日はCauchy-Riemannの関係式と正則性の同値性の話を片付け、無限級数の 収束に関するAbelの定理を「微積分の場合と全く同様に証明できる」ということで、 証明抜きで導入し、正則関数のTaylor展開を導く。それから複素指数関数の話に 入ろうとしたところで時間切れ。次回は指数関数の微分方程式による定義から 入り、できれば対数関数まで進みたいところ。

昼休みは、新任教員歓迎昼食会の準備作業で、生協や学内の施設に電話で 問い合わせたり、散歩がてらに窓口まで出掛けて行って直接話を聞いたり、 施設を現地調査をしたり。昼食会会場や料理の段取りについてほぼ目処が 立ったところで13時を過ぎていたので、ちょうどすき始めてきた生協食堂で昼食。 その後、昼食会日程調整のためのメールを流す。

14時から留学院生との大学院ゼミの初日。テキストはMumfordの"Algebraic Geometry I: complex projective varieties". 俺サマは、この本を学部4回生のゼミで 読んだけど、毎回まるまる1週間ゼミの準備に費やして頑張ってもよく分からず、 ゼミの発表の時は指導教官の集中砲火を浴び、夕方帰宅しては自信喪失の あまり数時間ぐったりとするといった調子だったな。

数年前の卒研ゼミに優秀な学生が入ってきたので、恐る恐るこのテキストを 使ってみて、「ああ、この部分はそういう意味だったのか」と、30年ぶりに 色々納得したりしてた。まあ、この本は易しそうな顔をしていて、実のところ そんなに易しくはないんだけど。

ゼミは15時40分頃に終了。あんまり進まなかったなあ。まあ、数学的には 「最初はこんなもんだろう」と特に気にはしてない。しかし、 言葉の壁ってのもあって、留学院生は「英語があまりできない」というから日本語で やるのだが、こちらが日本語ネイティブだから、知らず知らずのうちに 外国人には分かりにくい言い回しをしてしまうので、微妙に話が通じてなかったり する。これ、ドイツ語の先生のドイツ語はよくわかるが、ドイツに行って現地 人のドイツ語を聞くと、よくわからないことが多いという現象とたぶん同じ。

ゼミの後、研究室に戻って明日以降の代数学の講義の準備をしてから大学を発つ。 大丸ラクト山科店で、今月のおススメ赤ワインを1本買って 帰宅。夕食の後、夜は少し数学。